(田無昌平)お待たせ。
待った?ううん。
ごめんね。
行こうか?うん行こう行こう。
(角田六郎)おい暇か?
(杉下右京)僕は休憩中ですがカイトくんは忙しいようですよ。
ほう?なんのヤマだ?
(甲斐享)もうちょっと1人で調べてから報告しようと思っていたんですけど…。
彼女の友達のお父さんがレストランをやっているんです。
そこで働いている女性が亡くなったと聞いてその話にちょっと引っ掛かって。
ちょっといいですか?
(男性)えらく歳が離れてるんで最初は心配だったんですよ。
結婚するって聞いた時はびっくりしました。
でも君江さんがべた惚れで…。
2人は仲良くやっていたようなんですが女性は結婚から2年後に急死。
巨額の保険金が田無に入ったそうです。
保険金殺人か。
でもそれだけじゃわからんぞ。
ええ。
まだ疑惑の段階ですけど田無は複数の女性から金銭を受け取って生活してる事がわかったんです。
プンプンとにおう男だねぇ。
田無昌平31歳。
早くに両親を亡くしています。
北海道から東京に出てきて都内のレストランに就職。
その店が潰れてからは職を転々としていたみたいです。
そのうちに悪い道に入ったって事か。
地元の警察は病死で処理したみたいですけど特命だからこそこういう時に自由に捜査が出来ると思いまして。
フフ…。
いいねぇ。
かつて墓場と呼ばれた部署で志を燃やす青年。
ヘヘ…頑張れ。
はい。
カイトくんどうぞ。
あっありがとうございます。
ハーブティーですか?セージをブレンドしました。
セージは五感を活性化させるそうですから元気が出る事請け合いですよ。
優しいじゃない!
(田無)何やってんだお前は…。
クソがっ!うわー!ああー!
(田無)何見てんだオラ!見せ物じゃねえぞコラ!ああクソッ…。
ねえ君大丈夫?ああ!?手切ってるよ。
ああ大丈夫だよこんなの。
そうは見えないけど。
手当てしたほうがいいよ。
俺病院と警察嫌いだから。
応急処置だけど…。
これ病院行ったほうがいいよ。
いいんだよ別に。
えっ?サンキュー。
おう。
なあそのベスト趣味がいいな。
どこのやつ?ああ銀座のデパートで買ったって言ってたかな?へえ…彼女からのプレゼント?うん。
彼女美人?うん…まあ。
ハハハ…否定しないのかよ。
俺も女と待ち合わせ。
超ブスだけど。
そうなんだ。
じゃあ行くわ。
おう。
うん。
被疑者と接触してしまったわけですか。
ええ。
ちょっと放っとけない感じでつい…。
これ大きな事件に発展するかもしれませんし助っ人を頼んでみたらどうでしょう?えっ?
(伊丹憲一)あっ…あっ背中…背中がかゆい。
なんか久々にかゆいぞ。
(芹沢慶二)という事は…。
どうも。
はあ…。
手伝ってもらいたい事件があるんですが。
無理。
暇課長に頼め。
そうですか…。
何?何?何?聞くだけ聞いてやるよ。
どんな事件?保険金殺人の疑いのある男を調べているんですが。
ふーん親子?
(芹沢)えっ夫婦?すごい歳の差だな。
でもそれだけで疑うのはどうかなぁ?ええ。
でも掛けられてる保険金の金額が収入から考えると不自然に高いんです。
うん?…おお6000万。
死因は?自宅で心臓発作です。
それまでは健康だったらしいんですが地元の医師は病死と判断し夫も解剖を望まなかったそうです。
(2人)ふーん…。
彼です。
ごめん!
(足音)落ち着け!田無昌平さん。
亡くなった奥さんの事で話が聞きたい。
お前…刑事だったんだな。
ええ。
諦めろ。
(荒い息遣い)俺諦めるわけにいかねえんだわ…。
えっ?
(荒い息遣い)うわーっ!
