ワンピース エピソード オブ メリー〜もうひとりの仲間の物語〜 2014.12.30


(ルフィ)んが…。
あー。
飯。
(ゾロのいびき)
(フランキー)おっ。
来たか。
(フランキー)どうだ?特に問題ねえか?
(ブルック)ヨホホホ…。
完璧ですよ。
(チョッパー)さすがだぞ。
フランキー。
(フランキー)だろうな。
だがここは何でもありの新世界。
肝心なときにあれが動かねえこれも駄目じゃ命取りになっちまう。
整備チェックはいつも完璧に。
(チョッパー)よいしょ。
(ウソップ・ブルック)よっこらせ。
(フランキー)これが俺の信条よ。
(ウソップ)心強いぜフランキー。
(フランキー)あう!後はミニメリーで全て完了だ。
で試乗は?
(ウソップ)もちろん。
それも俺たちに任せろ。
(チョッパー)任せろ!
(ブルック)ヨホホホ!
(サンジ)ロビンちゃん。
コーヒーのお代わりは?
(ロビン)頂くわ。
(サンジ)はーい。
喜んで!・
(ナミの鼻歌)
(ナミ)うーん。
フフッ。
(チョッパー)いけ!ミニメリー!
(ウソップ)順調順調。
まったく問題なし。
ヘヘッ。
(ブルック)あのう。
前々から気になってたんですけど。
(ウソップ・チョッパー)うん?
(ブルック)この子羊ちゃんの名前。
(ウソップ)ああ。
正式にゃミニメリー2号ってんだが。
それがどうしたんだ?
(ブルック)ええ。
もしかするとミニじゃない羊さんがいてそれがモデルになっているんじゃないかと。
(ウソップ)えっ?
(ウソップ・チョッパー)ああー。
そっか。
(ウソップ)ブルックは知らねえんだったな。
察しのとおりこいつはゴーイングメリー号をモデルにフランキーがこしらえてくれたんだ。
ゴーイングメリー号?
(ウソップ)ああ。
(ウソップ)俺の故郷シロップ村で譲り受け文字通り麦わらの一味として旗揚げをした船。
それがゴーイングメリー号だ。
(ゾロ)へえー。
(ナミ)キャラヴェル!
(ルフィ)うおー!
(メリー)カーヴェル造り。
三角帆使用の船尾中央舵方式キャラヴェル。
ゴーイングメリー号でございます。
これホントにもらっていいのか?
(カヤ)ええ。
ぜひ使ってください。
いい船だな。
できたぞ。
海賊旗。
(ウソップ)下手くそだなルフィ。
(ナミ)うん。
うまい。
(ウソップ)こんなとこか?いいな。
あと帆にも描こう。
よし。
完成!これで海賊船ゴーイングメリー号の出来上がりだ!新しい船と仲間に…。
(一同)乾杯だ!
(サンジ)俺はオールブルーを見つけるために。
んっ!俺は海賊王!俺は大剣豪に。
私は世界地図を描くため。
(ウソップ)お…俺は勇敢なる海の戦士になるためだ。
いくぞ!グランドライン!
(ウソップ)メリー号で俺たちはリバースマウンテンを越えグランドラインへ入ったんだ。
(ブルック)きっと会いに行きますから。
ラブーン。
もう少しだけ待っていてくださいね。
(チョッパー)俺も会いたいぞ。
(一同)入った!
(サンジ)ナミさん。
前方に山が見えるぜ。
山?うーん。
山じゃねえ。
鯨だ!あー!?俺の特等席!何してくれてんだお前。
(ウソップ)幾つもの冒険をして海を渡りグランドラインで初めて仲間に加わったのがチョッパーなんだぜ。
(チョッパー)ヘヘヘ。
(ブルック)そうだったんですか。
(ウソップ)そして次にメリー号に乗り込んだのがロビンだったんだ。
ちなみにサンジとナミはイーストブルーで仲間になったんだ。
(ブルック)初耳です私。
あっ。
私耳ないんですけど。
ヨホホホ…。
うるせえ!行こう!
(チョッパー)おおー!
(ロビン)私を仲間に入れて。
(一同)はあ!?私には行く当ても帰る場所もないの。
だからこの船に置いて。
何だ。
そうか。
そりゃしょうがねえな。
いいぞ。
(一同)ルフィ!
(ロビン)フフッ。
(ゼフ)サンジ。
風邪ひくなよ。
(サンジ)オーナーゼフ!長い間くそお世話になりました!
(サンジ)このご恩は一生忘れません!
(サンジ)また会おうぜ。
くそ野郎ども!はっ。
みんな元気でね。
(一同)やりやがった。
あのがきゃ!じゃあね。
みんな。
行ってくる!
(ウソップ)訳あって船を下りた仲間もいたんだ。
(ブルック)ぜひお会いしてみたかったです。
(チョッパー)ビビ。
カルー。
相手が風と海なら航海してみせる。
この船の航海士は誰?
(サンジ)うーん。
ナミさんでーす。
すげえ!船が空を飛んだ!いけ。
メリー!
(チョッパー)空島へも行ったんだ。
(ブルック)空島へ?
(ウソップ)そうさ。
すげえ船なんだ。
メリー号は。
(ブルック)素晴らしい。
(ウソップ)だけど。
くっ…。
(ブルック)あ…あのう。
ウソップさん?
(ウソップ)うっ…。
うん。
そうだよな。
悪い。
ブルック。
黙っちまってよ。
聞いてくれ。
もう一人の仲間一味の危機を救ってくれたメリー号の話を。
(ウソップ)空島から再びグランドラインに戻ってきた俺たちは数々の冒険を支えてくれた満身創痍のメリー号を修繕することに決めたんだ。
だから造船の島ウォーターセブンにたどりついたときはすげえうれしかったよ。
これで完璧に元気にしてやれる。
パワーアップもできるんだってそう思ったんだ。
メリー号が直せねえって?何でだ?お前らすげえ船大工なんじゃねえのかよ。
金ならほら。
いくらでもほら。
あるのに。
(カク)金は関係ないわい。
えっ?
(カク)竜骨をひどく損傷しておる。
船の土台をすげ替えるなんてことはできんわい。
(カク)よくもまああの状態でここへたどりつけたもんじゃとむしろ感心するほどのもんだわい。
そんな。
じゃあホントにもうゴーイングメリー号では二度と航海できないの?
(カク)そうなるのう。
このまま沈むのを待つかさっさと解体してしまうかじゃ。
(アイスバーグ)ンマー船の寿命だ。
いい機会じゃねえか。
諦めて新しい船を買ってけ。
聞けば船はキャラヴェルだそうだな。
そもそもそんな古い型の船じゃこの先の航海も厳しかろう。
《よし。
完成!これで海賊船ゴーイングメリー号の出来上がりだ!》いいや。
乗り換える気はねえ。
あっ…。
俺たちの船はゴーイングメリー号だ。
まだまだ修理すれば絶対走れる。
大丈夫だ。
お前らあの船がどんだけ頑丈か知らねえからそんなこと言うんだ。
ルフィ。
(アイスバーグ)ハァ。
沈むまで乗りゃ満足か。
うっ…。
あきれたもんだ。
てめえそれでも一船の船長か?うっ。
(ウソップ)その間俺は情けねえことに。
(ウソップ)うわっ。
デミ・カルヴァリン砲。
カッコイイ。
高いんだろうな。
あっ?
(ザンバイ)ハハッ。
(ウソップ)うわ!?
(ウソップ)大切なメリー号の修理代3億ベリーのうち2億を奪われちまったんだ。
(ブルック)2億も!?ちょっと。
何やってるんですか?ウソップさん。
(ウソップ)エヘヘ。
まったくな。
(フランキー)じゃあな。
2億ベリーありがとよ。
(ウソップ)待て!大事な金なんだ。
返せ!
(手下)ハハハ!泣いてやがる。
返してくれ!ちょっと待ってろよ。
ウソップ。
あのふざけた家吹き飛ばしてくるからよ。
ゴムゴムの攻城砲!
(手下)うわー!?うっ!?
(サンジ)パーティーテーブルキックコース!
(チョッパー)ふん!
(手下)うっ!?
(チョッパー)角強化!
(手下たち)うわ!?
(チョッパー)桜並木!
(手下たち)うわー!?
(手下たち)うっ!?おお。
二刀流犀回!
(手下たち)うわー!?
