(佐々井圭)学会ですか?
(森山卓)週末にね。
(高泉賢也)いいなあ北海道か…。
(千住義郎)日帰りってわけにはいきませんよね?う〜ん初日に学術発表やって夜はすすきのにくり出して次の日ゴルフやって…で東京に帰るだな。
(段原保)うらやましいなあー。
(相良浩介)担当の患者さん大丈夫なんですか?森山先生。
402の磯部さんでしたっけ?食道静脈瘤で先生が内視鏡治療された。
まだ容体不安定なんでしょう?1週間は目が離せないっておっしゃってましたよね?あの人には言っておきましたから僕のいない間に悪くならないでくださいねって。
(一同の笑い声)冗談ですよね?
(佐々井)何かあったら僕が診ますよ。
(高泉)全然問題ないんじゃないですか?いやでもゴルフは…。
ストップ!またきれい事を持ち出されるのはうんざりだ。
僕らは仕事で医者をやってるんですよ。
仕事なんだから休む権利がある。
たった1人の患者のためにその権利まで奪われちゃったらもう法治国家とは言えない…よな?おっしゃるとおり!息抜きは大事ですよね。
大事大事。
(高泉)いいなあ北海道!「うまいビールにジンギスカン」
(佐々井)ほい!「うまいビールにジンギスカン」
(一同)よいしょ!「うまいビールにジンギスカン」
(一同)どうした!
(青木光恵)ありがとうございました相良先生。
(青木孝治)宮部さんにもお世話になりました
(宮部佐知)いえ。
元気になられて本当によかったです。
でも無理はダメですよ。
ウオーキングは涼しくなってから。
はい。
どうもありがとうございました。
お大事になさってください。
失礼します。
失礼します。
やっぱりこういう時だねこの仕事をしててよかったって思うのは。
はい。
ジンギスカンは別の楽しみだよ。
ジンギスカン?
(皆川和枝)はいじゃあこれ。
1万5000円入ってるから。
あっ健康保険証は?持ってる?合宿中に何があるかわからないんだから。
(皆川雅也)ないよそんなの。
いってらっしゃい。
気をつけてね。
(ため息)あっ…。
皆川先生の息子さん?ええ…。
へえー初めて見た。
高校生ですか?高1。
今日から陸上部の合宿なのに合宿費うちに置いてきちゃったって…。
まだ子供なんですよ。
でもイケメンじゃないですか?どこが?いつもブスッとしててやんなっちゃう。
へえー皆川先生も普通のお母さんだったんだ。
ですね!もうやめてください!
(衝突音)
(悲鳴)
(男性)人がはねられた!動かさないで!聞こえるか!おいっ!雅也…雅也!脈あります。
呼吸も大丈夫。
頭部と腹部に打撲。
ストレッチャー持ってきます!CTとオペの準備も!はい!雅也!雅也!吸引しましょう。
開創器。
(看護師)はい。
ガーゼもっとください!パッキングします。
腹腔内にかなり出血があります。
バイタルは?
(千住)血圧少し下がってきました。
輸血開始します。
お願いします。
全血とFFPも。
(千住)はい。
FFP!
(看護師)はい!
(戸が開く音)
(堂上たまき)皆川先生。
(桃井正一)息子さんは?脳にダメージはなかったんですが…肝臓が…。
肝臓?損傷が激しくて60パーセント切除するそうです。
60…?
(千住)出血量は?
