あのクラシックの名曲をあなたのものに。
人生を豊かにしてくれる一曲を一緒に見つけませんか?「ららら♪クラシック」今回は…。
(「美しく青きドナウ」)毎年恒例のウィーン・フィルニューイヤーコンサートでもおなじみ。
ワルツの代表曲です。
19世紀のウィーンはワルツ黄金期!しかし華やかな舞台の裏にあったのは…シュトラウスのライバルは父でした!オーケストラ曲として有名な「美しく青きドナウ」。
実はこの曲…女優野々すみ花さん。
ワルツに魅せられて思わず…。
動きだしそうでした体が。
うずうずしちゃいました。
ワルツ王シュトラウスはどうやって名作を生み出したのか。
今日は心躍るワルツを一緒に楽しみませんか。
「ららら♪クラシック」今回はヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」をご紹介します。
この曲を聴くとねやっぱり新年の始まりというのを感じますよね。
今年もたくさんのクラシックの作品を一緒に聴いていきたいですね。
今年もどうぞ…。
(2人)よろしくお願いします。
さて今回のゲストはですね女優の野々すみ花さんです。
どうぞよろしくお願いします。
今年クラシックとどのようにおつきあいしていきたいなというふうに思われます?前回出させて頂いてちょっとずつその曲の生い立ちとかどうして出来上がったとかそういうのを知っていくとほんとに音楽が前と違って聴こえてくるのでもっともっとそれを知っていきたいなと思います。
レッスンでワルツとかはやるんですか?ありますね。
バレエのレッスンでもワルツの曲もありますしこの曲よく発表会でも踊り踊ったりしていました。
それではどんな曲なんでしょうか。
VTRで見ていきましょう。
75年の伝統を誇るウィーン・フィルニューイヤーコンサート。
新しい年を華やかな音楽で祝うウィーンの風物詩です。
アンコールで必ず演奏されるのがウィンナ・ワルツ…19世紀のウィーンで一大ブームを巻き起こした…農民の間で親しまれた3拍子の踊りから派生したワルツでそのリズムはウィーン独特のものです。
ウィンナ・ワルツの礎を築いた作曲家の一人がヨハン・シュトラウスのお父さんです。
彼は宮廷舞踏会で音楽監督を務めるなど名をはせ「ワルツの父」と呼ばれました。
そんな彼の背中を見て育ったのが息子…彼は父のリハーサルをこっそり聴いては父のワルツをピアノで演奏して楽しんだといいます。
やがて音楽家を志すようになったシュトラウスでしたが父はそれに反対でした。
音楽で食べていく事の厳しさを肌で感じていた父は息子を堅実な職業に就かせようと考えていたのです。
しかしシュトラウスは父の言う事を聞きませんでした。
その訳とは…。
不倫に溺れ全く家庭を顧みなくなった父。
シュトラウスはそんな父に反発したのです。
音楽家として生きる決意をしたシュトラウスは自分の楽団をつくりダンスホールでワルツを演奏するようになります。
こうして親子はまさにライバルとして競い合う事となるのです。
シュトラウスは父に負けじとワルツを次々に発表。
地元の新聞にも息子の活躍が大きく報じられました。
しかしそんな親子対決も長くは続きませんでした。
父シュトラウスは病に倒れ45歳の若さで亡くなります。
ライバルだった父亡きあともシュトラウスは奮闘を続けました。
数々のワルツの名作を生み出し今では「ワルツ王」と呼ばれています。
今日の名曲「美しく青きドナウ」はそんなシュトラウスの代表作です。
心躍るメロディーの陰にはライバルとして競い合いウィンナ・ワルツを極めた父と子の姿があったのです。
野々さんいかがですか?ワルツって踊りだしたくなりますね聴いてると。
気持ちがどんどんね…。
どんどんこうなってきちゃいました。
踊られてる時ってどういう気分なんですか?ワルツ踊る時って女性は姿勢をこうするんですね。
反らすんですね胸をすごく。
そうなるとなんかすごくゆったり優雅ないい気持ちにはなりますね。
とてもでも動きはやっぱりエレガントなんですね。
そうですね。
エレガントに見えるんですけれども実はこう遠心力とか相手の方とのバランスも必要なので結構ここはこうピッと筋肉を使っていたりはするんですけれども。
でも複雑な家庭でしたね。
お父さん悪いですねなかなか。
でもお父さん二枚目でハンサムだからもてちゃうよなあれ。
でもその怒りと反発から「よし!」っていう気持ちが湧いてきたっていうのはかっこいいなと思いますね。
このようにねライバル関係であったという事なんですがウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでは毎年…それがこちら。
これはもうご存じ?聴いた事あります。
これもバレエの発表会でよくアンコール曲で使ってました。
という事でライバル同士の親子だったけれども今こうして音楽界ではアンコールでタッグを組んでというか。
だけどシュトラウスもお父さんが厚い壁になって立ちはだかってくれたから逆にどんどん自分の技を磨いて「ワルツ王」と呼ばれるところまでたどりつけたんじゃないですかね。