(チョッパー)あのことがきっかけで一味があんなことになるなんて俺思ってもみなかったよ。
(ブルック)いったい何があったというんですか?船よ。
(ゾロ・サンジ)うん?決めたよ。
ゴーイングメリー号とはここで別れよう。
(ウソップ)面目ねえみんな。
大事な金を俺は。
2億の行方は分からねえけどまだ1億もあるんだからよ。
気にすんなよ。
ヘヘッ。
よくないわよお金は。
いっ…。
(ウソップ)すまねえ。
あっ。
ハハハ!ぶつわよ!えっ。
(ウソップ)ところで船は…。
メリー号は1億ありゃ何とか直せんのか?せっかくこんな一流の造船所で修理できるんだ。
この先の海も渡っていけるように今まで以上に強い船に。
いやぁ。
それがよウソップ。
(ウソップ)えっ?船はよ乗り換えることにしたんだ。
ゴーイングメリー号には世話になったけどこの船での航海はここまでだ。
(ウソップ)えっ?
(チョッパー)あっ。
んっ…。
(ウソップ)えっ?造船所でもらったカタログで新しく買える船を調べてみたんだけど。
まあ1億ありゃ中古でも今よりでけえ船が買えそうだな。
待てよ。
あっ?待て待て。
そんなお前冗談きついぞ。
バカバカしい。
何だ?やっぱり修理代足りなくなったってことか?俺があの2億とられちまったから。
金が足りなくなったんだろ?そうなんだろ?一流の造船所はやっぱ取る金額も一流で…。
違うよ。
そうじゃねえ。
じゃあ何だよ?はっきり言え!俺に気ぃ使ってんのか?使わねえよ!あの金がとられたことは関係ねえんだ。
だったら何で乗り換えるなんてくだらねえこと言うんだ!おい。
お前ら。
もっと落ち着いて話をしろよ。
落ち着いていられるか。
バカなこと言いだしやがって。
ちゃんと俺だって悩んで決めたんだ。
(ウソップ)何をどう悩んだらこうなるんだ?何だと?ちょっと。
大事な話なんだから熱くならないで。
金をとられたからじゃないってんならどういう訳だよ?えっ?言ってみろよルフィ。
何黙ってんだよ?俺に気ぃ使ってねえって言うんなら遠慮なんかすんなよ。
早く言えよ!ちゃんとした理由もなしに俺は納得なんかしねえぞおい!
(チョッパー)あっ。
メリー号はもう直せねえんだよ!
(ウソップ)えっ?ウソップ。
どうしても直らねえんだ。
じゃなきゃこんな話はしねえ。
(ウソップ)この船だぞ?今俺たちが乗ってるこの船だぞ?そうだ。
もう沈むんだこの船は。
えっ?何言ってんだ?お前。
ルフィ。
本当なんだ。
そう言われたんだ造船所で。
もう次の島にも行き着けねえって。
(ウソップ)ああそうかい。
行き着けねえって。
今日会ったばかりの他人に説得されて帰ってきたのか?何だと?一流といわれる船大工がもう駄目だと言っただけで!今までずっと一緒に海を旅してきた。
どんな波も。
戦いも。
一緒に切り抜けてきた大事な仲間をお前はこんな所で見殺しにする気か!この船はお前にとっちゃそれぐらいのもんなのかよルフィ!じゃあお前に判断できんのかよ?
(ウソップ)うっ…。
この船には船大工がいねえから。
だからあいつらに見てもらったんじゃねえか。
だったらいいよ。
もうそんなやつらに頼まなきゃいい。
今までどおり俺が修理してやるよ。
もともとそうやって旅を続けてきたもんな。
(チョッパー)ウソップ。
(ウソップ)よし早速始めよう。
お前ら手伝えよ。
そうだ。
木材が足りねえな。
(サンジ)おい。
待て。
(ウソップ)造船所で買ってこよう。
あっ。
(ウソップ)さあ忙しくなってきた。
お前は船大工じゃねえだろう。
ウソップ!ちょっとルフィ。
(ウソップ)おおそうだ!それがどうした?だがな職人の立場をいいことにしょせんは他人の船をあっさりと見限るような無責任な船大工なんか俺は信じねえ!絶対に俺は見捨てねえぞ。
この船を!
(ウソップ)俺の知っているお前なら船大工たちの商売口上よりこのゴーイングメリー号の強さをまず信じたはずだ。
船長風吹かせて何が決断だ。
見損なったぞルフィ。
ちょっと待ってよウソップ。
ルフィだって最初は…。
黙ってろナミ。
これは俺が決めたことだ。
いまさらお前が何言ったって意見は変えねえ!
(ウソップ)くっ!船は乗り換える。
メリー号とはここで別れるんだ。
(ウソップ)ふざけるな!そんなことは許さねえ。
いいか?ルフィ。
誰でもお前みてえに前ばっか向いて生きていけるわけじゃねえ。
俺は傷ついた仲間を置き去りにこの先の海へなんて進めねえ。
バカ言え!仲間でも人間と船じゃ話が違う。
(ウソップ)同じだ!メリーにだって生きたいって底力はある。
お前のことだ。
もう次の船に気持ち移してわくわくしてんじゃねえのかよ?
(サンジ)おい。
お前ら大概にしろ。
(ウソップ)上っ面だけメリーを思ったふりしてよ!いいかげんにしろ!お前!あっ。
ルフィ!お前だけがつらいなんて思うなよ。
全員気持ちは同じなんだ。
(ウソップ)だったら乗り換えるなんて答えが出るはずがねえ。
じゃあいいさ。
そんなに俺のやり方が気に入らねえんなら今すぐこの船から…。
キャー!
(チョッパー)あっ。
(サンジ)バカヤローが。
(チョッパー)サンジ。
(サンジ)ルフィ。
てめえ今何言おうとしたんだ?頭冷やせ!めったなこと口にするもんじゃねえぞ!あっああ。
悪かった。
今のはつい。
(ウソップ)いや。
いいんだルフィ。
うん?
(ウソップ)それがお前の本心だろ?何だと?
(ウソップ)使えねえ仲間は次々に切り捨てて進めばいい。
この船に見切りをつけるんなら俺にもそうしろよ。
(サンジ)おい。
ウソップ。
くだらねえこと言ってんじゃねえぞ。
いや。
本気だ。
前々から考えてた。
正直もうお前らの化け物じみた強さにはついていけねえと思ってた。
(チョッパー)あっ。
(ウソップ)金の番すらろくにできねえ。
この先もまたお前らに迷惑掛けるだけだ俺は。
弱え仲間はいらねえんだろ?ルフィ。
お前は海賊王になる男だもんな。
俺は何もそこまで…。
高みへ行けなくていい。
思えば俺が海へ出ようとしたときにお前らが船に誘ってくれた。
それだけの縁だ。
意見が食い違ってまで一緒に旅をすることはねえよ。
(サンジ)おい。
ウソップ。
どこ行くんだ?
(ウソップ)どこへ行こうと俺の勝手だ。
(チョッパー)えっ?えっ!?ウソップ!
(ウソップ)くっ。
(チョッパー)行かないでくれよ!そんな。
駄目よ待って!
(サンジ)おい。
戻れ!
(チョッパー)ウソップ!
(ウソップ)俺はこの一味を辞める。
(ナミ・チョッパー)えっ?ルフィ。
お前とはもうやっていけねえ。
最後まで迷惑掛けたな。
(ウソップ)この船は確かに船長であるお前の物だ。
だから俺と戦え。
俺が勝ったらメリー号はもらっていく。
(ウソップ)モンキー・D・ルフィ!俺と決闘しろ!
(ウソップ)《今夜10時。
また俺はここへ戻ってくる》《そしたらメリー号を懸けて決闘だ!》《俺とお前たちの縁もそれで終わりだ》
(サンジ)ロビンちゃんは帰ってこねえし。
けさまでの楽しかった時間が嘘のようね。
何だかこの一味がばらばらになっていくみたい。
お前ら船から下りてくんなよ。
うん?来た!
(チョッパー)ウソップ!おじけずに来たな。
どんな目に遭っても後悔すんなよ。
お前が望んだ決闘だ。
(ウソップ)当たり前だ。
殺す気で来いよ。
返り討ちにしてやる。
もうお前を倒す算段はつけてきた。
(チョッパー)止められねえのか?ウソップひどいケガなんだよ。
見てられねえなら部屋にいろ。
(ウソップ)ルフィ。
俺とお前は長え付き合いだ。
手の内を知らねえ今までの敵と一緒にするなよ。
聞いて驚くな。
俺には8,000人の部下がいる!命が惜しけりゃ今すぐ降参しろ!