(看護師)はい。
(たまき)大丈夫よ!大丈夫だから。
むしろラッキーでしたよ事故ったのが病院の前で。
ラッキーなわけないでしょ!ああ…すいません…。
これで損傷した肝臓は切除しました。
トレイください。
(看護師)はい。
次は小腸の損傷部位を縫合していきます。
3‐0吸収糸。
(看護師)はい。
肝後面の下大静脈も損傷していて腹腔内に多量の出血がありました。
輸血もしてバイタルを安定させてもらっていたので血管の縫合は無事終える事が出来たんですけれども気になるのは…外傷時に肝臓内の胆管にも損傷を受けていた事です。
じゃあこの先胆管狭窄や炎症が生じたら…。
そういう事が起これば…かなり厳しいでしょう…。
肝臓の60パーセントを切除してしまいましたから。
ただ…術中の止血は完璧でした。
DICに対する処置も可能な限り行っています。
ですから…まだわかりません。
皆川先生…。
悪い方に考えるのはやめましょう。
はい。
よろしくお願いします。
相良先生これ…。
雅也君のです。
皆川先生にお伝えした方がいいんでしょうか?今はダメだ。
はい。
(磯部芳明)息子さんなんですか?はい?
(磯部)先生の…。
ええ。
事故にあって…。
それはお気の毒に…。
でも気になさらないでくださいね。
息子だからといって特別扱いはしませんから。
そんな事は…。
(和枝)磯部さんの担当は…森山先生?はい。
先週食道静脈瘤の内視鏡手術を…。
ご気分はいかがですか?今日はいいです。
息子さんも早くよくなるといいですね。
(和枝)ありがとうございます。
失礼します。
パンフレット見たからってじゃあお宅の薬使おうって事にはならないよ。
(渋谷翔子)もちろん使っていただけるならいろいろ考えさせて頂きます。
何?いろいろって…。
それはいろいろですよ。
ほらこちら見てください。
(ため息)お疲れさまです。
お疲れさまです。
随分険しい顔してましたね相良先生。
聞きましたよ。
大変な事故に遭われたんですって?今は経過を見守るしかないといった状態です。
見通しは?五分五分です。
(翔子)五分五分?全くとんだ災難だよなあ。
ぶつかってきた奴は無事だったんだろ?ええ…。
バイクの男性は擦過傷だけで済みました。
なんでも飛び出してきたネコを避けようとして転んだんだそうです。
え?それでバイクが滑って横断歩道を渡っていた雅也君に…。
ネコ?黒いネコが病院の前に居ついていたそうなんですよ。
黒いネコ?ですからまあバイクの運転手さんを責めるっていうのもねえ…。
どうしたんですか?えっ?別に何も…。
(翔子)私も行かなきゃ…。
渋谷さん。
はい!僕にはそのパンフレットくれないんですか?ああ!あこれ?そうです。
うちの新商品です…え?何を隠してるんですか?え?皆川先生の息子さんの事?患者さんの治療にかかわる事を隠すっていうのは…。
いやいや違う!違う!関係は…あるかな?あれ?いやいやでも違うんです!どういう事?あの…聞かない方がいいんです。
先生はい大丈夫です。
このパンフレットはいりません。
え?ちょっと…。
ちょっと!あー…。
言います。
いやあの…。
私見たんです。
クロたん!クロたんご飯だぞ〜。
(鳴き声)ほらほら。
ほらほらアハハ。
うまいか?そうかうまいか。
ごめんなクロたん。
うちのマンションじゃお前の事飼ってやれないんだよ。
ごめんなクロたん。
(翔子の声)森山先生がネコにエサをあげてるところを…。
森山先生が!?聞かない方がよかったでしょ?これお願いします。
まあでもなんかの時に使えるかもなあ…。
(翔子)使える?あいえ。
なんでもないです。
森山先生…。
黄疸が出てる。
僕の検査結果に何か問題でも?ありませんね。
熱も高い…。
60パーセント切除か…。
(磯部)でもまだわからないんですよね?まだ安心出来ないん…。
出来ませんね!ああそうですか…。
きた…!
(相原亜美)皆川先生!バイクにぶつかったのは覚えてる?
