(ワトソン)
ヘンリー・バスカーヴィルがデートの最中に化石発掘現場の近くで目撃した巨大な光る犬
ホームズは暗号解読に忙しく僕が代わりに捜査に乗り出す事になった
僕に任せて!
(シャーマン)あれは犬なんかじゃない!モンスタードッグ…。
(ホームズ)うん…あの辺に現れたんだね?あそこだ!行ってみよう。
やっぱり君がいてくれないと駄目だ。
これでもまだモンスタードッグが妄想の産物だと?だけどあんな犬がこの世にいるとはどうしても思えないんだよ。
それは僕も同感だ。
え?妄想ではない。
でもモンスターでもない。
じゃあ何なんだ?それをこれから見つける。
ホームズこれ…。
うん?
(シャーマン)動物の足跡には間違いないけど犬じゃないね。
何だと思う?こんな形見た事ないよ。
それに妙だな。
前足より後ろ足の方が深い跡ができてる。
下半身に重心がかかっている。
こんな歩き方をする動物はいるかい?これを見て。
後ろ足で立ってるよ。
熊かもしれない。
でも野生の熊がいるわけないし…。
うん?膝で立った跡もある。
まさか…。
あっちを見てみよう。
ホームズが来てくれたからもう大丈夫ですよ。
(バスカーヴィル)いや〜二度にわたって恥ずかしいところを見せてしまいました。
(メアリー)いいんですけどちょっと残念です。
犬が苦手なだけなんです!それを除けば僕はパーフェクトな人間なんですハッハッハッ…。
(ステイプルトン)どうも皆さん…。
ステイプルトン。
これから発掘ですか?いや今日は山の向こう側を回ってみようと思ってます。
ひょっとしてまたモンスタードッグですか?ホームズこちらメアリーさんの幼なじみのステイプルトン君。
うわ〜…いい頭蓋骨をしてますね。
初めて言われました。
特にあの…前頭葉が僕好みだ。
(バスカーヴィル)ステイプルトン君のせいで僕はえらい目に遭った。
2人は知り合い?
(バスカーヴィル)メアリーさんが紹介してくれたんです。
君の助言に従って僕はもう一度ここに来る事にしたんだ。
メアリーさんの離れた心を取り戻すにはそれしかないって君が言うから。
おかげで余計離れちゃったじゃないか!何か臭いわ。
(バスカーヴィル)え?
(メアリー)何かにおいませんか?確かにツーンとくるね。
ひょっとしてにおいのもとはあなたのバッグの中じゃないですか?
(メアリー)え?何これ!あ〜!君が探していた靴下か?何でそんなところから出てくるんだ!うっ…それにしても臭すぎる…。
うちの家系は代々足が臭いん…うわあ〜んはははは!もう駄目だ〜!一つの恋が終わったな。
私別に足が臭くても構わないんだけど。
あなたにはもっとふさわしい人がいるような気がします。
ちなみに僕は犬は大好きだし女性を置いて逃げるようなまねはしないし足は臭くないです。
(ステイプルトン)それじゃあ僕は失礼します。
と…ところでワトソン君。
はい?バスカーヴィルは犬が苦手だったけど君は何か苦手なものがあるの?バナナ。
バナナ?うん子供のころバナナの倉庫に閉じ込められた事があって3日間バナナだけ食べてしのいでいた事があってあれ以来トラウマになってる。
ふ〜んそうなんだ。
うん何で?人間っていろんな問題を抱えて生きてるんだね。
じゃあ…。
うん…。
うん…やっぱり熊じゃなさそうだな。
あれ?アガサがいないね?
(シャーマン)アガサって?ホームズの助手。
助手にした覚えはない!どうしたんだよ…。
今はいいよ。
その話は。
実は一つ気になっていた事があって昨日モンスタードッグが現れる前現場近くで怪しい人影を見たんだ。
どんなやつだった?小柄で頭がでっかくて鼻がぴんと立ってて。
ちょっと君に似てたよホームズ。
だったらそれは僕だ。
君なのか?ああ。
でも君は暗号の事でレストレードに会ってたんじゃないのか?うん…。
どういう事?また新しい暗号が見つかったって報告を受けて僕はそこへ行ったんだ。
回想同じ文章だ。
(レストレード)一体何のメッセージなんだ?
(アガサ)ホームズ先生ハドソン夫人がお茶をいれてくれましたよ。
頭がさえるローズマリー。
戻りますか。
あんたのはないよ。
う〜んひどいな〜。
僕はもう少しここにいる。
あとちょっとで解けそうな気がするんだ。
この2つの言葉…両方6文字で最後の2文字が同じ形をしている。
何か対になっている言葉のような気がしてならないんだ。
特にこれ。
非常に強く書かれている。
かなり思い入れの強い言葉に違いない。
(レストレード)例えば?人の名前とか。
人の名前…。
(アガサ)あ!分かった!え?分かっちゃった!ばかを言うな。
(アガサ)「さすがのホームズもかなわない。
ベインズには」。
まさか!はっ…成立している。
アガサ君はどうして?分かんない!じっと眺めてたら急に読めちゃったの。
前も何とか博物館で昔の何とかストーンっての見てたら急に読めちゃって。
ミルヴァートン先生がビックリしてたわ。
「さすがのホームズもかなわない。
ベインズには」。
ベインズ?
