北海道警察本部機動捜査隊が繁華街をパトロール中…。
(無線の呼び出し音)居酒屋で侵入警報が鳴ったとの指令。
現場は隊員がいる場所からわずか1.1キロ。
まさに目と鼻の先。
侵入者が逃走する恐れがあるためサイレンは鳴らさず静かに急行する。
果たして侵入者はいるのか?通報から2分足らずで到着。
警報器が鳴ったのはまずは店の周辺に侵入形跡がないかチェックする。
静まり返った3階建てのビル。
この中にまだ何者かが潜んでいる可能性が高い。
警報器の誤作動という事もある。
だが薄暗い店内をのぞくと…。
(捜査員)裏かためますか。
開いていたのは居酒屋の裏手にある勝手口。
侵入者の逃走を防ぐため出入り口はもちろん窓の外も全て警察官が取り囲む。
ドアの鍵が外れていた。
壊された形跡はない。
プロの仕業か…。
すると入り口にかけられている防寒用のブルーシートには…カッターで切ったような切れ込みが。
何者かの仕業か…。
早朝の侵入警報。
果たして店内には…。
(横山警部補)これは?
(横山警部補)冷蔵庫の中から出した?
(男)うん。
(國分巡査部長)わかった?
(横山警部補)無線入れて!男を男は腹が減ったため居酒屋に侵入。
冷蔵庫からソーセージやチーズなどを出し食べようとしていた。
(横山警部補)それもちゃんと…。
男はカッターを隠し持っていた。
これで勝手口のブルーシートを切り裂き中に忍び込んだという。
わかった?今さら諦めだべ。
諦めたほうがいいぞ。
男は49歳。
1年前にも窃盗で捕まり執行猶予中の身だった。
建造物侵入の容疑でも現行犯逮捕。
指令を受けてからわずか5分。
まさにスピード解決だった。
(捜査員)緊急車両Uターンします。
緊急車両Uターンします。
しばらくお待ちください。
しばらくお待ちください。
盗んだバイクを売りさばく窃盗団を追え。
悪質なひき逃げ事件。
映像解析のプロが逃走車両を暴き出す。
ついに車両を特定。
覚せい剤常習者の自宅にガサ入れ。
男が隠し持っていたのは女性に陰部を見せつける荒れ狂う若者の実態。
日夜発生する事件事故。
その最前線で闘う警察官を追った。
新宿歌舞伎町。
4000軒以上もの飲食店がひしめき合うこの街でここ最近急増している犯罪がある。
被害を少しでも食い止めるべく警視庁第二自動車警ら隊はネオン街に目を光らせ職務質問を繰り返す。
ああお疲れのところすいません。
深夜1時30分。
隊員が歌舞伎町に接する職安通りをパトロール中の時だった。
隊員が気になったのはすれ違いざまパトカーに向かって座ったまま敬礼をしてきた若い男。
隊員のアンテナが反応した。
無職?この日の気温は薄着でもいい20度。
なのに敬礼男は冬物のダウンジャケットを着ている。
ますます怪しい。
特に?はい。
敬礼男のポケットの中には…。
銀のパッケージが3つ。
全て封が開いている。
袋の中身は…。
(捜査員)正直に言うてよ。
(捜査員)どれもよかった?
(男)はい。
敬礼男が持っていたのは
(捜査員)ハッピー系?
(男)ハハハハ…。
(男)はい?
(捜査員)どうやって吸ったの?
(捜査員)どうやって吸うの?隊員が追及すると…。
(男)はい。
1週間前に吸ったハーブの袋を持ち続けていたというのか?
(捜査員)ん?
(男)覚えてないです。
(捜査員)全くない?
(男)はい。
この男ハーブ本来の使用目的と違う使い方をしているようだ。
敬礼男を新宿署に任意同行する。
男は21歳。
さっきまで1週間前にハーブを吸ったと言っていたのに話をコロコロ変えていく。
過去に大麻を使用した事もあり他の薬物使用も考えられるため本人の承諾を得て署で調べる事になった。
深夜の歌舞伎町パトロールは続く。
犯罪キャッチのアンテナを張り巡らせていると…。
隊員が1人の男に目を止めた。
通りを何食わぬ顔で歩いている男。
実は見覚えのある顔だった。
隊員がパトカーを飛び出す。
男は雑居ビルの隙間に逃げ込み大声を張り上げる。
実はこの男以前隊員の制止を振り切り逃走した事がある。
(捜査員)ふざけてない。
(男)何言ってんだよ暴れてねえじゃねえかよ。
(捜査員)話でかくすんなよだから。
すぐさま応援の隊員が駆けつける。
男は明らかに動揺している。
隊員が男に持った疑いそれは覚せい剤の使用。
すぐさま礼状請求の手続きに向かった。
(サイレン)男はその後も必死の抵抗を続ける。
(男)どいてどいて。
どいてどいてどいて。
(捜査員)急いでんじゃないんだよ。
男は隊員たちの粘りに根負け。
新宿署で尿を調べる事を了承した。
結果は覚せい剤の陽性反応。
覚せい剤使用の容疑で逮捕となった。
社会に蔓延する覚せい剤。
違法薬物との闘いに時間は関係ない。
深夜3時。
隊員は再び歌舞伎町をパトロール。
街の隅々にまで目を凝らす。
すると隊員の視線が一点に止まった。
注目したのは電話ボックスの中にいる女。
30代だろうか長身で髪が長く化粧っ気がない。
隊員は女の疲れた表情を見逃さなかった。
(捜査員)電話しちゃって構わないけど…。
深夜3時にエステの仕事中だという女。
疲れているのはそのためなのか。
昔…。
(捜査員)ちょっとこれも開けさせてね。
電話ボックスの女は37歳。
過去に覚せい剤使用の容疑で捕まったが今は執行猶予中だという。
薬はもうきっぱりやめたと言い張る。
ついさっきまで職場は新宿だと言っていた女。
今度はおよそ12キロ離れた錦糸町だと言い換えた。
やはりおかしい。
ちょっとさ…。
尿を調べられるのがよほど困るのか女の様子が明らかに変わった。
終始電話機をガチャガチャさせ落ち着きがない。
隊員の見立てでは女はクロ。
そこで…。
薬物のスペシャリストが続々と応援にやって来た。
