土曜ドラマ ダークスーツ(5)「過去への旅」 2014.12.27


(松木)里中はこの写真がハシバの闇の始まりだと言った。
(里中)俺は塩崎に言われたとおり決まった金を平山に手渡す。
その金がハシバから平山に渡される理由を俺は知らない。
(一之瀬)「過去を見直せ」とは一体どういう事なんでしょうか。
この少年は私だ。
どうして松木さんが写ってるんですか?これが私の母でこれが父だ。
父はハシバの研究員だった。
御園会長の事はこのころからご存じだったんですか?どうして話してくれなかったんですか?私個人の問題だと思ったからだよ。
それに父の死には私自身少し思うところがあってね。
青井が原にはハシバの研究所があって父はそこに勤めていたんだ。
父は研究の成果が出せずにそれを苦にして死んだと聞いている。
父は私にとって掛けがえのない存在だった。
どんな思いで死を選んだのか今も考える事がある。
会長が私たちに有利な情報をくれたのは松木さんの過去と何か関係あるんでしょうか。
松木です。
(吉田)松木さん大変な事になりました。
ニクソン・インスツルメンツがソフィア・ファンドに買収されるらしいです。
待ってくれ。
何かの間違いだろ?
(英語で)
(ベイカー)アイムソーリー。
(吉田)「今日は信じられないニュースが飛び込んできました」。
(女性)「アメリカの製造大手ニクソン・インスツルメンツの経営が破綻しました」。
今後はアメリカの投資ファンドソフィア・ファンドがニクソンの再生を推し進めていく訳ですが吉田さん再生の鍵となるのは?今後ソフィア・ファンドが誰を社長にするかが焦点になってくるでしょう。
(女性)「今後ニクソンにはどのような問題が考えられますか?」。
(吉田)「事業の売却人員の削減あと他産業への負の連鎖も考えられます。
再建への道のりは波乱含みだと考えられます」。
(里中)申し訳ありません。
(塩崎)もう金を運ぶ気はないのか?この重責を担う気力が続かなくなってきたというのが本音です。
分かった。
今までご苦労だった。
(里中)もし塩崎常務が認めて頂けるなら一人私の後任に推薦したい人間がおります。
後任?入りたまえ。
失礼します。
君は…。
秘書室の一之瀬です。
よろしければ彼の話を聞いて頂けませんか。
里中常務に塩崎常務が進めている重要な事があると伺いました。
私にできる事であれば何でも致します。
里中君しばらく彼の補佐をしてくれないか。
(里中)はい。
ありがとうございます。
君に頼みたい事がある。
何でしょうか。
静岡に行ってくれ。
これを平山さんっていう方に届けてもらいたい。
それだけだ。

(番場)一之瀬さんから聞きました。
ハシバを再生してニクソンの社長になる話がなくなった事。
ああ。
松木さんにハシバを再生する必要がなくなったら僕たちの計画も中断するんじゃないかって。
(小宮)松木さんアメリカに帰られるんですか?
(安城)一之瀬は里中常務の代わりに金の運搬役を買って出て塩崎常務に近づこうとしています。
あいつも計画を終わらせるつもりはないんです。
(志桜里)松木さんのキャリアならもっと大きな仕事がいくらでもあると思います。
でも松木さんがいなかったら役員を抱き込む事はできてもハシバがライセンスビジネスで再生する事はできないと思うんです。
俺は松木さんがやりたいようにしてもらった方がいいと思います。
無理強いして残ってもらって成功するほど甘いものじゃないと思ってるからだよ。
もちろん松木さんと仕事をしたい気持ちは変わりありません。
僕は諦めたくありません。
ここにいる全員同じ気持ちです。
一之瀬さんも。
平山さんですか?
(平山)そうだ。
一之瀬さんか?はい。
そこへ置け。
下がれ。
塩崎さんに伝えてもらいたい事がある。
何でしょうか。
臨時で2,000万円用意してくれ。
ご存じかと思いますがうちは今2,000万円を動かすのも楽じゃありません。
何のための金なんでしょうか?言われた事だけ伝えてくれればそれでいい。
私はこの仕事を任された以上塩崎に判断材料となるものを持ち帰らねばなりません。
平山さん前任の里中は塩崎に忠実な人間でした。
全て塩崎の言いなりに動く。
でも私は違います。
お話によっては平山さんに有利になるよう動く事ができる。
病院の事で金が要る。
病院?1週間以内に2,000万円必ずだ。
2,000万か…。
はい。
何のための金かは聞いても答えませんでした。
いかが致しましょうか。
この件は私が引き取る。
ご苦労だったね。
失礼致します。
改編?
(秋山)ええ。
今編成で大規模な改編案が話し合われてるようで。
でかいスクープで数字が伸びなければ打ち切りか?すいません。
俺の力が及ばなくて。
(吉田)静岡・青井が原近隣の70代の男。
病院関係で名字が平山か。
はい。
調べて頂けますか?ああすぐに調べる。
お前には頑張ってもらわないとこっちもやばい。
何かあったんですか?このままでかいネタがなければ番組は終了だ。
辛気くさい顔するなよ。
俺はこのままで終わる人間じゃない。
必ず巻き返す。
あっお前らと一緒にな。
はい。
明日松木さんにソフィア・ファンドの日本支社長と対談してもらえる事になったしなんとかしがみつくさ。
松木さん吉田さんの番組に出るんですか?頼み込んでOKもらった。
解任の事や今後の自分自身の展開についても話してもらうつもりだ。
松木さん何をしゃべるんでしょうか。
それは「ビジネスニュースジャパン」をご覧下さい。
(長沼)じゃあ行ってくる。
お父さん。
今度いつ帰ってこられるの?どうしたの?母さんをよろしくな。

