DOCTORS2 最強の名医 2015.01.08


(皆川和枝)37度1分。
体のだるさ以外におつらいのは?
(河合とも子)こっちの脇腹が痛む事もあります。
右上腹部…。
ちょっと触りますね。
はい。
河合さんはお仕事はされてるんですか?はい。
昼は…9時から4時までスーパーで。
9時から4時。
夜は7時から…。
夜も!?10時まで清掃のパートを。
そんなに?
(相良浩介)河合とも子さん?
(和枝)慢性胆嚢炎が悪化した女性です。
私は手術をすすめたんですがどうしても嫌だとおっしゃるので仕方なく薬だけ。
どうして手術を拒否されたんですか?シングルマザーなんだそうです。
お子さんが2人いるから仕事は休めないって。
そうですか。
「先月20日に胃がんの手術を受けられた歌舞伎俳優の藤村豆四郎さんが主治医の盛山医師とともに退院の喜びを語られました」「一時はもはやこれまでと死を覚悟致しておりました」「命を助けてくださった盛山先生には感謝の言葉しかございません」
(ガラスの割れる音)
(藤村)「本当にありがとうございました盛山卓郎先生」「いいえお礼を言いたいのは私の方です」
(森山卓)盛山卓郎?
(桃井正一)森山先生。
(堂上たまき)卓ちゃん。
誰だこいつ。
(藤村)「日本一のお医者様だ」
(藤村)「本物の名医だ」気になさる事はありませんよ。
あの程度の胃がんなら俺だって簡単に切れるさ。
もちろんです。
うちに来いよあの歌舞伎役者。
なんで有名人は大学病院に行きたがるんだよ。
そうよね。
堂上総合病院は今やもうどこにも引けを取らない立派な病院ですもんねえ。
権威に弱いんですよ芸能人は。
でもほらあの…うちには一般の患者さんたちがたくさん来てくださるじゃない。
庶民が何百人来たってセレブ1人にはかなわないだろ。
まあねえ。
(たまき)患者さんに庶民もセレブもないでしょ!あっああ…。
全ての患者さんに誠実に接して地道に信頼を積み重ねていく事がうちの使命なんです。
そうでございました。
俺はセレブがいい。
卓ちゃん。
患者さんの質よりもドクターの質を上げる事の方が…。
セレブセレブセレブセレブセレブセレブ…!セレブセレブセレブ…!うるさい!セレブセレブセレブセレブセレブセレブセレブ…。
うっ…セレブー。
(救急車のサイレン)
(鈴木二郎)うっ…!
(看護師)鈴木さん病院着きましたよ。
鈴木さん。
(鈴木)痛い痛い痛い痛い…。
お願いします…。
お願いします!うっ…。
(佐々井圭)どこが痛いんですか?この辺り。
痛み出したのはいつなの?い…痛み出したのは2時間ぐらい前から。
2時間前っていうと1時半くらいか。
うっ…早くなんとかしてくれ…。
(相原亜美)鈴木二郎さん55歳。
今朝の3時半に救急搬送され検査の結果尿管結石と診断されました。
(宮部佐知)尿管結石…。
(吉川みずき)痛かったでしょうねえ。
(田村戸紀子)診察は佐々井先生?はい。
鎮痛剤の点滴で痛みは和らいだので結石は排出されたと思うんですが…。
(鈴木)痛い痛い痛い痛い…。
痛い。
痛いです今日…。
(亜美)CEAの数値がかなり高かったので検査入院という事になりました。
消化器系のがんの疑いがあるっていう事ですね。
ご家族とは連絡取れたの?
(松下萌)鈴木さんは一人暮らしだそうでご親族ともまだ。
(みずき)お仕事は何されてるの?それもまだ聞けてないんです。
どこ?どこ?どこ?ああ!あそこだ!ああ!本当!なんだ?ここだここだ。
鈴木先生がここに入院されたって本当ですか?鈴木先生?作家の鈴木龍之介先生ですよ。
(一同)えーっ!?
