(一同)あいうえおいうえおあ…。
摩訶不思議な呪文を大声で唱える。
この人たち実は全員警察官。
新しい年の幸せを願うためその最前列で参拝客の安全を守るのは機動隊に所属する人たち。
千葉県警第二機動隊の警察官のおかげで安心して幸せを願うことができるのだ。
(一同)54321…。
(鐘の音)機動隊員にとっても明けましておめでとうが初仕事の号令。
更にちょっと違った方法で参拝客を守るのが先ほど呪文を唱えていた…。
(一同)おめでとうございます。
新しい年を幸せに導く言葉の魔法。
これも今どき警察官の仕事。
今年も事件事故の幕が開く。
世の中をなめている。
この夜自ら隊員はそんな輩に出くわした。
猛スピードで走りパトカーに気がつくと急ブレーキを踏んだ黒い車。
パトカーの斜め後ろで起きたその動きを隊員は見逃さなかった。
これは怪しい。
勘が騒いだ。
相手に悟られないようあとを追う。
赤信号を利用してパトカーをそっと横につける。
運転手に怪しい素振りはなかったが隊員の目は別のところにも向いていた。
…が警察官の常套句。
運転手さん左に寄せて止まってください。
呼びかけてもすぐには止まらない。
やはり何かあるのか?車は次の赤信号で止まった。
隊員が素早く駆け寄る。
警察官の問いに取り越し苦労だったのか?素直に答えていたこの男性。
実はそれはまさに世の中をなめた行為。
男は危ないものを隠し持っているかもしれない。
隊員が車の中を調べると…。
なんと…。
もちろん正当な理由なくして持ち歩くことは禁止されているもの。
いかにも場当たり的な言い訳。
むやみに持ち歩かないよう厳重注意となった。
隠し事はもちろんこれだけではない。
隊員は男をパトカーに乗せその確信を強めた。
男は否定するもその口からはあの臭いが漂っている。
出刃包丁を持ち歩いていたうえに飲酒運転か。
飲酒検査をすると男はその本性を現し始めた。
隠していたことがバレると男はボソッとつぶやいた。
男の口から出てくるのは言い訳のみ。
そしてこの男だがこの男の隠し事はもう一つあった。
身元を照会すると…。
驚いたことに男は警察に手配されていた。
それを払ってないんですか?まだ…。
違反を犯し手配されていたのに男に罪の意識は微塵も感じられない。
そしてなめきった態度はこのあとも続いた。
数々の悪事を働いておきながらなお開き直る男。
そういう話になってくるんだよ。
だが男が代行業者に告げた行き先は…。
この期に及んでもまだ銭湯に行こうとする。
さすがに隊員も世の中をなめきった考え。
それは時として重大な犯罪へとつながる。
年の瀬そして新年にはこんな困った輩が増えるという。
自動車警ら隊も大忙しだ。
一大事だ!ここに載ってるのがよ〜し行け!へえ〜…。
そういう態度とるんだ。
だったらこれは何なんだ!なんじゃこれは!パンティーそしてブラジャー!?許せるはずがない!今年は未年だが羊の皮を被ったオオカミにはご用心。
この夜岐阜県警自動車警ら隊の隊員の前に…。
…との通報。
この近辺だ。
地方では特に人気の軽自動車。
別の警察官が被害者から聞き取りを始めていた。
車を盗まれたというところがここでちょっと話がかみ合わない。
ショックが大きかったのか混乱しているのか。
警察官が少し落ち着くように促すと…。
盗まれたのは歯科医院の前。
鍵をつけたままだったということか?生活の足を奪われては行動もままならない。
歯科医院を目指すことに。
犯人はもう遠くへ行ってしまっただろうか?プロの自動車窃盗犯ならば逃げ足も速い。
歯科医院のあるエリアへと近づく。
人々が眠りにつく時刻。
暗闇での捜索は困難かと思われたのだが…。
隊員たちは路地の先に何かを見つけたようだ。
その目がとらえたのは逃げる犯人のシッポかそれとも!?そこにあったのは軽自動車。
これが盗まれたものだろうか?真っ暗な農道で車は脱輪していた。
しかも運転席のドアは開けっ放し。
やはり焦っていたのだろうか?慌てた犯人が側溝にハマって乗り捨てたのか?しかしこんな細い農道に入って脱輪とはマヌケな犯人だと隊員が思っていたら被害者の男性が…。
被害者と思っていたのにおじさんが突然羊の皮を脱ぎオオカミに変身した。
側溝にハマってどうしようもなくなりだが警察は便利屋ではない。
平気で被害者面する姿はオオカミというよりタヌキだろうか?しかし何かがおかしい。
男性は疑問が浮かんだ。
車の中を調べてみると…。
どれもこのあたりで採れるもの。
