和風総本家「日本の職人24時」 2014.12.29


旬の野菜が大好きな豆助
豆助。
今日のお野菜は今が旬のあれよ。
その野菜とは…
それは日本の正月には欠かせない野菜
冬には粘りと甘みが増して味わい深くなる
その蓮根を最もおいしくいただけるひとつが大葉海老を挟んで油で揚げた…
日本人でよかった〜。
心からそう思わせてくれるこれぞ旬の味
あなたできたわよ。
日本っていいな〜。
和風総本家のお時間です
寒風吹きすさぶ日本の冬。
身を切るその寒さに過酷な温度にじっと耐えながら昼夜を問わず1日24時間日本のどこかで働き続ける職人さんがいます
慌ただしさが増す年の瀬のとある一日。
総勢108名の職人さんを追いかけました
昨年世界文化遺産になったばかりの名峰富士。
その頂に冬の太陽が重なり新たな1日を告げる頃…
キンと冷え込む冬の朝。
この国の生きとし生けるものたちが暖かな太陽の力に後押しされゆっくりと動き始めます
日本中の職人さんたちが仕事を始める時間
岡山県のとある場所に作業場に向かう職人さんたちの姿が。
これから
手を滑らせたら一巻の終わり。
まさに奈落の底。
わずか50センチしかない幅の階段を一歩一歩職人さんたちは慎重に降りていきます。
絶壁の底で仕事を始めたこちらの方々は…
穴をあけた石に打ち込む矢と呼ばれるクサビ。
これを叩くことで石に亀裂を入れていきます
四角形に切り取られた石がゆっくりと吊り上げられました
現場を仕切るのは職人歴50年この石切り場に人生を捧げてきた頭領
(スタッフ)えっどこですか?これの向こうの上。
(スタッフ)50年前あの上で?
そうこの断崖絶壁の谷は100年以上の歳月をかけ
ここは瀬戸内海に浮かぶ…
数百年以上前から使われてきた石材北木石の産地です
美しく丈夫で耐久性のある北木石は建築材や墓石などになり日本中で使われている名石
靖国神社の鳥居をはじめさまざまな日本の名建築に欠かせない石でもあります
ここは鶴田石材が創業以来120年以上採石を続ける石切り場。
大きな石は
しかし今割ったこの石実は
一見いつもどおりに見えるこの石。
職人さんたち軽快に石を割る作業を進めていくとその一部にワイヤーをかけました
(スタッフ)落とす?そっちへ。
切れ目を入れた石の一部をおよそ50m上のクレーンで引っ張り下に落とすというのです。
一部とはいってもその石の重さはおよそ4t。
緊張感が漂うなか頭領の手信号でクレーンが巻き上げられます
そのときでした
ワイヤーの安全確認は毎日行っている職人さんたち。
でもなぜか外れてしまいました
こことなここと。
頭領が言うもちゃついているとはこの部分のこと。
実は切れているように見えるものの内部は自然の亀裂が複雑に絡み合いまっすぐ切れていないため持ち上げることは非常に難しい状態。
職人歴50年のベテランでも簡単に切ることができない
このあと思わず息をのむ…
冬霞に包まれひときわ寒さがつのる富山県。
いつもと変わらぬ静かな朝を迎える合掌造り集落
そこからほど近い工房では雪の舞い散る寒い朝から顔を真っ赤にして戦う職人さんがいました。
目の前には45年来の戦友。
激しい炎を吹き上げる溶解炉。
温度のちょうどいい頃合を探るのは
その上では相棒の関井さんが次々と原料を溶解炉の中へ。
様々な種類をまぜるのはその製品の完成度をより高くするためだといいます。
するとおもむろに…
合図と同時になんと炉に穴をあけ始めたではありませんか。
まさにそのときでした
ふき出したのは湯と呼ばれる調合した鉄。
1400℃に熱せられたこの湯を慎重に容器に移していきます
職人さんたちが作るのは…
ここであなたに質問
次の3つの鍵をヒントにお答えください
これは道具です
職人さんたちが作るお正月には欠かせないある物。
いったい何?
視聴者の皆様新年明けましておめでとうございます。
2014年1回目の放送いつもは木曜日の放送なんですが今夜は金曜日2時間30分のお正月特大版でございます。
三が日にやるってねぇ。
お正月からあれですね増田君も高感度を下げるチャンスですね。
(笑い声)自ら下げようと思ってるわけじゃないですけどクイズいきましょう。
皆さん聞いてあっと思うもの?もちろんです。
今日1月3日ですけれども年始特に重宝されるのではないか。
もうすでに…元旦とかに使った可能性があるってこと?十分あります。
お世話?材料はほぼ鉄…紫色の紐がかかってるわけですね。
緑色の塗料もです。
そんなのある?ただあくまでもふるい?ふるい?ふるいを使うもの…。
では一斉にお出しください。
2014年最初の問題です。
どうしよう…。
草野さんからお願いいたします。
いやいや。
(笑い声)ひどいなぁ〜ホントに正月元日早々にやるとすれば先祖に対する敬意を表してお参りをするだろうと。
これはつまりお鈴ということでよろしいですか?お鈴っていうのかなチーンという。
ちょっとよくわからないですね正直ね。
よくわからないですか。
そういうお答えですもんね。
だから言うなっつってんの!それはだからあとで言えばいいんだからさ。
井上さんいきましょうか。
はい。
除夜の鐘のイメージが。
でっかい鐘ね。
お正月にしてないことを考えててもう一つが鈴って書いてたんですね。
鈴ってあのお参りの鳴らすもの。
(笑い声)じゃよかったね。
よかったこれじゃなくてよかったんですがその中で。
だから言うなっつってんの!そうなってくともうVTR見たくなくなっちゃうじゃん。
武井さんです。
しっかりしたものを書く太い筆なんかは結構中に金属の芯を入れたりしてるので…。
ガサガサって何か襲ってきてもガードできたりそういう機能も持った筆。
萬田さんは鈴ですから…。
不正解です。
(笑い声)なんでためたんですか。
さっき言っちゃったからこれ。
豆助はわかる?