(捜査員)ちょっと協力してよ。
自ら隊員の職務質問で浮かび上がった電話ボックスの女の覚せい剤疑惑。
応援の刑事がやって来ると女はさらに落ち着きをなくす。
(捜査員)なんで行っちゃダメなの?さっきまで裁判長から警察に行くのはダメだと言われたと語っていたのに今度は父親の許可が必要だと言い出す女。
言う事が次から次へと変わる。
話が全くかみ合わない。
女が父親の許可を取れば尿検査に応じると言うため近くにある歌舞伎町交番で電話をする事に。
しかし…。
今度は交番に入る事すら嫌がり始めた。
女はこれからどうするか父親に委ねるつもりらしい。
隊員が父親に電話をすると…。
女は新宿署に行く事を了承。
黙りこくる電話ボックスの女。
パトカーの中でずっと頭を抱えていた。
案の定尿の検査で覚せい剤反応が出たため女を覚せい剤取締法違反の容疑で緊急逮捕した。
京都府警に辰己あり。
京都府西京警察署刑事課。
ここであまたの窃盗犯を逮捕してきた凄腕デカ。
前回の放送で現金1000万円を盗み取った連続空き巣犯を執念の捜査で追い詰めた辰己。
(捜査員)撮ってくれ。
その後も辰己は次々と犯罪者を検挙してきた。
1か月の間に捕まえた犯人はなんと11人。
その中の2人を詳しく調べたところ供述から別の窃盗事件が浮かび上がった。
辰己の前に現れたバイク窃盗犯。
事件の発端は地域課の警察官の職務質問から始まった。
バイクに乗っていた男に声をかけたところ車体とナンバーが一致しない事が判明。
つまりは別のバイクのナンバーをつけていたのだ。
調べると乗っていたバイクは盗難車だった。
男の話によると知人からSNSを通じて購入したのだと言う。
盗難車と知りながら購入したのは16歳の少年。
さらに同じSNSを利用し盗難バイクを購入した20歳の男も同様の容疑で逮捕した。
そして逮捕した2人を調べたところバイクを盗み売りさばいていた男が判明。
それは過去に窃盗の犯歴を持つ20歳の男。
辰己は2人の供述を元にすぐさま男を逮捕。
これでバイク窃盗事件は全て解決したかと思われた。
だが…。
入手したのはバイク窃盗犯の犯行の瞬間をとらえた防犯カメラの映像。
これですね。
狙われたのは京都市内のとある会社の敷地内に置かれたバイク。
犯行は会社に人が出入りしている時間帯に起きた。
画面右上から現れた2人組の男たち。
黒いシャツと白いシャツ。
何食わぬ顔で会社の前を横切る。
立ち止まると何やら立ち話を始め黒シャツの男が会社の敷地内へ。
だがすぐに引き返す。
その様子を不審に思ったのか会社の従業員が視線を向ける。
すると2人組の男たちはそそくさと立ち去っていった。
だが30秒後再びやって来た2人。
白シャツの男はその場で立ち止まり周囲に目を配る。
どうやら見張り役のようだ。
黒シャツの男はそのまま会社の敷地内に勝手に入って行った。
それから15秒後。
白シャツの男が歩き出した。
と同時に黒シャツの男が盗んだバイクで走り去っていった。
犯行時間はわずか15秒。
バイク窃盗犯は2人組だったのだ。
こう行きよる。
バイクを盗んだ黒シャツの実行犯はすでに逮捕したこの20歳の男だ。
そしてこの白シャツの見張り役こそが今回のターゲット。
今まで何度もバイクを盗み逮捕され続けてきた。
それでも全く懲りない窃盗の常習犯。
しかも見張りだけではなく自ら盗みもする20歳の男。
バイク窃盗事件に絡んだ3人が逮捕され警察の捜査を警戒しているはずだ。
本人が乗っているバイクはこの白いスクーター。
これまで何度も男の自宅を張り込んできたが姿どころか白いスクーターすら確認出来ていない。
盗んだバイクを売った相手や泥棒仲間が逮捕されている事を知り行方をくらましているのか。
早朝5時45分。
捜査員は白シャツの男が拠点を変えているのではないかと見て交際している女の自宅へ確認に向かった。
…っていうような形にしよう。
はい。
もし男の姿を確認出来ればその瞬間をビデオカメラで収める。
警察の捜査をかなり警戒していると思われる男。
内偵がバレればまた姿をくらます可能性が高い。
女の自宅に近づいていく。
すると…。
白シャツの男のバイクを発見。
やはり女の家に転がり込んでいるのか。
そして捜査員が指さした先が…。
部屋には明かりがついている。
男は確実に捜査の目が自分に向けられている事に気づいているはず。
(スタッフ)全然わかんないです。
(スタッフ)わかんないです。
辰己は慎重すぎるほどに神経をとがらせる。
はいよろしく。
その緊張感が現場を包む。
ここに白シャツの男は必ずいる。
刑事の勘を信じてひたすら待つ。
そして張り込み開始から1時間後。
住人らしき女性が現れた。
その時ふと視線をこちらに向けた。
気づかれたか…。
ただならぬ事態。
警察が張り込んでいる事を白シャツの男が知れば逃亡を図る恐れがある。
住人は家の中へ戻っていった。
だがこれ以上の張り込みは危険と判断し捜査員はこの日の内偵を切り上げた。
翌日も辰己は早朝から白シャツの男の姿を確認すべく張り込みに向かう。
向こうで…。
男が自転車で外出した時のために自転車を用意。
さらにバイクに乗る事も考えバイク部隊も配置した。
はいわかりました。
準備は整った。
家の付近は危険と判断し少し離れた位置に陣取る。
果たして男は現れるのか。
配置についてわずか20分後。
ついに現れたバイク窃盗犯。
読みどおり女の自宅を拠点にしている。
前日の張り込みがバレている様子はない。
辰己は自転車に乗り追跡開始。
捜査車両も急ぐ。
男はどこへ向かったのか。
はい進みます。
バイク部隊も追走。
だが男の姿は見当たらない。
すると自転車で追っていたはずの辰己が戻ってきた。