なので反面教師かもしれませんけど…舞踏会といえば「美しく青きドナウ」。
しかし作曲当時のウィーンでは踊りを自由に楽しむ事はできなかったんです。
この曲は意外な形で世に登場します。
実は最初は「合唱曲」だったんです!オーストリアはかつて絶大な権力を誇ったハプスブルク家率いるヨーロッパ随一の帝国として栄えました。
しかしそんな華やかな時代に暗雲が…。
1866年オーストリア帝国とプロイセン王国との間でドイツ統一の主導権を巡って普墺戦争が起こります。
強気だったオーストリアですが結果は惨敗。
首都ウィーンは大きな悲しみに包まれ市民の楽しみだった派手な舞踏会は行われなくなりました。
しかし踊りは駄目でも音楽や歌は認められました。
そんな中舞踏会に代わって市民のよりどころとなったのが…歌好きのアマチュアが集まった…街に漂う自粛ムードの中彼らは少しでも市民を元気づけようと演奏会を続ける事を決意します。
そんな彼らのためにシュトラウスが…完成したばかりの曲には合唱団によって歌詞がつけられました。
「楽しくやろうぜウィーンのみんな!」。
そこには敗戦で落ち込む市民を鼓舞するようなメッセージが込められていました。
「美しく青きドナウ」の初演は大成功でした。
シュトラウスのワルツはウィーン市民の心をつかんだのです。
合唱版の初演後間もなくパリ万博が開かれます。
世界中から多くの人が集まるこの場所でシュトラウスは「美しく青きドナウ」の…合唱版に続きこちらも大成功。
これをきっかけに「美しく青きドナウ」は世界中に広がったのです。
例えばワルツが演奏されるにしても…演奏を最初から最後までずっと聞く。
あるいは…ウィーンを支配した踊りの自粛ムード。
その中でワルツ王シュトラウスは歌うワルツ聞くワルツを生み出しワルツの可能性を広げたのです。
知らなかったです。
もともとは合唱曲だったって事なんですね。
へえ〜!面白いですよね。
一つ感心したのは…そうですね。
どんな時も音楽が救ってくれている。
だからシュトラウスにしてもみんなを勇気づけよう沈んでいるみんなを元気にしようっていう気持ちはすごく強かったんじゃないですかね。
「美しく青きドナウ」でウィーンの人たちは元気になったといいますけど野々さんは何か落ち込んだ時にやる事ってあります?その絵を今…こちらにあるカンペの方にあってですね紹介したくてしょうがないんですが大丈夫ですか?世の中に出してしまってこの2つ。
こんな所に私の絵がある…。
まさかこんな所で絵を披露する事になるとは…。
絵にはタイトルはあるんですか?この時書いてたのはとても落ち込んでいた時だったので…渋い。
渋すぎますね。
でもいいですよね。
こういう別の事をする事によって…。
そうですね。
ふだんとは全然違う事をやってみるとなんかこう気分がすっきりしたり「よし!頑張ってみようかな」って思えます。
まさに今日の曲なんかも…。
この曲は本当に楽しいですね。
シンプルでしかも口ずさめてそれでいて気持ち的にもワルツですからねどうしても体が動きたくなるようなといういろんな要素が組み合わさってみんなを元気づけているという事なんですよね。
管弦楽版もねパリですぐに聴衆をつかんだっていいますからそういう音楽の力この曲にはあるんでしょうね。
今日の名曲はヨハン・シュトラウスの…ウィーンにワルツ旋風を巻き起こしたのは…競い合いながらウィンナ・ワルツを極めました。
この曲は敗戦で踊りが自粛される中合唱曲そして「聞いて楽しむワルツ」として広がっていきました。
シュトラウスの踊るだけじゃないワルツの魅力を作曲家の美濃さんが解説します。
ウィーンで大流行したウィンナ・ワルツ実は一つの形式があるんですね。
その形式がこちらです。
ウィンナ・ワルツはこのように序奏から始まってそしてそのあと連なる5つのワルツそして最後にそれまでのワルツを回想するような終結部という3つの部分で構成されています。
こんな種類がたくさんあるんですか?そうなんです。
知らなかった。
更にその中にこんなふうに…。
ええ〜何これ!?これ複雑ですね。
なんか数式みたいになってきました。
実は5つのワルツそれぞれ1つのワルツの中にも前半と後半で…ここではAとBというふうに紹介していますが違うメロディーが出てくるので厳密にはなんと全部で…。
12345678…10!10個のメロディーが出てくる。
という事で10個全ては紹介できないのでいくつかご紹介していきたいと思います。
まず1つ目は第1ワルツの前半。
Aですね。
聴き覚えがある。
よく聴く。
一番おなじみのメロディーですけれどもこれはハ長調でいうとドミソで出来てる。
ドミソソ…みたいな。
ああそうかそうか。
とてもシンプルに出来ているわけなんですね。
でもこのメロディー一度聴いたら耳から離れないですよね。
ドミソだけでここまでチャーミングなワルツにしてしまう。
すごい。
さあという事でこのあと第1ワルツのAのあとはB。
そして続いて第2ワルツの方を紹介していきます。
まず第2のAがこちらです。
続いて今度は第2のBの部分ですね。
今度はこんなふうに出てきます。