炉の準備からさかのぼること1時間前。
工房では鉄を流し込むための型作りが行われていました
まずは土をふるいにかけ均一の大きさにしてから原型となる型にまんべんなく振りかけていきます。
こうすることで原型となる型に繊細にそうように土が密着。
更に目の荒い土をかけて固め原型となる型を忠実に再現した鋳型ができるのです
そこに1,400℃に溶けた鉄を流し込みゆっくり冷やします
次々と土の中から取り出されるあばら骨のような金属。
それは
磨き上げて汚れを落とせば職人さんが何を作っているか皆さんもうおわかりですね
そう正解は書き初めには欠かせない
鉄の鋳物専門の製造を続ける
かつて銅が高騰したおり高級品となり売り上げが思うように伸びなかった高岡銅器。
そんななか岡鋳造所はより安く多くの人々に使ってもらえるよう…
単価は安くとも
そこで用いたのがこの特殊な塗装方法
その後にこの鮮やかな
一つひとつ丁寧に磨いていけばまるで青銅のような高級感とツヤが生まれるのです。
紫色の紐をつければおなじみの姿。
銅製品の値段の5分の1にするための計り知れない情熱。
誰にでも使ってもらいたいという職人さんの思いは冬の高岡にひときわ熱い炎を灯しているのです
ということで正解は文鎮でございました。
近かったな。
筆近かったね。
増田さんのヒントが悪いね。
つまり私は書き初めなんかやりません。
やりましたって…。
自分がやったことの中からしか考えられなくなってしまうでしょ。
増田さんが言うふるいのヒントいちばんわからなかったです見て。
細かく土をかける必要があるんです。
いやいやいないですよふるいを見てなるほどふるいだと…だったらたぶんあの砂をふるふるして型の上に落とすだろう。
その型はデコボコしてるからそれは砂が…細かいほうがいいなるほど文鎮だ!おかしいでしょそんなヒント無理でしょ。
おわかりいただけなかったですか。
いちばんかなと思ったんですけどね〜。
でもやっぱり感心するのはね5分の1の価格でそして高級品とも思えるようなものをああいう工夫で作っていらっしゃるというそこがすごいですね。
日差しが高くなり始める頃なにやら
彼らの視線の先には巨大なものが
(スタッフ)門松!?はいそうです。
ここは1720年建立宝満神社の境内前
新年を盛大に迎える準備に追われる人々がいるなか所変わって東京神田の老舗そばの名店まつや。
寒牡丹咲くその店の奥では…
年末に増えるお客さんを見越した大量の手打ちそばの仕込みの真っ最中。
職人さんたちの小気味良い包丁の音が響き渡ります。
その頃ここ福井県越前市の工房でも
そばを打っているのは現代の名工にも選ばれている
手際よく仕上げるそばは従業員の方の昼食用。
実は清水さん本業は
その仕事は沸かし付けといわれる現在は数少なくなった伝統の技法を用い素材を作り出す作業から始まります
ここは越前打刃物の工房現代の名工清水さんは数々の品を世に送り出してきた
そのそば切り包丁は数々のそば職人が愛用する名品として日本中で大活躍しています
清水さん実は
そんな名工の工房で主に出刃包丁を担当するのがあのおそばを食べる本人田村さん。
清水さんのたった1人のお弟子さんです
越前市内の工房でもほとんど行われていないこの沸かし付けの工程。
それを習得するために田村さんは3年間勤めた前の工房を辞め門を叩いた若き職人
経験があるとはいえたった数か月で和包丁の製造作業を任されるようになりました
まるでベテランの職人のようにハンマーの力を自在に操り包丁を見事に形作っていきます。
田村さんは清水さんの
(スタッフ)田村さんが来たときは?な?
田村さんが来たとき清水さんのもとに弟子はいませんでした。
自分の技を覚えたいと飛び込んできた若者の存在が思い出させてくれました
そうやな。
朝から何やら事細かに指示を出す清水さん。
実は親方と弟子が手を取り合って作る究極の和包丁が作られようとしていたのです
豆助見逃しちゃダメよ
寒さ厳しい長野県の山奥。
せわしない年の瀬もお猿さんたちは温泉で暖をとりながらゆっくりと
その頃同じく長野の北アルプスを望む安曇野市。
温泉など夢のまた夢
ここであなたに質問。
こちらの職人さん毎年10月から家具ではなくお正月に欠かせないあるものを作っています。
いったい何を作っているのでしょうか?次の2つの鍵をヒントにお答えください
先端のこのカーブが特徴です
この2つを使い職人さんが作るものとはいったい何?