(雅也)はい…。
雅也君は肝臓を損傷して手術で半分以上切り取ったんだ。
(和枝)でも残った肝臓が正常に機能してくれれば大丈夫だから。
運動だって出来るようになるのよ。
しっかり治して元気になろうね雅也君。
はい。
(磯部)先生痛い痛い…。
先生痛い痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い〜…。
あ…。
ごめんなさいね。
(磯部)血が止まるかと思いましたよ。
じゃあもう一度…。
なんだか痺れてますけど…。
いいから!はいすいません。
(磯部)どうぞ。
ビリルビン値はどうなんですか?雅也君の。
正常値を超えて上がってきてます。
胆管が炎症起こすって事はないんでしょうね?いえ十分考えられますよ。
相良先生…。
皆川先生の息子さんだよ。
絶対に死なせないでくださいよ!ええ。
でもそれはどの患者さんでも同じです。
同じじゃないだろ?俺たちの同僚の身内だぞ!森山先生はご自分の患者さんの心配を…。
俺の患者?ええ。
磯部さんとか?磯部って誰だよ。
え!?雅也君と同室の患者さんですよ!あーあ…あれ?RHマイナスABの患者か…。
RHマイナスAB?そんな事より雅也君を…。
2000人に1人の血液型ですよ?もし何かあったら…。
俺もRHマイナスABだよ!え?別に驚くような事じゃないんだよ。
それより雅也君だ!絶対に死なすなよ。
大事な患者なんだから!
(和枝)つらいの?何かあったらこれで看護師さん呼びなさいね。
お母さんも今夜は当直でずっといるから。
いいよもう…。
(磯部)ううっ…ううっ…ううっ…。
ハァ…くそっ。
なんで皆川先生の息子さんが…。
(段原)森山先生…そんなに心配されてるんですか?
(高泉)雅也君の事。
なんであんな事に…。
先生がそこまで情が厚かったなんて…。
なんか感動しちゃったな…。
僕も。
僕もです。
くっそ…くそ!くそくそくそ…!ちくしょう!かわいそうだよなあ雅也君。
あの子はなんにも悪くないのにな!悪いのはバイクを運転してた奴ですよ!雅也君が肝臓破裂でぶつかってきた奴が擦り傷だけなんてなあ…。
っていうかさなんであそこにネコがいたんすかね?
(高泉)どうも誰かが餌付けしてたらしいですよ。
猫缶置いてあったのナースが見たって。
(一同)猫缶!?じゃあそいつが一番悪いじゃねえかよ。
(千住)そうだよ!誰なんだよ?
(高泉)わからないんですよ…。
(佐々井)みんなで犯人探しましょうか?森山先生。
探さなくていいよ…。
はい?え?探さなくていいよ…。
どうでもいいだろ猫缶なんて!
(亜美)本当にいい子ですよね。
雅也君て。
え?何かしてあげると必ずお礼を言ってくれるし隣の磯部さんの事も心配してくれて。
(吉川みずき)そう!体つらいだろうに「大変なお仕事ですね」って…。
私の事まで気遣ってくれるんですよ!
(松下萌)私にも!私にも「ありがとうございます」って…。
雅也が…?
(田村戸紀子)さすが皆川先生のお子さん。
高校1年生であんな感じのいい子なかなかいませんよ。
本当にあの子の事?「早く一緒に走ろうぜ!!」か…。
へえー人気者なんだな雅也君は。
社交的なのよね。
誰とでも友達になれそう。
それなのにどうしてお母さんには冷たいんだろうね。
ああそうよ。
皆川先生優しいのに…。
(体温計のアラーム)体温計を…。
38度2分です。
ちょっとデータ見せてもらえるかな?はい。
社交的でもバカじゃダメでしょ?え?勉強出来ないから僕…。
医者は絶対無理だし…。
医者になれって言ってるのかい?お母さんは。
いえ…。
勉強が出来てもろくに人付き合いが出来ない人がいっぱいいるよ。
特に僕の同業者には…。
炎症の所見があるから抗生剤の点滴を入れましょうか。
はい。
医者なんてね雅也君が思ってるほど特別じゃないよ。
そりゃあ医学部に入るのは難しいけど…。
でも逆に言えば運とか才能とかなくったって勉強さえ頑張れば誰でもなれるって事だ。
雅也君みたいに気遣いの出来る人にこそドクターになってもらいたいな。
そのとおり。
じゃあまた様子見に来ます。
何かあったら遠慮なく呼んでね。
ありがとうございます。
宮部君。
はい。
皆川先生に伝えよう。
え?あの事だよ。
え?やっぱりご存じなかったんですね?雅也が…。
(磯部)高校生だもんな!親が医者じゃなくたって母親とは口聞かないよ男の子は。
(磯部)僕だってそうだった。
陸上で何やってるの?