なんかゆったりしてきましたね。
そうなんです。
それぞれに印象やっぱり…。
ちょっとずつ違いますね。
クラシックでは普通はメロディーを作るとそのメロディーを展開させてどんどん発展して構成していくというのが主流なんですけれどもこのようにどんどんウィンナ・ワルツは…。
変化していく。
違うメロディーをどんどん登場させて常に新しい発見をお客様が耳で楽しんでいけるように作られているわけなんですね。
なんだか10個のメロディーで作られた花束みたいですね。
ウィンナ・ワルツってすごく豪華なものなんですね。
ほんとですね。
さあ次に紹介するのがワルツの前の序奏。
こちらですね。
「美しく青きドナウ」の序奏はこんなふうに始まります。
なんか小鳥のさえずりみたいな。
本当にそういういろんな小鳥たちとか自然がもう目に浮かぶような雰囲気で出来てますけれどもこのメロディーにちょっと注目して頂きたいんですけれども…。
最初の方に出てきましたよね。
そう。
1のA。
冒頭のワルツもドミソで出来ていて実は序奏でも最初に出てくるワルツの世界観が全く違う雰囲気で出てくるんですけれども使ってる素材は第1のAの部分のワルツをモチーフにして序奏も作られているんですよね。
ですからその世界の中にだんだんと聴衆を引きずり込んでくるわけですけど小説でもよくやるんですがこの時なるべくちょっと謎めいていてでもやっぱりその作品全体の雰囲気が伝わるように書くといいんですよね。
さあ最後は終結部。
ここは今までのワルツに出てきたメロディーが回想されていくようにいくつかのメロディーがつながってどんどん出てくるという畳みかけてくるような部分なんですよね。
このようにウィンナ・ワルツは踊るためのワルツを前後で序奏と終結部で挟み込むような形式で出来ていてでも形式自体はシュトラウスのお父様の時代からあったんですがシュトラウス2世の方がやっぱりこれをより作品としてはいいものに昇華させて特に序奏部分なんかはとても情感豊かにより叙情的な雰囲気が増しているというとこが特徴なんですよね。
なんか人生に似てますね。
10分間でいい思い出が全て最後思い出して終わっていくというね。
よく出来てません?このシステムというかスタイル。
確かに。
これが人生と考えたら本当にいい終わり方ですよね。
楽しいきれいな曲がずっと続いて最後に思い出して終わる。
そうですね。
こうありたいもんですね。
それではウィーン・フィルニューイヤーコンサートから「美しく青きドナウ」をご覧頂きましょう。
2013年の演奏をカット版でご紹介します。
どうぞ。
(拍手)わあ〜!楽しかったです。
なんかこの曲聴いてると元気にならないわけにはいかないって感じがしますね。
そうですね。
でもこの曲って僕たち日本人が考える…それにあの楽友協会のホールですかあれもすばらしいですね。
華やかでいいですね。
行ってみたいなあ。
本場で聴いてみたいという気持ちも…。
ほんとですよ。
最後の終結部の部分メロディーがたくさん回想してましたけど。
違う曲を聴いているんじゃないかっていうくらい幅が広くて動きだしそうでした体が。
うずうずしちゃいました。
次回は是非ねワルツを踊って頂きたいですよね野々さんに。
そうですね。
生で踊りを見ながら。
そしたら10分間流しますから。
まだまだお話は尽きないようですが今日はこの辺で。
「ららら♪クラシック」今年もたくさんの名曲を一緒に楽しんでいきましょう!2015/01/12(月) 10:25〜10:55
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ららら♪クラシック「ワルツ王が生んだ心躍る調べ〜美しく青きドナウ〜」[字][再]
今回はワルツ王シュトラウスが作曲したウィンナ・ワルツの代表曲「美しく青きドナウ」。シュトラウスのライバルは父だった!管弦楽曲で有名なこの曲、もともとは〇〇の曲!
詳細情報
番組内容
今回はワルツ王シュトラウスの「美しく青きドナウ」。毎年恒例のウィーン・フィルニューイヤーコンサートでもおなじみのワルツの代表曲。19世紀のウィーンはワルツ黄金期。しかし、華やかな舞台の裏にあったのは親子のバトル!シュトラウスのライバルは父だった!オーケストラ曲として有名なこの曲、実はもともとは〇〇の曲だった!ゲストは元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の女優・野々すみ花さん。ワルツに魅せられて思わず…
出演者
【ゲスト】女優…野々すみ花,横浜国立大学准教授…小宮正安,【司会】石田衣良,加羽沢美濃,【語り】服部伴蔵門
ジャンル :
音楽 – クラシック・オペラ
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
劇場/公演 – ダンス・バレエ
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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