一体何があったのか。
あそうですか。
やはりこの男相当警戒している。
深追いして捜査がバレてしまえば元も子もない。
だがバイク窃盗犯の所在はつかんだ。
さらに男のそれは共犯の男とのSNSを利用したやりとりの中に克明に記されていた。
しかもご丁寧に…。
盗んだバイクの画像までつけて送っていた。
それを受けてすぐさま逮捕状を請求。
はいわかりました。
行ってきます。
だがここで予想外の事態が起きる。
あの日以来男が全く姿を現さなくなったのだ。
バイクはある。
家の中で息を潜めているのか。
捜査に気づき姿をくらませたのか。
張り込みは連日に及んだ。
男が家の中に潜伏している場合に備えてまだ日の暗いうちから張り込みに向かう。
果たして男は家の中にいるのか?もし所在があいまいなまま逮捕に向かい空振りでもすれば捜査が身近に迫っている事が露呈し男が拠点を変えてしまう恐れがある。
なんとしても男の姿を確認しなければ捜査が先へ進まない。
もうここにはいないのかと不安が頭をよぎり始めたその時…。
作業着姿の若い男。
そして…。
あの白いスクーターに乗っている。
間違いない。
追っていたバイク窃盗犯だ。
男は確実にここを拠点にしている。
そして迎えた…というような形で行こうと思います。
…というような形にしようと思います。
作戦はこうだ。
男が拠点とする家から大通りに接するポイントは2か所。
それぞれに捜査車両が待機し男が出てくるのを待つ。
現れたのを確認次第前後から捜査員が近づき確保する。
ついにバイクを盗み取り売りさばいて金を得る悪質な窃盗犯に引導を渡す時がきた。
現場に到着。
男のバイクはある。
捜査員の配置も整った。
あとはバイク窃盗犯が家から出てくるのを待つのみ。
(辰己警部補)そうそうそう…。
男がバイクで出かけるのであればこの道を必ず奧へと進む。
連日早朝から張り込みを続けてきた捜査員たち。
腕が鳴る。
歴戦の凄腕デカ辰己もこの時ばかりは緊張感がみなぎる。
そして
(辰己警部補)ちょっと待てよまだ。
男のあとを追うように女も出てきた。
迫る捜査員をじっと見ている。
ついにバイクを盗み売りさばく悪質な窃盗犯確保の瞬間。
バイクを盗み売りさばく悪質な窃盗犯が姿を現した。
捜査員が確保に向かう。
(辰己警部補)どんなバイク…。
(辰己警部補)うん。
(辰己警部補)おおバイク。
男は身に覚えがないとでも言うかのようにとぼけた様子で辰己の指示に従った。
ええ閉めて。
(辰己警部補)いやだから…。
ほな行きましょうか。
これまで幾度となく逮捕されてきた男。
シラを切ってはいるがこうなった以上帰れない事ぐらいはわかっているはず。
だが返事ばかりで犯行を認めない男。
そこで…。
ポリグラフ通称ウソ発見器にかける。
これで嘘をついても通用しない。
その結果は…。
わかりました。
そんな状況でした。
はいご苦労様です。
それを告げられた男は手のひらを返したように罪を認めた。
当然この日男が家に帰る事はなかった。
誰もがいつ巻き込まれるかわからない事件がある。
それは…ひき逃げ。
愛知県名古屋市の交差点でひき逃げ事件が発生。
歩行者が走行してきた車にはねられた。
残された血痕が事故の凄まじさを物語っている。
血痕の位置被害者の倒れ方などから事故の状況はこう推測された。
被害者は自転車を押しながら横断歩道を渡っていた。
そこへ交差点に進入してきた車が被害者を自転車ごとはねた。
ドライバーはそのまま救護もせず現場から走り去った。
現場にはブレーキを踏んだ形跡すら見つからなかった。
事故直後すぐ病院に搬送された。
診断の結果左右両足首骨折の重傷だという。
愛知県警察港警察署にひき逃げ事件捜査本部が設置された。
重傷を負った被害者のためにもこのまま卑劣なひき逃げ犯を許すわけにはいかない。
捜査の指揮を執るのは…。
交通畑20年のベテラン捜査員だ。
すぐにの状態で…。
被害女性は事故のショックからかどんな車にひかれたのか全く覚えていないという。
ひき逃げ車両を特定しなければ捜査は先に進まない。
そんな中現場に真っ先に到着した警察官が有力な情報を入手していた。
その証言によると…。
目撃者の男性が横断歩道を渡っていた時後方で衝突音が…。
振り返るとピンク色の乗用車が走り去っていった。
その路上に被害女性と自転車が倒れていたという。
目撃者によると…。
捜査が本格的に動き出した。
まずは遺留品を洗う。
現場に倒れていた被害女性の自転車を見てみると…。
路面ですねはい。
自転車の荷台には路面とこすれた痕跡が。
ひき逃げ車両はピンク。
ならば衝突した際自転車にピンクの塗料が付着したはず。
だが細部まで目を凝らすが見つからない。
そんな中事故現場から決定的な証拠が。
それはひき逃げ車両のものと思われるライト片。
破片の大きさから相当な衝撃があった事がうかがえる。
これらの情報から事故の状況が見えてきた。
被害女性が倒れていたのは中央分離帯側ではなく歩道側。
被害者はピンク色の乗用車の左前の部分にぶつかり歩道側へはね飛ばされた。
よってひき逃げ車両の破損部分は左側のヘッドライト。
さらに事故の痕跡を探る志治警部。
そこにはある思いがあった。
人である目撃者は時に間違えた証言をする。
だが物は決して嘘をつかない。
するとさらに有力な情報が。
事件の起きた交差点にコンビニがある。
そこに設置された防犯カメラ。
それは店の入り口から道路方向に向いていた。
位置的に事故の瞬間をとらえてはいないが事故のあと逃走するひき逃げ車両が確実に映っているはずだ。
すぐさま映像を洗う。
捜査員が防犯カメラの映像を持ち帰り確認。
そこには…。
はいはいはい。