(雅也)え?
(磯部)種目。
ああ…。
長距離です。
長距離!?僕もほら!まあ趣味趣味!でもホノルルマラソンには毎年出てる!
(雅也)フルマラソン!?去年は2時間58分。
ついに3時間を切った!ああ…!すげえ…!治ったら一緒に走ろうか。
はい!
(ため息)どうしたの?森山先生。
眠れないんだよ…。
眠れない?ゆうべも一睡も出来なかった…。
どうして?…俺なんだよ。
何が?あのネコにエサやってたの…。
ネコ?皆川先生の息子さんはねたバイクネコ避けて転んだ…。
そのネコ。
(桃井・たまき)ええ!?
(たまき)卓ちゃんがエサやってたの?魔が差しちゃったんだよ。
俺の顔見て「ニャー」って鳴いたからちょっとかわいいなって思っちゃったんだよ。
だからあそこに居ついてたんですか!?なんて事卓ちゃんの飼いネコだったなんて…。
俺のネコじゃない。
だって猫缶までやってたんでしょ?あなたのネコも同然じゃないのそんなの!落ち着いてください院長。
森山先生が餌付けしてたとしたって雅也君にケガをさせた責任があるわけじゃないでしょ。
そうだよな事務長。
俺悪くないよな?な?
(たまき)だけど皆川先生の立場に立って考えてごらんなさいよ。
自分の大事な息子が大ケガしたのよ!え?理屈はどうあれ卓ちゃんの事恨むわよ!ねえ事務長。
まあ人間ですからね。
俺は悪くない…。
ハァ病院中の人が白い目で見るわ。
そんな人が将来の院長なんてとんでもないって事になります。
俺はネコにエサやってただけだ!だけど自分だって後ろめたいから眠れなかったんでしょ!あ…ああ…。
あああー…。
あー…なんだってよりによって卓ちゃんがネコに…。
ええ?あなたそんなにネコ好きだった?院長!好きじゃない!大嫌いだよもう…。
森山先生!ああ…あなたもうネコで一生を棒に振るわよ。
嫌だーっ!
(桃井)雅也君が治ればいいんです。
元気になって元の生活に戻れば森山先生の責任を問われる事はないんだから。
何もかもセーフ。
セーフ…。
だから黙っておきましょうこの事は。
お口にチャック。
チャック…。
(桃井)ネコの事は堂上総合病院がなくなる日まで闇に葬り去るんです。
(電話)あっ…。
はい院長室。
相良です。
外科のドクター全員とナースを集めて緊急カンファレンスを開いて頂きたいんです。
緊急カンファレンス!?ええっ!?雅也君の状態が思わしくありません。
えっ…?ビリルビン値がかなり上昇していて黄疸も出たままです。
胆管が炎症を起こしてしまった可能性もあります。
(佐々井)炎症!?それはちょっと大変な事じゃないですか!
(高泉)ちょっとどころじゃありません。
雅也君の今後についての選択肢は2つ。
1つ目は内科的治療で炎症を回復させ胆道狭窄の進行を食い止める。
そのためには雅也君自身の回復力が肝機能を正常に戻すためのカギとなります。
2つ目は内科的治療による肝機能回復を諦め移植手術を行う。
生体肝移植…。
それがいいですよ。
そうねうちはこの2年で4件も成功させてるんですもんね。
ただ…ドナーがいないんです。
皆川先生がいるじゃないか。
肉親から移植出来ればベストでしょ?皆川先生はドナーにはなれないんです。
どうして?えっ?私肝炎を患った事があるんです。
肝炎…!