家具ではない?家具職人さんがお作りになってますが厳密に言うと家具ではないと思います。
お家で使うもの?どちらかというとどうでしょう…。
外のほうなイメージはありますかね。
それは昔からずっとお正月に使うということなんですか?まあ正月に厳密に言うと限らないと私は思うのですが。
まあ年末年始。
和香ちゃんとかも使ってそう?まあお使いになったことはあると思いますね。
いちばん使いそうなのは?いやこれ先ほど私が言って草野さんにあれだけおしかりを受けましたので。
イメージでいいですよ。
怒らないでくださいね皆さん。
怒りませんよイメージですから。
やはりそうなりますか。
私が使う?は?
(萬田)やだ書きにくくなるから。
あくまでもイメージですよ。
確かにね…。
そうですよね。
じゃあちょっと考えてていただいて。
その間に告知がありますので。
我らが和風総本家のキャラクター12代目豆助の写真集が発売になっております。
こちらの写真集をプレゼントいたします。
詳しい応募方法は番組の最後にお知らせいたします。
もうひとつ今回はお知らせがございます。
1月2日から渋谷のヒカリエで「豆助っていいな。
展」が開催中でございます。
展示会やってるの?豆助の写真展ということになりますかね。
もしよろしければ足をお運びいただきたいと思います。
さあでは答えをお出しいただきたいと思います。
どうぞ。
井上さん。
ホントにすみません。
草野さんに似てらっしゃるっていうので…。
こけしに似てますか?似てるものもあるかもしれない。
違います違います。
なんかもう勝手に木彫りのイメージが…なってしまって。
木の人形っていったらもう私の中でこけししか出てこなくて。
早速準備にとりかかります
まずはチェーンソーで材料の丸太を切断する作業から
お正月に使われるそのあるものはちょうどこの大きさ。
すると今度はチェーンソーの刃を縦にし深く削っていきます
それは大きな丸太の中をきれいにくり抜いたような形
大まかなアウトラインができると今度は手作業で
職人さんが年末に大量の注文をもらうそれはこんなふうに使われます
その正体は餅つきで使う
そしてここからが職人さんの腕の見せどころ。
使うのは手ちょうなとよばれる道具
この作業で臼ならではの独特な形を作りあげていきます
臼の上から下に向かって内部が少しずつ広くなるように成形。
そうすることでついた餅がかえりやすくしかも飛び出しにくくなる。
みかんがすっぽり入りそうな形から名づけられたみかん彫り。
職人さんのこの密かな仕事があってこそおいしいお餅がつけるのです。
こちらでは
職人さんがケヤキを打つその音は年末の安曇野に響く冬の風物詩
正解臼。
東さんお見事でした!2014年最初の正解は東さんでした。
老舗のおそば屋さんの前では今日も行列が伸びていきます。
明治創業の名店
創業から今年で130年。
伝統を守り今に繋いできた江戸のおそばを堪能しようというお客さんで店内は満席。
厨房では少しでも早く待っているお客さんに食べていただこうと職人さんがフル回転で調理を続けます
その忙しさはまさにお祭り騒ぎです。
そんな老舗に
3年前の夏に取材したときにはまかない用のそばしか打たせてもらえなかった太田垣さん。
そのそばの評価も…
3年前はそばを切る動作もゆっくりでしたが…
今やご覧の包丁さばき
3年間の修業が実を結んでいました。
軽快なリズムで均等な太さに仕上げていきます。
本人は自分の成長ぶりを自覚しているのでしょうか?
今ではお客さんに出すそばを任されている太田垣さん。
それこそが何よりの褒め言葉。
認められている証しです。
連日大忙しの老舗。
若き職人は貴重な戦力へと成長していました。
一方福井県越前市でも自分で打ったそばを茹でている職人さんが。
包丁作りの名工清水さん。
このそばも自作のそば切り包丁で切ったもの。
地元の名物おろしそばにしました。
友人と弟子の田村さんにふるまいます
親方の手打ちそばでホッとひと息つく昼休み。
包丁作りの名工はそば打ちの腕も確かなようです。
全国の職人さんが空腹を満たし英気を養う正午過ぎ。
高知のとあるお宅にも奥さんと一緒にお昼ご飯を食べている職人さんがいました
84歳ながらなんとも若々しい職人さん。
お昼ご飯のシメは決まってお茶漬け
(スタッフ)満足ですか?