(衝突音)
(人々の悲鳴)自分が「諦めろ」と言うと被疑者は「諦めるわけにはいかないんだ」と言いました。
そして…飛び降りました。
あなたが接触して転落をしたという事ではないわけですね?はい。
接触はしていません。
いかがでしたか?杉下さんご迷惑をおかけしてすいませんでした。
紅茶でも飲みますか?
(内線)はい特命係。
はい。
(甲斐峯秋)監察官聴取を受けたそうだね?はい。
捜査上はなんの問題もなかったそうじゃないか。
いいか?毅然としていればいいんだ。
被疑者が死んだんでショックを受けたか?お前のくだらない感情で余計な事は言うなよ。
そんな事を言うために俺を呼んだんですか?大体お前のスタンドプレーで追っていた事件だそうじゃないか。
功を焦って肝心なところで失敗をする。
フッ…いつもお前はそうだ。
(笛吹悦子)なんか変な事お願いしてごめんね。
俺…辞めるわ…。
辞めるって…警察?他に何があるんだよ?ちょっと…感情的にならないでさ。
人が死んでんだよ。
俺が殺した。
そんな…。
(悦子)私が話した事がきっかけでこんな事になってしまって…。
なのに何も出来なくて…。
(月本幸子)お二人は本当にお似合いなのにせっかくの幸せに石をポーンと投げ込まれて壊れてしまうような…。
杉下さんどうにかなりませんか?
(米沢守)死因は言うまでもなく転落死ですが興味深い事に田無の血液から微量のアルカロイド系の毒物が検出されました。
アルカロイド系の毒物ですか…。
(米沢)ええ。
甲斐さん苦しんでるでしょうな。
(衝突音)
(人々の悲鳴)
(チャイム)
(ため息)はい。
こんばんは。
あっ…こんばんは。
どうぞ。
紅茶がいいですよね?お気遣いなくと言いたいところですが紅茶があれば嬉しいですね。
ああ…すいません紅茶切らしてるみたいです。
それは残念。
今日はなんの用ですか?君に見てほしいものがあります。
田無昌平についての資料です。
田無昌平の銀行口座には2年前に保険金が6000万円振り込まれていました。
その後すぐに半額の3000万円が引き出されています。
残額の3000万円は1年前の時点ではほぼ手付かずの状態で残っていました。
しかし死の直前には1200万円まで残高が減っています。
つまり1年の間に急激に支出が増えていた事になります。
なぜでしょう?さあ…。
ギャンブルにでも使ったんじゃないですか?あるいは1年前に何か田無昌平の生活に変化があったんじゃありませんかねぇ?
(ため息)俺今この事件…。
田無昌平は死の直前に…。
俺諦めるわけにいかねえんだわ…。
その言葉は何を意味しているのでしょう?…知りませんよ。
知る必要があると思いませんか?田無昌平がなぜ死ななければならなかったのか…。
俺が殺したんです!あの…。
これ…。
預かっておきます。
(小山美波)あの…。
(美波)田無さんのお墓参りですか?ああ…はい。
田無さんの親族の方ですか?あっ私は友達です。
あなたは?自分も…友達です。
(美波)昌平ちゃんとは何繋がり?ああバイク屋で知り合って…。
歳も近いし。
ふーん。
君は?田無さんとどこで知り合ったの?1年くらい前にビッグママのところで。
ビッグママ?はれぞら園ってとこ。
はれぞら園…。
(角田)おい暇…じゃないだろうけどコーヒーもらうよ。
どうぞ。
ん?はれぞら園の事を調べてるのか?課長ご存じなんですか?ああ。
このおばちゃんが行き場のない若者たちにメシを振る舞ってる場所だろ?グレちまった連中でもこのおばちゃんにだけはなついてる。
フッ…立派なもんだよな。
よく考えられた組織のようですねぇ。
(大原美千代)いらっしゃーい!フフフ…。
どう?うちの野菜美味しいよ。
私と子供たちが手塩にかけて育ててるからね。
そうですか。
おや…この花もこちらで育てているのですか?もちろん!アイリーンジャスミンっていうの。
ああこれがアイリーンジャスミンですか!うーん…まるでジャスミンのような香りですが実は全く種類の違う花という…。
そうそう!随分花に詳しいね。
いえいえ紅茶が好きなものですからね。
ジャスミンの知識も多少は…。
残念ながらこの花はジャスミンティーにはなりませんよ!ああ残念ですねぇ。
では眺めて楽しむ事にします。
頂けますか?ああありがとね。
(携帯電話)はい。
もしもし?私美波。
助けに来てくれる?えっ?