(和枝)雅也を産んだ翌年に。
じゃあ雅也君のお父さんは?離婚したあとに聞いたんですが針刺し事故でC型のウイルスに…。
感染されたんですか?
(和枝)はい。
じゃあご両親はドナーにはなれないって事ですね?雅也君の肝臓を取り替えるには脳死のドナーが現れる事を待つしかないんです。
俺たちには何も出来ないって言うのか?はい。
それからもう1つ皆さんにお伝えしたい事が。
雅也は健康保険証の裏に自分が脳死となった場合に全ての臓器を提供するという意思を明示していました。
ええ!?
(和枝)息子がこのまま死んでしまうなんてそんな事考えたくありません。
でも私は母親ですが医師でもあります。
臓器移植でたくさんの人の命が救われる事はよくわかっています。
ですから万が一の時は息子の意思を尊重したいと思います。
皆川先生…。
そんな事はまだ…。
そうですよ!明日になったら雅也君はケロッと元気になってるかもしれないんだ。
肝臓ってのはそういうもんだろ?そのとおりです。
でも最悪の場合も考えておかなきゃ。
先生…。
その時は病院の中も外も慌しくなってご迷惑をおかけする事になると思いますから。
どうしてこんな事に…。
(鳴き声)本当に申し訳ありません。
皆川先生が謝る事じゃないでしょ。
(桃井)そうですよ。
(鳴き声)ぐああ…!
(机を叩く音)じゃあ俺の…俺の肝臓を雅也君に…。
(たまき)えっ?半分やるよ!
(一同)ええーっ!?
(千住)なんで森山先生が?皆川先生の息子さんだぞ。
当然だろ!当然じゃないでしょう!
(和枝)森山先生そんな事は…。
違うんじゃないの?森山先生それは。
雅也君が死んじゃうんだよ!放っとけないよ!嘘…。
(みずき)ありえない…。
怖っ…。
でも先生は雅也君とは血液型が合いません。
それに毎日たくさんお酒を飲まれるでしょう?移植には適さない肝臓だと思いますよ。
お気持ちだけで…。
じゃあ千住先生だ。
はぁ!?君酒飲まないから肝臓やれよ。
俺が手術してやるよ。
(千住)ええっ!?もういいです本当に。
ドクターが患者さんにいちいち肝臓あげててどうするの!そんな病院世界中探したってありませんよ!じゃあどうしろって言うんだよ!今は雅也君を見守るしかないんです。
人事を尽くして天命を待つしか。
んんん…んんんんんん…。
相良先生…。
うん?僕…やばいんですか?肝臓を切り取っても元気になった患者さんはいくらでもいる。
また元気になって走りたいんだろ?雅也君は。
弱気になっちゃダメよ。
あなたのお友達だってみんな帰りを待ってるんだから。
(磯部)ううっ!う…!磯部さん?どうしました?
(和枝)あっ!磯部さん!食道静脈瘤がまた破裂したんです!磯部さん!磯部さん!磯部さんが吐血しました!生食持ってきて!森山先生も呼んでください。
大至急!緊急内視鏡準備します。
あとサクションも!はい!磯部さんすぐ来ますからね。
なんで急に!?でも容体は不安定だったんじゃ…。
普通再出血なんて起こらないだろ!
(段原)食道壁周囲の静脈瘤が発達してますね。
ちゃんと結紮したはずなのに。
ケリー!はい。
血圧下がってきました。
森山先生。
くそ…出血が止まらない!輸血パック用意して!はい。
磯部さん…。
(段原)輸血どんどん入れて!
(千住)輸血パック足りません。
(段原)ええ!?足りない?なんでだよ?オペに備えて用意してなかったのか?いや…出血が予想以上に多くて準備してた分はこれで最後です。
(段原)ええ!?