その映像がこれだ。
事故発生時刻の1分前。
幹線道路を何台もの車が通っていく。
そして事故直前の映像。
間もなくひき逃げ車両が通過するはず。
事故発生時刻。
車の往来が減っている。
コンビニから出てきた青いシャツの男性が事故の衝突音に反応。
車道を走る1台の車を目で追っている。
事故発生時道路を通過した車は…。
この1台しかいない。
しかしこの乗用車目撃証言にあったピンク色には見えない。
防犯カメラの画質によるものなのかそれとも本当にピンク色ではないのか?画像から車種を割り出す。
防犯カメラの画像解析に取りかかる。
その任務を任されたのは…。
昨年8月の放送で悪質なひき逃げ犯をその技で見事逮捕に導いた画像解析のプロ。
不鮮明に映るテールランプのわずかな影。
その形から電球が4つに分かれたタイプの車種である事を見抜きひき逃げ車両を特定したのだ。
だが今回入手した映像に映る容疑車両はあまりにも小さい。
この映像で鈴木は車種を割り出す事が出来るのか?鈴木は映像からわずかな特徴を一つ一つ洗い出す。
まず目をつけたのは車の窓枠。
ピラーと呼ばれる前後の窓の間にある柱は本来ならボディと同じ色のはず。
だが柱に色はついていない。
この事から鈴木は窓枠が黒い材質で出来ていると推察。
次に目をつけたのは車体後部から前方に伸びる黒い影。
この影を…。
鈴木は深く彫られた車体のデザインだと断定。
はい。
どんな車か。
鈴木の見立てに合う車を鑑識班が長年集めてきた膨大な資料の中から探していく。
調査の結果1つの車種が浮かび上がった。
この…なんて言うの…。
防犯カメラの映像から鈴木が見抜いた窓の形状そしてボディの溝。
その特徴が一致するのはこの軽自動車。
しかしまだ車の色までは特定出来ない。
事件発生から5時間後新たな情報が飛び込んできた。
現場前のコンビニ裏の駐車場。
ここに男性が車を駐車した際隣にピンクの軽自動車が止まっていた。
その横で年配の女性が電話をかけていたという。
しかも車の左側のライトが破損していた。
男性は不審に思いさらに他にも目撃者がいた…。
目撃者たちの情報で共通しているのはやはりピンク色の車両。
車両の割り出しに取りかかる。
目撃証言にあったナンバーを検索。
その結果…。
ナンバー照会で浮上した車はまさしく目撃された車と同一車種。
しかし登録されている車体の色は…赤。
果たしてひき逃げ車両の色は赤なのか?それとも目撃証言にあったピンクなのか?今度はナンバー照会で検出された車の車体番号から検索をする。
そこに出てきた車体の色は…PHN。
カタログ資料を再度確認。
すると…。
車体色PHNは…まさしくピンクだった!事件発生から8時間後ついにひき逃げ車両を特定。
深夜1時捜査員は車の名義人の自宅へと向かった。
登録していたのは60代の女。
人をはね救護する事なく逃げ去ったのはその女なのか!?女の自宅に到着。
家の前にはまさにピンクの軽自動車が止まっていた。
(ノック)
(ノック)呼びかけるが応答がない。
時刻は深夜。
女は寝ているのか?それとも留守なのか?軽自動車の破損箇所を見ればひき逃げ車両かどうかすぐにわかる。
果たしてこの車は?やはり車の左ライト部分が割れている。
現場に落ちていたライト片と突き合わせてみると…。
破片が完全に一致。
さらにもう1枚。
(捜査員)そうだそうそうそう折れ曲がってる。
オーケー。
ひき逃げ車両がこの車である事を現場の遺留品が物語っていた。
するとうっすらと家の明かりが…。
そして捜査員がひき逃げの事実を本人に突きつける。
すると…。
女は顔面蒼白でその場にうずくまった。
鑑識結果を本人に確認させる。
言い逃れが出来ないほど証拠は揃っている。
話を聞くと女は事故を起こした事はわかっていたという。
それなのになぜその場にとどまって確認しなかったのか?事件発生からわずか10時間。
身勝手な主張をする女を…。
後日車両見分で改めて事故の状況を突きつける。
運転席に座らせて事故の瞬間を再現。
(徳武警部補)いつもこんなもん?運転席に座ると被害者がぶつかった姿がはっきりと確認出来る。
よろしいですかねはい。
捜査員がわかりやすく説明するがそれでも「人とは思わなかった」と主張を変えない。
本人否認のまま起訴となった。
(サイレン)サイレンを鳴らしアクセルを開放。
疾風のごとく違反車両に追いつき呼び止める。
長崎の安全を守る女性警察官。
小さな熱血白バイ隊員馬場美香子巡査長26歳。
小学生の頃女性白バイ隊員の姿を見て感動。
白バイ乗りに憧れた馬場。
今その夢を実現し長崎県警察本部交通機動隊に在籍している。
彼女の身長は157センチ。
隊の中では一番小さい。
白バイにまたがってみると…。
さらに男性隊員が普通に握れるブレーキもこのとおりギリギリ。
馬場はあえて大きな1300シーシーに乗る。
バイクの腕前は上司のお墨付き。
男性隊員も認めるその運転テクニックがこれだ。
この日は降りしきる雨の中での訓練。
濡れた路面をものともせず小さな体で大型バイクを自在に操る。
ずぶ濡れになって3時間の練習。
最悪のコンディションでも一度も転倒する事はない。
そんな馬場は後輩にも慕われている。
常に笑顔。
この明るい性格が生かされるのは隊の中だけではない。
馬場の人柄に触れると信号無視をした違反者も…。
その笑顔の前では素直に違反を認めるドライバーばかり。
声を荒げ抵抗する者は少ないが…。
彼女には揺るぎない信念がある。
ほんの些細な不注意が重大事故を引き起こす。
その事をドライバーに気づいてもらいたい。
それが馬場の思い。
この日いつものように取り締まりに出た馬場。
ここで彼女の力を目の当たりにする。