(ベインズ)ようやくたどり着いてくれましたね。
ベインズ!
(レストレード)犯人はお前か!いわゆるこれは知恵比べというやつです。
私の尊敬するホームズさんならきっと解いてくれると思っていました。
この暗号は君が考えたのか?パトリックじいさんから教えてもらいました。
はい。
私の祖父で以前アメリカのシカゴでギャングをやっててその時使ってた暗号らしいです。
しかし残念だな〜!ホントはホームズさんに解いてほしかった。
サンプルが少なすぎる。
これだけじゃ無理だ。
それでも解いてしまうのがシャーロック・ホームズではないんですか?いささか失望しました。
うっ…。
まあ惜しいとこまではいってたんですけどね。
最後の言葉を筆圧から名前と推理したのはさすがでした。
(ベインズの笑い)何なんだ?あいつ。
僕を勝手にライバルだと思ってる。
(アガサ)ねえ私よく分かったでしょ。
褒めて褒めて〜!うるさい!
(紙を破る音)え…。
君がいなければ僕にも解けたんだ。
もう少しだったんだ!君さえいなければ!そんな〜。
お願いだから僕の前から姿を消してくれ。
手伝ったのに!自分の部屋に帰れ!え〜…。
それがいいみたいね…。
(鐘)いいのか?アガサを放っといて。
そっちはあとで何とかする。
それよりも大事なのはこっちだ。
ワトソンよく聞いてくれ。
今度の日曜君はメアリー・モースタンをデートに誘うんだ。
君がぞっこんなのは分かってる。
ちょっと待ってくれよ〜。
僕は別に彼女の事をそんなふうに…。
もういいよ!そのくだりは。
うん分かった。
彼女をデートに誘う!場所はそうだな…発掘現場にしておこうか。
だけど何で?おびき出すんだ。
モンスタードッグを?モンスタードッグはもう現れない。
その代わりもっと恐ろしいものが現れる。
え?僕の推理が正しければね。
霧が出てきましたね。
前もこんな感じでしたね。
怖くなんかないですよ。
怖くなんかない!・「あるひもりのなかくまさんにであった」あれを見て!
(モンスターバナナ)バナナー!ひえ〜!モンスターバナナだ〜!バナナー!バナナー!来るなら来い!バナナー!ほらバナナー!バナナバナナバナナ!負けるもんか!バナナ返し!
(モンスターバナナ)バナナーバナナーバナナー!バーナナ!バーナナ!バナナバナナバナナバナナ…。
もうその辺にしておけ!バナナ!すでに正体はバレてるんだステイプルトン。
どういう事?もうやめましょう。
(ステイプルトン)うわ〜!何がどうなってるんだ?全てはステイプルトンが仕組んだ事だったんだ。
どんな動物ともコミュニケーションがとれるシャーマンがモンスタードッグの言葉を理解できなかった。
その時ぴんときたんだ。
回想あれは犬なんかじゃない!そうモンスタードッグは犬ではない。
人間なんだって。
現場に残された足跡がそれを証明していた。
膝で立つ動物はいない。
モンスタードッグは人間が変装している。
しかし誰が何のために…。
君の助言に従って僕はもう一度ここに来る事にしたんだ。
ヘンリー・バスカーヴィルにここに来るように言ったのはステイプルトンだった。
ステイプルトンは幼なじみのメアリー・モースタンを慕っていたとは考えられないだろうか。
回想ヘンリーとはワトソンさんが思っているような関係ではありません。
なぜメアリーはうそをついたのか。
そこにステイプルトンがいたからではないか。
ステイプルトンは彼女を愛していた。
だから彼女に言い寄ってくる男を遠ざけようとしたんだ。
ヘンリー・バスカーヴィルが犬にトラウマを持っている事を知ったステイプルトンは早速モンスタードッグに変装し彼を脅かした。
おかげでヘンリーはメアリーの前で醜態をさらすはめに。
そしてヘンリーの足が臭い事を知ったステイプルトンは靴下を盗み…。
回想臭っ!おえっ…くっさ…。
何これ!あ〜!うわあ〜んはははは!もう駄目だ〜!僕の推理に間違いはありませんか?全てそのとおりです。
あなたは最初から知っていた。
昔からなんです。
ステイプルトンは私が男子と話しているとすぐに邪魔をするんです。
私にボーイフレンドができたら必ず横やりを入れるようになって。
あなたが私をよく思ってくれているのは気付いていました。
バレてましたか。
バレバレでした。
恥ずかしい…。
そしてステイプルトンも気付いていました。
え?マジ?あの人はあなたの口からバナナが苦手という事を聞き出しました。
そしてバナナに変装してここで待ち受けていたんです。
回想・「あるひもりのなかくまさんにであった」
(モンスターバナナ)バナナー!ひえ〜!モンスターバナナだ〜!でもあなたはヘンリーみたいに逃げなかった。
私を守って堂々と立ち向かっていったわ。
うれしかったです。
エヘヘ…正直よく覚えてないんです。
夢中だったんで。
とにかくあなたに何かあっちゃまずいから…。
ありがとうございました。
・
(ステイプルトン)うわ〜!何だ?あの声はステイプルトンです。
ああ…あああ〜!やってしまいました…。
そこは危ないって自分で言ってたじゃない!バナナの皮に滑りました〜。
手を貸そう!