(ノック)
(宮前)美波ちゃん僕たち夫婦になるんじゃないか。
出ておいで。
(ノック)
(宮前)美波ちゃん!
(ノック)おい!おい!大丈夫か?今の男は?何があったの?さっきの男誰?ちょっとうざかっただけ。
彼氏だし。
彼氏?彼氏っていうか…婚約者。
えっマジで?えっ…。
あっ歳の差婚だ…。
(携帯電話)出ないの?
(携帯電話)あのさタダメシ食べない?タダメシ?ここで田無さんと出会ったの?うん。
行くとこない時にすごく助かるんだよ。
(一同)美波さんこんにちは。
(美波)こんにちは。
あっ…こんにちは。
(一同)こんにちは。
はーいあなたたちいっぱい食べなさいよ。
あれ?新顔だね。
ああどうも甲斐です。
名前は?享です。
私が連れてきたの。
そうかい。
享いつでもおいで。
ここへ来ればとりあえず腹いっぱい食えるからさ。
ああ…はい。
美波ちょっと。
(叩く音)あんた婚約者の宮前さんから電話があったよ。
あんたバスルームに閉じこもったんだってね?ごめんなさい…。
ああ…ウフフ…ママ怒ってるんじゃないんだ。
あんたの事心配してるんだよ。
あんたが幸せになるにはあの人と一緒になるのが一番だ。
かわいそうにねえ…。
あんたは親に捨てられた。
お兄ちゃん代わりだった昌平も死んじまったし…。
もう家族ママだけだろ?…うん。
いい子だねえフフ…。
さっきホテルですれ違った婚約者どこで会ったの?紹介。
誰の?ビッグママか。
立ち入った事聞くけど本当に好きで結婚するの?うるさいな!関係ないじゃん。
田無さんもだいぶ年上の女性と結婚したみたいだけど。
だから何?俺実は…刑事なんだ。
なんか出来る事あったら相談乗るけど。
見てほしいものがあるかも。
(美波)ここ。
暗証番号は誰に聞いたんだ?ママが特別に選んだ子だけに教えてくれるの。
これ何に使うんだ?おい!なんで昌平ちゃんを殺したのよ?
(美波の声)私見たんだから!何が友達だよ!警察のくせに嘘ついてんじゃねえよ!嘘をつくつもりはなかったんだ。
言い訳するな!昌平ちゃんを返せ!扉を開けて頂けますか?僕も警察です。
扉を開けて頂けますか?