更によく見ると畑を借りているのにどんどん不審さが増していく。
しかもこのとき夜の11時。
こんな時間に収穫する人間がいるものか。
借りている畑なら堂々と昼間に収穫すればいい。
男が盗んだことは明白。
この男オオカミでもタヌキでもなくとんだ泥棒ネコだった。
農家が一生懸命育てた野菜を引きちぎってとった男。
その切り口が痛々しく見える。
ネコにも失礼なダメ人間だった。
どれもまだ若い。
脱輪して困ったからと自ら警察に通報して最後は御用。
ずいぶんとお粗末な話だった。
刑事たちはそう呼んでいた。
被害現場。
言い訳はいらない。
これが証拠だ!その警察官の仕事は見えない敵に近づくこと。
ときに指紋を採取。
足跡を集め似顔絵を描いて犯人の姿をあぶり出す。
弱者を守りたい。
その思いを胸に渡部佑希は闘っている。
その上司西田警部は渡部にとって憧れの存在。
指揮をとる。
岐阜県岐阜北警察署。
凶悪事件などを取り扱う刑事一課の中にある鑑識係。
26歳の渡部佑希巡査部長は鑑識係の紅一点。
出動要請はいつも突然やってくる。
渡部の顔が曇る。
いったい何の電話なのか?出動するときは常にこの格好。
事件とは程遠いように思えるのどかな風景。
現場を荒らすことのないよう柿畑の一角一歩足を踏み入れた渡部はすぐにそれに気がついた。
そこはなんともいえない嫌な空気が張りつめていた。
地面には見慣れない丸い物体。
これはまさか…。
頭がい骨とはなんと人の頭の骨だった。
これはこの警察の管内には長良川があり毎年のように身元不明の遺体が数体発見される。
一方行方不明者の届出は年間およそ200件。
日々のパトロールそして情報提供を呼びかけるがそれでもそのうちの数件は行方がわからないまま捜査が行き詰まってしまうという。
このまま…。
うんそのまま…。
不可解さは更に増していく。
どういう作業のときに見つけたんですか?昨日までなかった場所に人の頭の骨が出現。
誰かが遺棄したというのか?さまざまな仮説が浮かんでくる。
外傷などはないのか?渡部はつぶさに記録する。
頭がい骨は成人。
鑑識の経験がそう判断した。
人の頭がい骨がもともと何枚かの骨に分かれていることを皆さんはご存じだろうか?それは頭が成長したときに耐えうるため。
今回渡部たちは頭がい骨に隙間がないことから成人と判断したのだ。
突如出現した頭がい骨。
事件を捜査する刑事も到着した。
その猛者の中心に1人の女性。
岐阜県警初の女性刑事課長西田だった。
なぜここに頭がい骨があるのか?西田は冷静に周りに目を配る。
白骨化した頭がい骨となれば死後相当の日数が経過していることは間違いない。
そうなれば昨日までなかった場所に突如現れたことがやはり最大の謎。
現場近くのそれは…。
ここで自殺!?更に…。
古墳時代の人間!?発見者から飛び出した驚きの言葉。
鑑識渡部はどう見るのか?柿畑で見つかった頭がい骨。
発見者が驚きの言葉を口にした。
裏山では数年前にも自殺者の頭がい骨が見つかっていた。
ならば今回も自殺者の骨なのか…。
渡部も周囲を歩きまわり自分なりに推測を立てる。
注意深く見ると現場付近には動物が掘り起こした穴がある。
そして動物の大きな足跡も。
この畑の両隣実は墓地。
猿などの更に発見者が思いがけぬことを言い出した。
頭がい骨が見つかった畑の奥には4〜5世紀頃の古墳があった。
もしや古墳時代の権力者の骨か…。
頭がい骨は歴史ミステリーまでもかきたてる。
しかし後日専門家の鑑定により頭がい骨の人物は…。
ここ岐阜も強い風と雨にさらされていた。
その影響で自殺者の骨が現れたと推測されるが事件の可能性も含め現在身元の特定を急いでいる。
日夜現場に残されたわずかな痕跡を集め犯人逮捕への手がかりとなる証拠を捜し出すこの仕事。
渡部は鑑識に今情熱を傾けている。
出勤は朝7時。
すると間もなく…。
出動準備だ。
落下事故に鑑識なぜ…。
鑑識が出動する意味。
それは可能性を消さないため。
とそこへ…。
急遽出店荒らしに現場は変更された。
発生から短時間での証拠集めが犯人逮捕へとつながる。
まず渡部が始めたのは…。
裏口の扉に重要な跡を発見した。
どこから入ったかわかればそれは犯人の癖を見つけたことになる。
何でもいい何か残っているはず。
そして次に渡部が目をつけたのは地面。
このボコボコのアスファルトから犯人の足跡をあぶり出すという。
こんなときに使うのがこのシートに静電気をあてると犯人の足跡が浮かんでくるというのだが…。
出てきた。