実はここ違反車両が多く奥から来る車は一時停止をしなければならないT字路の交差点だ。
奥から車が走ってくるたび馬場は視線を送る。
一時停止を無視する車はない。
だが…!馬場が動いた!交差点で一時停止違反を取り締まっていた馬場隊員が動いた!目をつけたのは右から来たこのトラック。
一時停止を見ていたはずなのに横から来た止まる必要のないトラックを追いかけ始めた。
一体彼女は何を見つけたのか?運転席側に回り違反行為を確認して呼び止める。
すぐさまドライバーのもとへ。
そして…。
馬場がドライバーから確認したもの。
それは…。
降りてきたのは…。
運転中に携帯電話を使用していた。
この位置で一時停止を見ていた馬場。
なのに右から来た違反車両を見逃さなかった。
さらに…。
なんと馬場は一瞬のうちに運転席の奥にいるドライバーが右手で話しているのを確認していた。
その目は一瞬たりとも違反行為を逃さない。
しかも馬場は違反者にも
(馬場巡査長)気をつけてください。
丁寧な対応に運転中の馬場は悲惨な事故を未然に防ぐため今日も鋭い目を光らせている。
(サイレン)深夜1時夜の静寂を打ち破る機動捜査隊のサイレン。
向かった先は札幌の中心街からかなり離れた住宅街。
現場は雑居ビル1階のスナック。
人通りの少ないこの場所で何があったのか?被害を訴えたのは赤い服を着たスナックのママ。
どうやら男がいない事に気づいたママが車に乗り周辺を捜索。
すると歩いていた男を発見し即確保。
代金の請求をすると言い訳を始めたので110番し警察に引き渡した。
男の話ではこの日知人とスナックで飲む事になっていた。
しかし知人から別の店にいると携帯電話に連絡が入った。
そのため男はうっかり飲み代を払わずスナックを出てしまったという。
酔っているとはいえうっかり支払いを忘れるとは信じがたい。
饒舌に語る男を隊員が追及する。
ついさっきまで通話していた履歴が残っていない。
この男怪しい…。
ないって言い切れる?まるで同情を誘うように涙を浮かべぐずりだす男。
しかし身の潔白を示す通話履歴がない。
ますます怪しい。
実はママ男が店に来た時から警戒していたという。
付近のスナックでも立て続けに無銭飲食の被害が起きていた。
ママは犯人の特徴を聞いていたのだ。
その特徴がこの男とよく似ていた。
隊員の追及に男は…。
スナックで飲み食いし金を払わずに店を出た無銭飲食男を機捜隊員が追及する。
男はついに全てはこの場を逃れるための狂言だった。
男が踏み倒したのは…。
いい?東署に行ってね。
男の財布には1円も入っていなかった。
なぜ金を持たずにスナックで酒を飲もうとしたのか?男は仕事のトラブルで会社を辞めたばかり。
むしゃくしゃしていたという。
スナックのママが被害届を提出。
男を取り調べると他の店でも同じように無銭飲食をしていた事を自供した。
愛知県警察高速道路交通警察隊にただならぬ通報が飛び込んできた。
夕方5時過ぎ高速道路のすぐ脇の建物が炎上しているという。
場所はそこには…。
高速道路のすぐ隣で大火災が発生!燃え盛る炎ふき上がる黒煙が辺りを包む。
さらに…。
煙だけでなく火の粉が高速道路に降りかかっていた。
緊急事態に応援のパトカーも向かう。
反対車線に回ると慎重に進む車で渋滞。
炎は衰えるどころかさらに勢いを増していく。
その熱気が25メートル離れた車内にまで伝わってくる。
出火したのは運送会社の倉庫。
これほどまで燃え広がった炎。
建物が崩壊する恐れもある。
午後4時過ぎに2階から火の手が上がり5階建ての倉庫の上へと燃え広がったという。
火の手は一向に収まる気配がない。
風の影響で黒煙や火の粉が20メートル先の高速道路へ降りかかっているのがわかる。
付近のインターチェンジは上下線ともに通行止めに。
消防隊が懸命の消火活動。
だが建物が崩壊する恐れがあるため近づいて消火作業が出来ない。
道路の状況の確認へと向かう隊員。
無人の高速道路。
その脇でまだ赤々と燃えている炎。
消火活動が依然続いている。
消火活動は夜を徹して行われた。
そしてようやく通行止めを解除。
解除後車がスピードを出しすぎないようにようやく火災が鎮火したのは45時間後。
出火の原因はコンセント付近の漏電と見られている。
何が起こるかわからない高速道路。
今度は伊勢湾岸自動車道で事故。
現場は視界の悪いその先にはトラックに突っ込んだような状態の軽自動車。
辺りに当事者の姿がない。
軽自動車のドライバーは救急隊によって緊急の処置が施されている。
身動きひとつしない。
相当な衝撃があったであろう事故の現場は軽自動車のエンジンルームが跡形もなく潰れていた。
さらにトラックの荷台が運転席にまで食い込んでいる。
ドライバーはどれほどの衝撃を受けたのか?そして…。
高速道路の本線に入ってきた軽自動車のドライバーは前方に止まっていたトラックに気づくのが遅れた。
慌ててブレーキを踏んだものの…追突。
原因は前方不注意。
ではなぜトラックは高速道路上に停車していたのか?実はトラックには速度を記録するタコグラフの搭載が義務づけられている。
その記録する紙が切れた事に気づいたドライバーが交換するために停車していたのだという。
引きはがされた軽自動車のボディ。
原形をとどめないほど無残な惨状。
だが奇跡的に軽自動車のドライバーは足の打撲だけで済んだ。
わずかな差が生死を分ける。
深夜0時過ぎトラックが横転しているとの通報。
東名高速道路で起きたこの事故もわずかな差が生死を分けた。
現場には…。
右向きに傾いたトラックが…。
辺りに車はない。
大きな車体を45度に傾けガードレールにもたれかかっている。
