ダウントン・アビー2 華麗なる英国貴族の館(4)「不吉な知らせ」 2015.01.11


第1次世界大戦のさなかイギリスの貴族クローリー家が住む館ダウントン・アビー
(マシュー)こちらはラビニア・スワイヤーさんです。
(リチャード)私と結婚してほしい。
(メアリー)喜んでくださる?もちろん。
メアリーとマシューはお互い別々の道を歩もうとしていました
(ロバート)こちらへどうぞ。
伯爵の屋敷は負傷兵の療養所として開放されます
その責任者として抜擢されたのは元下僕のトーマス
(トーマス)カーソンのじじいをこき使ってやる。
メイドのアンナは偶然にも妻と出て行ったはずのベイツを見かけます
(アンナ)どうしてここに居るの?全てを捨ててあなたについていくわよ。
(ベイツ)少しの辛抱だ。
ウィリアムのプロポーズを断りきれないデイジー
(ウィリアム)デイジーと僕は…結婚します。
リチャードとラビニアの関係を不審に思った叔母のロザムンドは…
(ロザムンド)したたかな悪女の手からマシューを救えるのはあなただけよ。
ラビニアは真実をメアリーに打ち明けます
(ラビニア)恋人じゃないわ。
父がリチャードにお金を借りていたの。
彼女の誠実な姿にメアリーはマシューとの結婚を後押しするのです
ラビニアの汚点でも見つけたのかと。
分かったのは彼女がすてきな女性だということだけよ。

(テーマ音楽)
(イーディス・クローリー)メアリー将校たちがコンサートを企画していて私たち2人にも出てほしいそうよ。
いいでしょう?
(メアリー・クローリー)出なきゃ駄目?
(コーラ・クローリー)駄目よ。
みんなの士気を高めるのも大事な治療の一環なんだから。
(イザベル・クローリー)何の話?将校たちのコンサートです。
手伝うわ。
イーディスに任せて。
メアリーもやってくれるでしょ?分かったわ。
ただし1曲だけよ。
クラークソン先生の回診は何時?もう始まってるわ。
私抜きで?どうして?待つ必要がある?ヒューズさんちょっといい?シーツの台帳を見せてほしいんだけど。
先週確認したわ。
(ヒューズ)承知しました。
今お持ちします。
私がちゃんと…。
(コーラ)アンナ。
パットモアさんに「メニューには午後目を通す」と伝えて。
(アンナ)かしこまりました。
ねえコーラ…。
悪いけど今はやることがたくさんあるの。
(イーディス)はい小包。
(将校1)どうも。
(看護師1)ゆっくり。
いいですよ。
そうその調子。
これはあなたによ。
封が開いてるようだけど見てませんからね。
(エセルとブライアントの笑い声)
(ブライアント)そうだろ?どう?エセルやることないの?引き止めたのは私だ。
私が悪い。
そうね。
いいお天気ね。
(バイオレット・クローリー)ラビニアの件は確かなの?リチャードとはつきあってなかったわ。
大事な人の借金を返すためにやったことなの。
つまりあなたのお相手はお金を貸してそれをタネに人を脅すような男ってこと?新聞業界は厳しいのよ。
(ため息)そこへ飛びこむ気?リチャードには権力があるしお金も十分にあるわ。
自分の屋敷も買う予定よ。
土地付きでね。
戦争が終われば市場に出る物件も増えるでしょうし。
まあ。
(ため息)没落した貴族の墓の上で踊るつもり?大勢が没落するでしょうね。
でも私は違う。
必ず生き残ってみせるわ。
マシューがいるじゃない。
それはもう終わったことよ。
おばあ様。
前に進まなきゃ。
シビルはどうなの?誰か好きな人はいるの?いないと思うけど。
本当に?誰もいないのかしら?不思議だわね。
私があれくらいの頃は寝ても覚めても恋してた。
いないと思うわ。
人には言えない相手すらいないわけ?どういう意味?つまり…戦争はあらゆる垣根を取り払うわ。
普通なら越えられない垣根も。
気付けば間違った側にいるかも。
それじゃあ何私は世間を知りすぎててシビルは知らなすぎってこと?随分意地悪な見方ね。
女ですもの。
いくらでも意地悪になれるわ。
(イザベル)どういうこと?患者のお昼の時間は12時半と決まっていたのに。
(パットモア)今日は1時に変更です。
(ヒューズ)どうかなさいましたか?パットモアさんがなぜだか知らないけど私の指示に背くのよ。
昼食の時間のことでしたら奥様がスタッフの昼食時間が早いとお感じになり少々遅らせたんです。
看護師のシフトに影響するわ。
そちらも変更になりました。
なるほどね。
いいわ見てなさい。
もはや時間の問題ね。
(ノック)
(ドアを開ける音)いいかしら?ちょっと待って。
いえ待てません。
(ドアを閉める音)今厨房で聞きました。
私が決めた時間割りを無視するとはどういうことです?昼食のことなら11時にお昼を食べた使用人は6時まで空腹になってしまうでしょう。
それがかわいそうで…。
だからって看護師のシフトまでメチャクチャにするなんて。
メチャクチャになんて…。
仕事もしたことのないあなたを責めること自体バカげていますが。
ちょっと待って。
世界を操る権利があるとお思いでしょうけどこの施設では…。
権利はありますよ。
ここは私の家ですから。
法律によって私の家と認められているんです。
だから私たちは対等だしいいかげん威張るのは…。
もう結構聞きたくないわ。
私が必要ないのならどこかよそへ行かせていただくことにします。
どうぞ。
本気よ。
役に立てない所にいてもしかたがないもの。
お分かりになるでしょう?もちろん。
出て行きます。
決めたわ。
いい考えね。
もう一度言うけど本気よ。
私だって本気だわ。
(シビル)抗議活動はしないとカーソンに約束したそうね。
今になって。
(ブランソン)理由があって。
もう自由のためには戦わないつもり?そうやってエンジンの点検をして屋敷にとどまるの?ダブリンのイースター蜂起にも参加しないで。
僕だって短期間で終わらなければ参加してた。
大丈夫。
アイルランドの本当の戦いはこれからだ。
・僕がここに残る理由はただ1つ。
君のためだ。
決めたんだ。
一緒に駆け落ちしてくれるまでここに居る。
バカなこと言わないで。
どうか認めてほしい。
僕を愛してると。
ブランソン…。
3時にリポンへ連れてって。
買い物に行くけど何か欲しい物はある?リポンには無いわ。