(チョッパー)えっ!?8,000人も!?お前部屋に入ってろ。
お前にそんな部下はいねえことぐらい知ってる。
(ウソップ)ウソップ呪文!くっ。
(ウソップ)全ての歯の間にかみそりが挟まった!
(チョッパー)うわー!?部屋に入ってろ。
ゴムゴムの…。
あっ。
ウソップ!
(チョッパー)うわー!?血だ!
(ウソップ)必殺ケチャップ星!何だ?敵に同情か?閃光貝!うわー!?
(ウソップ)必殺卵星!うわ!?うわ!?臭え。
腐ってる。
くそ。
この野郎!真面目にやれ!
(ウソップ)こっちは大真面目だぞルフィ。
これが俺の戦闘だ!必殺!うっ!?
(ウソップ)タバスコ星!あー!辛え!のたうち回るのも気を付けろよ。
足元はすでにまきびし地獄だ!うわ!?痛え!痛え。
(チョッパー)ウソップのペースだ。
うわー!?痛え痛え!痛え!うわ!?
(ウソップ)いいか?ルフィ!俺はお前を倒してメリー号はもらっていく!どんな手を使ってもな!くそ。
臭えし辛えし痛え。
一瞬も隙は与えねえ。
必殺手裏剣流星群!うわ!?うん?煙?
(ウソップ)風貝だ。
卵のせいでにおいに気付かなかったろう?そこにガスが充満してるなんて。
ガス?まさか!
(ウソップ)悪いな。
食らえ!火炎星!何て爆発だ。
ルフィ!ウソップ!
(ウソップ)《俺はこの村に君臨する大海賊団を率いるウソップ!》《人々は俺をたたえさらにたたえわが船長キャプテンウソップと呼ぶ!》
(ウソップ)《お前らも元気でな。
またどっかで会おう》《何で?》《何言ってんだよ?早く乗れよ》
(ウソップ)《えっ?》《俺たちもう仲間だろ》《うわ!?すげえ!何だあの島?》《いけ!メリー!》《進め!》《全速前進!》
(ウソップ・ルフィ)《ハハハ!》嫌だこんなの。
(チョッパー)ルフィ!ウソップ!
(ウソップ)お前はこれぐらいじゃくたばらねえ。
(ウソップ)知ってるぞルフィ。
ゴムゴムの銃乱打!
(ウソップ)必殺炸裂サボテン星!うっ!うわー!?痛え!
(ウソップ)三連火薬星!うわ!?
(ウソップ)星!ゴムゴムの銃!
(ウソップ)うっ!?ゴムゴムのバズーカ!うわ!?
(ウソップ)貝だ。
もらったぞ。
お前の衝撃!衝撃!衝撃貝!うわ!?
(ウソップ)くっ…。
うわー!?どうだ!チクショー!
(ウソップ)《俺はこの村に君臨する大海賊団を率いるキャプテンウソップ!》うおー!《いいな。
あと帆にも描こう》《新しい船と仲間に乾杯だ!》ゴムゴムの!《俺たちもう仲間だろ?》銃弾!
(チョッパー)ウソップ!勝負あったな。
バカヤロー。
お前が俺に…。
勝てるわけねえだろうが!嫌だ。
もう。
メリー号はお前の好きにしろよ。
新しい船を手に入れてこの先の海へ俺たちは進む。
《代われよルフィ》《駄目だ。
ここは俺の特等席なんだ》《何作ってんだ?ウソップ》《こらこらお前ら!危険な作業中だ。
近づくな》
(ウソップ)《わっ!?》
(ウソップ)《いつか絶対にエルバフへ》《戦士の村へ行くぞ》《よし。
ウソップ。
必ず行こう》
(ウソップ)《乗ってこい乗ってこい。
黄金前夜祭だい!》じゃあなウソップ。
今まで楽しかった。
おい。
行くな。
(チョッパー)何でだよ?俺は医者だ。
ケンカやゲームじゃねえんだ!
(チョッパー)治療ぐらいさせろ!
(サンジ)バカヤロー!決闘に負けてその上同情された男がどれだけ惨めな気持ちになるか考えろ!うっ。
うっ。
あいつはこうなることを覚悟の上で決闘を挑んだ。
重い…。
それがキャプテンだろ。
迷うな。
お前がふらふらしてやがったら俺たちは誰を信じりゃいいんだよ。
船を明け渡そう。
俺たちはもうこの船には戻れねえから。
(ウソップ)ルフィたちと別れた俺とメリー号はアクア・ラグナっていう高潮から避難するため当時解体屋の棟りょうだったフランキーのところにいっとき厄介になったんだ。
(キウイ)イーストブルーから連れ添った仲間と船のために別れたなんて。
何でお前らが泣くんだよ?
(フランキー)うわ!?バーカ!泣いてねえよ。
バカ!
(キウイ・モズ)泣いてねえわいな。
(キウイ・モズ)誰一人泣いてねえわいな。
(ウソップ)何なんだ?こいつらは。
ハァー。
しかし俺は一人船を守るお前に胸打たれたのは確かだ。
まあ今回の件は互いに怒りを鎮め合いわっしょいわっしょいってことで手を打とうぜ。
(キウイ・モズ)どっこいどっこいだわいな兄貴。
んでお兄ちゃん。
本題に入るが。
その船直してどうすんだ?そりゃ当然こいつと一緒に冒険していつの日か故郷のイーストブルーへ帰るのさ。
(フランキー)いや。
帰れねえよ。
(ウソップ)えっ?
(フランキー)イーストブルーへなんて遠過ぎる。
(フランキー)さっきここへ船を引き揚げるときそいつをよく見ていた。
その船はもう駄目だ。
解体屋として解体を勧める。
手伝ってやるよ。
船の解体作業。
ふざけんな!そんな勝手なことさせるか!メリー号は俺の船だ!
(フランキー)いいや。
もうそいつは船じゃねえ。
(ウソップ)うっ!?その船はもう次の岸へすらたどりつけねえ。
人を向こう岸まで渡せなくなった船は船じゃねんだよ!
(ウソップ)よせ。
おい。
わー!やめろー!この野郎が!
(フランキー)この野郎が!
(ウソップ)うわ!?
(フランキー)分からねえならてめえの目でしっかり見てみろ!
(キウイ・モズ)ああっ!?
(フランキー)チッ。
(ウソップ)ごめんなメリー。
ヘヘヘ。
すぐ直す。
俺が直してやるからな。
何度でも何度でも。
(フランキー)おい。
いいかげんにしろ!
(ウソップ)直してやるからな。
(フランキー)うっ!?船底を見たろ。
へし折れた竜骨を中心に外板はずれ肋骨もぼろぼろ。
そんなんじゃ一波ごとに外から崩れ落ちてくだけだ!ど素人のつぎはぎ…。
うるせえってんだよ!お前なんかに何も言われたくねえんだ!黙らねえとぶっとばすぞ。
このチンピラ野郎!何だと?
(キウイ・モズ)あっ。
(フランキー)うん?
(ウソップ)ホントは全部知ってんだ。
もうメリーが駄目だってのも知ってんだ!俺は本当は知ってんだ。
(ウソップ)査定の結果を聞いたとき俺はあの日のことを確信したんだ。
最初は夢だと思ったしそんなバカなことはねえと思ったけど。
俺は空島で霧の深いある夜誰もいねえはずの船から木づちをたたく音を聞いたんだ。
そこには確かに誰かいた。
(木づちをたたく音)
(ウソップ)誰かも分からねえまま次の日の朝船は下手くそに修繕されてた。
何もかも不思議だったけどなぜか心に残ってる言葉があるんだ。
・《大丈夫。
もう少しみんなを運んであげる》
(ウソップ)バカバカしいかもしれねえが俺はあれはメリー号の化身だったんじゃねえかと思うんだ。
そりゃお前クラバウターマンを見たのさ。
クラバル…?
(フランキー)クラバウターマン。
船乗りに語り継がれる伝説の一つだ。
本当に大切に乗られた船にのみ宿る妖精。
手には木づちを持ち船乗りのレインコートを着てる。
船の凶事に船内を駆けずり回ってそれを知らせるという。
時には大きく船乗りを助けるというが正直そいつを見たと直接聞くのは俺は初めてだ。
この船は何とかお前たちを向こう岸に渡したかったんだろう。
そうやって人の姿を借りて現れるほど運んでやりてえクルーに出会えてこの船も幸せだったんじゃねえのか?
(ウソップ)メリー。
そうか。
じゃあやっぱりあのとき俺に話し掛けてきたのはお前だったのか。
メリー。
(ブルック)で結局羊さんはどうなったんですか?