(蹴る音)おい!蹴っても開かないと思いますよ。
えっ?開けてください。
(鍵を開ける音)杉下さんなんでここにいるんですか?あっこれを探していたんですがねはれぞら園が契約しているコンテナを割り出すのに時間がかかってしまいました。
たった一人の相棒が手伝ってくれないものですからね。
俺の事知ってたんだ。
お墓で会って昌平ちゃんを殺した奴だって思った。
問い詰めようと思ったら友達だって嘘ついて…。
…ごめん。
嘘をついた事は謝る。
本当に申し訳なかった。
でも君のおかげでビッグママの存在がわかった。
他に何か知ってる事はないか?無理だよ。
ママは裏切れない。
行くとこもお金もなくてさ誰も助けてくれない時にママだけが優しくしてくれたんだから。
田無さんはあなたの事を妹のように可愛がっていたそうですねぇ。
そんなあなたが結婚するとなると田無さんはさぞかし喜んでくれたでしょうね。
(田無)結婚するって事がどういう事かわかるか?いくら好きじゃない相手でもな一緒にいると嫌でも思い出が出来るんだよ。
相手は俺の事可愛がってくれてさそんな大事にされるの初めてだしさ。
俺が喜ぶと相手も喜んでくれて…。
そういう人を金のために殺すんだぞ?俺あの人の笑顔がずっと頭から離れないんだよ。
田無さんの携帯は破損していて内容を見る事は出来ませんでした。
しかし通信記録を見るとあなたにメールを送っていますねぇ。
田無さんが妹代わりのあなたに最後に送ったメールの内容を教えて頂けますか?私の事守ってくれる?守る…絶対守るから。
「ビッグママから逃げたくなったらこのメールを警察に見せること」「幸せにな」
(美波)なんか気になるメールだから会いに行ったの。
杉下さん。
僕は捜査に戻ります。
あなたはどうしますか?昌平ちゃん家に行く。
まだちょっと契約残ってるから。
では家まで送りましょう。
カイトくん君は?俺は本当に取り返しのつかない事をした。
それは言い訳は出来ない。
でも最後にこの事件だけはケリをつけたいんです。
お願いします。
おやおや男ばかりでむさ苦しい事この上ないですな。
皆さんが揃ったところでではお願いします。
はい。
NPO法人若者支援クラブはれぞら園は表向き健全な団体です。
しかし裏では代表のビッグママこと大原美千代が行き場のない若者たちに声をかけ組織的な保険金殺人を行ってきたと考えられます。
殺人に使用されたのは大原美千代が栽培しているこのアイリーンジャスミンです。
米沢さん。
あっはいはい…。
この花の葉にはアルカロイド系の毒性があります。
ひと株から抽出出来る毒物はごくわずかですがちりも積もれば致死量となります。
一般的な園芸店でも売られてる花ですから大原美千代は疑われる事なく毒物を入手出来たという事ですな。
はれぞら園が契約しているコンテナにはこの大量のアイリーンジャスミンの葉と毒物を生成するのに必要な化学薬品が揃っていました。
きれいな花なのにねえ。
バラのトゲどころじゃねえな。
アイリーンというのは唯一シャーロック・ホームズを出し抜いた女性の名前ですからね。
なんでもよく知ってるね。
「結婚に縁のない中高年に若者を紹介」。
「結婚後の住居は検視官が手薄な地域を選択」。
「生成した毒物を少量ずつ盛り衰弱させ病死に見せかけて殺す」。
そういう手口か…。
だが状況証拠だけじゃ立件は厳しいぞ。
田無が残したリストを突破口にします。
保険金殺人に関与したと思われる8人のうちこの峰岸勇人の結婚相手は1か月前に亡くなったばかりです。
(芹沢)1か月前?ええ。
糖尿病を患っていたそうです。
その捜査を俺たちに手伝えってか?お忙しいですか?ああ忙しい。
でもまあ乗りかかった船だ。
やってやるよ。
よろしくお願いします。
皆さんお願いします。
これはこれは…よろしく。
はい。
(峰岸勇人)どなたですか?
(大木長十郎)ちょっとお話伺えますか?