(編集者)電話番号教えて。
(編集者)面会させてください…。
何!?いや…そういう事はちょっと。
私ども出版社の鈴木龍之介担当の者です。
セレブセレブセレブセレブ…。
ああ渋谷さん。
おはようございます。
(渋谷翔子)鈴木龍之介さんが入院されたそうですね。
鈴木?鈴木龍之介ですよベストセラー作家の!え?昨夜尿管結石で救急搬送されて今は森山先生の指示で特別個室に入られてるって。
特別個室?へえ〜全然知らなかった。
私あの方の大ファンなんです。
あっホームページもチェックしてるんです。
そんな顔した渋谷さん初めて見たな。
あっ知ってます?鈴木龍之介は次は新しいジャンルに挑戦するんですよ。
新しいジャンル?申し訳ございませんでした!ええ…救急隊員は鈴木二郎さんとしか言わなかったものですから佐々井先生は気づかなかったんです。
申し訳ございません。
ペンネームでいらしたんですねえ鈴木龍之介というお名前は。
あっちょっ…すみません。
お熱測りますね。
あっ…。
堂上総合病院。
ここは民間病院ですか?先生大学病院がいいというのは幻想です。
あそこは学生の教育と研究の場でもあるんです。
つまり患者は教材の一つと言っても…。
そういう事です。
知ってるよ!堂上総合病院は民間病院ではございますがこの地域の医療を一手に担わせて頂いております。
もちろんドクターのレベルもトップクラス!
(2人)ハハハハッ…。
そうかなあ。
え…?ここに運ばれてきた時早くなんとかしてくれと僕が頼んでるのにこの男はずーっとパソコンを見ていた。
あの時もだえ苦しみながら僕は思ったね。
医者になるには医学部に入らなきゃいけないんだ医学部に入れる成績を取るような奴は友達とはろくに付き合わず勉強漬けの高校時代を過ごしてきたんだ。
人間関係になど時間をさきたくない奴が医学部に入るんだって。
医者ってのは人間関係の機微とかアヤとかが最も必要な職業なはずなのにそれを一番わかってない奴が医者になってしまっている。
この男がその典型だ!
(体温計のアラーム)あっ…体温計を。
いや…僕は鈴木さんのお顔をちゃんと…。
一度も見なかった。
もう行っていいよ佐々井先生。
え?患者さんの信頼を失っては主治医失格だ。
失格…!鈴木先生の担当はわたくし森山卓がお引き受け致します。
えっ?実は森山医師はぜひ鈴木先生を担当させてほしいと自ら申し出ておりまして。
この先生なら間違いございません。
森山…。
うちのエースドクターでございます。
しかも院長の甥子さんでこの病院の次期院長。
事務長そんな事は…。
ハハハいいじゃないか伯母さん。
その通りなんだからハハハッ…。
あっ思い出した。
あの歌舞伎役者の主治医か。
いやあのそれはちょっと違うんです。
あの先生は盛山卓郎。
でこっちは卓。
君はどう思う?はい?病気になった時森山先生に診てもらうかい?え?ああ…えっ…も…もも…もちろんです。
本当に?え?あっ…あっ…はい!ふ〜ん。
へえ〜森山先生が鈴木さんの担当に?当然でしょう鈴木龍之介ですよ。
VIP患者だ。
VIP。
フフッ。
ご自分が受け持ちたかったでしょ相良先生。
顔に「嫉妬」って書いてありますよフフフッ。
とんでもない。
知ってます?森山先生。
鈴木さん次は新しいジャンルに挑戦するらしいですよ。
新しいジャンル?医療ものだそうです。
病院を舞台にした医者が主人公の小説。
医者が主人公…?きっと色々観察してネタにされるんだろうなあ。
小説のモデルになんかされちゃ僕は気になって仕事になりませんよ。
じゃあ失礼します。
小説の…モデル!?
(とも子)いらっしゃいませ。
いらっしゃいませ。
いらっしゃいませ。
うっ…。
ああっ…。
うっ…!河合さん!河合さん大丈夫ですか?河合さん!