まるで高速道路を片輪走行していたかのような状態。
後部にぶつかった痕跡はない。
だがフロント部分に衝撃の跡が見て取れる。
そして路面に残されたおよそ200メートルもの長い傷。
これは一体?道路についた傷ガウジ痕とは事故により強い衝撃を受けた車体の一部が地面を削って出来る傷痕の事。
通常ガウジ痕は短い傷になるのだが…。
この傷は長さ200メートルにも及ぶ。
200メートルの高速道路で起きたトラックによる事故。
路面に残されたトラックに乗っていたのは30代の男性2名。
話を聞くと…。
ドライバーによると走行中中央分離帯の縁石に接触。
慌ててハンドルを切ったが制御不能の状態に。
その後別のトラックにぶつかりバランスを崩し横転したという。
制御不能。
事故の衝撃によってそういった状態になる事はある。
しかしそれだけではこの200メートルものガウジ痕は説明がつかない。
すると隊員はその原因を即座に言い当てた。
ガウジ痕はタイヤのホイールがつけたものだと隊員は指摘。
首を傾げるドライバーに説明する。
確かにそこにはトラックが縁石に乗り上げた瞬間に後ろのタイヤが破裂。
その時むき出しになったホイールが路面に傷をつけたのだ。
トラックの近くにはトラックをゆっくり起こしてみると…。
そこにはこの状態で運転をすればハンドルが制御不能になるのもうなずける。
まあでもね…。
常に危険と隣り合わせである事を肝に銘じてほしい。
北の大地では女性に危険が迫っていた。
北海道警察白石警察署強行犯係の捜査員が追っているのは…。
札幌市内に住む36歳。
かつて強制わいせつの罪で逮捕された男。
ほとんどだよね。
露出男を追跡するのは…。
刑事20年のベテラン…。
昨年9月事件は閑静な住宅地にあるこの小さな公園で起きた。
男を見て驚いた女性はすぐにその場から逃げ通報。
駆けつけた鑑識班が男が座っていたベンチから指紋とDNAを採取した。
その指紋と一致したのがこのだが女性に露出男の顔写真を確認してもらってもよく覚えていないという。
犯行の瞬間をとらえた防犯カメラの映像もない。
調べるとなぜそんなに離れた場所で犯行に及んだのか?神成たちはひとまず露出男の自宅へ向かった。
自宅の駐車場には事前に確認していた男名義の車があった。
露出男の行動確認は昼夜を問わずに行われた。
願わくば現行犯で逮捕したい。
男を尾行し犯行の瞬間を押さえる。
待つ事40分。
目の前に現れたのは…。
まさしくすかさず後ろにつく。
向かう先はどこなのか?次のターゲットを探しているのか?
(捜査員)オーライオーライ。
気をつけて。
入ったのは時刻は午後9時30分。
ただそばを食べるためだけに自宅から30分以上かけて来たというのか?足取りも軽快な男。
犯行前の腹ごしらえか?だが男が次に向かったのはそのまま6時間店の中で過ごした。
出てきたのは午前4時半。
この日は犯行に及ばず自宅へ帰っていった。
その後の行動確認で露出男は連日朝までこの店に入り浸っている事が判明した。
男の犯行を裏づける証拠があれば逮捕状を請求出来る。
そこで神成は店の協力を得て男が店を出た直後の部屋を確認。
ここに必ず露出男の痕跡があるはず。
鑑識班が細部まで調べたところ男の完全に一致した。
路上で女性に陰部を見せつけた露出男。
逮捕の決め手となる決定的な証拠をつかんだ。
わいせつ事件の犯人を特定するのは極めて難しいのだ。
女性を狙う卑劣な公然わいせつ事件。
犯人を絶対に許さない。
事件発生から3か月ついに着手の日。
白石70から札幌820。
先行して露出男の自宅を張っている機動捜査隊員に状況を確認する。
露出男はいつも朝までインターネットカフェに入り浸っている。
午前中は必ず自宅にいる。
男の自宅を包囲し呼び出す。
(ノック)
(ノック)
(神成警部補)どうもおはようございます。
そして男が現れた。
寒いからあれなんだけどさちょっと…。
露出男はキョトンとしている。
事件…。
男は抵抗するでも言葉を発するでもなく淡々と対応する。
まずは男の持ち物をチェック。
特に怪しいものはない。
続いて車内。
男の性癖を裏づけるものを捜す。
男が指さしたケースの中からはアダルトDVDが出てきた。
捜索差し押さえ終了。
思い当たる事がないと言っていた露出男だが…。
終始無言だった露出男。
神成の追及に重い口を開く。
ようやく犯行を認めた露出男。
まだまだ余罪がありそうだ。
女性を恐怖に陥れた卑劣な男の目の前に逮捕状を突きつける。
(神成警部補)わかった?男を神成はどんな凶悪犯にも優しく手錠をかける。
更生を願って。
男は以前女性の体を触り強制わいせつで逮捕された際直接触らなければ捕まらないと思い行き着いたのが陰部の露出だった。
現在のところ今回の事件を含め4件の犯行を認めている。
余罪をさらに厳しく追及中である。
京都府警が何年にもわたってその撲滅に力を入れている犯罪がある。
それは…逮捕を逃れようと必死の抵抗を続ける薬物犯。
我々取材班も壮絶な現場を何度も目の当たりにしてきた。
ここ京都府西京警察署でも覚せい剤使用の容疑者の捜査が終盤を迎えていた。
捜査の指揮を執るのは…。
その屈強な体格で何人もの薬物使用者と対峙してきた。
そんな久保田が今追っている事件とは…。
すでに逮捕した覚せい剤使用の女。
彼女の自宅を捜索したところ覚せい剤が届けられた時の伝票を発見。
荷物の中身はサプリメントと書かれ包装紙は発送人は再び同様の手口で覚せい剤を届ける。
そう読んだ久保田は目星をつけた宅配業者に預けられた荷物をくまなく調べた。
すると同じオレンジ色レース柄の包装紙に包まれサプリメントと書かれた荷物が新たに見つかった。