(ウソップ)ああ…。
(フランキー)うん?
(ウソップ)えっ!?
(フランキー)モズ!キウイ!誰だ!?
(カリファ)お取り込み中失礼。
(ウソップ)ハッ。
うん?てめえら何の集まりだ?ガレーラのハト野郎。
ブルーノ。
秘書に。
山ザルまで。
(ルッチ)簡潔に話そう。
俺たちの本職は世界政府の諜報部員CP9だ。
てめえらが?
(ルッチ)犯罪者フランキー。
お前をエニエス・ロビーへ連行する。
(フランキー)うん?
(ルッチ)古代兵器プルトン。
その設計図のありか吐いてもらうぞ。
(フランキー)知るか!
(フランキー)うっ!?うわ!?
(ウソップ)おい。
お前!
(フランキー)うっ!?
(ウソップ)おい。
何考えてる!?
(カク)駄目なものは駄目と聞き入れてほしいもんじゃ。
仮とはいえ船大工の意見をな。
(カク)これで水が出せるんじゃな。
待て!バカなまねやめろよ!おい!行くな。
メリー!止まれ!うわ!?
(ウソップ)あっ!やめろよおい!やめろ!
(ウソップ)メリー!何ということを。
しかし何で政府が?メリー号の一件の裏でもう一つロビン失踪というとんでもねえ事件が起こってた。
(ウソップ)政府はオハラの生き残りであるロビンの知識経験頭脳を利用して古代兵器を呼び起こそうとしていたんだ。
それでロビンは政府所管の司法の島エニエス・ロビーへ連行されていったんだ。
しかもそれはある協定の下にだったんだ。
(ウソップ)当然ルフィたちはロビンを追った。
(ザンバイ)麦わらさん!フランキー一家総勢50名お世話になります!
(一同)おう!うわ!?みんな聞いて。
世界政府所有の司法の島エニエス・ロビー。
そこにあるのは名ばかりの裁判所。
罪人はただその裁判所を素通りして巨大な扉の前にたどりつく。
それは正義の門と呼ばれ罪人がくぐればもう二度と日の光を見ることはできない絶望の扉。
リミットはわずか。
ロビンたちに正義の門をくぐらせてはいけない。
いいか?俺たちは同志だ。
(チョッパー)うん。
全員目的を果たすんだ!
(一同)おう!
(ウソップ)サンジから事情を聴いた俺も奪還を試みたんだ。
(チョッパー)えっ?そうなのか?
(ウソップ)えっ?あっ。
いや。
(そげキング)うわ!?
(ブルーノ)指銃!
(そげキング)うっ!?
(サンジ)ウソップ!やめさせて。
私は逃げる気はないわ。
それでいいはずよ。
(ルッチ)向こうが仕掛けてくるんだ。
じゃあ早くここを離れましょ。
(そげキング)待て。
(ロビン)あっ。
(そげキング)大丈夫だ。
ロビンお前…。
大丈夫だぞ。
お前まだ何か隠してんな。
別にそれはいい…。
ただし海賊は船長の許可なく一味を抜けることはできない。
だからお前ルフィを信じろ。
(ロビン)あっ。
(ブルーノ)うっ!?
(そげキング)うわ!?
(ブルーノ)フッ。
(そげキング)うわ!?
(サンジ)ウソップ!
(サンジ)ロビンちゃん!
(ブルーノ)無駄だ。
ニコ・ロビンは協定を破らない。
(サンジ)何でそう言える!?その昔発動されたバスターコールによってある島が焼き尽くされ滅びる事件が起きた。
そのときのたった一人の生き残りがまだ幼い日のニコ・ロビンだ。
(サンジ)あっ。
つまりバスターコールとはあの女にとって拭い切れない悪夢。
幼いころ植え付けられた恐怖の記憶そのものが仲間に向けられていてはもはやわれわれに逆らう気力も失せる。
(サンジ)それ全部知ってて…。
(ブルーノ)当然だ。
どこまで腐ってんだ!?てめえら!全ては正義のため。
あの女には同情している。
(サンジ)うお!ふざけんな!
(サンジ)チキショー!
(ブルック)ウソップさん。
(ウソップ)あっ。
うん…。
つまりロビン失踪はCP9長官のスパンダムの策略。
島一つ消し去ることができるほどの攻撃命令バスターコールを麦わら一味へ発動しないという協定の下ロビンは一味から身を引き俺たちを守ってくれていたんだ。
連行されれば殺されることも分かっているのに。
(ブルック)ロビンさん何て仲間思いなんでしょう。
(チョッパー)CP9今思い出しても腹が立つぞ俺は!
(ウソップ)けど何とかたどりついたんだ俺たちは。
司法の島エニエス・ロビーへ。
俺はお前らとここで会えてよかった。
うん?おかげで俺は仲間を失わずに済む。
(ブルーノ)何を言っている?強くなんかなくったって一緒にいてほしい仲間がいるから力いっぱい戦う方法を考えた。
ギア2!お前はもう俺についてこれねえぞ。
(ブルーノ)何!?俺の技はみんな一段階進化する。
何のはったりだ。
ゴムゴムの…。
(ブルーノ)狙い撃ちする気か?よく狙って当ててみろ!剃!JET銃!うわ!?うっ!?まったく見えん。
銃弾!スタンプ!斧!うわ!?あの男剃を使いこなしている。
空気開扉!鞭!あっ。
消えた。
コツも分かったし。
そういう移動技があるのを知れてよかった。
ゴムゴムの…。
受けてやる。
最強の鉄塊で!鉄塊剛!JETバズーカ!ホントに頑丈なやつだな。
ほんじゃもっと面白えもん見せてやるよ。
ギア…。
ロビン!そこにいるなら返事しろ!
(スパンダム)だあ!?うっ!?ギャー!麦わらのルフィ。
そこで待ってろ。
遠いけど跳んでみる。
(ロビン)待って。
あっ。
(ロビン)何度も言ったわ私は。
あなたたちの元へは戻らない。
えっ?帰って。
私はもうあなたたちの顔も見たくないのに。
どうして助けに来たりするの?私がいつそうしてと頼んだの?私はもう…。
死にたいのよ!
(スパンダム)ハハハ!今麦わらの一味が内部崩壊を始めたところだ。
攻撃は少し待て。
CP9。
見守ろうじゃねえか。
最高に面白え。
死にてえ?そうよ!ロビン!死ぬなんて…。
最後の最後で仲間に助けを断られる船長。
いったいどんな顔してやがる?何言ってんだ?お前。
えっ!?鼻ほじっとる!頼むからよロビン。
死ぬとか何とか何言っても構わねえからよそういうことはお前俺たちのそばで言え。
(サンジ)そうだぞロビンちゃん。
(チョッパー)ロビン。
帰ってこい!後は俺たちに任せろ!
(ルッチ)今度は殺しの許可がある。
(カク)手加減なしだと楽じゃのう。
てめえいいかげんにしろ。
20年前私から全てを奪い大勢の人たちの人生を狂わせたたった一度の攻撃がバスターコール。
その攻撃がやっと出会えた気の許せる仲間たちに向けられた。
どんなに気のいいあなたたちだっていつか重荷に思う。
いつか私を裏切って捨てるに決まってる。
それが一番怖いの。
だから助けに来てほしくもなかった。
いつか落とす命なら私は今ここで死にたい!
(チョッパー)ロビン。
(サンジ)ロビンちゃん。
そういうことか。
ロビン。
(そげキング)ロビン。
(スパンダム)アハハ!なるほどな。
まさに正論だ。
お前を抱えて邪魔だと思わねえバカはいねえよ。
存在そのものが罪なんだからよ!
(ロビン)あっ。
(スパンダム)よっと。
あのバッジを見ろ!海賊ども。
あのマークは4つの海とグランドラインにある170国以上の加盟国の結束を示すもの。
これが世界だ。
(スパンダム)お前らがどれほどちっぽけかこの女がどれほど巨大な組織に追われてきたか。
分かったか?ロビンの敵はよく分かった。
そげキング。
(そげキング)うん?あの旗撃ち抜け。
(そげキング)了解。
必殺火の鳥星!まさか!?