(救急車のサイレン)河合さん。
胆嚢炎は手術で完治する病気です。
僕も皆川先生と同じく手術をおすすめします。
相良先生なら安心してお任せになって大丈夫ですから。
手術のあとは入院するんですよね?まあ最低でもひと月は安静に。
ひと月!?その間はお仕事を休んで頂かないと。
ひと月も無収入だなんて…。
あっ…。
ひと月どころじゃない。
そんなに休んだら仕事クビになります。
パートなんて…うう…。
河合さん。
代わりはいくらでもいるんです。
薬だけで治してください。
お願いします。
離婚されたお子さんたちのお父さんから経済的な援助は受けてらっしゃらないんですか?あの人とはもう縁が切れましたから。
どなたか他に頼れる方は…。
いません。
ご実家とかご親戚とか…。
いません。
私結婚する時家族からも親戚からも反対されて家を出たんです。
でも下の子が出来た頃から夫が私に暴力を…。
え?それで結局離婚して…。
一人で子供たちを育てるって決めたんです。
河合さん。
あなたの体は悲鳴を上げているんです。
今しっかり治しておかないと胆嚢炎がさらに悪化して命に関わる事態になりかねません。
(河合紗菜)お母さん!
(紗菜)お母さん。
紗菜大輝。
(河合大輝)倒れたって…どうして?大丈夫。
大丈夫よ。
お母さんはねしばらく体を休めなきゃならないんだ。
先生。
手術は保険の適応内でやります。
出来るだけ治療費の負担もかからないようにします。
今は病気を治す事だけを考えてください河合さん。
(和枝)お子さんたちのためにも。
お母さん。
はい。
ではカメラ入れますよ。
はっ…ああ…。
入りました〜。
はいここが直腸。
進んで参ります。
不快な感じなんだが…。
ここがS状結腸。
うう…もぞもぞというか腹ん中で不快な感じなんだが…。
ハハハハッ大丈夫ですよ。
大丈夫じゃない。
下手なんじゃないか?君。
ここが下行結腸。
下手なんじゃないか?君。
ああっ!何様だあの野郎。
下手なんじゃないか下手なんじゃないかってうるせえんだよ!
(佐々井)鈴木先生ですか?先生なんて呼ばなくていい!先生は俺たちだ。
(千住義郎)なんか文句言ってるんですか?大腸覗かれたぐらいでギャーギャー騒ぎやがって。
作家ってのは周りからチヤホヤされて勘違いしてんだよ。
森山先生。
でも我慢しなきゃ森山先生。
鈴木さんはVIPなんですから。
それに先生は小説のモデルになるんだし。
え?
(段原保)小説のモデル!?森山先生が?
(高泉賢也)マジで!?
(千住)すごいじゃないですか!よし。
その話本当なんですか?相良先生。
ナースが言ってましたよ。
森山先生の事をしきりにメモってるって。
俺の…事?宮部佐知ってどういう字?にんべんに左に…。
にんべんに左に知る。
いいねえ。
華やかな顔立ちに古風な名前。
歳はいくつ?どうしてそんな事…。
作家はどんな事にも興味持っちゃうんだな〜。
30です。
お部屋は暑くありませんか?ん〜1度温度下げてくれ。
はい。
30で独身かい。
いや…どうして決めつけるんですか?指輪をしてない。
いや…私は仕事の時はしないんです。
なるほど。
じゃあ結婚している。
独身です。
わかった。
医者狙いか。
えっ?獲物を探し続けているうちに30になった。
いや…違います!面白い。
はっ?あれ…ちょっ…違うって言ってるでしょ!