伝票に書かれた受取人は岡山に住む40代目の鋭いこわもての男。
男は外出時この白い車を利用している。
男に届けられる荷物の発送伝票には時間指定がされていた。
その時刻は今夜8時。
作戦はこうだ。
こわもての男が住むマンションの出入り口と裏窓が見える場所に捜査車両を配置し監視。
宅配便が到着し男が荷物を受け取った事を確認。
男が箱を開け中身を確認するであろう時間…およそ15分待って捜査員が突入。
ガサ入れをする。
だが一つだけ不安な要素がある。
荷物の中に覚せい剤が必ず入っているとは限らないのだ。
こわもての男が覚せい剤の使用者であれば突入時どんな抵抗に出るかわからない。
久保田は万全の準備を整える。
こわもての男が住んでいる岡山まで京都からおよそ200キロ。
荷物が届けられる午後8時に合わせて西京署を出発。
このタイミングを逃せば次に覚せい剤が入った荷物が届けられるのがいつになるかわからない。
落ちるまで落ちた薬物使用者。
最後に手を出すのが覚せい剤。
これまでそんな犯罪者を何人も見てきた。
こわもての男が住むマンション付近に到着。
男はこの3階建てのマンションで一人暮らし。
駐車場には確かに男名義の車もある。
この前Uターンしたとこの…。
(捜査員)了解。
久保田は捜査車両を配置する場所を確認。
同時にこわもての男の部屋の様子をうかがう。
カーテンの隙間からは明かりが漏れている。
必ず捜査員は着々と突入の準備を進める。
ドアチェーンがかけられていた場合を想定し鎖を断ち切るチェーンカッターも用意した。
全ての準備が整った。
あとは午後8時に宅配業者が来るのを待つのみ。
そしてマンションの裏手に配達員が荷物を持ってマンションに向かう。
予定時刻より30分早い。
宅配業者はどの部屋に荷物を届けたのか?もしこわもての男の部屋なら突入のチャンス。
配達員に聞くと…。
こわもての男が住むマンションの前に車が来る度久保田の顔に緊張が走る。
そしてまもなく予定時刻の8時になろうとしていた時…。
夜7時56分果たして…。
宅配業者が荷物を持ってマンションに向かう。
中には覚せい剤が入っているはず。
すぐさまもう1班に状況を伝える。
1階にある男の部屋に荷物を届けた事を捜査員が確認。
配達の状況も全てカメラで撮影した。
証拠を一つ一つ押さえていく。
こわもての男は荷物を受け取っている。
中身が覚せい剤ならば今まさに部屋で打っている可能性も…。
相手は覚せい剤使用者。
一瞬の油断も許されない。
まもなく8時15分。
いよいよガサ入れの時。
静かにそして速やかにこわもての男の部屋へ向かう。
マンションの入り口に捜査員全員が集結した。
部屋の中にいるのは覚せい剤使用者。
呼び鈴を鳴らし警察だと名乗れば抵抗や逃走証拠隠滅の恐れがある。
久保田は音を立てないよう慎重にドアノブに手をかけた。
なんと踏み込んだ時久保田が捜索差押許可状を提示。
こわもての男に確認させる。
包装紙はまさに箱を開けると…。
(久保田警部補)写真。
覚せい剤の結晶を溶かすために使ったと思われるお猪口に入った水。
さらに…。
それは届けられたばかりのそして男の右腕には何度も覚せい剤を打ったのであろう注射の痕がくっきりと残っている。
パケに入っていた結晶の試薬検査をする。
覚せい剤ならばすぐに青く変わる。
結果は…。
青。
やはり覚せい剤だった。
男は全ての事実を認めた。
男をその腕に罪の重さがのしかかる。
即座に岡山から京都の西京警察署へ連行する。
家庭の問題でむしゃくしゃし3年前から覚せい剤を始めたという男。
薬に溺れ毎週のように買っていた。
今回逮捕したのは薬物犯罪のほんの末端。
久保田の戦いはまだ終わらない。
些細な事から事件になる事もある。
この日北海道警機動捜査隊のパトロール中に…。
(無線)「男女のカップルと男2名殴り合いのケンカ」午後11時30分過ぎ男同士が殴り合いのケンカをしているとの通報。
現場は幹線道路沿いにある遊技場。
通報者は遊技場の店員。
あまりに激しく暴れるため手に負えない状況だという。
ケンカの現場は遊技場1階のエレベーターホール。
警察官が事情を聞いているのは20代の男性。
鼻と口から出血。
一方的に殴られたという。
男性は突然現れた男に因縁をつけられ頭突きをされた。
身の危険を感じたため相手の体を押さえたという。
一方殴った男は相当酒に酔っていた。
張り手で応戦しただけだという男。
これに対し殴られた男性は…。
男性はパンチや掌底で殴打されたという。
掌底とは手のひらで叩くのではなく手のひらの付け根で打ち抜くように攻撃する打撃法。
場合によっては相手を失神させる事もある危険な行為。
双方とも正当防衛を主張。
やられたので張り手で応戦しただけだという男。
一方の男性はいきなり絡まれパンチや掌底で攻撃されたと語った。
一体どちらの証言が真実なのか?その一部始終をエレベーターホールに設置された防犯カメラが見ていた。
そこには張り手男の目を疑う行動が映っていた。
男同士が殴り合いのケンカとの通報。
向かった現場では男性が1人顔面から血を流していた。
男性にケガを負わせておきながら正当防衛を主張する張り手男。
その行動が防犯カメラに残されていた。
まずホールにやって来たのは殴られた男性。
エレベーターのボタンを押し到着を待って乗り込んだ。
そのエレベーターに乗っていたのが張り手男。
男性と入れ違いに降りてきたが…。
なぜか再びエレベーターの中へ。
通りかかった女性が中の様子を見ておびえている。
次の瞬間…。
2人がもみ合いながら飛び出してきた。
殴られた男性は必死の抵抗をする。
ここで通行人に呼ばれた従業員が駆けつける。
そしてようやく2人を引き離した。