(スパンダム)うわー!?や…やりやがった。
正気か?貴様ら!世界政府に宣戦布告して生きてられると思うなよ!望むところだ!ロビン!まだお前の口から聞いてねえ!うっ。
生きたいと言え!ロビン。
ロビン。
(ロビン)《生きる?》
(海賊)《お前はこの世に生きてちゃいけねえんだ!》
(海賊)《貴様の存在そのものが大罪なんだ!》
(ロビン)《望んではいけないことだと思ってた》《誰もそれを許してくれなかった》
(サウロ)《海は広いんだでいつか必ずお前を守ってくれる仲間が現れる》
(そげキング)《ルフィを信じろ》
(ロビン)《もし本当に少しだけ望みを言っていいのなら私は…》生ぎたいっ!私も一緒に海へ連れてって!行くぞ!必ず助ける。
(チョッパー)ロビン。
(チムニー)ルッチも黒髪の姉ちゃんも扉に入ってったよ。
ここから正義の門へ行けるんだな?
(ゴンベの鳴き声)
(フクロウ)これを見ろ。
ニコ・ロビンを捕らえている海楼石の手錠の鍵だ。
(チョッパー)海楼石?能力者の悪魔の力を無効にする石よ。
(フクロウ)この塔の中にCP9は5人。
それぞれ1つ鍵を持っている。
くだらねえ時間稼ぎよ。
(フクロウ)チャパパ!俺たちを倒さなければニコ・ロビンを解放することはできないのだ。
待ってるぞ。
鍵を奪うわよ!
(一同)おおー!早く来い。
犯罪女。
(カク)周断!
(ジャブラ)ちょこまかと。
(そげキング)シャ…シャキーン。
(フクロウ)鉄塊玉!
(フランキー)うおー!?
(クマドリ)生命帰還!うーん。
よよい。
(ロビン)あっ。
ロビン!
(スパンダム)ああ!?何だ?今の声は。
(ロビン)あっ。
(ルッチ)長官はニコ・ロビンを連れてどうぞお先に。
(フクロウ)チャパ。
放せ。
お前落ちるぞ。
(フランキー)じゃあ岸へ帰らせてくれたまえフクロウ君。
(フクロウ)ふざけるな!超側転鉄塊玉!
(フランキー)うおー!?
(フクロウ)塔の角へぶつけてやる。
(フクロウ)くたばれ!
(フランキー)できるかな?フランキーケンタウロス!
(フクロウ)チャパ。
(フランキー)両足を押さえた。
これでてめえはもう空で自由が利かねえ。
(フクロウ)そんなことをしてもこの勢いは止まらないぞ。
(フランキー)そうでもねえさ。
ちょっと風来砲!
(フクロウ)勢いが死んだ。
回転が。
チキショーめ。
(フランキー)食らえ。
(フクロウ)何を?
(フランキー)風来…。
(フクロウ)やらせるか貴様。
(フランキー)風来砲。
(フクロウ)あっ。
(フランキー)うーん!スーパー。
(クマドリ)生命帰還!獅子指銃!
(チョッパー)うっ。
ああ。
(クマドリ)柳・吟・情!ぬ…抜けた。
(チョッパー)《3個目のランブルボール》
(チョッパー)《どうせ死ぬならやってやる》
(クマドリ)よ…よよい。
(クマドリ)あっ。
ああっ。
(チョッパー)ううー。
うおー!おのれ月歩!春・吟・情!嵐脚蓮華!
(クマドリ)うっ。
ああ。
鉄塊!
(チョッパー)うおー!うおー!
(フランキー)な…何だ?おっ。
こいつは。
鹿のやつがやったのか?3番目の鍵。
幻想妖精!
(カリファ)蜃気楼?どうせ本体は一つでしょ?ハートのしびれにご注意ください。
黒雲=テンポ!天候を支配したから何?石鹸羊!羊雲大津波!全てのみ込んで倒れているのが本体よ。
あれを食らっちゃおしまいだわ。
サイクロン=テンポ。
風で泡を。
(カリファ)助かったあなたが本体のようね。
あっ。
(カリファ)指銃鞭!うわー!?
(カリファ)もう逃がさない。
航海士の天気予報はちゃんと聞くものよ。
(カリファ)えっ?黒雲から天候棒へ。
ほとばしる雷。
来い。
(カリファ)さっきの。
ああ!?雷光槍=テンポ!あんたがどれだけ強くても私の予報は外れない。
仲間が待ってんの。
鍵はもらっていくわ。
おわ。
広くなった。
どこだ?ここ。
(ルッチ)ふん。
よく来た。
ああ!ハトのやつ。
ロビンはどこだ?
(ルッチ)この扉の向こうだ。
えーい。
えーい!
(ルッチ)えい。
うわ!?
(カク)もはや貴様に勝ち目はないわい。
《何て猛襲だ》
(カク)あの女と同様に正義の名の下に死ね!うわ!?この!
(カク)《何じゃ?今のは。
この男が一瞬三面六手の鬼神に見えた》調子に乗りやがって。
(カク)ならばお前を真っ二つにしてしまいじゃ。
諦めるんじゃな。
逃げ場などない。
バーカ。
諦めんのはお前だよ。
鬼気九刀流阿修羅!
(カク)気迫でここまで幻を見せるか。
見事じゃが手遅れ。
手遅れもお前だ。
(カク)嵐脚周断!斬撃を霧に変えた。
苦難上等。
好むものなり修羅の道。
阿修羅弌霧銀!
(カク)ああ!?悪いな。
鍵はもらってく。
(ジャブラ)フッ。
あの幸薄いバカ女に同情するからそんなことになるんだ。
アハハ!
(サンジ)口には気を付けろ。
(ジャブラ)うん?
(サンジ)俺は怒りでヒートアップする口だ。
(ジャブラ)あん?何だ?足が赤く…。
悪魔風脚!
(ジャブラ)十指銃!おっ!?
(ジャブラ)熱っ!?
(ジャブラ)熱っ!?鉄塊がまったく効かねえ。
うん?空中へ飛び出すとはバカめ。
(サンジ)悪魔風脚。
一級挽き肉!
(ジャブラ)月歩!調子に乗って勝負を急いだな。
おりゃー。
月光十指銃!
(サンジ)うわ!?
(ジャブラ)アハハ。
惜しかったな。
もう一方の蹴りも間に合えば全ての指銃を阻止できた。
いや。
仕方ねえ。
もう一方の蹴りはとどめ用だからな。
悪魔風脚!
(ジャブラ)なっ!?待て!
(サンジ)画竜点睛ショット!
(ジャブラ)うわー!?
(サンジ)神は食物を作り悪魔が調味料を作る。
(サンジ)少し辛味が効き過ぎたな。
鍵はもらってく。
(フランキー)急げ!うお!?うわー!?
(フランキー)麦わら。
ニコ・ロビンはどこだ?鍵を持ってきた。
扉の向こうだ。
(フランキー)ルッチか。
あいつにてこずってんのか。
俺があいつを押さえるからよ先に行け。
ロビンを止めてくれ。
(ルッチ)フッ。
おおー!
(ルッチ)指銃黄蓮!
(フランキー)くそ。
無駄だ。
(フランキー)ストロング…。
(ルッチ)鉄塊!
(フランキー)ハンマー!おお!?何だ?びくともしねえ。
(ルッチ)死ね。
(フランキー)うわ!?ゴムゴムの…。
(ルッチ)うん?JET銃!
(ルッチ)うわ!?行けフランキー。
(フランキー)おう。
(ルッチ)通すわけにはいかん。
フランキー。
ああ!?てめえも能力者だったのか。
(ルッチ)まずはお前を消そう。
JET鞭!
(ルッチ)剃!指銃!ゴムゴムの…。
鉄塊!JETバズーカ!フランキー。
ロビンを頼む。
(フランキー)スーパー…。
任せとけ。
ハァハァ。
(ルッチ)ずいぶん息が上がっているようだが。
お前に勝てればそれでいい。
(ルッチ)なるほど。
手ごわいな。
(スパンダム)アハハ!見ろ。
正義の門が口を開けて俺たちを待っている。
このためらいの橋を渡りきり護送船に乗ってしまえば全ては終わる。
手間かけんじゃねえ。
歩きやがれ!
(ロビン)《言葉にならない》海兵ども!護送船の準備はいいか!
(海兵たち)はっ。
アハハ!
(ロビン)《悔しくて涙が止まらない》
(スパンダム)よく見ておけ。
この一歩こそ歴史に刻まれる英雄の第一歩…。
うわー!?
(海兵たち)おお!?
(スパンダム)うお!?
(海兵たち)長官殿。
(海兵)うわ!?
(海兵)あっ。
(スパンダム)何やってんだてめえら!揃いも揃って!
(海兵)司法の塔のてっぺんに!あの狙撃手すごい腕です!