(ノック)どうぞ。
失礼します。
相良先生。
こちらで外科医をやっています相良といいます。
あの…大変ぶしつけで申し訳ないんですが製薬会社の渋谷さんという方がですね先生の大ファンでこちらの先生のご本にサインを頂けないかと。
ああいいですよ。
本当ですか?ありがとうございます。
お願いします。
じゃあこちらで。
ああ自分ので。
渋谷さんね。
はい。
あのもう一冊は僕に。
先生も鈴木さんのファンだったんですか?うん。
面白いんだよ鈴木先生の小説は。
登場人物がみんな魅力的で。
あのこちらにも名前頂けますか?相良さんへで。
ふ〜んどういう字でしょう?相性が良いで相良です。
ああなるほど。
はい。
誰と相性がいいのかな?奥さん?いえいえ僕は独り者ですから。
ほう…。
はいどうぞ。
ありがとうございます。
先生次は医療ものを書かれるそうですね。
まだ構想を練ってるとこだよ。
どうですか実際に入院してみるといい取材になるでしょ。
期待したほどじゃないな。
大腸カメラが不快だった事とナースが結婚出来ないって事ぐらいかな。
ハハハッ。
鈴木さん!でもこの病院にも小説のネタになりそうなドラマはあるんですよ先生。
おお例えば?う〜ん…病気になって追い詰められていくシングルマザーの患者さんとか。
ほう…。
どうしてあんな事…。
相良先生いくら鈴木さんが小説家でも患者さんのプライバシーを話すなんて…。
許されない事はわかってるよ。
え?病気を治す事は出来ても患者さんの人生までは救えない。
僕は一介の勤務医ですから。
母子家庭の患者?いるんだろ?手術を控えてる母親が。
退院しても仕事をクビになるっていう…。
そんな患者は…。
駆け落ちして実家と縁を切った母親だよ。
次期院長なのに自分の病院の患者を把握していない。
知っています。
います。
確かにいます。
でもそれが何か?つまりその患者は退院しても子供2人抱えて野垂れ死にするかもしれないってわけだ。
野垂れ死に?でもドクターには関係ない。
…って事でいいんだよね?うう…。
まあ…病院を出たあとの事はちょっと…。
ヘヘヘヘ…。
病院を出たあとの事は知ったこっちゃないと。
小説になるんですか?先生は次期院長なんだからこの病院の考え方を代表しているわけだ。
そんな事はありませんよ。
そんな事は。
ハハハ…。
先生大柄だねぇ。
180センチくらいかな?歳は40代半ば。
何か…性癖は?そそれは…。
どどういう…。
俺を悪役にするつもりだ!あからさまに俺を観察してるんだぞあの作家は。
あの話の流れはどう考えたって医者を悪者にした小説だ!
(桃井・たまき)ええっ?堂上とは書かないまでもイニシャルでD上総合病院のM山医師が登場するダークな世界を書こうとしてんだあいつは!ちょっと待ってよ。
どうしてそういう事になるの?うちがひどい病院に描かれるんですか?ん…んんんん…んんんん…ん…ん…。
ちゃんとわかるように話して!んんん!んんんんんんん…。
ご気分はどうですか?大丈夫です。
じゃあちょっと触らせてくださいね。
足動かしますね。
お母さん…。
心配しなくていいから。
(物音)宮部君CRPは?1.0です。
ヘヘ…君は誰?はあ?名前だよ。
…大輝です。
大輝君。
お母さんの実家の電話番号を教えてくれる?えっ?おじいちゃんとおばあちゃんに助けてもらうんだよ!お母さん入院中仕事出来ないし退院しても仕事クビになったら生活に困るだろ?知りません電話番号。
お母さんの携帯に入ってるよ!…ないと思います。
電話してるのを見た事ないしかかってもこないし…。
ああ…クソッ…。
店長。
(水田修平)ん?あちらのお客様がお願いがあるって。
お願い?ああ河合さんの。
どうぞ。
店長。
入院されてる堂上総合病院で外科医をやっております森山と申します。
担当の先生ですか?店長違いますが病院を代表してお願いに上がりました。
はあ…。
河合さんは必ずお元気にしてお戻ししますのでどうかクビにしないでください。
えっ?それと休んでいる期間も有給休暇という形にして頂きたい。
ああっ!あのバカ店長パートの有給休暇無理だって…。
何?スーパーまで行ってきたの?卓ちゃん。
だってあの作家に何書かれるかわかんねえんだぞ。
でもそれはドクターの仕事じゃないんじゃないの?いやいやいやそこまでやれば鈴木先生にも好印象を持ってもらえますよ!
(たまき)そうかなぁ…。
フッ!フフフ…。
そんな善人じゃないよあいつ。
報告したら嬉しそうに笑いやがった。
笑った?あの作家はか弱い患者がひどい医者のせいでグチャグチャに不幸になっていく話を書きたいんだよ!それはダメよ!!そんな話のモデルになっちゃダメ!うう…。
そうだ!確かパートの有給休暇は労働基準法で認められてるはずです!それだ!
(たまき)いやだから…。
それだ!!
(たまき)いやいや…卓ちゃん!ちょっと!ちょっと森山先生…!
(たまき)あっ…大丈夫かな?
(ナースコール)どうされました?
(鈴木)「君が狙っている相良先生を呼んでくれ」狙ってる?
