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阪神大震災きょう20年 各地で追悼の祈り

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阪神大震災きょう20年 各地で追悼の祈り

 6434人が犠牲になった阪神大震災は17日で発生から20年となり、神戸市など各地で追悼の祈りがささげられる。震災を知らない世代が増える一方で、兵庫県内で約3万5千人(昨年11月時点)が暮らす災害復興公営住宅のうち、平成27年度中に20年の借り上げ期限となるところもあり、いまだ課題が残されている。

 8年に約342万人にまで減った被災地の人口は、昨年12月現在で約366万人にまで増えた。

 最も被害の大きかった神戸市では、震災後に生まれるか市外から転入した「震災を知らない市民」が年々増加、昨年11月時点で44%になった。若い世代に震災の教訓を伝える必要性が叫ばれている。

 一方、被災者向けに各自治体が民間などから借り上げた「借り上げ復興住宅」は、27年度から順次、20年の返還期限を迎える。入居者の高齢化が進み、自治会運営が困難になるなど事態は深刻化している。

 16日夕には、兵庫県伊丹市の昆(こ)陽(や)池(いけ)公園で犠牲者の数と同じ6434本のろうそくをともす「追悼のつどい」(ユー・アイ・アソシエーション主催)が行われ、市民ら約500人が参加。ゆらめく炎を見つめ、犠牲者の冥福を祈った。

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