(スパンダム)何!?あっ。
長鼻君。
(そげキング)・「そげきーの島で生まれたおーれーは」・「100ぱーつ100ちゅールルララルー」何してんだ?早く撃ち殺せ!無理です。
銃弾が届きません。
(スパンダム)うわ!?
(海兵たち)うわ!?長官!
(海兵たち)あっ!ニコ・ロビンが逃げました!うわ!?
(スパンダム)逃がすなバカども!殺さねえ程度に撃て!
(ロビン)あっ。
(海兵たち)ええっ!?
(ロビン)あっ。
(海兵)何だこいつは!?
(ロビン)あなた…。
(フランキー)丈夫なのよ鉄だから。
(そげキング)フランキー君。
フランキー君。
こちらそげキング。
(フランキー)うん?・
(そげキング)その付近に赤い布の包みが落ちているはずだ。
(フランキー)うん?うん?おおー。
あるぞ。

(そげキング)その中に鍵が入っている。
君の持っている鍵と合わせれば全て揃うはずだ。
(スパンダム)えーっ!?鍵全部?
(そげキング)確かに届けたぞ。
(フランキー)えい。
違う。
(フランキー)おっ。
外れた。
えい。
あっ。
あっ。
(ロビン)長鼻君。
ありがとう。
(そげキング)礼なら全てが済んでから必死に鍵を集めた者たちに言いたまえ。
(ロビン)ええ。
(そげキング)任務完了。
あっ?
(スパンダム)まさか!軍艦からの砲撃か。
(サンジ)あんなの雨のように撃ち込まれたら。
それに見ろ。
ごうごうとうねってた渦潮が消えてる。
合流するぞ。
ぐずぐずしてらんねえ!・
(サンジ)ロビンちゃん。
フランキー。
今すぐそっちへ向かう!
(フランキー)橋の向こうに護送船があるな。
あれが脱出の鍵だと思わねえか?
(ロビン)あの船を奪う他に助かる道はなさそうね。
今すごい振動が。
(ココロ)うん。
いよいよ始まりそうられ。
バスターコール。
(チムニー)砲撃砲撃!
(ゴンベの鳴き声)
(海兵たち)おー!
(フランキー)うん?
(ロビン)あっ。
そんな。
(ロビン)あっ…。
(スパンダム)ハハハ!ざまぁ見ろ!来たぞ。
ついに来やがったぞ。
バスターコールが始まった!
(海兵)バスターコール発動!標的海賊麦わらのルフィとその一味。
なお大将青キジとの内約により罪人ニコ・ロビンのみ標的外とする。
全艦配置に向かえ!司法の島エニエス・ロビー。
その全てを破壊せよ!
(スパンダム)海賊どもは確実に皆殺しだ!
(フランキー)おい。
(ロビン)震えが止まらない。
(スパンダム)死ねニコ・ロビン!
(ファンクフリード)パォー!
(ロビン)あっ。
(スパンダム)止めた!?
(フランキー)救えねえ野郎だ。
(ファンクフリード)パォ?
(フランキー)この鼻を元に戻せ。
眉間に砲弾ぶちこまれたくなかったらな!
(フランキー)よし。
それでいい。
まさかこんな日が来るとは思わなかった。
あの日俺に力があったら。
(フランキー)何が何でもトムさんを奪い返したかった。
今日まで俺はトムさんの死を忘れたことはねえ。
てめえのバカ面が頭をよぎるたびにいつかひねりつぶしてやりてえと願ってた。
こんなふうにな!
(スパンダム)ひっ!うっ!?
(フランキー)あいつらのおかげで俺は思いを遂げられた。
護送船を明け渡せ!この命をなげうっても構わねえ。
あいつらの逃げ道は俺がつくる!
(サウロ)《デレシシシ。
デレシシシ》
(ロビン)怖がることなんて何もない。
私はもう一人じゃないから。
(ルッチ)通路に誰がいようがいまいがこれでここへ来る道は断たれた。
俺はお前から目を離さねえ。
(ルッチ)ああ?あいつらは今どんな目に遭ってようと必ず生き残る。
でもお前をここで逃がしたらお前は仲間たちを殺しに行く。
(ルッチ)フフッ。
俺はお前から目を離さねえ!
(ルッチ)お前が死んでも結果は同じだぞ。
俺に勝てるのか!勝てなきゃ誰も守れねえだろ!
(ルッチ)凱鳥!うわー!?ああー!
(ルッチ)指銃!うわー!?ゴムゴムの回転銃!
(ルッチ)鉄塊空木!うわー!?
(ルッチ)期待外れ。
さっきのドーピングで力尽きたか?見せてやるよ。
(ルッチ)うん?もう一つの戦法を。
ギア3!
(フランキー)奇跡としか言いようがねえ。
とんでもねえショックを受けたんだろ。
全員仮死状態にあったためにあまり水を飲まずに済んでる。
(ココロ)んががが…。
よかったわれ。
仮死になるほどのショックっていったい何が?
(フランキー)お前だ。
(そげキング)ゾロ!ああいや。
ゾロ君。
とてもさっきまでいた島だとは思えねえ。
(そげキング)ルフィは今はどこに?この橋の1本目の支柱。
上階から戦じんが立ってる。
この軍艦の群れがいつこっちを向いても逃げ道を失わねえように俺たちはここでルフィを待つ。
(そげキング)ルフィ。
早く出てこい。
あっ。
挟まった。
ヤベッ。
(ルッチ)まぬけな姿のまま死ね!麦わら!うわ!?戻れ体。
早く!指銃斑!早く。
殺される!
(ルッチ)うおー!うっ。
(ルッチ)《さっきのダメージが足に》うっ。
んっ。
うっ。
戻る。
戻る。
見ろお前。
くっ。
フッ。
ちゃんと効いてるじゃねえか。
これが最後だ。
お前を倒すまで解除しねえ。
力を使いきって死ぬ気か?先のことは分からねえ。
ギア2!うおー!
(ルッチ)うおー!
(海兵)エニエス・ロビー本島における生存者ゼロ。
残る攻撃対象はためらいの橋を残すのみ。
(海兵)第一支柱に麦わらのルフィを確認。
(ルッチ)何だ?壁が!
(そげキング)ああっ!
(サンジ)橋を半分壊しやがった!
(フランキー)どういうこった?くっ。
(海兵)第一支柱切り離し完了!軍艦がこっちに!
(海兵)全艦ためらいの橋の周囲に布陣!橋の上と護送船には海賊狩りのゾロ。
ニコ・ロビンを含む海賊9名を確認。
(そげキング)おい。
あそこ見ろ!
(一同)うん?・
(そげキング)ルフィ君!あっ。
(そげキング)ここだ!
(フランキー)全員無事橋へ着いたぞ!
(そげキング)こっちは心配いらないぞ!
(サンジ)ロビンちゃんも助けた!
(ゾロ・フランキー)後はお前そいつに勝て!
(サンジ・そげキング)生きてみんなでここを出るんだ!
(ルッチ)けっ。
うん。
(海兵)少佐以下出陣不要。
大佐および中佐のみ。
えっ?
(そげキング)た…大佐!?
(海兵)精鋭200名により速やかに始末しニコ・ロビンを…。
(チョッパー)俺動けねえよ。
(海兵)奪還せよ!
(大佐たち)うおー!ルフィが来るまでこらえろ!
(フランキー)おら!
(そげキング)何だこいつら!
(ロビン)クラッチ!はっ!
(ルッチ)んっ!うおー!後ろに飛んだ!?
(ルッチ)世界政府の志向を邪魔するあの女は地の果てまでも追って俺が消し去る!JET銃!
(ルッチ)闇の正義の名の下に。
指銃!うっ!
(ルッチ)うおー!そこからロビンを…。
逃がすために俺たちは来たんだ!
(ルッチ)うっ。
ツインJET銃!JETスタンプ!うわ!?
(ルッチ)六王銃!うっ!?うっ。
うっ!?
(中佐)捉えた!危ねえ。
何ぼうっとしてんだ!?そげ…。
あっ。
(ウソップ)ルフィ!お前何やってんだよ!起きろ!ルフィ!あっ…。
ウソップ?お前来てたのか?