昼食を終えおもむろに隣の部屋へ向かう職人さん。
でもここ
なるほど午後の仕事の前にお昼寝。
と思った次の瞬間
なんと豪快に開脚。
スムーズな身のこなしで日課だというストレッチに励みます
しっかりとした食事。
入念なストレッチ。
すべては仕事のためだというこの方実は
ナタを巧みに操りおおまかに竹を割ったあと今度は刃がついた道具を使って
こうして細い竹ヒゴを何本も作ると次に取り出したのは…
とても大切な道具だとか
(スタッフ)それくらい大事?ええまあどんな仕事でもアンタでも
長年にわたり使ってきた愛着あるこの道具を使い竹ヒゴを
仕上げに…
束ねた竹ヒゴを
丁寧に仕上げられた極細の竹ヒゴ。
これから作るものにはこの細さと弾力が不可欠なのです
いったい何なのでしょう?ここからは竹ヒゴを糸で編んでいく作業。
糸を巻いたコイル状のおもしを前後に入れ替えながら編んでいきます。
一見すだれのようですが目の細かさはすだれのおよそ5分の1。
そしてその使い道ゆえこんな難しさも
そう作っているのは
固く編むために…。
おわかりでしょうか?コイル状のおもしをたたきつけるようにして糸を引っぱりながら編んでいるのです。
とはいえ細い竹ヒゴは折れやすく微妙な力加減が必要な作業
こうして手間ひまかけ固く編み上げたものは木枠の上にのせ更に別の木枠で上から挟んで完成。
そう職人さんが編んでいたのは和紙をすくときに使う道具すげたのすでした
濡れたときに緩まないよう極細の竹ヒゴを隙間なく固く編み上げなければならなかったのです。
冬場の今が最盛期の和紙作り。
こちらの職人さんはあの山本さんが作ったすげたで長年和紙をすき続けてきました
手すきの和紙作りに欠かせないすげたも和紙とともに需要は減る一方。
職人も減り今や高知県では山本さんただ一人
職人としてのあくなき向上心が伝統文化を陰で支えているのです
冬の太陽のもと神奈川の三浦海岸で干されていたのはそう大根。
真っ白な大根のカーテンは冬の風物詩
そこから西へ230キロ。
岐阜県のとある工房でもあるものが干されていました。
日の当たり方にムラが出ないよう天地を返す職人さん
そうこちらの工房で作っているのは冬に多く使われるもの。
ハンマーで砕いているこれがその材料
ここであなたに質問
2つの鍵をヒントにお答えください
これは材料です
上にハンドルがつき鉄の棒の先にネジ山があります
この2つを使って作る冬に多く使われるものとはいったい何?
また難しい問題だなこれ。
正月に使うものではないんだ別に。
お正月というよりは寒い時期寒い場所でこれがあると非常にありがたいなと。
家の中で使うの?どちらかといえばですね。
家の中。
この職人さんは珪藻土。
土ですよね材料に使ってらっしゃいますけども皆さんがお持ちのものはもしかしたら材質は違うかも。
全然わかんないなこれ。
それとあの道具ですよね。
何かハンドルのようなものがついていてネジ山の向きが下でしたからおそらくこういう形で回していくんでしょう。
ではお出しいただきましょう。
岐阜県です。
これはちょっとおもしろいことになりました。
草野さん。
いろいろタイプは新しいものもあるでしょうけど家で使う。
寒いときにこれを調理に使う。
心強い左右から同じ答えということになりました。
どうでしょう?基本的にはね多数の方が同じというのはいいんですけれども…。
残りお二方も同じお答えになりましたがまず萬田さんいきましょう。
火鉢ですね岐阜県たぶん多治見市だと思うんですけどそうすると陶器ですよね。
冬に助かるってことは暖をとるということ。
って考えると七輪より火鉢のほうかなと思ったんです。
七輪か火鉢か。
では正解どうぞ。
豆助意外な答えよ!
職人さんが作る
まずは珪藻土を水とよく混ぜ合わせて材料になる泥を作ります
まずはご主人が
そして少しおいたのちに…
せっかく入れた泥を捨てるご主人。
もちろんこれには狙いが
実は石膏の型に入れた泥は周りから徐々に固まっていきます
製品の厚みを均一にするためタイミングを合わせて
型を外すと現れたのはこんな形
ここからの作業は奥さんの担当。
製品の要となるパーツをこちらの道具で作ります。
ハンドルを回すと鉄の棒が下りてネジ山のある先端がパーツの中心に開いた穴の中へ
それを引き上げると穴の内側にネジ山の型がつきました。
そうそれは注ぎ口となるパーツ。
何を作っているのかもうおわかりですね?
職人さんのご夫婦が作っていたのは
並べて天日干ししていたのは焼き入れをする前に一旦乾燥させるためだったのです。
こちらの加藤さんの工房では陶器の湯たんぽを夫婦で作り続けてきました
金属製の印象が強い湯たんぽですが元々は陶器製。
一説には
以降時代の流れとともにさまざまな形に姿を変え多くの人の体と心を温めてきた陶器の湯たんぽ。
昨今ではカラフルなタイプも登場。
ブームも相まって陶器製の湯たんぽを求める方が増えているのだとか
すごい!ステキなものですね。
そうか元々は昔陶器で作ってたんだね!最初はそうだったんですね。
岡山北木島では鶴田石材の頭領がまだ頭を悩ませていました
一向に進まない作業に緊迫する現場。
石をクレーンで吊り上げようと何度も試みるものの…
実は朝一番で切り始めたこの石を
一見深く切れているように見えるこちらの裂け目。
しかしその奥は
これではいくら強く引いても持ち上げることはできません
職人歴50年まさにここからが幾多のゴネた石の機嫌をとってきた頭領の真骨頂
叩く音の変化で石内部の様子をうかがいます
果たして…
4トンの巨大石が落下
こっちの右手の上がシワシワ。
(スタッフ)シワシワになってますね。
だんだんがこうなってる。
しかしその石がおさまっていた場所の下には滑らかな表面のべっぴんな石が姿を現しました
全体の3割程度というこの美しい石を求め職人さんたちは日夜作業を続けているのです
一難去ってようやく会えたべっぴんさんを前にちょっと早めのコーヒーブレークです。
全国の職人さんたちが一服のときを迎える午後3時
奈良県吉野の職人さんたちも地元名産の葛をお湯で溶いて作る葛湯でほっこりひと休み
しばし英気を養います
休憩を終え作業場へ向かう方々。
実はお正月に欠かせないあるモノを作る職人さんたち
まずは材料となる吉野ヒノキを製材。
吉野ヒノキ特有の粘りはさまざまな加工を施してできあがるそのあるものには最適な素材なのです
更にここからが
それを手がけるこの道60年の職人さん。
まずは機械に円盤状の刃をセッティングしていきます
準備完了
細長く製材したヒノキのパーツを並べると…
回転する6枚の刃で削っていきます
こうして加工されたパーツには…
等間隔の
ここであなたに質問…
奈良県は吉野郡。
あんなのお正月に見る?はいよくよく見かけますよ。
よく見る?よく見かける?家にもありますか?可能性は十分に。
ほんとですか?井上家の実情は知りませんが…。
溝がないとって言ってましたけど溝に何かはめるってこと?はめたければどうぞ。
いやはめたければって…。
はめたいんですか?溝があったらはめたくなるでしょ。
はめたいとしたら何をはめたい?いやそれはもう萬田さんのお好きなものをおはめいただいて。
どうして6本も溝があるんだろうっていうのは…。
やっぱりそこが気になりますか?うん。
1つの溝だったら何かをはめるんじゃないかとかね。
あくまで6本ありますからじゃあはめる溝じゃないのかな…。
そうね。
必ず皆さん見ています必ず。
豆助あの溝何かしらね?
