シリーズ世界遺産100「ベネチアとその潟〜イタリア〜」 2015.01.12


(テーマ音楽)
(江守徹ネーディス)狭い運河だからゴンドラも細い。
私が造る船は好評だよ。
今日は水辺の旅をたっぷり楽しんでほしい。
世界の観光客が集まるベネチアは実は120ほどの島からできている。
それを運河が結んでいる。
だからこのベネチアにゴンドラは欠かせない。
わが家は先祖代々このゴンドラを造ってきたんだ。
この仕事場は祖父の代から受け継いだゴンドラの造船所だ。
私が造るゴンドラは祖父のころと少しも変わってないと褒められる。
私はこいつと緒にもう67年も働いている。
ベネチアは干潟の上につくられている。
町の起源は6世紀だという。
蛮族に追われた祖先たちがこの湿地に逃げてきたのだ。
ここなら敵は追ってくるまいと考えた。
15世紀はベネチアが交易によって番栄えた時代だ。
あの有名なベニスの商人たちは世界中の富を集めたという。
そしてここだけしかない町をつくった。
馬車も入れずたとえ貴族といえども歩くしかなかった。
それは今も同じ。
そう。
だから腕のよい靴の職人は頼りにされる。
フランチェスコは靴の修理がとてもうまい。
陽気でまじめ。
誰にでもウケがいい。
作業着の前掛けには「楽しい話を知っていたら聞かせてください」。
…なんて書いてある。
かつて「アドリア海の女王」と謳われたように私の町は美しい。
静かに運河を滑っていると建物たちがさまざまな出来事を語りかけてくれる。
ビザンチンやロマネスク。
ルネサンスやバロックといろんな様式の建物があるがそれらは皆干潟の上に建っている。
泥の中に杭を打ち込みその上に石を積み上げ基盤を造っていった。
これは浚渫工事をしているところ。
運河を浚わないとゴンドラの運航にも衛生の上でも問題が起きるのだ。
私のベネチア。
水に恵まれたこの美しい町は皮肉なことにいつも水との闘いを続けてきた。
ベネチアの中心サン・マルコ広場が水であふれてしまった。
最近では1年に何度も海の水が防壁を越えて入ってくる。
水面が高くなってきたのだろう。
町そのものも地盤沈下しているという。
「沈みゆく都市」と誰かが言ったそうだがこんなにすばらしい町が沈んでよいものか…。
愛し合う二人にはぜひベネチアへ来てゴンドラに乗ってほしい。
そして月光を浴びた波が船べりで交わすささやきを感じ取ってほしい。
2015/01/12(月) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「ベネチアとその潟〜イタリア〜」[字]

ゴンドラの詩 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
ゴンドラの詩 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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