犯人の足跡がくっきりと!早朝に判明した薬局への侵入事件。
美人鑑識渡部が姿なき犯人を追い詰めていく。
そこには犯人のものと思われる足跡がはっきりと浮かび上がっていた。
足跡は窃盗犯逮捕の重要な証拠。
足跡とくれば次に狙うのは…。
指紋の採取。
過去に犯罪歴があれば指紋は動かぬ証拠となる。
どんな指紋も見落とさないと渡部の目が光る。
すると…。
扉から指紋が出た。
だが渡部はため息をもらす。
プロの目から見ればだが犯人もいわば犯罪を犯すプロ。
残念ながら現場には指紋は残っていなかった。
しかしそれで諦めるわけにはいかない。
渡部は署に戻り現場で採取した足跡の解析に取りかかる。
靴の大きさメーカーなどが特定されれば捜査する刑事たちの貴重な資料になる。
犯人と思われる足跡はしっかりととれている。
比較するために採取した従業員の足跡とは明らかに違う特徴があった。
確かに従業員の足跡には横線がない。
渡部が犯人に一歩近づいた瞬間だった。
そして更に…。
お疲れさまです。
わかりました。
依頼されたのは盗品であるレジスターからの指紋採取。
これ今回の事件とは実は岐阜県ではこれに指紋が残っていれば渡部はどんな小さな跡も見逃さない。
わずかに残るこうしたあとから犯人につながることもある。
高校卒業後地元岐阜で警察官を拝命して8年。
日々の激務に負けないのも志があったから。
翌日渡部は交番で何かを描いていた。
火事の現場にいた渡部は交番勤務時代に似顔絵描きを始め今では他の警察官を指導する立場だという。
そのへんをちょっと気をつけるようにしてます。
特に身元不明者の遺体が見つかったときは似顔絵が情報提供の重要な手段になる。
彼女の描いた似顔絵が決め手となり逮捕された事件もあったという。
そしてこのあと渡部は女性として事実を見極めることは難しい。
1秒でも早く行かなければ加害者を逃すことになるかもしれない。
1人の青年が駆け寄って来た。
いったい何が起きたのか…。
青年に話を聞く。
青年によればエレベーターに乗る際相手がわざと肩をぶつけてきたので腹が立ち舌打ちをした。
すると男が急に殴りかかってきたという。
この話が本当であれば傷害事件だが…。
その後警察官は思いもよらない事態に直面する。
すぐさま向かうと…。
こちらもまだ興奮冷めやらぬ様子。
その言い分は青年と食い違っていた。
この男性は青年に舌打ちをされたので問いただすと急に掴まれ叩かれた。
だから叩き返したというのだ。
男性は…。
青年にそれを確かめると…。
しかし男性は…。
事実はひとつしかない。
しかしそれを知るのは当事者だけ。
ケガをしていたその後警察は真実を探るために現場の防犯ビデオなどを入手し月の明かりが消え闇が街を覆うとき事件は起こった。
一本の無線がそのドラマの幕開けだった。
発生現場はすぐ目と鼻の先。
仲間の警ら隊員が職務質問をしていた目の前で交差点を横断していた自転車に軽トラが衝突。
警察官の制止を振り切り現場から逃走したという。
自転車に乗っていた人にケガはなかったのか?それにしても警察官を振り切るとは。
隊員に緊張が走る。
ひき逃げ犯がこちらに向かっているようだ。
(サイレン)
(サイレン)隊員の目の前で信号を無視し逃げる暴走車両。
緊急車両通ります。
緊急車両通ります。
絶対に逃がさない。
パトカー5台とも迂回。
緊急車両通ります。
右折します。
犯人は正面衝突しかねない。
するとひき逃げ犯赤信号を無視!緊急車両通ります。
止まってください。
周囲の車や通行人に注意を促し慎重に追う。
前を行くパトカーが距離を詰めるが…。
更に狭い路地に逃げ込んだ。
またもや一方通行を逆走。
パトカーを振り切るためにわざと狭い道や一方通行ばかりを通っている。
とんでもない輩だ!万が一を考えパトカーは無理な追跡をしない。
それを犯人はわかっているのか暴走をやめない。
危険も顧みず同じような道をグルグルと走り逃げるチャンスをうかがっているようだ。
ならばと仲間のパトカーに追跡を任せ先回りすることに。
やられてばかりではいられない。
十数台のパトカーで強固な包囲網を敷く。
依然として狭い路地を逃げ続ける男。
右折します右折します。
現場に急行するとその目の前を…。
危ない危ない!危ない。
このままでは新たな事故が起きてもおかしくない。
人けのない道でなんとか止めたいが…。
危ない危ない!危ない。
ようやく諦めたか。
隊員が近づこうとパトカーを降りた瞬間!警察相手になんとも人を食った行動。
犯人は今までに何度も罪を重ねてきた犯罪の常習者か?警ら隊の威信にかけ捕まえる。
だが男は土地勘もあるらしく縦横無尽に逃げ続ける。
もはや一刻の猶予も許さない状況。
なになになに?なんとひき逃げ犯は警察官は無事なのか?また犯人は?男を追っていた十数台のパトカーがその現場に集結する。
あたりはまだ騒然としていた。
暴走を繰り返し逃げ続けたひき逃げ犯。
いったいどんなヤツなのか?身柄を確保した現場には警察と犯人の壮絶な戦いの傷跡が残されていた。
警察官のその先には…。
軽トラを逃がさないように押さえつけるパトカー。
その横には破壊された別のパトカーも。
ひき逃げの容疑者は犯した罪の重さがわかっていないのか悪びれる様子もなくふてぶてしい。
逃走中に乗用車やタクシーと衝突していたことがのちにわかった。
更に犯行に使われた軽トラなど証拠品の差し押さえを行う際には…。
(叫び声)暴れ続ける男。
実はこれらの暴挙は大量の酒を飲んでいた上での犯行だった。
ひとつの罪を隠そうという思いが悪の連鎖となったのだ。
隊員は言う。
最初の時点で警察官の制止に応じていればこんなことにはならなかったはずと。
刑事が思わずため息。
出るわ出るわパンティーブラジャー。
なんと2,000枚超え!お前か!?けしからん逮捕だ!岐阜北警察署には5年にわたり追いかけている事件がある。
鑑識の渡部があるファイルを見せてくれた。
そこには割れたガラスと強引に開けられた鍵。
残された空っぽの引き出し。
そして…。
別の引き出しには…。
なんだこれは?事件の指揮をとるのがこの事件捜査員の間ではこう呼ばれていた。
渡部もその足跡は熟知していた。
下着ばかりでなく靴にも執着しているよう。
30件以上の足跡。
このような事件は必ず前歴がある人物を調べていく。
男の勤務先に向かう。
ここにいるのだろうか。
笑顔で接客するその姿。
下着泥棒のイメージとはずいぶんと違う。
捜査員は目を凝らし男の靴をじっと見る。
うまい具合に隠したねこれ。
近づいて見ることのできないもどかしさ。
男の靴は何なのか。
行動を監視する日々が始まった。
夏の熱い日も捜査員たちは男を見張る。
そしてもちろん暗くなっても。
監視をするなかで男が…。
捜査員に見張られていることを気がつかない男。
西田率いる捜査班はついに男の逮捕状をとった。
執念が結実する日。
夜明け前に捜査員が集結した。
皆さんおはようございます。
(一同)おはようございます。
ここ数年地域の女性たちは下着泥棒に怯えて暮らしてきた。
今日その恐怖に終止符を打つ。
じっと息を潜め男が出てくるのを待つ。
ところがいつもの出勤時間になってもまさか気づかれたか。
とそのとき…。
あっ!シャッターが開きました。
開いた?下から開いてます。
気づいたのは鑑識の渡部だった。
女性が多くの涙を流した事件。
渡部はいつも以上に張り切っていた。
捜査員たちが家に踏み込む。
男はまだ寝ていた。
渡部は玄関の靴箱にいちばん最初に目を向けた。
あった!やはりあの靴。
ターミネーターが何足もある。
すみません。
はい。
寝ぼけているのか。
それともとぼけているのか。
身に覚えがないという。
男にとって警察が来ることは想定外だったのだろう。
飾られるように置かれた女性用の下着。
更に…。
すべて自分で買ったものとの苦しい言い訳。
しかしその数ハンパでない。
バレバレだ。
証拠はないはず。
男はその一点で逃げ切ろうとした。
ここで捜査員があることに気づいた。
言っている意味がわからない。
これはいったい…。
中からは下着の持ち主らしい女性の写真やプリクラが出てきた。
実はこの男更に…。
タンスの中に潜ませていたたくさんのターゲットを探すためのものだろうか。
近所の中学校と高校のアルバムがずらりと揃っていた。
男の執拗な性癖を渡部たちが次々暴いていく。
想像を超えた異常な現場に署で捜査の指揮をとっていた課長の西田も駆けつける。
もはや言い逃れはできない。
下着ドロの男はガックリと肩を落とした。
しかし捜査員にはもうひと仕事あった。
押収した下着の分析だ。
男が5年をかけて…。
更に捜査員を驚愕させたのが…。
男が最後まで隠していたノートだった。
そう男はガソリンスタンドで働いているときそこにはターゲットの女性の評価まで。
そして「絶対ヤル!」との決意も。
犯行は推定で50件以上。
男の逮捕で街の女性に笑顔が戻ることを祈りたい。
午後10時30分突然の逃走。
何やってんだよ!おらっ!何やってんだよ!コロサナイ!コロサナイ。
いったい何が起こったのか。
常に犯罪と向き合い事件の最前線にいるのがこの事件の始まり。
それはコンビニの駐車場を警戒中研ぎ澄まされた隊員の目が何かを見つけた。
「ぽいっすね」という言葉。
しかし怪しい影は見当たらない。
見咎めたのはコンビニの前を走るこの黒い車だった。
「ぽいっす」という言葉の意味はわからない。
だが追跡は確実に始まった。
この道の制限速度は40キロ。
パトカーに気づいたからか減速。
自ら隊員の疑惑を裏付ける動き。
この辺でいいですか?止まってください。
呼びかけの声が聞こえないはずはない。
だが左に寄ろうとはしなかった。
ごめんなさいね。
自分のことだと思っていなかったのか。
車内にはドライバーは日本の運転免許を持ってはおらず国際運転免許証を提示した。
自国の運転免許証を持っていれば国の担当部局で発行してもらえる。
国際免許も怪しい。
どうぞ。
疑いが濃くなったのがわかるのか運転手の態度が一変した。
免許を確認。
それを聞いたとたんあたりをキョロキョロ。
そして…。
どうした!ではない。
もうここにはいられないのだ。
住宅街に逃げ込めば追及から逃れられると思ったか。
だがそれは浅はかというものだった。
コラ!おい!コロサナイ…。
早く手錠!コロサナイお前はコロサナイよ!腹ばいになれ!おとなしくしろよ!コロサナイ…。
おとなしくしろ!必死の逃走はわずか1分のむなしい旅となった。
それが罪を重ねることになるとは思わずに…。
なんと隊員に突然のここに座れコラ!手イタイヨ。
座ってろよ!ここにおら!手イタイヨ。
コロサナイヨ。
手イタイヨ。
おとなしくしろっつってんだよ!多くの外国人が普通に暮らすようになった日本。
もちろん日本人と同様平和で友好的な人もいれば悪事に手を染める人もいる。
文化の違う外国人とどううまくつきあっていくのか。
現場の警察官の果たす役割も大きい。
函館の夕暮れ時。
パトカー転回します。
現場は近い。
出入り口のすぐさま隊員たちは犯人を捜す。
逃走方向にパトカーを向ける。
まだそう遠くには行っていないはず。
すると…。
ああいいよ。
ちょっと待ってちょっと。
発生からまだ12分。
全然大丈夫。
結構飲んできましたよ。
2つが合致。
20代の男は友人の車から降りたばかりだと言い張った。
すると隊員が…。
男は左足だけに靴。
右足は裸足。
靴には白いラインが。
薄暗いなかで一瞬のすれ違い。
それでも隊員は見逃さなかった。
5分後犯行現場の警察官から無線が入った。
了解。
犯行現場には男の靴に酷似した白いラインの靴が残されていた。
隊員は男がと思っているがあえて確信には触れない。
男の口から自分がやったという発言を引き出すため。
俺…飲んで来てっからさ。
とぼけ続ける男。
だがやがてこんなことを口に…。
ついに馬脚をあらわした。
別に何もいいよいいよ…。
この男隊員から質問を受けているうちに徐々に酔いがさめ目撃したスーパーの店員によると男は買い物カゴに座りスマホをいじっていたらしい。
それを店員に咎められるとガラスドアを蹴破り立ち去ったという。
酔っていたとはいえ許されざる行為。
その日の夜。
犯行を認めた男を現場に連れて行き状況の確認が行われた。
そして…。
う〜んと今何時ですか?すると手錠をかけられたとたん男の態度が豹変した!逃げずにその場で謝っていれば罪は軽くなったはず。
酒のせいにして逃れよう。
そんな甘い考えが男の罪を重くしてしまった。
雑居ビルの2階にあった。
これはけしからん!お客さんが嘘つくんかい!?お前は!その裏には…。
人は誰しも何かと闘っている。
警察の道場。
男はいつものように低酸素マスクを装着。
そしていつものこの曲。
ストイックで骨太な男の歌が流れるなか…。
一心不乱に壁を打つ。
男は空手の有段者。
それでも酸素が薄い極限の状態。
壁を打ち続けるのは相当苦しいはず。
男が闘っているのは己。
負けるもんか。
己との闘いは諦めてしまったらそこで終わり。
5分間の壮絶なラッシュ。
それはまるで苦行のようだった。
男が己に負けられないのにはワケがあった。
霊峰富士を仰いで広がる静岡県。
この地から交通事故や違反をなくす。
それが静岡県警白バイ隊の合言葉。
すご腕揃いの白バイ隊員のなかに先ほどの男の姿があった。
実は園原警察官として30年。
周りの隊員とは親子ほども歳が違う。
ムリはしないでという声がないわけじゃない。
だが白バイに乗るのは園原のアイデンティティーだった。
少年の頃の夢を叶えた園原。
好きこそものの上手なれ。
その後園原は9年間白バイから離れる。
だがまた戻りたいとの希望を出し続けたのだ。
夢を持つ父は3人の娘の憧れ。
念願叶い50を前にして去年若いヤツらには絶対負けない。
園原の気がかりは静岡県内で多発する死亡事故。
去年二度も警報が発令された。
事故を減らすため園原が重点を置いて取り締まっている場所…。
この混雑解消のために作られた道路にはある落とし穴があった。
今そこを走ってるのが東名高速道路なんですけども…。
しかし速度感覚が狂ってしまうドライバーが多いのだ。
危険なのは高速道路と間違えてしまう錯覚。
ついついアクセルを踏みすぎる。
園原が目をとめたのは車線変更したトラックの前にいる1台の車。
明らかに速度が出すぎている。
園原はピタッと背後につき速度計測に入った。
そして…。
(サイレン)みんな80キロ…。
みんな80キロだけど運転手さん抜いて走ってるんだから。
速度超過の取り締まりは言い訳との戦いでもある。
そんなときは現実をつきつける。
今回は23キロオーバー。
毎日取り締まりますよ。
取り締まってます。
絶対事故は起こさせない。
園原の熱意に…。
憎まれ役になって事故が減るならそれも本望。
違反車両を見つけるのに園原独自の方法がある。
5m感覚で設置されたポール。
その間を通り過ぎるのはほんの一瞬。
違反車両か否か。
豊かな経験があるからその違いを見極められるのだ。
園原の武器だった。
もう若くはないことを園原は肝に銘じている。
すると…。
ベテランの感覚が違反車両を捉えた。
園原は一瞬で風になる。
対象はこのシルバーの車。
速度は80キロを超えている。
高速道路と錯覚しているに違いない。
速度超過を確認。
しかし一向に速度を緩める気配がない。
ベテラン白バイ隊員の研ぎ澄まされた感覚が違反車両を捉えた。
明らかな速度超過を確認。
呼びかけてもひどく○○ナンバーの運転手さん○○ナンバーの運転手さん。
ようやく車線変更。
後ろについてきてください。
その車体にはきっちりと貼られた反応が遅れたのはそのせいか。
死亡事故多発警報が出た背景には高齢者が絡む事故が多いこともある。
気持的にはね。
年齢とともにどうしても感覚は鈍っていく。
いいですかねすみません。
奥様すみませんちょっとだけお待ちいただけますかね。
運転手さん降りてきていただいて…。
降りてきてもらっていいですか。
ごめんなさい。
20キロの速度超過。
ハンドルを切り損ねれば大事故につながる。
少しの判断ミスが高齢者の事故を拡大させる。
年齢とともに衰える。
それは園原自身も感じること。
だからこそ毎朝あれをやるのである。
勤務前に必ず向かう。
警察の道場。
プロ仕様の低酸素マスクを装着。
自分を極限まで追い込む。
園原は己と年齢と闘っていた。
それが一番の動機。
あとは自分がそんなとこだと思います。
その若手菊池も挑戦。
じゃあやりますか。
マスクがないんで…。
菊池はストイックな園原に感化され毎朝一緒にトレーニングするようになった。
白バイが好きだからこそ白バイに嫌われる存在になりたくない。
闘う理由はそれだった。
そんなことないですね。
衰えは常に意識する。
だが白バイにまたがれば年齢は関係ない。
その目は厳しく違反車両を追いかける。
現れたのは猛スピードのオートバイ。
速度超過を確認。
ならば…。
(サイレン)止めたのは20代と思しき若者。
大学卒業間近。
若者の夢は白バイに乗ること。
30年前の自分がそこにいるようだった。
もしこの若者が白バイ隊員になったときは心から迎えよう。
しかし厳しい特訓つきで。
歳を重ねていくごとに増えていく後輩。
彼らもまた自分と同じく白バイに憧れた同志。
もう50歳かなどと言ってはいられない。
あくなき己との戦い。
園原は大好きな白バイとともに人生を走り抜ける覚悟だ。
家宅捜索…。
いわゆるガサ入れを前に捜査員が写真を取り出した。
現場は部屋に入ろうとしている女は明らかに警戒している。
捜査員はこの扉の向こうで売春が行われているとにらんでいた。
しかし…。
雑居ビルの2階にあるこの店の扉は常に内側から鍵がかけられた…。
それをいかに開けるか。
それが警察官の腕の見せどころ。
警察だと気づかれれば鍵を開ける前に証拠を隠滅されてしまう恐れも。
わずかなミスも許されない。
それはいわばそんな局面でベテラン捜査員はこの扉をどう突破するのか?開かずの扉が開いた。
そこにはある作戦があった。
捜査員たちの緻密な作戦に完全密着。
関西のベッドタウン兵庫県加古川市。
静かな住宅街が広がる性風俗店とは無縁と思える場所。
だが去年10月マッサージ店を隠れ蓑に本番行為をしている「裏風俗店」があるという情報が警察にもたらされた。
捜査員たちがガサ入れに向かう。
左手なんですけどねPって書いとるところなんですけども。
その違法風俗店は家族連れも多い繁華街にあった。
こんなところで売春をしているとは誰も思わないような場所。
その看板には健康マッサージの文字。
しかし実際に行われているのは不健全な性的サービス。
これまでの捜査で明らかになっていた。
首謀者とみられるのがこの女。
今回の摘発でこの中国人経営者と性的サービスを提供するマッサージ嬢たちを…。
客が店へ入ったことを確認し性的サービスを受けているさなかに突入するのがベストだが安易に突入はできない。
というのも店の扉に常に鍵がかけられているからだ。
この店では客が入り口の呼び鈴を鳴らすと中からモニターで客を招き入れるとすぐさままた鍵を掛ける用心の仕様。
店を強固なディフェンスで守る中国女VS街を悪の手から取り戻す兵庫県警生活環境課。
捜査員は今回とんでもない作戦を打ち立てていた。
客が入るのをビルの中にいる捜査員が確認した。
はい。
了解はい。
客が入ったのが19時。
服を脱ぎ性的サービスにいたるであろう30分後が作戦開始の時間となった。
8名の捜査員が店へと向かう。
しかしどうやって店に入るのか?すると赤いジャンパーを着たベテラン捜査員がみんなに何か声をかけ先頭に立った。
そして躊躇することなく店へ近づき…。
(玄関チャイム)なんと実はこれが開かずの扉を開けさせ大勢の捜査員を突入させるための序章だった。
ちょっとタイミングが難しいんやけどね。
外から開かないのなら中に入って自分で開けるというのが今回の作戦。
更に…。
そして1分後ケータイが鳴った。
この「どうぞ」が突入の合図。
上気した肌をあらわにした女と客。
だけど手やな。
ほんで洗ってもろうたんやな。
なっしたな!なっしたな?ちゃんと言うとけ!更に別の部屋にも肌をあらわにした女が1人。
どう見ても店の前の看板にあった健康マッサージには見えないのだが…。
令状をかざし…。
カーテンで仕切られた小部屋が5つ。
みだらな行為をしていたその部屋で中国人マッサージ嬢たちは寝起きもしていたようだ。
そして売春を裏付ける避妊具も見つかった。
風営法違反で現行犯逮捕。
開かずの扉を中から開けるという特異な作戦。
捜査員の知恵が街にはびこる違法風俗店を壊滅させた。
神戸に職務質問の達人集団がいる。
職質指導班。
相手の一瞬の表情や行動を絶対に見逃さない男たち。
暗闇の中パトカーとすれ違う対向車。
達人の目が対向車の異変を感じたらすぐ行動。
職質班は追跡に入った。
すると更に怪しい行動に。
パトカーとすれ違った途端いかにも怪しい。
となれば…。
一向に止まろうとしない。
赤信号につかまり止まった。
今がチャンスとばかりに車両に駆け寄る。
長い追跡まったく聞こえなかったはずはない。
車から降りようともしないこの車から降りるように言うと数分後渋々車を降りてきた。
警察官は男の行動に悪のシグナルを感じる。
男の口から出てきた予想通りのその言葉。
男は顔写真付きの他の身分証は持っていた。
免許証は忘れたと言うが警察官はまったく信じない。
男の表情に焦りが見えた。
予想通り!悪を隠そうとすればするほど職質班には悪が見えてしまう。
男もついに状況把握ができたようだ。
自白したものの往生際が悪い。
なんと見逃してくれと言うのだ。
そんなお願いを警察官が聞くはずもなく…。
その後の調べで男は2年間にわたり無免許で運転していたことがわかった。
わずかな異変をも見逃さないさすが職質のプロ。
口は酸っぱいがどこかホロリと甘みが残る。
その人はこう言った。
パトカーに乗って25年。
コツコツコツコツと梅干しのように小さな成果を積み上げてきた男は身近な犯罪の現場で最も大切な何かを求めている。
佐々木が求める最も大切な何かは何なのか?まずは午前0時のこんな事件。
気になったのは暗闇で派手に光った1台の自転車だった。
30代と思しき男。
夜中だというのにサングラス。
見かけで判断してはいけないというが…。