6本の
まず端にノリを塗ったあと…
なんといとも簡単に次々と四角く曲げられていくではありませんか。
そのからくりはこちらの溝にありました
実は先ほど溝を彫っていた職人さん刃をセットした後下のハンドルを操作し
最終的な刃の位置は台からわずか1.2ミリ。
しかもこれは毎回微妙に変わるのだそう
材料の状態機械の調子を見極め行う0.1ミリ単位の刃の調整。
職人さんの技が生み出す絶妙な溝の深さにより折れることなく簡単に曲げることができるのです。
そのほかのパーツにも溝を入れ四角く折り曲げると…。
おや?どこかで見たことがあるような形に。
それは日本人ならお正月に必ず目にするもの。
皆さんもうおわかりですね?
正解はお正月に鏡餅をのせる…
こちらは三方をはじめとする神具を作る工房
その特徴は角が折れ四角形ではなく八角形になっていること
その八角形の形状を支えるのが溝を彫っていた三方作り一筋
職人さんが作るこの溝が日本のお正月を陰から支えているのです
三方です。
いや難しすぎるわ!どこの部分見せてるんだよあれ!え?三方でも下の穴開いてるところじゃなくてここの枠の枠じゃんかあれ。
それで答えろってこんなぶっきらぼうなことある?すごい恥ずかしいじゃない。
難しい。
だから三方でももうちょっと紙のっけるところ見せるとか下の土台のほうがどっちかっていうとメインじゃん。
3つ穴開いてさ。
そうですね。
え?いいかげんにしろよほんとに!
沈み行く夕日がみなもを輝かせる山紫水明のとき
こちらの町家造りの工房に夕日と同じく
いったい何を輝かせる方なのでしょうか
こちらがその職人さん。
何やら黒い板の表面をこすっているようですが…
これは漆塗りの職人さんが塗り上げたもの。
すでに光沢があるように見えますが実はこれまだ不完全
炭で表面を磨き汚れを取ったのち漆をすり込み下準備を終えると職人さんは…
なんと…
手のひらで直接磨いていくではありませんか
手ばっかりでやってます。
キメの細かい鹿の角の粉を手につけ繰り返し磨くこの作業。
力加減を誤れば…
蝋色師にとって
漆塗りの表面に…
美しい光沢と輝きが宿りました
それはまるで鏡と見まごうほど。
周囲のものをくっきりと映し出します
今回職人さんが磨いていたのは仏壇の前に置かれているこちらの台でした
ここは
2代目の彰さんは現代の名工にも選ばれた先代から技術はもちろんそれ以上に大切なことを教えられました
その思いを受け継ぎ妥協することなく
自分がそうだったように父の背中を追いかける2人の息子たち。
長男の哲夫さんには親父本人は忘れてると思うんですけども
(スタッフ)え?手をつかずに?極端な話だとは思うんですけども。
親から子へそしてまた親から子へ。
技術とともに受け継がれるものづくりの魂が漆を輝かせているのです
上野アメ横が年の瀬の活気に包まれる午後4時半
大トロ中トロサーモンは全部1,000円!
そこから北へ95km
こちらの現場で働く職人さんたちは…
は〜いおいやるぞ!
どうやら今日の仕事を終えたよう…
終わったと思いきやなにやら着込むと…
これから次の現場に向かうという職人さん
はいどうもご苦労さんです。
この方々はいったい?誰なのかしらね豆助
仕事を終えたあと…
年末恒例のとある作業に向かう職人さん。
運ばれてきたのは7mほどの
するとその竹に木をのせ縄で縛りはじめました
こうして出来上がったものを持って職人さんたちがやってきたのは暗闇に包まれた近くの小学校。
すると…
はいご苦労さんです。
ご苦労さん。
そこにはたくさんの人が…
はいよ。
次の瞬間立てられるこちらはやっぱりはしごのよう。
そして…
1人の方がそのはしごを駆け上るや…
ポーズを決めていきます。
これは?