(吉田)「続いては今経済界注目のゲストをお招きして対談して頂くこのコーナー本日のゲストは…」。
(女性)「アダムス・インダストリーほかさまざまなアメリカ企業の社長を歴任。
現在は投資ファンドジョイスキャピタルマネジメントの顧問松木清臣さん。
そして今ニクソン・インスツルメンツの買収で最も注目される投資ファンドソフィア・ファンドの日本支社長枝野英輔さん」。
(枝野)「松木さんにとって魅力を感じる企業とはどういうものですか?」。
世の中の価値観を変える種になる技術を持っている事。
それを粘り強く育てる人材がいる事です。
日本にはそういう会社がいくつもあります。
(枝野)ではハシバはいかがでしたか?松木さんはアメリカで数々の会社を再生してきた生けるレジェンドです。
あなたに憧れて私はソフィアの日本支社長になった。
私から見るとこの数か月の松木さんは謎でしかない。
ハシバに入ったと思ったらあっという間にお辞めになって私の同業者となっている。
どういう心境でいらっしゃるのか是非お伺いしたいと思うんですが。
今の私を周囲ではモラトリアムだと言う人もいる。
ですが私は新たな種を既に見つけています。
「それが育つかどうかこれからの私を見て頂きたい」。
(吉田)「一旦CMです」。
どうぞ。
ありがとう。
松木さん。
オフレコで聞かせて下さい。
あなたがハシバに来た理由は何だったんですか?あなたにはニクソンの社長が約束されていたといううわさもあります。
横やりを入れたのは我々ですか?ノーコメントです。
・CM明け1分前です。
でも遠くない未来に製造業の価値観を変える事がハシバから起きるかもしれないですね。
あっもらいます。
はい。
安城だ。
塩崎常務の動きで気になる事があるんだが。
えっ?
(安城)悪いな道すがらの話になって。
今日は姉貴同窓会で息子を預かってもらえなくてさ。
安城さんしっかりお父さんしてるんですね。
シングルファーザーだし俺がやらないと。
まあいつも手抜きだって息子に怒られてんだけどな。
コウ君今いくつですか?10歳。
松木さんがお父さん亡くされたぐらいか。
送った資料見てくれたか?はい。
これですね。
塩崎常務から飯田テクノサービスへの発注書。
(安城)塩崎常務が飯田テクノサービスにコンデンサ4,000個発注してるだろ?はい。
コンデンサはスピーカーハシバ・ゴールドサウンドを作る部品だ。
修理用のストックは既に確保してるのに新たに4,000個の発注は明らかに多すぎる。
確かに。
オーディオファンから支持されてる飯田テクノのコンデンサは1個5,000円。
4,000個の値段は2,000万円だ。
じゃあ…。
塩崎常務は飯田テクノに架空発注して2,000万円を戻させるつもりかもしれない。
(瀧)正しい発注なら納期にコンデンサが飯田テクノからハシバに届くはずだ。
だが架空発注なら配送自体がないかあったとしても中身が空だったり別のものが詰められている可能性がある。
じゃあ届いたものを調べれば…。
届いてからでは塩崎常務に気付かれる危険がある。
配送中を狙うのがベストだろう。
分かりました。
やってみます。
ああ。
島田の月命日にいつもお墓参りに行かれてるそうですね。
島田の奥さんからメールをもらいました。
こんな事が償いになるか分からない。
ただ島田と向き合う事で私は自分の罪と向き合い続けるつもりだ。
うちの倉庫の入出庫スケジュールが手に入った。
飯田テクノの納品はありましたか?コンデンサ4,000個です。
あった。
飯田テクノの自社配送で明日の午後2時に届く。
午後2時…。
すいません!止まって下さい。
何か?ハシバの者ですが今配送品に爆発物が仕掛けられてるかもしれないという連絡がありまして。
え?恐らくイタズラなんですけど万が一の事もあるんで荷物確認させてもらってもよろしいですか?どうぞ。
すいません。
念のため少し離れてて下さい。
ああ…。
コンデンサあった。
中身もコンデンサだ。
物があるって事は架空発注じゃなかったって事ですか?大丈夫ですか?すいません。
もう少しですから。
(シャッター音)何か手かがりになるかもしれない。
一之瀬。
おはようございます。
金がそろった。
明日また静岡に行ってもらう。
明日ですか?詳細はまた直前に伝える。
これ頼まれてたものです。
ありがとう。
でもどうしてハシバの特許のリストが必要なんですか?つきあいのあるブラジルの会社に2年後を目標に5億円で家電のいくつかのライセンスを提案しようと思って将来の事業計画を考えてみてるんだ。
ちょっと気が早いですね。
絶対に成功するって気持ちを自分の中で高めたくてね。
私にとって松木さんは憧れです。
私は君に憧れられるような人間じゃないよ。
私もいつか松木さんのような広い視野で世界を見られる人になりたいんです。
私は…。
君の思っているような大きな人間じゃないよ。
私は…。
・失礼します。
高根沢さん来てたんですね。
ちょっと届け物があって。
どうかしたのか?塩崎常務の架空発注の証拠がつかめなくて。
納品がされなければ架空発注になるんですけどちゃんと納品されてるんです。
見込み違いでしょうか?ハシバ・ゴールドサウンドに使うコンデンサだったな。
はい。
これです。
うん?どうかしましたか?ここに「オイル」と印字されてるのが妙だ。
どうしてですか?ハシバは確か5年前から最新鋭のポリプロピレン・コンデンサを使っているはずだ。
オイルコンデンサを使っていたのは2008年までだったんじゃ…。
やはりそうだ。
これは2008年までのコンデンサだ。
なぜ古いタイプのものが納品されたんでしょうか?一之瀬2008年より前のハシバと飯田のコンデンサの取り引き情報を確認してくれ。
それからその取り引きの事務担当を捜し出して在庫が4,000個余ったケースがなかったか調べるんだ。
分かりました。
(ノック)どうぞ。
(洋子)失礼します。
塩崎常務お届け物です。
ありがとう。
誰からだ?差出人がありませんがX線検査は通過してます。
そうか。
ああそれから一之瀬呼んでくれ。
一之瀬さんは今日はお休みですが。
休み?
(平山)久しぶりです。
どうしたんですか?急に場所を変えたいなんて。
ここはあなたが来たくない場所でしょう。
差出人不明の手紙が来たんです。
あなたとここへ来るようにと。
(塩崎)松木さん。
あなた…どうして?私と彼は協力者の関係ですから。
協力者…。
それに私もこの場所にゆかりのある人間として立ち会いたいと思ってここに来ました。
塩崎常務お送りしたものは見て頂けましたか?君が…。
あなたは平山さんに渡すための裏金2,000万円を飯田テクノへの架空発注で作った。
かつての誤発注で残っていた4,000個のコンデンサの在庫を一旦飯田テクノに戻しそれをもう一度配送させて今回新たに仕入れたように見せかけた。
これがあなたの架空発注の手口ですよね。
証拠はあるのか?5年前からハシバ・ゴールドサウンドのコンデンサがオイルコンデンサからポリプロピレン・コンデンサに変わっている。
私はハシバの将来のためにハシバの製品一つ一つに至るまでくまなく調べているところだったんです。
私たちは松木さんが在任中の取締役会で提案したライセンスビジネスでハシバを再生します。
そのために8人中5人の役員を味方にして我々の計画に賛同してもらうつもりです。
塩崎常務にもその一人になって頂きたい。
了承してもらえないなら架空発注の事実を公にします。
ハシバの役員たちは私を切る事などできない。
世間が私を糾弾してもハシバは全力で私を守るだろう。
あなたはすぐここから消えて下さい。
一之瀬にはどこか関連会社にでも席を作ります。
いえまだ聞きたい事があります。
あおいの里病院の平山院長に。
教えて下さい。
ここで何があったのか。
なぜハシバから多額の裏金があなたに流れているのか。
どうしてそんなにこだわる?裏金は本社子会社の関係の裏で作られています。
その仕組みがある限りハシバは本社子会社の関係を断ち切ってライセンスビジネスで再生する事ができないからです。
何も知らないからそんな事が言えるんだ。
教えて下さい。
ここで何があったのか。
私はここで死んだ研究所の所長長沼雄一の息子です。
所長の?私にはここで何が起きたのか知る権利があるはずです。