従業員に事の成り行きを説明しているようだ。
すると張り手男が立ち去ろうとした。
殴られた男性は納得がいかない様子で呼び止め話し合いを続けようとする。
しかし話し合いにならない様子。
すると突然…張り手男が1発2発…。
さらにファイティングポーズをとり戦闘モード。
明らかに掌底で攻撃している。
従業員の制止を振り払い男性の顔面へ掌底を連打。
ようやく収まったかに見えたが再び掌底を繰り出す男。
店の従業員が駆けつけ張り手男ならぬ掌底男をなんとか取り押さえた。
殴られた男性の怒りは収まらない。
だが掌底男はまだ正当防衛を主張。
自分は2〜3発しか殴っていないという。
実際の映像で確認してみると掌底男は…。
さらにファイティングポーズをとってから3発。
そして殴られた男性の首を押さえ4発5発。
勢いそのままに6発。
ダメ押しで7発8発。
合計8発の掌底を浴びせていた。
掌底男を待っていたのは…。
男を逮捕に納得のいかない様子の掌底男。
最初の2〜3発から3〜4発に増えている。
あれだけ大暴れして正当防衛とはあきれるしかない。
幸い被害者は軽傷。
翌日酔いがさめた男は自分から手を出した事を認め反省しきりだった。
地道な捜査が実を結ぶ時もあれば小さな疑問が逮捕に繋がる時もある。
それは深夜1時半過ぎ新潟県警察機動捜査隊がパトロールをしている時だった。
隊員が目を留めたのは左前方をよろめきながら歩いている不審な男。
真夜中手に何を持ってフラフラしているのか?こんばんは警察です。
男が持っていたのは大量のネギ。
しかも採れたて。
こんな真夜中に袋にも入れずなぜネギを持ち歩いているのか?深夜1時半過ぎ長ネギを大事そうに持ち歩く不審者を発見。
こんばんは警察です。
よく見ると男が持っているのは…。
盗んだというネギと白菜には土や根がついたまま。
確かに畑からとってきたばかり。
男は57歳。
アルバイトをして生活しているという。
うなだれる男に隊員が声をかける。
新潟東署から当直の刑事がやって来た。
野菜を盗んだ現場を男に案内させる。
畑は男を発見した場所から200メートルほど離れた場所にあった。
この畑から丹精込めて作った長ネギ4本を抜き取ったという。
白菜畑にも引き抜かれた跡がある。
長ネギと白菜を盗んだ男を新潟東署へ。
畑の所有者が被害届を提出したため男を金がなく生活に困った末の犯行だった。
パトロール中多くの警察官が遭遇する犯罪がある。
それは犯罪者の移動手段として悪用される事が多く見つけたら即確保する必要がある。
その大捕物は白昼の京都で起きた。
テンプラナンバーをつけた車がいるとの一報。
京都を西に向かって走るその手配車両を航空隊のヘリコプターに搭載されたカメラがとらえた。
この黒い乗用車がそれだ。
ただちに指令本部に連絡。
無線のやり取りは緊急配備された地上の警察官に一斉に送信され犯人を追い詰める。
空からの追跡。
気づいている様子は全くない。
目の前の信号が変わりテンプラナンバーの車が止まった。
そこにバイクで追跡する警察官が追いつく。
確保の時!テンプラナンバーをつけた車が京都府警の網にかかった。
信号待ちで停車中後方からバイクに乗った警察官が追いつく。
相手を徐々に包囲していく。
バイクで追尾する警察官が車内を確認。
運転しているのは男1人。
逃げるそぶりは見せない。
すると…。
気づいたのか!?乗用車は突然右折。
スピードを上げ狭い路地に入り逃走を図る。
付近は駅前の住宅密集地。
事故の危険もある。
もう逃げ道はない。
乗用車は建物の外階段に衝突し停車。
地上の警察官が追い詰める。
しかし!男は車を乗り捨て逃走。
全速力で逃げていく。
男は警察官を振り切ろうと細い路地に入り右へ左へと逃走する。
しかし航空隊の追跡を逃れる事は出来ない。
…とここで男に異変が!テンプラナンバーをつけた車に乗っていた男が車を乗り捨て逃走。
しかし航空隊のカメラが上空から追跡する。
やがて男の足取りが重くなった。
地上の警察官が男を確保。
道路交通法違反当て逃げの容疑で現行犯逮捕。
その後窃盗の容疑でも追及している。
午前1時過ぎ高速隊に乗用車4台による追突事故との一報。
現場手前はすでに渋滞が発生している。
事故の当事者は救急車に収容。
応急処置が施されている。
応援のパトカーも駆けつける。
現場には大破した乗用車。
2015/01/07(水) 19:00〜21:48
ABCテレビ1
列島警察捜査網 THE追跡2015冬[字]
事件事故の現場へ大追跡126日!!
重傷ひき逃げvs最新の映像解析…覚せい剤打った直後にガサ入れ…陰部露出男vs強行犯刑事…行方知れずのバイク窃盗犯vs伝説のスゴ腕刑事
詳細情報
◇番組内容
重傷ひき逃げ事件…“防犯カメラが捉えた一瞬”から最新の映像解析で暴き出す!
▽アジトに配達された覚せい剤打った直後の男をガサ入れ急襲…一部始終!
▽公園で女性襲う“異常な性癖”…口ごもる陰部露出男vs強行犯ベテラン刑事
◇番組内容2
▽転々と行方くらますバイク窃盗犯vs伝説のスゴ腕刑事…執念の追跡劇!
▽鎮火まで45時間…東名阪高速脇の倉庫が大炎上!
▽危険ドラッグ覚せい剤…新宿歌舞伎町の犯罪を職質で暴け!
ほか…悲惨な事故の真相、犯人逮捕の瞬間を緊迫の完全追跡!!
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/the-tsuiseki/
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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