(小松真琴)待て!待てオラァ!ああっ!ああっああ…。
峰岸勇人さんですね?ご同行願いますよ。
(大木)こらっお前…。
(峰岸)いててて…。
(大木)立てオラ!本当にお前は…。
(小松)ほら行くぞ!ほら立て!峰岸勇人は2年間ここで結婚生活を送っていました。
何か証拠が残っていればいいんですが…。
カイトくん。
はい。
こんなものがありました。
糖尿病の人間は定期的に血液検査をしますよねぇ。
(米沢)杉下警部の予想どおりですな。
死の直前に採取された峰岸の妻文江さんの血液から同じアルカロイド系の毒物が検出されました。
アイリーンジャスミンから抽出された毒物です。
どうもありがとう。
うまい?うん。
享…。
見た事のある顔連れてるね。
その節はどうも。
大原美千代殺人教唆の容疑でご同行願います。
(若者たちのざわめき)静かにしな!享。
ママを騙したんだね。
みんなを騙してきたのはあんたのほうだろ。
享タバコある?ありません。
(ため息)あなたはアイリーンジャスミンのような女性ですねぇ。
嬉しいね。
花に例えられたの初めてだ。
表向きの柔和な笑顔と善行。
それとは正反対の毒々しい裏の顔。
裏の顔なんてないさ。
私は私だよウフフ…。
峰岸勇人が保険金から2000万をあんたに渡した事を白状したよ。
他の人間も自白し始めている。
みんなあんたの指示で保険金殺人を行ったと。
手口を教えるのもターゲットを決めるのも全てあんたがやったんだ。
あんた天涯孤独なんだってね。
私も一緒よ。
(君江)そうなんですか?私たち仲良くなれそうだね。
はい。
君江さんあんたに会わせたい人がいるのよ。
男の人。
そんな…私無理です。
犯行を認めますね?はあ…。
どいつもこいつも裏切りやがって。
しゃべんなかったの昌平だけだね。
残念ながら田無さんが残した情報が逮捕のきっかけになりました。
俺やっぱりあの人殺せないよ…。
まだそんな事言ってんのか?ママの言うとおりにしな。
出来ない…。
あんな優しい人初めてだから…。
馬鹿な事言ってんじゃないよ!ごめんなさいごめんなさい…!あのババアが優しいのは下心だよ。
ママのは無償の優しさだろ?やりなさい。
あなたは自分がコントロールしやすい若者を選んでいた。
それの何が悪い!私は行き場のない連中に生き方を教えてやったんだ。
昌平は私が生かした。
殺したのは享お前だろ?殺された連中だっていい歳こいて結婚出来ないでいたのがしばらくの間若い相手と楽しめたんだ。
一人で生きていくよりよっぽど幸せだったろうよ。
騙される人間の気持ちに詳しいのはご自身が騙された事があるからですね?少し調べさせて頂きました。
14年前あなたは結婚詐欺に遭い全てを失いました。
その経験が今のあなたを作ってしまったんですね?結果あなたは保険金殺人を肯定し今度は自らが騙す側に…。
やめてくれ…私の事はやめてくれ!もう言うな!あなたのした事の罪は大きいですよ。
これからあなたは相応の大きな罰を受ける事になります。
ビッグママこと大原美千代。
私帰る!待ちなさい。
あなたはもう帰れない。
うわーっ!!ありがとうございました。
もう帰るつもりですか?全て終わりました。
まだ終わっていません。
(チャイム)はーい。
(高安奈々)なんでしょう?あっ…。
どうも。
田無昌平さんについてお話を伺いたいのですが。
5年前私田無に貢いでて…。
私は好きだったんだけど田無にとっては大勢の中の一人で…。
結局別れて…。
じゃああの子は…。
男ってそう考えるもんなんだ。
えっ?2年前たまたま田無と再会してあの人奈緒の事見て「俺の子か?」って…。
魔が差したっていうかつい「うん」って言っちゃって。
本当は別の男の子供なのに。
それを田無さんは信じたんですね?田無は養育費をくれるようになって認知するなんて言い出して…。
田無さんは奈緒ちゃんを可愛がっていましたか?