(塩崎)39年前入社間もない私はこの研究所で働いていた。
所長の長沼さんのもと次世代型の電池やバッテリーの基礎研究をやっていた。
当時専務だった御園会長も期待してくれていたんだ。
ところが…。
(塩崎)ある時研究所が有害物質を垂れ流していると近隣住民の間で騒ぎになって。
(塩崎)私たちは排水路を調べた。
それで焼却炉設備からの有害物質を含んだ排水が配管の誤接続で流出していた事が分かったんだ。
住民たちは手や足のしびれやけん怠感を訴えてここで平山さんの診察を受けた者が数名いた。
症状は間違いなくハシバの研究所の排水が原因だった。
(塩崎)当時御園会長の海外戦略が当たってハシバは世界へと躍進する大事な時だった。
この事実が表に出たら大変な事になる。
本部から当時の担当常務とまだ30前だった井岡さんが来た。
井岡専務が?
(塩崎)井岡さんたちは被害者にこの件を一切口外しないように頼んだ。
そのかわりハシバは補償金を支払う。
被害者側は無期限の支払いを要求してきた。
治療に当たった平山さんと先代院長にも病院の運営費を毎月支援するという約束で黙っていてもらう事にしたんだ。
父もそのころに自殺を?ああ…。
所長は糾弾の矢面に立って追い詰められていた。
しばらくして所長が消えた。
遺書が置いてあって滝に飛び込んだ形跡があったが遺体は上がってこなかった。
39年が過ぎた。
だが…ハシバの罪は消えない。