(クラークソン)確かに伯爵夫人の家です。
あの人に医療の資格がありますか。
いいえ。
ですが…。
あなたもあの人が伯爵夫人だからというだけで神から全能を授かったとでもお思いになる?
(クラークソン)ですが療養施設に医療資格は必要ありません。
ただおいしい食事と清潔なシーツがあればいいんです。
そうですか。
パリにある行方不明者調査局にいるいとこから手紙をもらいました。
北フランスに新しい支局ができたそうです。
私はそこへ行きます。
ああそれはまた極端な…。
誰かの役に立ちたいの。
ダウントン・アビーではそれがかないませんので。
寂しくなる。
あなたはそうかも。
そうだとうれしいわ。
でも伯爵夫人は違う。
(ピアノの音)
(拍手)ああ男性がいればね。
ホントね。
いいコーラスになるんだけどもう出てくれそうな人がいなくて。
(ロバート・クローリー)どうかね?いいと思うわ。
素人ばかりの芸に目をつぶってくれるなら。
みんなの士気が高まる。
みんなそう言うけどホントにそうかしら?けさリチャード・カーライルから手紙をもらった。
そう。
この前…ここに来たとき彼はプロポーズしたそうだな。
私の許可を得るべきだったと謝ってきた。
プロポーズを受けたのか?いいえ。
でももう決めたわ。
どうする?受けるつもりよ。
それでいいのか?動機が納得いかない。
どうして?お父様の結婚の動機は?今はとても幸せだ。
私だって幸せにしてもらいます。
マシューはどうする?お父様まで…。
どうすれば彼がラビニアを愛していることを証明できるの?胸にラビニアの名前でも刻ませる?
(せきこみ)手紙を書け。
マシューに報告するのがせめてもの義務だ。
彼に対して義務などないわ。
書けと言うなら書くけど。
住所は送りますけど何かあれば赤十字社に連絡して。
はい奥様。
マシューには私から説明しておきますから。
休暇になれば私の所かロンドンへ行くでしょう。
でも行き違いでここに来たらお世話を頼みますよ。
(バード)もちろんですとも。
好きな物を食べさせてあげて。
ウフフッ。
お戻りはいつになります?こればっかりは何とも言えないわ。
連絡しますから。
あなたたちも体に気をつけて。
もう行かないと。

(モールズリー)さてとどうする?
(ドアを開ける音)ああ珍しく夕食に来るって聞いてね。
ここは病院より楽なの。
必要ならすぐに制服に着替えられるし。
ブランソンと何を話してたの?さっき庭で会ったとき。
別に。
なぜあそこに?お姉様は?車の手配をしによ。
運転手と話す理由はそれだけでしょ?行き先を伝える。
彼も人間よ。
話くらいするわ。
それはそうだけどあなたとは駄目。
何が言いたいの?サー・リチャードの弟とでも結婚させる?もっとお金持ちと。
待って。
誤解しないで。
私は味方よ。
だったら分かってよ。
(メアリーの手紙)「今度リチャードを紹介できる日を楽しみにしています。
あなたが帰国したらぜひ。
その日は間もなく訪れると信じています。
どうか私のために喜んで下さい。
愛を込めてメアリー」。
(マシュー・クローリー)2人だけで今から見回りに行こう。
(ウィリアム)ですが何のために?細かい理屈は考えるな。
ここは軍隊なんだ。
見回りに理由など必要ない。
(ウィリアム)メアリー様の式の日取りは?書いてない。
恐らく戦争が終わってから決めるんだろう。
手紙じゃなく直接おっしゃればいいのに。
僕らの帰りを知らない。
デイジーには知らせたか?もうすぐ帰ると。
ええまずはお屋敷に寄ってから実家に帰り最後の日に会います。
(マシュー)僕はヨークシャーの澄んだ空気を吸ったらラビニアとロンドンだ。
それはいいですね。
交換するか?いえとんでもない。
(オブライエン)ベイツがパブに?あんたの友達の見間違いじゃない?
(トーマス)2度もベイツに会ってるやつだ。
ここには「『ベイツさん』と声をかけたらそれ以来避けるようになった」と書いてある。
アンナが知ったらあいつのつえを引っ張って必死に連れ戻すだろうね。
自分から来ないのが不思議だよ。
変人のラングが消えてから従者がいないのに。
ラングさんの悪口はやめて。
おかしな女だな。
急に善人面か?もう戻るよ。
(教会の鐘の音)
(足音)
(バード)お茶飲む?プルルーいやいい。
何してたの?何だろう?書斎の整理を2回。
それからコートを掛け直した。
服の虫食いでも確認するか。
そっちは?お掃除を3回もやったわ。
それからベスに酢漬けの卵を買いに行かせたわ。
奥様はお好きじゃないけど。
お一人だとお食事も偏るがだからといって執事には何もできない。
(つえの音)
(ワーケット)驚かせてすみません。
ドアが開いてたから。
門は開いてなかったはずだ。
ええ。
何の用?予備の食料がないかと。
予備の食料?そんな物あるわけないでしょ。
待ってくれ。
おいちょっと。
家はどこ?近くです。
農場で働いていたんですが今はもう…。
戦争で足を?同情は要らない。
これでもついてるほうだ。
何かあるか探してみるわ。
入って。

(ドイツ語の会話)
(ドイツ語の叫び声)
(銃声)
(ノック)
(カーソン)やあモールズリーさん。
ここだと聞いて。
フム。
お邪魔でしょうか?いいや何かね?実は私にお手伝いできることはないかと。
ん?ああブラシがけとか。
アッホッ。
アッ…とにかくもうやることがなくて。
ンン。
クローリー大尉は戦地ですし夫人もフランスへ行ってしまって。
だけどここなら従者もいないし仕事が山積みなんじゃないかと。
確かに仕事はたまっている。
ですからこうしてお手伝いに。
もうブラシがけでも繕い物でも靴磨きでも何でも。
助かるよ。
実にありがたい。
気をつけないと旦那様がクローリー大尉からあなたを横取りしたがるかも。
フフフフッ。

(デイジー)帰ると言ったのに帰らないんです。
(ヒューズ)ウィリアムなら心配ないわ。
特別に心配してるんじゃないんです。
仲間として心配なだけで。
もしかしたら休暇が中止になったのかもしれないわ。
こんなご時世だもの人が消えたり思わぬ所から現れたりするわよ。
ベイツさんがパブに現れたり?パブで働いてるだと?そう言ってました。
もうご存じかと。
ベイツさんのように仕事のできる従者がパブで働くなんてことがあっていいと思うか?でもそう聞きました。
アンナには言ったのか?誰にも言ってません。
みんなも知ってると思って。
トーマスに聞いてください。
もちろん聞くとも。
余計な心配はしなくていい。
報告すべきだとは思わなかったのか?思いませんでした。
ベイツさんは辞めた人間ですから。
カーソンにもか?その方はもう上司ではありませんので。
ちょっとデイジー目を悪くする前に寝たらどう?
(足音)ようデイジー。
よくもカーソンに告げ口してくれたな。
ないしょだと思わなくて。
私のせいならごめんなさい。
お前のせいなんだよ。
(オブライエン)しらばっくれてもよかったのに。
旦那様に逆らえると思うか?もう雇い主じゃないでしょ。
なるほど。
そんなことじゃ駆け引きには向かないな。
旦那様は?ベイツを連れ戻す?ベイツに戻る気があったら自分から頼んでるさ。
戻る気があるかしら?あなたみたいに出てったのよ。
やつは俺とは違う。
でも2人とも自由よ。
へいこらおじぎしてこびへつらう必要もないんだから。
いいわよね。
羨ましい。
私も絶対新しい世界に踏み出すわ。
忠告してあげる。
踏み出す先に気をつけな。

(ブランソン)「決めたんだ。
一緒に駆け落ちしてくれるまでここに居る」。

(ドアを開ける音)ああおはようアンナ。
お呼びですか?ああ入って。
君に話がある。
言うべきか悩んだよ。
カーソンも君を心配してるしね。
ベイツさんのことでしょうか?そうだ。
驚かないでほしいのだがベイツがパブで働いているという情報がある。
どこか分からんが。
カービー・ムアサイドの「レッド・ライオン」です。
そうか。
会ったのか?はい会いました。
元気だったか?元気です。
ここに戻らない理由は2つあります。
まずは先に片をつけたいと言っていました。
奥さんとの事を。
見込みはあるのかね?あると言っています。
よかった。
それじゃもうひとつの理由は何だ?旦那様とよくない別れ方をしたので恥ずかしいそうです。
いやそれは私の方だ。
たまには厨房を出て息抜きしないと私だって死んじまうよ。
一日3食晩さん会なんだもの。
厨房の手伝いは増えたけどやっぱり大変ですよ。
教える手間も増えるしね。

(パットモア)バードさん?何やってるの?いつかは見つかると思っていたけどあなたでよかった。
一体何なの?何に見える?さあよく分かんないけど無料食堂でもやってるわけ?まあ中に入って。
1人ずつよ。
さあパンを1枚取って。
よしデイジー。
そっちでスープ皿とスプーンを渡して。
(パットモア)いつからこんなことを?最初にあの人が食べ物をくれとやって来て次の日に友達を連れてきたの。
でこうなった。
(デイジー)クローリー夫人は何て?まだ知らない。
お戻りになったらやめさせるかもね。
(パットモア)そりゃ困るね。
正直言っていつまで続けられるか分からないわ。
(パットモア)頻繁にやってるの?週に1回は開こうと思っていたの。
安い材料を使ってね。
でも自費でやってるからいくら出せるか…。
ちょっと待ちなよ。
国のために戦ってくれた村の兵士たちに満足な食事も与えられなくてどうするの?なんとかしないと。
遅くなってすみません。
下僕がいないものですから。
私はいいけどヒューズさんに見つからないようにね。
お嬢様。
お願いがあるんですけど。
実はウィリアムのことなんです。
下僕の。
彼が何?今行方不明で…。
休暇で帰ってくるはずなのに戻ってこないんです。
手紙には「クローリー大尉と戻る」って書いてあったのに。
恋人なの?いいえそんなんじゃありません。
ただみんなの人気者なので。
そうなの。
何もないと思うけど念のため調べてみるわ。
感謝します。
予定を変更しただけかも。
そうかもしれないけどデイジーが心配してるから。
ウーン。
肝心な時にイザベルもどこにいるか分からないし困ったな。
もしかしたらマシューと会っているのかも。
2人ともフランスにいるんだし。
だがウィリアムも一緒とは思えない。
調べてみよう。
(パットモア)駄目よ!手を止めちゃ。
焦げちゃうでしょう。
ああそれはデイジーに任せて。
頼んだよ。
特別貯蔵庫に入れてきて。
何か用?重曹を貸してちょうだい。
「貸して」?あら返してくれるのかね?
(コーラ)あしたマルトンへ行ってくるわ。
チャリティー活動に参加しようと思ってるの。
車は使う?あいにくな。
もう1台のほうを使ってくれ。
なら月曜にする。
どこ行くの?カービー・ムアサイドのパブでベイツが働いていると聞いてな。
会ってくる。
(バイオレット)パブで働くベイツも会いに行くあなたにも驚きだわね。
誰かに行かせたら?自分で行きたいのです。

(バイオレット)ねえシビル最近はどうなの?働いてばかりいるわ。
他のことをする時間がなくて。
この前メアリーとあなたの話をしていたのよ。
そう。
(バイオレット)戦争中はとかく不適切な友情が芽生えたりするものだから。
あとになって取り返しのつかないことにならないようにあなたにはくれぐれも気をつけてもらいたいだけなの。
「不適切」って?怒らないでちょうだい。
ただアドバイスしたくてね。
ベイツに会ってまた雇うつもり?まだ分からない。
ひどい別れ方をしたのでな。
旦那様にお電話です。
(コーラ)だとしても悪いのはベイツでしょ?いや私だ。
もううんざりね。
まるで次から次へとお客が到着する二流のホテルにいるみたいだわ。
(ため息)・まだ確かなことは分かりません。
なるほど。
・分かりしだい連絡します。
はい。
・それまでお待ち下さい。
どうもありがとう。
大丈夫?
(せきばらい)陸軍省からだ。
マシューとウィリアムが見回りの最中に行方不明になったそうだ。
そんな…。
気を落とすのはまだ早いぞ。
もしかしたらどこかの病院に運ばれているかもしれないからな。
でも「行方不明」だと言われてるんでしょ?今はまだいろんな可能性が考えられる。
敵の捕虜になったとか?かもしれん。
メアリーには言うんじゃないぞ。
コーラにも誰にもまだ言うな。
話すべきではなかった。
イザベルには?連絡の取りようがない。
だがフランスにいる分情報が早いかも。

(オブライエン)私はただ「特別貯蔵庫」などという物があることをご存じかと思いまして。
恐らくパットモアさんにはパットモアさんのやり方があるのでしょう。
そうですか。
おやすみなさい。
おやすみ。
モールズリーさん!こんな時間まで?旦那様のコートを繕っていたらすっかり遅くなって。
でもうまくできたので満足しています。
あなたに従者をお願いできればね。
新しい人が来るまで。
カーソンさんも喜ぶわ。
お役に立てれば何よりです。
おかげさまで本当に助かっていますよ。
そんないいんです。
ああそうだ。
見間違いかもしれませんがメイド用の階段で先ほど将校を見かけたような。
ああ何か訳があるのでしょうが。
そうでしょうね。
おやすみなさい。

(ドアを開ける音)
(ため息)
(ドアを閉める音)・
(エセル)ウフフッ。

(ブライアント)ホントにかわいいよ。

(エセル)やだもう。

(2人の笑い声)・
(ブライアント)いつまでもこうしていたい。
ウフフフッ。
(ドアを開ける音)
(ブライアント)何だ!?エセル!これは…。
何をしていたかは言われなくても重々承知しています。
そこまで世間知らずじゃないし恥知らずでもありません。
服を持って早くお引き取りください。
エセル。
あなたはクビよ。
推薦状も書きませんから朝食の前に出てってちょうだい!
(エセル)そんなまさか…。
そう。
軽率だったわね。
その報いよ。

(バード)緊張しない?まあ旦那様はハッキリした方だがそれは問題ない。
大きなお屋敷で働けるなんていいわね。
こうして私と一緒にいるより楽しいんじゃない?「屋敷に残れ」と言われたら?ウン。
まあ大きな飛躍にはなるだろうな。
「残れ」と言われるわよ。
ホントにそう思うかい?グランサム伯爵付きの従者モールズリーの誕生ね。
よせよ。
(2人の笑い声)
(アンナ)でもどうして?
(すすり泣き)いきなりクビだなんて何をしたの?忘れ物がないか見て。

(アンナ)私からヒューズさんに話してみる。
何を言っても無駄よ。
ヒューズさんはいい人よ。
そりゃ厳しいところもあるけど。
無駄だってば。
(すすり泣き)
(ドアの開閉音)
(ベイツ)準備中です。
エセルが何をしたのかは知りませんが彼女も心から反省しています。
でしょうね。
仕事まで失って。
ですが…。
もういいの。
済んだことよ。
彼女は辞める。
それでおしまい。
ところで…ベイツさんがこっちに戻ってるって聞いたわ。
カーソンさんはあなたも知ってるって。
旦那様が会いに行かれたそうよ。
知ってます。
そう聞きました。
それなのにどうして私には何も話してくれなかったの?私の口からはとても…。
ホッとしたよ。
だがカーソンから奥さんに脅されていると聞いたが…。
何もできませんよ彼女には。
ダウントンを出てから分かったのです。
あいつの不貞が。
私も聖人君子ではないが恥じることはしていません。
とにかくこれで妻と離婚することができます。
だが脅しをやめさせることにはならんだろう。
黙らせるには金を払うのが一番です。
貧乏になるか金持ちになるか選ばせます。
脅しのネタは何なのだ?カーソンは教えてくれないが…。
それはお耳に入れる価値もないたわ言です。
それよりお屋敷は?
(ヒューズ)デイジーウィリアムのことは心配しないで。
旦那様もおっしゃっていたわ。
詳しいことが分かるまでは心配するなと。
でも大尉と共に行方が分からないのは事実ですよね?理由はいくらだって考えつくわ。
ええ。
例えば死んでしまったとか。
(ヒューズ)ハァ…。
もちろんそんな事願ってないわ。
でも覚悟はしないと。
何の覚悟?まだ何も分からないのに。
アンナ。
ベイツさんは戻ってくるのかしら?
(アンナ)彼次第です。
(デイジー)戻ってきてほしい。
だってロマンチックな人ですもの。
ベイツが?見当違いもいいとこ。
戻ってくるなりでかい面できると思ったら大間違いだ。
(ヒューズ)どうしてトーマス?あなたが既にやってるから?「行方不明」とは暗い響きがして嫌な言葉だ。
諦めるには早いと自分に言い聞かせているが…。
正直耐えられそうにないのだ。
パトリックを失っただけでもつらいのにマシューまで失ったら未来がまた真っ暗になる。
マシューを息子のように愛していた。
いや愛している。
過去のように話すのはよくないな。
頼む。
戻ってきてくれ。
そして闇を照らしてほしい。
身に余る光栄です。
私でよろしければ。
お前を誤解してひどい事を言ってすまなかった。
もっと信じるべきだった。
許してくれ。
旦那様は十分に信じてくださいました。

(パットモア)お待たせ。
早く持って。
腕がもげそう。
(パットモア)とりあえずこれだけあれば足りるかしら。

(ドアの開閉音)シビル。
私はおばあ様に何も言ってないわ。
だったらなぜ急に「不適切な友情」なんて言い出したの?おばあ様はあなたに人には言えない恋人がいると思ってらっしゃるのよ。
(ため息)おばあ様らしいじゃない。
気にすることないでしょ。
責められる筋合いはないわ。
結局何もなかったんだから。
待って。
「何も」って?「何も」よ。
キスもしてないし手も握ってない。
好きかどうかも分からない。
彼は自信があるみたいだけど。
誰の話?ブランソンよ。
運転手の?ブランソン?もう分かってるくせに何よ。
頭を整理してるのよ。
あなたと運転手が?身分なんて私は気にしない。
まったく何てお子様なの。
おとぎ話じゃあるまいし。
みんなで仲よくお茶が飲めるとでも思ってるの?言ってるでしょ。
彼を好きかも分からないの。
ブランソンは何て?愛してるから駆け落ちしたいと。
何をバカな。
うぬぼれもいいところよ。
どうなの?何も言ってないわ。
気を持たせるようなことは。
でも今まで黙ってた。
言いつけるの?いいえそんなつもりはないわ。
あなたがバカなマネをしないかぎりはね。
今約束しなければ今夜お父様に話すわ。
約束する。
(足音)
(ドアを閉める音)
(足音)ああベイツさん。
どんなに会いたかったか分かる?お帰りなさい。
どうもありがとう。
やっぱりあなたね。
やあ。
さあ入って。
あなたのうわさが飛び交ってるわ。
真相を教えて。
あなたが居た頃とはいささか勝手が違う。
戦争のせいで。
そのとおり。
厨房の手伝いが増えた。
みんないい人たちだ。
それから看護師も出入りしている。
だが住まいは病院だ。
シビル様は別よ。
クローリー看護師だ。
そうか。
お互い出戻りだな。
やっかい者が。
俺は違う。
トーマスはもう使用人じゃないわ。
屋敷の責任者で軍曹よ。
上官はクラークソン少佐だ。
医療隊を代表して戦争中ここを取りしきる。
早く平和になるといいな。
ウィリアムが心配だ。
クローリー大尉も。
きっと無事よ。
(ドアを開ける音)
(荒い息遣い)遅くなりました。
お支度の合図はもう?まだですけど実はその…。
ベイツさんが戻ったんだ。
支度の鐘は今鳴らそう。
ハァ…ずっとここに居る事に?先の事は分からないが当面はね。
私の代わりを?ええ。
今夜からやるはずでした。
手間を取らせず済んだ。
ああよかった。
それは?旦那様のために用意した新しい靴ベラです。
それはご親切にありがとう。
(鐘の音)デイジーお代わりをくれ。
忙しいんだけど…。
軍曹に熱いお茶をいれてこい。
気をつけたほうがいいわよ。
トーマスは責任者。
間違ったほうに付かないことね。
どっちが間違いだ?信じられない。
パットモアさんがバードさんに食べ物を売るなんて。
まあ何の取り引きなのか詳しくは分かりませんが。
恐らく売りさばいてもうけを分けているのでしょう。
いずれにしろ奥様のお耳に。
ヒューズさんやカーソンには知らせた?一応ヒューズさんに。
でも全く気にしてませんでした。
気になるわ。
今度見つけたら教えて。
ベイツが戻ってお父様は大喜び。
カーソンさんも喜ぶ。
言っておきたいことがあるの。
メアリーに話したわ。
そうか。
じゃ僕はクビだ。
推薦状もなし。
メアリーなら大丈夫。
私たちを裏切らないわ。
けど反対された?ええ。
フム。
なぜ笑ってるの?怒るかと思ったのに。
初めて「私たち」と言ってくれたから。
ウフン。
僕に気がないならとっくに言いつけてたはずだ。
そうかしら?クビにさせたくないと愛してることになるわけ?ならないと?私は自由な人間でありたいけどそのために全てを捨てろなんてむちゃだわ。
そんなに大変なことか?当たり前でしょ。
私は両親を愛してるわ。
姉たちや友達も。
一生会うなとは言ってない。
和解できたら喜んでみんなを受け入れる。
あなたの家族は?私を受け入れる?私の仕事は?仕事?将校たちにお茶を運ぶことが?要は僕を愛しているかどうかだ。
それ以外のなにものでもない。
あとはどうでもいい。
ヴェラに手紙で裁判になればそっちに勝ち目はないと伝えた。
素直に応じれば金を積むとも。
全てを渡す覚悟はある?私はあるわ。
私もだ。
後腐れなくきれいに別れるためにはもう少しの辛抱だ。
中に入ろう。
ここは冷える。
辛抱するわ。
耐えてみせる。
もうどこへも行かないで。
ああ心配するな。
ずっと一緒だ。
どんな時も。
(足音)話があるの。
お父様には口止めされたけど。
話して。
マシューが行方不明に。
見回り中に姿が消えて見つからないの。
まだ誰にも話してない。
お母様にも。
私は近くにいて偶然知ったけど黙っているのは良くないと思って。
悲しませたくて言ったんじゃないのよ。
初めてあなたを信じるわ。
ハハハッ…。
ハァ…。
ハッ…。
聞きました?下ではみんな知ってるの?ウィリアムも一緒なので。
ご存じないのは奥様だけです。
朝まで知らさずにいてくれたら一晩眠れば受け止められたかも。

(車の走る音)
(モールズリー)熱いよ。
デイジースプーンは?皿からじかに飲ませるつもり?置くよ。
(バード)足りるかしら?これで50人分はあるだろう。
(パットモア)まあなんとかなるんじゃないの?
(モールズリー)いやある分でうまく配分すれば…。
入ってもいい?どうぞ奥様。
驚きました。
オブライエンからあなたとバードさんが商売を始めたと聞いて自分の目で確かめに来たのよ。
商売だなんてそんな。
それじゃどういうこと?週に一度食事を提供してるだけで悪いことは何も。
昼食の前には屋敷に戻りますし。
そうね。
でもうちの厨房の食料だとか?軍の配給品だけです。
彼らも兵士ですし。
言ったとおりです。
軍が買った食べ物を与えているだけなんです。
国のために戦った男たちに。
これからはうちの屋敷で買った食料を使ってちょうだい。
軍から管理を指摘されないように。
奥様見逃すんですか?いいえ手伝うのよ。
あなたもね。
モールズリー。
はい。
そのテーブルも使って食べ物を並べてちょうだい。
2列になれば回転も速いわ。
オブライエンはパンをお願いね。
デイジー。
はい奥様。
(コーラ)う〜ん。
これは?
(モールズリー)ビーフシチューです。
向こうへ。
シチューをかけて。
(デイジー)順番に並んで。
はいどうぞ。
軍曹。
話がある。
ここの使用人に横柄な態度を取っているそうだな。
特にデイジーに対して。
人を使う立場だからといって横暴なのはまずい。
そうですね。
肝に銘じろ。
行っていい。
よく言っておきましたので態度を改めると思います。
メアリー様より偉そうに命令するなんて問題ですよ。
奥様。
(コーラ)こんにちは先生。
ベイツよ。
あんたを見てたもの。
陰でコソコソと少佐に告げ口したに決まってるわ。
そうか。
相変わらずだな。
大丈夫。
前よりベイツの立場は弱いから。
なんで?やつの情報を握ってるからよ。
なぜ黙ってたの?知らずにいる君が羨ましかったのかも。
望みは捨てないわ。
まだ。
もちろん私もだ。
だが覚悟はしておかないと。
イザベルは?連絡がつかない。
メアリーには話した?イーディスから聞いたわ。
そうか。
言わずにはいられなかったのだな。
私を悲しませるつもりはなかったみたい。
下へ行きましょう。
コンサートの時間よ。
そんなのもうどうでもいいわ。
いやよくはないぞ。
何があっても前に進まないと。
みんなで乗り越えるのだ。

(拍手)
(ピアノの音)
(拍手)
(くしゃみ)マシューの行方が分からないと聞いたけど本当なの?まだ何とも言えません。
そう。
ではまだ心配しないことにするわ。
母上でも心配を?もちろんするわよ。
マシューがいなくなったら次の相続人が誰になるのか?小さな町の煙突掃除人だったりしてね。
フン。
(ピアノの音)
(拍手)ご存じないでしょうがイーディスと私がコンビを組むなんてめったにないことなんです。
ユニコーンを見るくらいまれね。
でも戦争中は誰もがみんな手を取り合わなくてはなりません。
それでは皆さんお聴きください。
クローリー・シスターズ。
冥土の土産になりそう。
(ピアノの音)
(全員の歌声)ハァ…神様…。
よく無事で…。
よく帰ってきたな。

(マシュー)どうぞ続けてください。
(全員の歌声)
(拍手)
(マシュー)途中で道に迷いドイツ軍に囲まれて3日間動けなかった。
ようやく抜け出して偶然応急手当所に着いて収容されましたが部隊に報告するまでもないと思われて。
ああまったく。
無事なら知らせてくれてもいいのに。
ご心配かけましたか?当然だ。
我々の英雄だからな。
(ヒューズ)お話し中すみません。
バイオレット様がお帰りです。
ああ。
休暇のご予定は?母も居ないことだしロンドンのラビニアに会いに行く。
ああ。
君の手紙を読んだよ。
リチャードのことよくは思ってないでしょうけど…。
よく知らないだけでこれから好きになるよ。
君に誠実ならね。
そうじゃなきゃ僕が許さない。
ウッフ。
(ドアを開ける音)素人のコンサートがこれほどうれしいとはな。
君と離れて以来心は霧の中で幸せを忘れていたよ。
私も。
でも幸せに慣れていかないと。
徐々にね。
ああそうだな。
(足音)愛だの恋だのいい年して。
別にどうでもいいさ。
年取って丸くなった?ベイツはコソコソ告げ口する薄汚い野郎だが今はそれより気になる事がある。
ホント?面白いわね。
なんで?私の方が恨みが深いってことよ。
(パットモア)私には分かってたよ。
絶対無事に帰ってくるって。
君はどう?もう駄目だって思った?無事でホントによかった。
喜んで。
君のおかげで切り抜けられた。
(将校2)だいぶよくなったな。
うんうん。
もうすぐ退院だ。
誰か?居るの?エセル!こんな所で何をしているの!?ここへ来るしかなくて。
勝手に入ってすみません。
でももうどうしていいか…。
助けて。
あなたを助ける義理はないわ。
でも何を助けてほしいの?ブライアント少佐の件?私ももっと早く止めておけばよかったと後悔していますよ。
フーン。
どれくらいつきあっていたの?妊娠するくらい。
おなかに赤ちゃんがいるんです。
クローリー大尉が負傷した。
重傷だが命はある。
ウィリアムは無事ですか?ラビニアを呼んだよ。
そうするべきよね。
教会で式を挙げたい。
ウフッ。
やめてよ。
本気だよ。
ベイツさんの奥さんね。
何の用?
(ヴェラ)随分なご挨拶ね。
パットモアさん。
2015/01/11(日) 23:00〜23:58
NHK総合1・神戸
ダウントン・アビー2 華麗なる英国貴族の館(4)「不吉な知らせ」[二][字][デ]

20世紀初頭、貴族と使用人が繰り広げる愛憎劇を描いた大ヒット英国ドラマ、第2章。シビルはブランソンの愛の告白にどう応える?マシューが戦地で行方不明に!

詳細情報
番組内容
1918年。療養施設となったダウントン・アビーでは、コーラとイザベルの主導権争いが続いていた。運転手のブランソンはついにシビルに愛の告白をし、メアリーは二人の親しい関係に気づく。イーディスはメイドのエセルが療養中の将校とおしゃべりをしているのを注意する。ベイツがパブで働いているというウワサを耳にしたロバ—トは…。そんな中、マシューとウィリアムが戦場で行方不明になったという知らせが入る。
出演者
【出演】ヒュー・ボネヴィル…玉野井直樹,エリザベス・マクガヴァン…片貝薫,ミシェル・ドッカリー…甲斐田裕子,ローラ・カーマイケル…坂井恭子,ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ…うえだ星子ほか
原作・脚本
【脚本】ジュリアン・フェローズ
監督・演出
【演出】ブライアン・ケリー
制作
〜イギリス カーニバル・フィルムズ/アメリカ マスターピース制作〜

ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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英語
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