(奈々の声)あの人こんなに子供が好きなんだって思いました。
ところで奈緒ちゃんはご病気ですか?えっ?田無さんの部屋に小児の難病の本が何冊かありました。
遊んでる姿は元気そうですがねぇ。
田無にもっとお金を入れさせるために奈緒が病気で手術に2000万かかるって…。
田無さんはそれを信じたんですか?俺のせいだ。
俺がひどい事したせいで奈緒が…。
(奈々の声)なんでも言う事信じるもんだから止まらなくなって…。
金の事は心配するな。
これを。
これって…!田無さんはなんとしてでも治療にかかる大金を手に入れたかったのでしょう。
そのために彼が思いつく手段はひとつ。
保険金殺人。
ただし今回の殺害相手は自分自身でした。
解剖の結果田無さんの体内から毒物が検出されています。
自分が犯した保険金殺人の手口同様自ら少量ずつの毒物を飲み病死に見せかけて保険金を奈緒ちゃんに残すつもりだったのでしょう。
奈緒ちゃんが病気でなくて幸いです。
もう行っていいですか?最後にもうひとつだけ。
田無さんの遺留品の中にレストランのレシートがありました。
注文の中にお子様ランチの表記もありました。
3人で食事に行ったんですね?
(奈々の声)しばらく会えなくなるからご馳走するって言われて…。
最後の晩餐のつもりだったのでしょうねぇ。
新しいシャツを着てそして君と同じベストも。
あの人気取ってベストなんか着ちゃって「怪我に包帯巻いてもらった人にお店教えてもらった」って嬉しそうに言ってた。
すごくいい奴だったって。
田無さんが君に最後に言った言葉ですが…。
俺諦めるわけにいかねえんだわ…。
えっ?うわーっ!
(人々の悲鳴)あの瞬間彼が思いついたのが捜査中の事故に見せかけて転落死する事だったのでしょう。
命をかけて奈緒ちゃんを救おうとしたんです。
嘘と誤解にまみれた事件でしたが田無さんが父親として子供を思う気持ちだけは真実だったようですねぇ。
なんか昌平ちゃんらしいね。
すまない美波ちゃん。
あなたのせいじゃないって事でしょ?なんか言い訳みたいになっちゃって。
そんな事ないよ。
ねえ紅茶飲んでみて。
いただきます。
セージですね?そう!よくわかるね。
セージって五感を活性化させるみたいだからきっと元気出るよ。
ふ〜ん紅茶好きなんだ。
うんいつか紅茶のお店出すんだ。
ああそれは素晴らしい!じゃあ。
あのさ…。
うん。
きっともう会わないんだよね?刑事なんて会わないほうがいいよ。
そうだよね…。
ご心配とご迷惑をおかけしました。
組織的保険金殺人事件だったようだね。
「お手柄だった」と警視庁の幹部たちも言ってる。
「優秀なご子息をお持ちで」とも言われたよ。
まっそんな事はどうでもいいか。
いえ。
親子ですから何か言われるのは当然です。
失礼します。
警察には残るのか?はい。
甲斐享ただ今戻りました。
ありがとうございました。
君紅茶飲みますよね?えっ?ああ…いただきます。
おかえりなさい。
2015/01/11(日) 12:00〜12:55
ABCテレビ1
相棒 season13[再][字]
第7話「死命」
保険金殺人の疑惑がかけられた若者とその友人を名乗る女性。
そして警察を辞める決意を固めた享。
事件の先には現代社会に潜む巨大な闇が広がっていた!
詳細情報
◇番組内容
享(成宮寛貴)は、悦子(真飛聖)から情報を得て保険金殺人の疑いがある案件を単独捜査していた。被疑者は田無(米村亮太朗)という30代の男。彼は4年前に20歳も年上の女性と結婚したが2年後にその女性が急死し巨額の保険金を受け取っていた。享は右京(水谷豊)の助言で捜査一課に応援を要請。田無の身柄確保に動くが、追い詰められた田無は享の目の前で自殺してしまう。ショックを受けた享は退職を決意…!そのとき右京は…!?
◇出演者
水谷豊、成宮寛貴、鈴木杏樹、真飛聖、石坂浩二
川原和久、山中崇史、六角精児、山西惇
【ゲスト】米村亮太朗、清水くるみ、阿知波悟美
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
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