(戸紀子)何?いえ…なんでもありません。
森山先生がパート先にまで行ってクビにしないでくれと頼んできたそうだ。
河合とも子さんの職場にですか?有給休暇を出せとまで頼んで断られたんだとさ。
世間知らずだねぇ彼は。
森山先生がそんな事を?君が僕を使って彼にプレッシャーをかけたんだろ?ハハハハハ…。
何が狙いだ?相良先生。
僕は河合とも子さんに元気になって頂きたいだけです。
そのために患者の私生活まで心配して正義感溢れるドクターだな。
でもそう思うなら君は自分でやればいい。
僕じゃダメですよ。
森山先生にやって頂く事に意味があるんです。
いずれこの病院を継ぐ人間だから?院長の甥っ子ですから森山先生は。
君はかつて東京医療大学病院のホープと呼ばれたドクターでこの堂上総合病院を一気にトップクラスの民間病院に押し上げた立役者だそうだな。
お調べになったんですか?本来組織のリーダーには実力のある人間がなるべきだ。
例えば君のような。
うちのような地域密着型の中堅病院は人との繋がりが大事なんです。
この病院を作った人たちにしっかりと受け継いでもらってこそ信頼出来る医療が継続出来る。
森山先生にその器があるのかね?僕はあると思ってます。
ほう…。
それに先生の小説の主人公にふさわしいのはやっぱり森山先生です。
彼は欲望を隠しません。
実に人間くさい。
君のような策略家も面白いが。
僕はいいドクターでありたいと思ってるだけですよ。
人間としては全然ダメです。
君に惚れてるナースもいるようだぞ。
本当の僕を知らないんですよ。
本当の君…。
僕の事より河合とも子さんを。
小説のネタになりそうですか?もう少し森山先生をいじめてみないとな。
ハハハハハ…。
じゃあどんどんやってください。
では失礼します。
はい。
ああ相良先生。
はい。
君の見立てではどうなんだ?僕は大丈夫なのか?正直まだなんとも言えません。
検査の結果消化器がんなどが見つからなければ腫瘍マーカーの経過を定期的に見ていく事になります。
やれやれ…。
ではお大事に。
はい。
さてと…次は…。
(翔子)相良先生!鈴木先生のサインありがとうございました。
いえいえどういたしまして。
で僕の頼みは?ちゃんと調べましたよ。
おっ。
はい。
博多か…。
飛行機なら3時間かからないな。
ありがとうございました。
店長。
あっ…。
勤続年数次第ではパートの有給休暇認められているんですよ。
日本の法律ではね。
河合さんはここで働き出してまだ2か月。
有給休暇は認められないよ!お母さん…。
お母さんね僕に嘘ついてるんだよ。
えっ?退院したら無理しないって約束してくれたんだけどねきっとまた朝から晩まで働くつもりだ。
紗菜ちゃんと君のために。
そのつもりで手術を承諾したんだ。
このままじゃお母さんはまた体を壊してしまうだろう。
でも僕にはもう何も出来ない。
これから先お母さんを助けられるのは大輝君君だけだ。
え…?お母さんの実家の電話番号だ。
僕は祖父や祖母に会った事ないんです。
顔も知りません。
どうしてこんな事になってしまったのか君は知ってるんだろ?
(呼び出し音)
(河合静)「はい河合でございます」
(静)「もしもし?どちらさんね?」あの…大輝です。
(静)「はあ?」僕…孫の大輝です。
(水田)お疲れさん。
お疲れさん。
また明日。
うわっ!有給休暇は諦める。
でも…職場復帰は認めろ。
職場復帰は認めろ!職場復帰認めろ!認めろ!認めろ!な…なんなんだ?あんた!どうか河合さんをクビにしないでください!お願いします!!はあ?お願い…します〜!手術は1時間半で終わる予定です。
大輝君たちはここで待ってる?はい。
(紗菜)お母さん…。
大丈夫よ。
ん?お願いします。
はい。
お願いします。
(看護師)はい。
お待たせしました。
千住先生患者さんの様子は?
(千住)バイタル正常です。
ではこれから胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術を行います。
患部は炎症を繰り返していますから胆嚢周囲の癒着剥離の際には細心の注意を払っていきましょう。
(一同)はい。
では始めます。
メス。
はい。
気腹開始してください。
(看護師)はい。
千住先生腹腔内圧は?