(スタッフ)出初め式?そうです。
そうこちらの皆さんは
江戸時代屋根にのぼることが得意な鳶職人たちは火消しとして活躍
そのときに使っていたはしごの名残りが現在も残る出初め式のはしご乗りなのです
毎年12月になるとはしごに乗る方はもちろん…
鳶口と呼ばれる道具ではしごを支える方や…
纏を振る方も仕事終わりに集まり入念に練習
今年も晴れの舞台に臨みます
(汽笛)
午後5時半。
岡山北木島に定期船のフェリーが到着。
待っていたのは石工の頭領さん
石切り場のある北木島は
座る席はいつも決まっています
話題はやっぱり仕事のこと。
ただしその顔は充実感に満ちたさわやかな笑顔。
1日の仕事を終えた職人さんたちがほっとひと息をつく一方で…
愛知県のとあるお宅にこの時間から本格的に作業を始める職人さんがいました
その作業に欠かせないのが木の棒の先端がキノコ型をした道具。
これはいったい?
ぼうずというこの道具で作るもの。
まずそのぼうずを布にくるむと柄の部分に糸をグルグルと巻きつけます
先端に貼りつけたのは
半球型に整えれば準備完了
さぁここからが職人さんの腕の見せどころ
貼りつけた粘土の表面に小さな穴を開けていきます
粘土に一心不乱に穴を開けていく職人さん
根気のいる作業です
小さな無数の
左手を少しずつ回転させながら右手は一定のリズムで穴を開け続けます。
技術はもちろん集中力が不可欠。
そのため他のパーツは昼間作り夕方から夜にかけてこの作業を行なっています
作業を続けること15分。
表面にくまなく穴の開いたパーツが完成し道具から取り外されます。
まるでゴルフボールを半分に割ったかのよう。
職人さんは一体何を作っているのでしょうか?
ところで豆助こんな日本の名前知ってる?
日本家屋で見かける囲炉裏の上につるされたこちらの名前皆さんご存じですか?
もしよかったら覚えておいてください
職人さんが作り出したこちらのゴルフボールのような丸いもの。
いったい何になるのでしょうか?すると今度は別のパーツを丸くくり貫いた職人さん。
その穴に先ほど作ったパーツをはめ込みます。
何を作っているか皆さんもうおわかりですね
職人さんが作っていたのは
そう小さな穴を無数に開けた半球型のパーツは
こちらは常滑焼の工房。
急須を作って48年。
特に茶漉しの部分にこだわってきたご主人
表に出ないそのパーツは簡略化され今では金網のものも増えています。
比べてみると職人さんが手作りした茶漉しはその形状により茶葉が詰まりにくくお茶が出やすい。
更に最後のキレも抜群
使い勝手がよく気持よく使えるものを作る。
職人さんのプロ意識がお茶をおいしくしています
燃え盛る炎の熱に耐えながら作業を続ける現代の名工清水さんともう1人
その弟子田村さんの姿がありました
今まさに刃物の強度を高める焼き入れ作業の真っ最中。
その炎の中から現れたのは…
真っ赤に燃え盛るまるで日本刀のように長い包丁。
実はこれ前日に清水さんが叩いて仕上げたもの
重さ2kgの金属を叩いて伸ばし長さ110cmの包丁を作り出したのです。
いったいこれは?
(スタッフ)まぐろ切り?はい。
そう作っていたのはまぐろをおろすときに使われる
一刀両断のさばきに求められるのはおろすときに見られるこのしなり加減と弾力
まっすぐでありながらしなやかに曲がり元に戻る。
これが名工の証し。
ちなみに一般的に使われているまぐろ包丁は同じようにしならせると…
あっという間に曲がってしまい手で戻してから作業をするのだそう。
この清水さん独自の弾力としなりを生み出すために重要となるのが…
こうして
炎の中から何度も包丁を出し
包丁の
だからこそ焼き入れは辺りが暗くなったこの時間1日の仕事の最後に行われるのです
そしていよいよ…
お餅も焼けたの?豆助
現代の名工が作る110cmの巨大包丁
焼き入れの作業も大詰め
そしていよいよ…
こうして
更にもう一度炎の中に短くつけるこの焼き鈍しの作業でしなりを生む弾力を身にまとうのです
ここからは時間との勝負。
急いで工房へ戻ると
そのゆがみを見つける早ささすがは名工
これ明日これここで…とって研ぎにかかる。
72歳名工の軽快な仕事ぶり。
弟子の田村さんの目にはどう映っているのでしょうか?