(千住)血液センターから届いた?まだです!ああ…。
くそくそくそ…おいガーゼ!先生!大丈夫ですすぐ届きますから!「もし届かなかったら?」えっ?「もし事故か何かで血液が届かなかったらどうするんですか?」そんな事が…。
「ありえないとは言えません」今のうちに森山先生に献血しといてもらった方がいいんじゃないでしょうか。
えっ?「先生は患者さんと同じRHマイナスABなんですから」
(段原)そうなんですか森山先生!嫌だよ俺は!どうして患者に俺の血を…。
「雅也君には肝臓を半分あげていいっておっしゃいましたよ」あっ!あ…あれは…皆川先生の息子さんだからだよ。
本当にそれが理由だったんですか?何!?「同僚の身内だったら助ける」「そうでなければ助けない」それはおかしい。
磯部さんは納得出来ないでしょうね。
それは…それはこの患者の運命だよ!俺には関係ない!関係ない?そうだろう?道義的にどうのって問題じゃないんだよ。
献血を断る権利は法律で認められてるんだ。
血液が届かなければこの患者は運が悪かったって事だ!「
(ため息)」残念だにゃー。
え…?「このまま磯部さんが亡くなったら雅也君は生きる気力を失ってしまうかもにゃー」
(千住)にゃー?
(段原)にゃー?ん…んんんん…。
んん…んんん…。
森山先生が自分の血を?提供されるそうです。
患者さんの血液型に合うのはご自分だけだからって。
ええ!?雅也君に肝臓全然関係ない患者さんに自分の血。
一体何を考えてらっしゃるんだか。
じゃあ手術は?誰が執刀するの?段原先生止血お願いします。
(段原)はい。
輸血パックは?
(千住)まだ届きません。
それじゃあもう200シーシーほどもらっておきましょうか。
はい。
200?
(千住)大丈夫ですか?森山先生。
大丈夫なわけないだろう。
こっちはもう400シーシーも抜かれてんだよ。
患者さんのためです。
頑張りましょう。
何を頑張るんだ…。
食道鉗子。
はい。
あ〜あ目が回ってきた。
ああ…。
食道離断します。
(看護師)はい。
(看護師)輸血パック届きました!えっ?ああよかった!千住先生輸血お願いします。
(千住)えっ?いや森山…。
(千住)はい。
俺の血は…抜かれ損かよ…。
あ…ああ…あああ…。
無事に?終わったって。
相良先生が執刀されて。
もう大丈夫よ。
じゃあ磯部さんは?
(和枝)経過がよければ2〜3日で戻ってこられるって。
森山先生なんてね自分の血液を磯部さんに提供しようとしてくれたのよ。
すげえ…。
だからあなたも…頑張って。
すげえ…。
こんな事はあってはならないんです!もちろんわかってます。
ドクターが自分の血液を患者に提供するなんてもう非常識にもほどがありますよ!それを強要したのは相良先生でしょ?強要だなんて。
患者さんを助けたいという熱い思いから森山先生自ら献血を申し出られたんです。
そうですよね?先生。
600シーシーも抜きやがって…。
まあでも森山先生にとってもいい罪滅ぼしの機会になったんじゃないでしょうか。
は?少しは気が楽になったでしょ?森山先生。
それじゃ失礼します。
ああそうだ!森山先生北海道に行かれるんですよね?楽しんできてくださいね。
罪滅ぼしって何?知ってんだよ…。
あの野郎ネコの事知ってんだよ。
ええ!?知ってる!?俺が献血拒否したら残念だにゃーって言ったんだよ!にゃーって言ったんだ。
(桃井)残念だにゃー?そんなふざけた大人がいるわけないでしょう!いるんだよ!