(千住)10ミリまで上がりました。
相良先生はねこの病院で一番手術が上手なのよ。
患者さんにも一番優しい先生なの。
まあ私たちには厳しいけどね。
相良先生が好きなの?えっ?俺は好きだよ相良先生。
(足音)何か…?
(静)大輝ね?はい…。
妹の紗菜です。
紗菜ちゃん?河合とも子さんのご両親ですか?はい。
大輝が電話くれたとですよ。
お母さんが…とも子が病気になったって…。
助けてくださいって…。
相良先生が電話番号を…。
(ノック)皆川先生あの…河合とも子さんのご両親がいらっしゃいました。
ええっ?あー…癒着してますね。
出血もあります。
心拍数上がってきました!ソニシジョンで止血しましょう。
(看護師)はい。
(和枝)相良先生。
はい。
患者さんのご両親が娘さんの顔をご覧になりたいとおっしゃってるそうです。
来てくださったんですか。
(和枝)どうしましょう?どうぞ。
構いませんよ。
オペを見せるんですか?肝臓周辺の癒着を剥離します。
剪刀をください。
はい。
どうぞ。
とも子!胆嚢切除しますよ。
プラスチックバッグください。
ご安心ください。
手術は順調に進んでいます。
胆嚢回収します。
気腹中止してください。
(看護師)はい。
気腹再開してください。
(看護師)はい。
とも子さんの主治医の相良と申します。
娘さんは胆嚢に炎症を繰り返して胆嚢炎となりました。
原因は胆石があった事と長年の無理がたたったんだと思います。
でも幸い周囲臓器との癒着がひどくなかったのでこのまま手術がうまくいけばまたもとの元気な体に戻ります。
出血量は?
(千住)50ミリリットルです。
腹腔内を洗浄しましょう。
手術台を傾けてください。
(千住)はい。
(河合源一郎)こげん形で娘と再会する事になるげな…。
15年前にうちを飛び出したっきり一度も帰ってこんかった娘ですけん。
やっと居場所がわかったと思うたら…。
病気になって…手術を受けとるなんて…。
(源一郎)やり切れんたい…。
ドレーンをリリーフします。
ドレーン。
娘の手術費用と入院代は私たちが払いますけん。
しばらくは働けんでしょうから3か月分の生活費も援助します。
だが…それ以上は助けんです。
金を置いてこのまま博多へ帰りますけん。
お父さん…。
俺が助けてやるんは孫たちのためたい!
(和枝)でもこのままとも子さんが働き詰めでいたら…。
そうです。
また体を壊してしまうかも。
いや…とも子さんだって助けてもらいたいとは思っていませんよ。
クーパー。
(看護師)はい。
思っていたら最初からご両親に泣きついてる。
腹壁を結紮します。
3‐0吸収糸。
でもねお父さんひとつだけ言わせてください。
そんなとも子さんを見てお孫さんたちは育ってきたんです。
クーパー。
(看護師)はい。
僕が偉そうな事は言えませんがそこは娘さんを褒めてあげてもらえませんか?3‐0吸収糸。
(看護師)はい。
褒めてやらんね。
とも子は子供の頃から意地っ張りやったやない…。
ずっと意地張って頑張ってきてあげん立派なかわいい孫たちを一人で育てたとよ。
そこにいらっしゃる皆川先生は総合診療医です。
もしとも子さんが無理されていると判断したら適切なアドバイスをしてくれるでしょう。
(和枝)これからは私がとも子さんのかかりつけ医になります。
どうぞお任せください。
来てよかった…。
よかったねお父さん。
今オペが終わりました。
全てうまくいきましたよ。
ありがとうございます!ありがとう…。
せっかく博多からお見えになったんですからお顔をお見せになったらいかがですか?お父さん。
それにお孫さんたちともひと晩ぐらい一緒にお過ごしになりたいでしょう?はい。
両親が来た?はい。
今日飛行機で博多からお見えになったそうです。
ナースが言うには祖父母と孫の感動の初対面。
なんでそう都合よく両親が来るんだ?誰かが知らせたんでしょう。
誰が?なんで?気に入らんなぁ。
は?いい話すぎる。
人間ってのはもっとドロドロした醜いもんだろ。
病院はそういうものがむき出しになるところじゃないのか?何言ってんだこいつ…。
母親の手術はどうなったんだ?ああ…無事終わったと。
術後急変して死んだらドラマになるな。
はあ?それを隠蔽する病院と戦うんだ。
今まで顔も見た事がなかった老夫婦と孫たちが手を組んでそして…医療裁判に勝つために口封じに走る次期院長。
冗談じゃない!!河合さんの容体は!?シーッ!何も問題ありません。
ハァ…よかったぁ…。
この先生もお母さんの事心配してくれたんだよ。
お母さんをクビにしないでってスーパーの人に頼んでくれたの。
まあ…。
信じられん。
なんて病院ね。
あ…いや…。
ドクターですから。
当たり前の事をしただけですよ。
へへへへへ…。
(鈴木)異常なし?ようございましたね鈴木先生。
ようございません。
えっ?3日も4日も泊めといて異常なしとはなんだ!なんのネタにもならなかった。
実につまらん病院だ!