越前打刃物を代表する職人にして現代の名工
最愛の奥さんの突然の死でした
人生のパートナーを失ってしまったのです。
妻の面影だけが残る工房。
情熱も焼き入れの炎も消えました
(スタッフ)そうですか。
名工の腕に惚れ込み弟子にしてくれと懇願しに来た一人の若者。
一生懸命黙々とかつての自分のようにまっすぐひたむきなその姿は清水さんに新たな希望の火を灯してくれました
(スタッフ)すごい話を…。
一人の若者の情熱が名工の職人魂をよみがえらせたのです
名古屋の繁華街がネオンで華やかに照らされる頃。
ひときわ忙しく活気溢れるお店が
職人さんたちが次から次へとさばいているのは冬の味覚の王様カニ
ここは名古屋の名店
看板料理のカニすき茹でカニをはじめカニ会席や一品料理までカニ三昧。
名古屋のカニ好きの人々を魅了し日本一タラバガニを消費する店と言われます
大盛況
目が回るような忙しさに仲居さんの歩くスピードも心なしか速いような。
素早く提供されるカニ料理は次々とお客さんの口の中へ消えていきます
厨房にはひっきりなしに注文が入り総勢20人のスタッフは動きっぱなし。
次々と運び込まれてはすぐに調理されお客さんのもとへ運ばれていくカニ。
繁盛店に欠かせないのが
こちらは
その包丁さばきは見ているのが怖いくらいの素早さ
一日に500杯ものカニを消費する店。
この早業が客席に次々とカニを提供できる秘訣。
しかもそのさばきは正確
こうした赤い身を残すのは難しい技だそう
巨大カニ店の閉店時刻が近づきます
職人さんたちもほっとひと息。
遅い晩ごはんの時間です
1日中動き回ってお腹はペコペコ。
交代で作るまかない料理が仕事終わりの楽しみ
食事中の会話もやっぱり仕事の話題に
都心の駅では仕事や忘年会帰りの人々が冷たい風で酔いをさましながら家路を急ぎ始める頃…
ここは長野県のとある工場。
何やら湯気がもうもうと立ち上っていますが
すると…
(アラームの音)
何のアラームでしょうか。
ちょっと失礼して扉を開けると…。
あら?豆助誰か寝てるわよ
湯気が立ち上る場所の隣で寝ていたのは
それは気温が低い時間に行い
ここであなたに質問
2つの鍵をヒントにお答えください
工場内に大量に積み上げられているこちら。
引き出してみると空の木箱
こちらの巨大なくしのような道具。
長さ15センチほどのステンレス製の刃のような棒が等間隔で突き出しています。
この2つを使い職人さんが作るものとはいったい何?
また難しい問題。
これ何?
(萬田)食べ物ですよね?どうでしょうか?お正月に関係ございますか?お正月にかぎったことではないですがまあ作業としてはやっぱりこの時期っていうのはひとつあるでしょうね。
寒い時期ということですか。
はい。
そのもの自体は冬のものですか?いやそういったことではないですね。
かぎらないですね。
かぎらない?もちろん皆さん目にしたことがありますし。
口に入れるものではないんですか?それはお答えできません。
はいではお書きいただきましょう。
フタを開けるなり湯気が立ち上る
木の棒を使ってかき混ぜ始めた釜の中には何やら大量の液体が入っているではありませんか。
実は午前中に原料となる天草という海藻を1時間ほど煮込みそのあと蒸したもの。
職人さんはまず天草を煮込んで出た煮汁を釜から汲み上げます
煮汁は60℃以上の高温。
機械を使って脇にあるろ過装置へ
2トンもの煮汁をろ過し
そして釜の中の煮汁が減ってくるとはしごを釜の中へ入れてしまいました。
すると…
はい。
天草の煮汁をムダにすることなく手作業で丁寧に汲み取ります
2時間後ろ過された天草の煮汁は下の水槽に溜まっていました。
この茶色の液体がこれから職人さんが作るものの材料です。
水槽からホースをのばすと…
なんと壁際に積み上げてある木箱の中に流し入れていくではありませんか。
それもあふれそうなくらいなみなみと
ずらりと積み上げられた木箱の数は全部で700個。
そのすべてを天草の煮汁をろ過した液体で満たさなければなりません。
タイムリミットは朝まで。
すると職人さんなぜかシャッターを開けました。
更に戸や窓も開放。
これは
工場内と外の気温差は6℃
すると…。
天草の煮汁をろ過した茶色い液体が弾力のある白く濁った塊に。
しっかりとした製品を作るためには液体をほどよく冷やすための真冬の
続いて液体が固まった頃合いを見てあのくし型の道具をさっと通すと塊が細かく分かれました
専用の道具。
大きな塊を簡単に同じ大きさのブロックに切り分けられます。
これで完成。
ではなくここからもうひと手間
およそ2週間天日干しをしてよく乾燥させます。
水分が蒸発し繊維だけが残ったら完成。
皆さんもうおわかりですね?
寒天作りが行われるのは寒さの厳しい12月からの3か月間。
職人さんが夜中から作業を行っていたのは夜の寒さを利用して寒天を固めるためと…
夏の甘味で目にする寒天は冬の間にまとめて作られていたのです
正解寒天でございました。
草野さん井上さん東さんおみごとでした。
静寂に包まれる午前2時の銀座。
その路地裏のとあるビルにはまだ明かりが灯っていました。
階段を下りていってみるとその先では…
冷え込む外とは裏腹にその顔や手からは大量の汗が。
網の上には炭。
その下で何かを焼いているようですがこれは?
年の瀬の夜中職人さんが焼いていたのはおせち料理には欠かせない伊達巻
職人の丁寧な仕事が光る江戸前寿司とともに代々受け継いできたのが年末に作るこだわりの伊達巻です
とろとろになるまで混ぜた生地を一つひとつ職人さんが丁寧に焼いていきます
はさむように焼くのがこの店に伝わる焼き方
生地がよりふっくらと焼き上がるのです
その間炭の熱を間近に浴びながらゆっくりと網を動かし続けなければなりません
寿司職人が一つずつ焼き上げる極上の伊達巻
しかしそれは
夜通しかけて
老舗に受け継がれてきた職人技と感謝の心が今年も届けられます
午前3時岐阜県のとあるアパートでひっそりと動き出す職人さんがいます
寝室を出て仕事部屋へ。
今日の作業がスタートします
(スタッフ)朝がた仕事を始めることは多いんですか?
職人歴55年の木彫り職人山田鉄華さん。
集中力を高めるため毎日早朝から仕事を始めるそう。
長年の修業で高度な技術を習得しました。
そして山田さんは竹を使った今まで
材料となる竹を割りくり抜いていくと…
竹に小さな窓が…
竹を裏返し窓を開けたほうとは反対側に彫刻を施します
硬い竹の皮をノミで次々に削ると見えてくるものはいったい何なのでしょうか?
出来上がった作品は…。
なんとも奇妙な模様。
しかしこれすごいねこれ。
豆助すごい職人技よ
外が明るくなってきた午前6時半。
出来上がった作品は…。
なんとも奇妙な模様。
しかしこれ
なんと雲の上に浮かぶ富士山とその向こうからのぞく朝日の姿が浮き上がってきたではありませんか
その他の透かし彫りの作品も見せていただくと…
人気があるのは…鯉なんかは人気あるよね。
こちらは滝を上る鯉の姿。
その見事な模様も裏から光を当てたときの透け具合を計算した彫刻があって初めて実現するもの。
繊維ぎりぎりまで彫る職人さんの技術のたまものなのです。
更にこちらは…
見事な龍そして…
人物までも鮮明に描いてしまうのです
日々新たな挑戦を続ける職人さんの努力がその作品の美しい姿に現れています
澄み切った空気に輝く朝の太陽。
その光を受けて白鳥たちの嬉しそうな鳴き声が響き渡る頃
福井県越前市の清水刃物では研ぎ師さんの包丁を研ぐ音が響いていました
清水さんと田村さんで作り上げたマグロ包丁に徐々に吹き込まれていく息吹。
柄をつければ3日間にわたり取りかかってきた作業もいよいよ終わりを迎えます
そしてついに名工も納得。
110cm巨大包丁のこの美しさこの堂々たる姿。
師弟で初めて作り上げたマグロ包丁です
(スタッフ)田村さんにどういう職人になっていってもらいたいですか?まだ上を…向いてかなあかんちゅうことを。
頂点がないの職人には。
わかるか?職人にはこれでいいっちゅうことはないの。
と思う。
そして迎えた
東京のとある場所にはすごい行列ができていました
気になるわよね豆助
寒いなかひたすら待ち続けるおよそ200人の行列
行列の先にあったのはそばの老舗
年越しそばとして1年の最後にこの味を堪能しようと
厨房はもちろんフル稼働です
寒いなか並んでくれたお客さんにおいしいおそばを
職人さんたちは素早い連携で手際よくそばを仕上げていきます
あの太田垣さんも盛りつけに大忙し
(スタッフ)何時くらいからこんな状態ですか?
(スタッフ)ずっと?
名物の手打ちそばは持ち帰りも含めると大晦日1日で7,000食が完売
(スタッフ)足らない?はい。
職人さんたちもこの日だけは休みなくそばを打ち続けます
年が明ける2時間前長蛇の列は更に長くなっていました
果てしなく続く作業にさすがの職人さんたちにも疲れの色が
そして満席のまま…
年が明けますしかし…
ちょうどねねっおめでとうございます。
(スタッフ)えっ?何ですか?
午前1時ようやく閉店
死力を尽くして働いた職人さんには何より嬉しいいただきます。
年越し後の年越しそばを食べてやっと仕事納めです
こうして職人さんたちが仕事を終えた5時間後…
2014年の初日の出が富士山の裾野から昇り日本の職人さんたちの新たな1年が始まります
過酷な自然時代の波。
冷たい風が吹く厳しさのなかで黙々と仕事を続ける職人さん。
選んだ道を天職と信じて前進する生き生きとした顔がありました。
日本の職人さんっていいなぁ
2014/12/29(月) 11:30〜14:00
テレビ大阪1
和風総本家[再]「日本の職人24時」[字]

厳しい寒さと戦いながら懸命に働く職人さんに密着。モノづくり大国日本を支える技を持つ各地の職人さんたちの一日を24時間の流れに沿って紹介する2時間半スペシャル!

詳細情報
番組内容
“日本の職人24時”日本列島…真冬の戦い
壮絶!離島の採石場!断崖絶壁…命がけ作業
活況!東京老舗そばに潜入…年越し(秘)舞台裏
15メートル巨大門松設置&極寒…真夜中寒天作り
伝説のマグロ包丁…刃渡り110センチ!究極技
1400度!炎熱の現場・書き初め用…文鎮作り
多忙!究極の伊達巻き
番組内容2
岡山県瀬戸内海に浮かぶ北木島ではしごを降り、ガスバーナーで石を切る命をかけた作業をしている男性たちの姿があった。佐賀県唐津市の神社では巨大な門松の設置が。東京の老舗蕎麦屋の年末は大忙し。名古屋のかに料理店も一年で一番忙しい時期に。一方京都では仏具などのうるし塗りの仕上げ磨きを行う職人歴55年の蝋色師(ろいろし)さんが納品前大詰めの作業を迎えていた。
出演者
萬田久子
東貴博
草野仁
井上和香
武井壮

【進行】
増田和也(テレビ東京アナウンサー)
音楽
「和風総本家」テーマ曲
縁の詩(えにしのうた)
【作曲・演奏】上妻 宏光
ホームページ
www.tv−osaka.co.jp

ジャンル :
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – クイズ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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