(たまき)ああああ…大丈夫?大丈夫?卓ちゃん。
ほらしっかりして!こんなんじゃ北海道行けないよ…。
大丈夫よほら!レバー食べなさいレバー!4月2日…。
どうしたんですか?あ…びっくりした。
すいません。
4月2日に何かあったんですか?あの子が高校に入学した日なんです。
2013年4月2日。
入学式の日?どうせ滑り止めで受けた学校だから全然嬉しくないってすごく不機嫌だったのに…どうしてあの日にこれを…。
決意したのかも。
決意?医者にはなれなくても人の役に立つ人間になるんだって。
本当にいい子ですよ雅也君は。
皆川先生今日は僕が当直します。
でもうちに帰っても…。
お母さんは息子さんのそばにいてあげてください。
はい。
雅也…。
(和枝)まー君…。
(PHS)はい。
(看護師)「先生急患です!」わかりました。
すぐ行きます。
雅也?ううっ!雅也どうしたの?
(雅也)ううっ…ううっ…ううっ…!どうしたの!?雅也?まー君!?まー君!誰か!DC持ってきて!相良先生!!雅也…。
(PHS)うん黄疸もだいぶ消えたし白血球数も減ってますね。
CT画像見せて。
はい。
胆管の拡張もない。
どう?気分は雅也君。
昨日までとは全然違います。
ハハッ。
もう大丈夫。
雅也君の肝臓は正常に機能し始めましたね皆川先生。
雅也…。
よかったね。
よかった…。
回復した!?雅也君が?1週間で退院出来るそうです。
よかったですね先生!ああ〜…助かった…。
よかった…!ハハハハハ…。
もう絶対ネコにエサなんかやっちゃダメよ!わかってるよ。
イヌにもよ!わかってるよ!!じゃあお母さん仕事に戻るから。
うん。
またあとでね。
お母さん。
ん?まだ…間に合うかな?何が?僕も医者になりたい。
ええ?人の役に立てる仕事だから。
勉強しなきゃなれないわよ。
頑張る。
なれたって大変な仕事なのよ?わかってるよ。
お金持ちになれるわけじゃないし。
お母さん見てればわかるって。
お母さんにブスッとした態度取るみたいに患者さんに接してたら…。
そんな事しないよ。
もうしない。
ごめんねお母さん。
あの健康保険証…。
えっ?お母さんびっくりした。
まー君が死んじゃうかもって思って怖くなって…涙出てきて…。
でも…嬉しかった。
まー君はやっぱりお母さんの子供なんだなぁって。
当たり前じゃん。
いくらでも間に合うわよあなたなら。
森山先生。
えっ?ハァーッ!わっ!うわっ!
(咳)くさいでしょう僕の息。
ハハハハハハ!今そこの定食屋で思いっきりレバニラ炒め食ってきたとこなんですよ。
鉄分ガンガン取って相良先生に抜かれた血を取り戻さなきゃ北海道でゴルフ出来ないんでね。
やっぱりやるんですか?ゴルフ。
やりますよ。
相良先生の思いどおりにはならない。
別に僕はそんな…。
ちゃんと確認しておきましょう。
大事な事です。
相良先生が何をしようといずれは僕がこの病院を継ぐんです。
俺が院長になるんだよ。
もうこれからはそこんとこちゃんと自覚して俺に接してくれよ相良先生。
フフフフフッ大人なんだからさ。
ハハハハハ…。
大人なんだから…。
わかりました。
2015/01/07(水) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
DOCTORS2 最強の名医[再][字]
「2000人に1人!?息子が重体で緊急オペ!!」
詳細情報
◇番組内容
スゴ腕外科医・相良浩介(沢村一樹)が帰ってくる!
今度はクーデター勃発!新たな衝突や葛藤、最強の外科医・相良の企てが辿り着く真の狙いとは?理想の組織の姿とは?
◇出演者
沢村一樹、高嶋政伸、比嘉愛未、黒川智花、宮地雅子、正名僕蔵、滝沢沙織、敦士、斉藤陽一郎、尾崎右宗、阿南敦子、藤原令子/小野武彦、伊藤蘭、野際陽子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
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