(ウソップ)勘違いすんじゃねえぞ。
俺はロビンを助けるためにここに来たんだ!お前の顔なんか見に来たわけじゃねえ!ああ…。
(ウソップ)おいこら!CP9のボス猫!さあ俺さまが相手してやる。
うっ。
おい。
やめろ。
やめろよお前。
あいつに手出すな。
(ルッチ)すでに敗北した貴様に用はない。
どのみち全員殺すんだ。
(ウソップ)よし。
来いボス猫。
吹き飛ばしてやる。
バカか。
やめろウソップ。
うっ。
殺されるぞ。
(ウソップ)黙れ!じゃあ死に損ないのお前に何ができるっていうんだよ!こいつは俺がぶっとばすんだ。
あっ…。
(ウソップ)だったらすぐに立てよ!だったら死にそうな面してんじゃねえよ!お前らしくねえじゃねえか!爆煙で黒くったって空も見える!海も見える!あっあっ…。
(ウソップ)ここが地獄じゃあるめえしお前が死にそうな顔すんなよ!ううっ。
うっ。
(ウソップ)心配させんじゃねえよ!チキショー!船長だろ?お前!
(ルッチ)茶番は終わったか?貴様から殺してやる。
(ウソップ)うっ。
分かってる。
(ルッチ)うん?ここは地獄でも何でもねえ。
(ルッチ)くっ。
(ウソップ)ルフィ。
勝ってみんなで一緒に帰るぞルフィ!当たり前だ!まだ動けたか?参ったなんて言ってねえ。
(ルッチ)生命帰還解除。
一思いにパワーでつぶしてやろう。
うわ!?うおー!
(ルッチ)斑!二度と食らうか!あっ!?
(ルッチ)最大輪六・王・銃!うわー!?くっ!
(ルッチ)んっ!?ああ…。
(青キジ)《厄介な女を抱え込んだと後悔する日もそう遠くねえさ》ゴムゴムの!
(ロビン)《終わりよ。
もう二度と会うことはない》
(ルッチ)《お前たちごときが手を触れていいヤマではない》JET銃乱打!
(ルッチ)鉄塊!《ロビンは私たちのために死ぬつもりなのよ!》《正気か!貴様ら》《全世界を敵に回して生きてられると思うなよ!》
(ルッチ)《あの女は地の果てまでも追って俺が消し去る!》《生ぎたいっ!》うおー!うおー!おりゃおりゃおりゃ…!うおー!うおりゃー!
(海兵たち)ああ!?第一支柱が。
(ウソップ)ルフィ!?えっ?
(ロビン)ルフィ!?
(海兵)全艦へ報告。
CP9ロブ・ルッチ氏がたった今海賊麦わらのルフィに敗れました!終わった。
これでいいんだ。
一緒に帰るぞ!ロビン!
(ウソップ)ルフィが勝った!ビンゴ。
おい!ルフィ。
急いでこっちへ来いよ。
逃げなきゃ助からねえんだ!駄目だ…。
(ウソップ)ルフィ!聞こえてんのか?ルフィ!体がよ全然動かねえ。
バカ言ってんじゃねえよ!敵は倒したんじゃねえか!ロビンも取り返した!後はもう帰るだけじゃねえか!
(ウソップ)頼む!頑張れ!うう…。
(ウソップ)ルフィ!全員急いで船へ!ウソップ。
ルフィのいる支柱へ船を回しましょう。
(モモンガ)撃て!みんな!くっ!
(ロビン)そんな!?
(フランキー)何てこった。
絶望的だ。
あの船以外にここからの脱出手段はねえんだぞ。
(オニグモ)第二支柱へ追い詰めろ。
ああ…。
(サンジ)うおー!えっ?サンジ君!みんな!
(サンジ)何とか無事だ!おりゃ!
(海兵たち)うわー!?
(オニグモ)麦わらのルフィを直ちに抹殺せよ。
あっあっ…。
ルフィが危ねえ!ヤベえ!?
(ウソップ)ルフィ!
(ロビン)駄目だわ。
この距離では途中で海に落としてしまう。
(大佐)おりゃ!うわ!?ルフィ!立って!お願い。
(サンジ)何か手はねえのかよ?ルフィ。
ホントにヤベえ。
(ウソップ)はっ!?誰だ?誰なんだよ?この声いったい?
(フランキー)どうしたんだ?お前。
下?下を見る?
(ウソップ)やっぱり聞こえる。
何だ?下って?何だ?誰?
(サンジ)何だこりゃ?
(ロビン)はっ?
(チョッパー)下を見ろって?
(チムニー)トナカイちゃん?
(ウソップ)お前ってやつは。
まったくお前ってやつは。
チョッパー!下見た?
(チョッパー)見た!
(ウソップ)海へ飛べ!海へ!バカヤロー。
自滅する気か?
(ウソップ)ロビン。
ルフィを海へ落とせるか!?
(ロビン)任せて!おい!
(ウソップ)助かるんだ。
助けに来てくれたんだ!まだ俺たちには仲間がいるじゃねえか!
(ロビン)百花繚乱大飛燕草!おお!?動いた!?
(サンジ)海へ!
(ナミ・チョッパー)海へ!
(海兵)海賊たちが海へ飛び込みます!
(大佐)血迷ったか!海賊ども。
(大佐)砲撃!うわ!?
(ウソップ)ルフィに続け!・帰ろう。
みんな。
(メリー)また冒険の海へ。
メリー号に乗り込め!ハハッ!メリー!
(メリー)迎えに来たよ。
(海兵)船です。
麦わらの一味の船です。
(大佐)どうやって潜り込んだんだ!?
(スパンダム)な…何なんだ?この状況は。
(海兵)砲撃しますか?
(モモンガ)駄目だ。
ニコ・ロビンがいる。
(フランキー)信じられねえ。
この船はあんとき海に。
いったい誰が乗ってきたの?急げ!そんな話は後だ。
(ココロ)ほら乗んな。
能力者ども。
うわー!?
(チョッパー)うっ!?うわ!?
(チョッパー)メリーだ。
メリー号だ。
うおー!俺やっぱりメリー号大好きだ。
うわー!?軍艦に殺されるかと思った!ロビン。
助かった。
ありが…。
《後は俺たちに任せろ!》
(ロビン)みんなありがとう。
(サンジ)ヘヘッ。
(フランキー)フッ。
(ウソップ)おう。
うん。
ハハッ。
(ゴンベの鳴き声)んががが。
(チョッパー)ヘヘヘ。
フッ。
気にすんな。
ヘヘヘ。
みんな!とっとと逃げるわよ。
(スパンダム)冗談じゃねえ。
このまま逃がすくらいならニコ・ロビンごと吹き飛ばせ!と大将青キジより言付かっている。
全艦砲撃用意。
(海兵)大将青キジより?
(大佐)よし!狙え!
(スパンダム)《大嘘だ。
逃がすか。
バーカ》《こうなりゃ全員死ね》
(海兵)全艦砲撃用意。
(フランキー)スパンダの野郎生きてやがったか。
狙ってくるぞ!右舷から風を受けて東へ!八方ふさがれてる。
(ウソップ)こっち向いてる砲口の数も半端じゃねえぞ。
(海兵)撃て!
(ウソップ)うっ!?じ…自爆!?
(オニグモ)どこを狙ってる?揃いも揃って。
(海兵)変です。
勝手に照準がずれて。
(海兵)うわー!?
(海兵)よけろ!
(海兵)正義の門がいつの間にか閉じていきます。
(海兵)門に阻まれた海流が渦潮を生んで舵が利きません。
バカ者。
なぜ門を閉めた?
(海兵)われわれは何も。
(サンジ)うひょー。
想像以上。
(ウソップ)まさかお前さっき?開閉レバーをな。
根性だけで逃げ切れる敵じゃねえだろ。
(3人)すっすげえぞ!サンジ。
(サンジ)ヘヘヘ。
喜んでばかりいられねえ。
(サンジ)ああ?渦潮は俺たちにとってもヤベえだろ。
(チョッパー)そうだ!死ぬ!
(ルフィ・ウソップ)うわー!?お黙り!あんたたち。
私たちが乗ったメリー号に越えられなかった海はない。
(ウソップ)うおー!そうだ。
頼むぜ航海士。
(サンジ)ナミさ〜ん!勝者の道は見えてる。
いくわよ!みんな。
チョッパー。
取り舵いっぱい。
(チョッパー)俺も役に立つんだ。
(海兵)海賊船が滝の方へそれました。
渦潮の流れをつかんだもよう。
ものすごいスピードです。
てやー!えっ?うわ!?
(サンジ・ゾロ)うぐぐ。
おりゃ!
(海兵たち)うわー!?
(ゾロ・サンジ)ブイ!
(ウソップ)鬼か!
(ウソップ)必殺三連火薬星!いけ!ぐんぐん進め!たった一人の女をなぜ奪えねえ!
(スパンダム)あんなちっぽけな海賊団から…。
うっ!?
(ロビン)クラッチ!