(たまき)で…でも鈴木先生あの…河合とも子さんの件はお聞きになりましたでしょ?んっ…!森山先生はあの患者さんのために駆け回って職場復帰を約束させたんです!んんっ…!
(たまき)そうなんですよ。
ねえもうあの…最後なんかねスーパーの店長がね…。
そうそう!もう患者のためにこれほど心配する病院があるのかと感動されていたと…。
んんん…んんん…んんん…んんん…んんん…!あなたはよくやった卓ちゃん!んんんっ!頑張った!んんんーっ!面白すぎる。
んんんんーっ!ご退院おめでとうございます!
(編集者たち)おめでとうございます!お車を用意しましたのでどうぞ。
こちらです。
ちょっと待っててくれ。
はい。
世話になったね。
何事もなくて何よりでした。
相良先生僕はこう見えても人を見る目を持っている。
もちろんわかってますよ。
確かに森山という男面白い。
なかなかの大物…かもしれない。
はい。
森山先生が変わってくれればこの病院もきっと…。
いや変わるべきは君の方だろう。
君がいくら策を弄したところでこの病院は潰れるね。
森山先生の代で。
君に惚れてるナースは本当の君を知らないと君は言った。
本当の君とは?なんだ?爪を隠した鷹ってやつか?その爪を見せつけてやらなきゃなんも変わらんぞ。
でも本当はそんな事はとっくにわかってるんだろ?相良先生。
(たまき)院長になりなさい卓ちゃん。
堂上総合病院院長…。
俺が欲しかったのは肩書きだったんだよ!
(千住)「堂上総合病院院長森山卓」!こんなに早くその日が来るとは思ってなかっただろ?ちょっと早すぎますね。
今の堂上総合病院はかつてがんのオペを受けて順調に回復した患者です。
ところが2年後の今がんはまた再発してしまった。
人格者になってちょうだい!相良先生が何をしようといずれは僕がこの病院を継ぐんです。
変わるべきは君の方だろう。
(鈴木)その爪を見せつけてやらなきゃなんも変わらんぞ。
河合さんの様子は?えー…安定されてます。
鈴木さんに河合さんの話をされたのは森山先生を動かすためだったんですね相良先生。
理屈よりも行動。
とにかく患者さんのために頑張ればそこから学ぶ事はたくさんある。
学生の時私もよく言われました。
まあ森山先生もきっと今回の事で…。
ここは学校じゃない。
えっ?患者さんの命がかかってる戦場だ。
確かに…とっくにわかってた。
宮部君。
はい。
僕が院長になるよ。
えっ?堂上総合病院の…院長に…。
えっ?院長?2015/01/08(木) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
DOCTORS2 最強の名医[再][字]

「衝撃告白!!ベストセラー作家が緊急入院」

詳細情報
◇番組内容
スゴ腕外科医・相良浩介(沢村一樹)が帰ってくる!
今度はクーデター勃発!新たな衝突や葛藤、最強の外科医・相良の企てが辿り着く真の狙いとは?理想の組織の姿とは?
◇出演者
沢村一樹、高嶋政伸、比嘉愛未、黒川智花、宮地雅子、正名僕蔵、滝沢沙織、敦士、斉藤陽一郎、尾崎右宗、阿南敦子、藤原令子/小野武彦、伊藤蘭、野際陽子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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日本語
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