(寿々子)龍之介さん。
あなたの好きな椿とってもきれいよ。
ああ…。
また難しいお仕事しているの?知ってたのか?あの研究所で起きた事。
何を言ってるの?分からないわ龍之介さん。
僕は清臣だ母さん。
しっかりしてくれ。
お…おかしいわ龍之介さん。
私はあなたの息子だ。
どうして分からないんだよ!やめて!やめて。
やめて…。
やめて。
やめて。
やめて…。
裏金は研究所の事故の補償のために使われてたんですね。
どうしたらいいんだろうな。
一之瀬さん。
過去の事実は確かに重いものです。
でもそこで立ち止まってたら僕たち何にもできないんじゃないかな。
ライセンスビジネスでハシバを再生する事になって僕は仕事で初めて夢を持ったんです。
それまでは給料分我慢して働く事しか考えてなかったしそれが当たり前だと思ってました。
でももうあんな毎日に戻りたくない。
僕がそういう気持ちだって事だけ覚えておいて下さい。
はい。
どういう事ですか?あの…一之瀬美砂子の家族です。
熱が出たって…。
落ち着かれて病室で休んでますよ。
美砂子大丈夫か?
(美砂子)ごめんね。
心配かけて。
俺こそ遅くなってごめん。
ううん。
諒。
何?私…一人で大丈夫って言ったけど苦しくて…。
このまま諒に会えずに死んじゃったらどうしようって思ってた。
お父さんここで何作ってるの?
(長沼)うん?未来の日本で役に立つ大切なものだ。
この手で人が幸せになる製品を作っていくんだ。
それが俺の夢だ。
(ノック)松木さんお客様がお見えです。
アポイントはないはずだが。
(英語で)ベイカー!ハシバの抱える過去は重い。
決して切り捨ててはいけないものだという事も分かっています。
でも裏金を続けていいはずがありません。
ライセンスビジネスはハシバの歴史や過去を切り捨てるものじゃありません。
平山さんたちを切り捨てる事なく裏金から手を切る手段がきっとあるはずです。
そんな簡単なものではない。
あなたは諦めてるだけだ!俺は今のハシバを変えてみせます。
あなたができなかった事を俺たちがやる。
でもそのためにはあなたの力が必要なんです。

