ここから本文です

三春にスタジオ“襲来” アニメ「エヴァ」制作のガイナックス

福島民友新聞 1月17日(土)13時22分配信

 人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を制作したアニメ制作会社ガイナックス(東京)が、東日本大震災の復興支援で三春町にアニメの制作拠点を開設する。廃校となった旧桜中校舎を活用し、日本初となる本格的アニメミュージアムもつくり、同社が手掛けたアニメ作品などを展示する。施設は同社が設立した「福島ガイナックス」が運営、4月のオープンを見込む。町を訪れる観光客数は震災前まで回復しておらず、地元は施設開設に伴う交流人口の拡大に期待を寄せる。
 ガイナックスによると同社が期間限定のイベント以外でアニメの制作・展示施設をつくるのは初めて。県内で候補地を探していたが、立地条件などを踏まえ決めたという。施設の詳細は明らかにしていないが、アニメの制作拠点となるスタジオでは実際にアニメをつくる。公開するミュージアムは初年度、約3万人の来場を見込み、県内の土産物などを販売するコーナーの設置を検討。地元での雇用も考えているという。
 福島ガイナックスの浅尾芳宣社長(46)は福島市出身。「一過性ではなく地域に根差した活動をしていきたい。教育旅行などで子どもたちに来てもらうため全国でPRしていく」と意欲を見せ、「風評被害の原因となっている福島県に対する偏見を吹き飛ばしたい」と復興への思いも語った。
 三春町と福島ガイナックスは19日、郡山市で企業立地協定の締結式を行う。

福島民友新聞

最終更新:1月17日(土)13時22分

福島民友新聞

 

PR