(スパンダム)助けて…。
うが!?
(海兵たち)長官殿!フランキーお願い!
(フランキー)あう!
(大佐)進路を阻め!敵船は渦潮から逃れられやしない。
(フランキー)船体にはこたえるが。
風来砲!
(海兵)海賊船が飛んだ!
(ウソップ)こいつの経験値を甘く見るな!メリー号は上空1万mを飛んだ船だ!必殺超煙星!
(大佐)追え!速度じゃ負けん!
(海兵たち)えっ!?
(海兵)無理です。
渦潮に足を取られて沈まないのがやっとです。
(大佐)撃て!撃て!ヘヘッ。
ヘヘヘ。
(ザンバイ)帰るぞ俺たちも。
(一同)やっほー!・
(オニグモ)い…いらしていたとは?まだ追いますので。
(青キジ)もういい。

(オニグモ)あっ。
(青キジ)この艦隊と島を見ればもはや一目瞭然。
(青キジ)この一件はわれわれの完敗だ。
お前のおかげで脱出できた。
ありがとう。
メリー。
(フランキー)しかしお前ら。
こりゃとんでもねえことをしちまったぞ。
世界政府の旗を撃ち抜くなんて。
なーに。
大したことじゃねえ。
取られた仲間を取り返しただけだ。
このケンカ俺たちの勝ちだ!
(一同)おう!おーい!おいおい!ウソップ。
どこ行ったんだよ?ハァ。
やっぱり誰も乗ってない。
サンジ君。
そっちは?
(サンジ)こっちもいないよ。
ナミさん。
いったい誰が乗ってきたのかしら?
(チョッパー)そげキング。
ウソップ知らねえか?いなくなっちまったんだ。
(そげキング)安心したまえ。
彼ならさっき小船で帰った。
(ルフィ・チョッパー)えっ!?
(ゾロ・フランキー)おいおい。
(大工たち)麦わら!エニエス・ロビーから帰ってきやがった。
おお!アイスのおっさん。
バカバーグ。
(アイスバーグ)フフッ。
とんでもねえやつらだ。
世界政府相手に本当に何もかも奪い返してきやがった。
うわー!?
(チョッパー)ああー!?
(そげキング)メリー!
(大工)あいつらの船が。
どうしたんだ!?急に。
(サンジ)急にも何もこれが当然なんじゃねえのか?えっ!?
(サンジ)メリーはもう二度と走れねえと断定された船だ。
忘れたわけじゃねえだろ。
でも!おっさん。
メリーがヤベえよ。
何とかしてくれ!ずっと一緒に旅してきた仲間なんだよ!さっきもこいつに救われたばっかりなんだよ。
みんな船大工だろ。
頼むからよ何とかしてくれよ!だったらもう眠らせてやれ。
えっ。
すでにやれるだけの手は尽くした。

(木づちでたたく音)
(アイスバーグ)《何だ?この音。
廃船島に誰かいるのか?》《麦わらたちの船アクア・ラグナにやられたな》《ひどい状態だ。
いや。
それ以前の問題か》
(メリー)《走りたい》
(アイスバーグ)《何だ?》
(メリー)《もう一度だけ走りたいんだ》
(アイスバーグ)《何をしてんだ?俺は。
もう希望もねえ船を》
(メリー)《ありがとう》
(アイスバーグ)《えっ!?》
(アイスバーグ)俺は今奇跡を見てる。
もう限界なんかとうに超えてる船の奇跡を。
あっ…。
(アイスバーグ)長年船大工をやってるが俺はこんなにすごい海賊船を見たことがない。
見事な生きざまだった。
分かった。
あっ。
じゃあいいか?みんな。
(サンジ・ゾロ)ああ。
(チョッパー)うん。
メリー。
海底は暗くて寂しいからな。
俺たちが見届ける。
ウソップはいなくてよかったかもな。
あいつがこんなの耐えられるわけがねえ。
どう思う?
(そげキング)そんなことないさ。
決別のときは来る。
男の別れだ。
涙の一つもあってはいけない。
彼にも覚悟はできてる。
長い間俺たちを乗せてくれてありがとう。
メリー号。

(メリー)ごめんね。
えっ?
(メリー)もっとみんなを遠くまで運んであげたかった。
(大工たち)ああ…。
声が?
(メリー)ごめんね。
ずっと一緒に冒険したかった。
(チョッパー)メリー!
(泣き声)
(メリー)だけど僕は…。
ごめんっつうなら俺たちの方だぞ!メリー。
俺舵取るの下手だからよお前を氷山にぶつけたりよ帆も破ったことあるしよ。
ゾロもサンジもアホだからいろんなもん壊すしよ。
そのたんびウソップが直すんだけど下手くそでよ。
ごめんっつうなら…。
(メリー)だけど僕は幸せだった。
(メリー)今まで大切にしてくれてどうもありがとう。
(メリー)僕は本当に幸せだった。
メリー!
(ウソップ)これが俺たちのもう一人の仲間ゴーイングメリー号の生涯だ。
(ブルック)何とすごい船でしょう。
まさに奇跡の船。
(チョッパー)うん。
うん。
(ブルック)私も一目会いたかったです。
(ウソップ)だがなブルック。
メリー号の勇敢な魂はサニー号が継いでくれてる。
だから今も俺たちのそばでメリーは見守ってくれてるんだ。
(ブルック)そうですね。
ホントにそうですね。
ずいぶんかかったな。
お前ら。
何か問題でもあったか?
(ウソップ)いや。
快調だフランキー。
(フランキー)そうか。
よかった。
(ウソップ)遅くなって悪い。
長話しちまってよ。
(サンジ)お代わりは?
(ロビン)遠慮しておくわ。
そろそろ花たちに水をあげる時間なの。
ごちそうさま。
泳いだ後は優雅にセレブよね。
一泳ぎしたいんだけど。
フランキー。
びっくりプール出してよ。
(フランキー)おう。
すぐに出すからちょっと待ってろ。
ナミ。
(ブルック)私もご一緒していいですか?ナミさん。
(ウソップ・チョッパー)えっ!?
(ブルック)浮輪使えば問題ありません。
骨だけに私軽いんで。
俺も俺も。
あんたは駄目。
すぐに面倒を起こすから。
えっ!?
(チョッパー)サンジ。
牛乳くれ。
(サンジ)おう。
(ブルック)ウソップさんはこれから何するんですか?
(ウソップ)俺の花壇で害虫が出てよ。
殺虫剤作ろうと思ってな。
(笑い声)
(チョッパー)牛乳。
牛乳。
(ウソップ)おっ?
(ブルック)どうしました?2014/12/30(火) 01:55〜03:59
関西テレビ1
ワンピース エピソード オブ メリー〜もうひとりの仲間の物語〜[再][字]

ルフィVSウソップ!命を懸けた本気決闘で離れ離れになった一味…“誰も失いたくない”絆が生んだ最大の奇跡!ワンピを初めて見る人も泣ける勇気ある仲間の冒険

詳細情報
番組内容
 深海での激闘を乗り越え、とうとう後半の海・新世界に辿り着いた麦わらの一味。世界最強の海を航海していく上で少しの不備もあってはいけないと、サウザンド・サニー号の整備に精を出すフランキーに、ウソップ、チョッパー、ブルックの3人は手伝いを買って出る。ミニメリー2号の試乗で問題がなければすべての点検整備が完了、その役割を担いミニメリー2号に乗り込むウソップたち3人。
 順調に海を進む中、ブルックが
番組内容2
ミニメリー2号の名前の由来について尋ねる。ブルックがミニメリー2号のモデルとなった「ゴーイング・メリー号」を知らなかったことに今さらながら気づくウソップとチョッパー。故郷シロップ村で譲り受け、麦わらの一味としての旗上げをした船であること、そしてグランドラインに入り、満身創痍で自分たちの冒険の旅を支えてくれた船であることを洋々と語るウソップ。さらに話は核心へと入っていく——これは、麦わらの一味の
番組内容3
もうひとりの仲間「ゴーイング・メリー号」の物語である。
出演者
モンキー・D・ルフィ: 田中真弓 
ロロノア・ゾロ: 中井和哉 
ナミ: 岡村明美 
ウソップ: 山口勝平 
サンジ: 平田広明 
トニートニー・チョッパー: 大谷育江
ニコ・ロビン: 山口由里子 
フランキー: 矢尾一樹 
ブルック: チョー 

ほか
スタッフ
【原作】
尾田栄一郎 

【演出】
所勝美 

【制作】
フジテレビ 
東映アニメーション

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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