(掛川)すごいじゃないか。
ソフィア・ファンドからニクソンの社長に推薦されたんだってな。
だがソフィアはなぜハシバを欲しがるんだ?ソフィアがハシバを手に入れたらハシバの高い技術を使って今までにない購買層を獲得できる。
ソフィアはそれでばく大な利益を手にできる。
この機会逃す手はないぞ。

(御園)う〜ん…。
(御園)君と旦那さんはどこで知り合ったんだい?会社の先輩のホームパーティーです。
何かお互い浮いちゃってしゃべる人もいないから何気なく話し始めて。
(御園)う〜ん…。
(美砂子)最寄りの駅が一緒だったんですけど電話番号も聞かずに別れて…。
でも4日後にばったり会ったんです。
駅で。
運命的な再会だ。
(美砂子)それがつきあって1年目に打ち明けられたんです。
実はもう一回会いたくて朝と晩駅で1時間だけ長く待ってたって。
フフフ!ストーカーみたいで気持ち悪いと思われるかもって1年言えなかったって。
ハハハ!昔はねそういうのを一途って言ったもんだがね。
でも私諒の欲しい言葉全然かけてあげられてなくて。
みんな同じだ。
相手がどんな言葉を待っているか分かっているのにその言葉をかけてあげられない。
御園さんの奥さんにですか?え?いやどうかな。
教えて下さいよ。
う〜ん…。
私は彼女が欲しがっている幸せを分かっているのに与えられなかった。
その上自分が考える幸せを押しつけて彼女を苦しめた。
私の人生は後悔ばかりだ。
あっ…ごめんごめん。
え〜よし。
あ〜調子が悪いね。

(ノック)
(小宮)失礼します。
小宮君よく来てくれた。
何でしょうか?お話って。
私の手伝いをしてくれないか?はい。
一之瀬たちには内密で。
まずはこの人物との会食をセッティングしてほしい。
ああ羽柴社長。
お越し頂けてよかった。
どうぞ。
(羽柴)ハシバの将来に関わる話というので伺ったまでです。
お話というのは?羽柴社長はハシバの創業家に連なるお方です。
御園会長は羽柴翁の姉上の息子。
経営手腕を買われて社長になりましたがあなたこそが羽柴翁の直系です。
ハシバの株は分散していていわゆる大株主として圧倒的な発言権を持つ方はいない。
ですが創業家の縁続きの方が多く皆さん羽柴さんの社長就任を喜んでおいでです。
今が創業家の威厳を取り戻すチャンスです。
(羽柴)続きまして中期経営計画について協議する株主向け説明会の開催について決議したいと思います。
(加賀)中期経営計画の事でしたらそれほどお急ぎにならなくても。
今ハシバは経営的にも正念場です。
株主との連携は不可欠だと思います。
(井岡)まあいざという時に株主の足並みがそろわないのは困りますからね。
開催日は1週間後の18日。
(最上)随分急ですね。
どうしてそんな急に?株主向け説明会では当社の株式上場についても株主から意見を聞くつもりです。
上場?社長上場をお考えなんですか?
(岩永)しかし何でまた…。
社長冷静になって下さい。
上場して経営を立て直すなんてハシバの伝統を壊す事です。
今の当社にはそれは無理です。
私の考えは変わりません。
株主向け説明会の開催に賛成の方は挙手を。
社長が上場だなんて何か裏があるのか?社長が何と言おうが上場なんてありえない。
株主だって分かってる。
必ず反対される。
大丈夫だ。
(塩崎)井岡専務。
どうかしたのか?平山さんから金の増額を求められました。
増額?今回はなんとか対応しましたが今のシステムを見直す時期ではないでしょうか。
それは必要ない。
何か別の形で補償金を捻出する方法はないのでしょうか?ハシバのグループ構造の中で金を作る唯一の方法がこれだ。
それにこの方法を考えたのは君じゃないか。
とにかく君は今までどおり対応してくれ。
(スタッフ)株主の皆様本日はお忙しい中ご来場頂きまことにありがとうございます。
開場時刻まで今しばらくお待ち下さい。
(塩崎)私は若くしてあの研究所の騒動を収めた井岡専務をずっと尊敬していた。
だが年を取ったのかもしれん。
あの人もハハ…私も。
補償は必要だ。
君の言った被害者を切る事なく裏金と手を切る方法が本当にあるだろうか。
きっと見つけ出します。
見せてくれ。
君たちが描く未来ってやつを。
それじゃあ…。
私は君たちの計画に賛成票を投じる。
すいません。
もうすぐ株主向け説明会が始まるところで。
(吉田)松木さんの事で大変な事が分かった。
え?すいません。
失礼します。
すいません。