知らない人から買ったと言ってそわそわしはじめた男を巧みにパトカーの中へ。
なんとも老獪な技。
質問するたびに目が泳いでいる。
佐々木は男を乗せるまでに自転車の特徴を見ていた。
これをというのが男の言いぐさ。
派手なシールが貼られた27インチの自転車に小柄なおじさんが乗っていたって本当か?佐々木は畳みかけるように男に突きつける。
この自転車は知らない人から買ったものだとうそぶく男。
しかしベテランは話の矛盾に鋭く切り込んだ。
佐々木が見抜いた嘘。
自分と同世代の小柄なおじさんがこんな自転車に乗るものか。
痛いところを突かれ安っぽい嘘も尽き果てた。
と思ったら…。
最後まで恥ずかしい嘘を重ね続けた言い訳男。
市内駐輪場から鍵のかかっていないこの自転車を持ってきたと自供した。
これぞひとつの形に収める佐々木の手腕。
だがこれで納得はしない。
目指す最高の仕事はこんなものではないからだ。
次に出会ったのは梅干し警部補の本領が発揮される案件だった。
そこで止まってください。
そこで止まって。
交通違反で原付バイクを止めてみれば子供いや孫ほどのあどけない少女たちだった。
万が一の大きな事故が怖い。
だからこそ強く優しく伝えて少女たちと別れた矢先すぐに無線が入った。
それがまさかの…。
別れてからまだ5分。
酸っぱく言ったはずなのに足りなかったか?怪我はないだろうか?原付何て?半べそをかきながらもバイクのほうを心配している。
ほっとひと安心の佐々木がちょっと手助け。
うるさいおじさんでもいい。
だがただ厳しく取り締まればいいわけでもない。
冷え込む夜警察官の思いは少女たちの心にしっかりと残っただろうか?少しずつ佐々木が志す職人の仕事が見えてきた。
ただ犯人を捕まえたり切符を切るだけが警察官ではない。
酸っぱいなかにも温かさを。
100mほど先の交差点を横切った小さなヘッドライト。
こちらの信号が青。
ということは向こうは赤信号。
走り去るバイクを見逃すわけにはいかない。
違反を繰り返し逃走する原付。
そのあきれた理由に梅干し警部補の愛のムチ。
信号無視の原付バイクが急にスピードを上げた。
止まりなさい。
そこで止まりなさい。
そこで止まりなさい。
左折します。
はいそこで止まりなさい。
違反を重ねて逃走したあげく…。
捕まえてみると今度は二十歳そこそこの男。
なんとも身勝手な答え。
その逃走がどれほど危険かわかっているのか?熱がこもる。
怪我する。
まるで他人事のように不満げな態度をとる若者。
「分かるようにするか?」と言った佐々木が今度は静かに口を開いた。
ようやく出た謝罪の言葉。
だがこれだけでは彼はまた繰り返す。
佐々木は自らにそう問うていた。
口を酸っぱくして言っても伝わらない。
ならばこうするしかない。
いつの間にか大学生は身を乗り出して聞き入っていた。
ありがとう。
取り締まられた人間から感謝の言葉を引き出すこと。
これほど難しい仕事はない。
紀州の梅干し警部補は今日も酸っぱい言葉を食らわせる。
忘れられない味が身になることを願いながら。
2015/01/11(日) 19:54〜22:42
テレビ大阪1
日曜ビッグバラエティ「激録・警察密着24時!!〜2015冬〜」[字]
5年にわたって女性の下着を盗み続けた男の逮捕現場に密着!なんと2千点もの下着や衣類が…▼若いヤツには負けん!50歳の白バイ隊員▼職務質問のプロ!その神技に驚嘆!!
詳細情報
番組内容
日本全国で活躍する警察官を追う、人気ドキュメントのシリーズ第27弾。
▼5年にわたって下着を盗み続けた男を逮捕!女性の家に侵入し、下着とその女性が写っている写真を盗む犯行が約5年前から岐阜県で起きていた。捜査員はこの事件をある理由から、“ターミネーター事件”と呼んでいた。容疑者発見から逮捕まで完全密着!
番組内容続き
▼朝7時、警察の道場に異様な格好をした男性が現れる。男性の目的は、限界に挑むトレーニング。この男性の任務は…警察官の中でも、体力、気力がより一層必要な白バイ隊員。“若いヤツには負けん”と奮闘する50歳の白バイ隊員に密着!
▼パトカーに乗って25年。和歌山県警・地域課の57歳の警部補に密着。この人の得意技は…話したくないことも話させてしまう“職務質問”。その巧みな技は必見!
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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