(メアリー)近寄っちゃ駄目!底なし沼なんです。
(ステイプルトン)僕はどうすればいいんでしょうか?大丈夫!僕に任せて。
お願いします。
怖いかもしれないが絶対にバタバタしないように。
動けば動くほど沈んでいく。
(ステイプルトン)はい分かりました。
足をどちらか一方ゆっくり引き上げ…。
あ〜!ああっ…違う違う!最後まで聞け!引き上げたりはしちゃいけないって言おうとしたんだ。
足を上げるとそこに泥が流れ込んで更に状態が悪くなる。
やっちゃ駄目な事はいいからやった方がいい事教えて下さい!分かった。
今考える。
知らねえのか!論理的に一番いい方法を考えるからちょっと待っててくれ。
(メアリー)ジャック私を大事に思ってくれる気持ちはうれしいけどお願いだからもうつきまとわないで。
私には私の人生があるの。
あなたは子供のころから仲良しだった。
私にとっては大切な人だけど恋人じゃない。
ボーイフレンドでもない。
(ステイプルトン)メアリーごめん全然耳に入らないよ。
今度にしてもらっていいかな…。
(メアリー)だってあなた全然話を聞いてくれないじゃない!耳には入らないけど何となく言いたい事は理解したよ。
でも信じて。
あなたは私の一番の友達よ。
今のは分かったよ。
あの…あの…まだ助けてもらえないんでしょうか。
ホームズさん!焦らせないで。
僕の手につかまって!早く!僕の手をつかんで!
(メアリー)ワトソンさん危ないわ!ステイプルトン早く!もうちょっと…頑張って!頑張って!
(ステイプルトン)う〜…メアリーこの人は君がつきあった中で一番いい人だ。
頑張って!うお〜!はあ…うわ〜…。
すごい!ヘッヘッヘッヘッ…。
結論はやはり人を呼ぶのが一番のようだ。
(ステイプルトン)でしょうね〜。
ふわ〜…。
大人だったらこんな時はワインで乾杯なんだろうけど…。
楽しみは先にとっておきましょ。
今はミルクで乾杯!ホームズ遅いな〜。
誰を呼びに行ったの?新しく雇った助手ですよ!あ〜あ…。
・
(ノック)こんな時間に何だろう。
悪いやつだったらどうしよう…。
(アガサ)ドアを開けて悪いやつが立っていてそのまま連れて行かれたらどうしよう。
何だね?風のいたずらかね?あれ?う〜ん…。
「アガサ僕の助手になって。
SH」。
SH…?ああ…シャーロック・ホームズ!やった〜!
(アガサ)あ!うわ〜!アハハハハハー!
クイズで楽しく原作を読み解く「シャーロッQ!」
ワトソンの単独捜査を実は見守っていたホームズ
原作ではワトソンが単独捜査の途中でホームズの隠れ場所を発見
そこで当時人気の保存食缶詰を見つけるのですが…
ここでシャーロッQ!
分かるかな〜?
ブリキの缶詰が発明された19世紀初頭の主な中身は牛肉
軍隊で使われていました
その後果物など種類も豊富になりピクニックに持ち出す事が上流階級で流行
ホームズもはやりものに敏感だったのかもしれませんね
次回はどの原作からのクイズかな。
お楽しみに
2015/01/11(日) 17:30〜17:52
NHKEテレ1大阪
シャーロックホームズ「バスカーヴィル君と犬の冒険」(後編)[字]
三谷幸喜が推理小説の古典を学園ミステリーとして脚本化。15歳の少年・ホームズとワトソンが学園内で起こる奇妙な事件のなぞを解く。今回はバスカーヴィル事件の解決編。
詳細情報
番組内容
三谷幸喜が推理小説の古典を学園ミステリーとして脚本化。15歳の少年・ホームズとワトソンが学園内で起こる奇妙な事件のなぞを解く。バスカーヴィルが目撃したというモンスタードッグをワトソンも目撃した。モンスタードッグの正体を突き止めるためについにホームズが調査を開始する。現場に残された足跡は明らかに犬のものではなかった。ホームズは「次にもっと恐ろしいものが現われる」と予言する。モンスタードッグの正体は?
出演者
【声】山寺宏一,高木渉,石橋杏奈,平岩紙,高泉淳子,今井朋彦,池松壮亮,浅利陽介,岸尾だいすけ
原作・脚本
【脚本】三谷幸喜
ジャンル :
アニメ/特撮 – 特撮
ドラマ – その他
趣味/教育 – 幼児・小学生
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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