(英語で)羽柴社長に株式公開すればハシバを再生できると唆して株主向け説明会を開かせたそうですね。
アメリカのソフィア・ファンドはあなたを使って株主たちに株式公開への同意を取り付け増資によって財務状況を改善しハシバを上場させて一気に買収を仕掛ける。
そしてハシバを手に入れる。
あなたはその功績でニクソンに社長として迎えられる。
どうかしてますよ。
僕たちとの約束はどうなるんですか!?ソフィア・ファンドにハシバを売却する事で金を引き出しそれを被害者に支払ってハシバは過去の全てを清算する。
何でそこまでして…。
忌まわしい過去と決別しなければハシバの未来はないからだ。
ハシバを売り飛ばすのはハシバの研究所で亡くなったお父さんの復讐ですか?父はハシバの製品を作る事に誇りを持っていた。
だからこそ悩んで苦しんで死を選んだ。
だが私にはハシバを憎むもっと別の理由がある。
長沼雄一は実の父親ではない。
え?私の実の父親はハシバの会長御園龍之介だ。
あの男は私たち家族の幸せな時を奪い人生を狂わせたんだ!・「君と見つめていたあの赤い夕陽が」・「冷たい朝陽に変わり」・「そっけなく僕を照らす」・「『こんなはずじゃない』」・「そんなことは一度や二度じゃない」・「誰かを守るために傷つけあう」・「涙も枯れて力も尽きて」・「途方に暮れて」・「それでもどこか出口を見つけ」・「歩いて来たんだよ」2014/12/27(土) 00:10〜01:10
NHK総合1・神戸
土曜ドラマ ダークスーツ(5)「過去への旅」[解][字][再]

古い一枚の写真にハシバ会長の御園とともに写っていた幼き日の松木(石丸幹二)。一之瀬(斎藤工)はその謎を解明しようと、塩崎(大和田伸也)との勝負に出る!

詳細情報
番組内容
ハシバの過去には何があったのか? 古い一枚の写真に、ハシバ会長・御園龍之介とともに写っていた幼き日の松木(石丸幹二)。松木はハシバと何らかの関係のある人間なのか? 一之瀬(斎藤工)は深まる謎に戸惑いを隠せない。裏金が支払われ続けているという人びととハシバとの関係を一之瀬は探ろうとする。ハシバ取締役のひとりである塩崎(大和田伸也)を攻略できれば真相がつかめるはずだ。一之瀬は勝負に出る!
出演者
【出演】斎藤工,満島真之介,倉科カナ,市川由衣,大鶴義丹,神保悟志,戸次重幸,榎木孝明,大杉漣,石丸謙二郎,柴俊夫,大和田伸也,深水三章,竜雷太,石丸幹二
原作・脚本
【作】荒井修子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:3074(0x0C02)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: