今や、「寄らばエイベックスの陰」((C)音楽専門誌記者)と呼ばれる音楽装置がまたしても発動した。
所属事務所ともめていた歌手の安室奈美恵(37)が、エイベックス内のレーベルにマネジメント業務を移すと発表された。
同社には、浜崎あゆみ(36)、大塚愛(32)といった歌手が所属する一方、女優の沢尻エリカ(28)や歌舞伎俳優の中村獅童(42)らも名を連ねている。が、同社の動力になっているのは、もちろん音楽だ。「音楽で勝負し続けてきた安室さんにとっては、いい方向に転がった」と音楽番組ディレクターも歓迎する。
困った人に手を差し伸べるだけではない。エイベックスには「音楽を売る力がある」と同業他社の幹部も脱帽する。
ライバル社との違いについて、各テレビ局の情報番組デスクらは「プロモーター力の違い」と異口同音に指摘する。CDが売れなくなったのは、プロモーター力の低下が原因なのだという。
それはどこに現れるのか。取材すると大きく2つに集約された。「今、メールで情報発信するレコード会社が多い。いわゆる音資料(CDの見本盤)を聴いてもらうこともしない。結局、記者は、聴いてもいないミュージシャンの記事を書かされるわけです。これは読者への裏切りですよ」(某情報番組デスク)