(新番組)DOCTORS2 最強の名医 2015.01.05


(堂上たまき)堂上総合病院は大正11年わたくしの祖父堂上玉次郎が堂上診療所をこの地に作ったのが始まりです。
(森山卓)超音波メス。
(看護師)はい。
腹腔鏡手術の最大のメリットは切開部が小さくて済む事だ。
つまり患者の体への負担が最小限で済む。
(たまき)戦後しばらくしてわたくしの父の堂上玉雄に代替わり致しまして堂上医院となったわけでございます。
総合病院になりましたのはわたくし堂上たまきが今は亡き夫とともにあとを継ぎました平成3年です。
(相良浩介)腫瘍があるのは胃のこの幽門部といってちょうど胃の出口に当たるところです。
でも直接術野が見えない分ほらこういうとこが難しいんだよ。
よっと!
(見学者たち)おお〜!よし終了〜。
千住先生バイタルは?問題ありません。
オーケー。
段原先生あとよろしく。
はーい!
(見学者)鮮やかでした!ハハハハハ!グラッツェグラッツェ!「グラッツェ!」
(見学者)ハハハ…素晴らしいなぁ森山先生。
(谷崎孝治)ハイブリッド手術?はい。
腹腔鏡と内視鏡を併用する事で胃の切除する範囲を少なくするという新しい方法です。
(孝治)じゃあ胃を全部とらなくても…?大丈夫です。
(谷崎洋子)あなた…。
(小川昌広)生体肝移植に成功されたのは一昨年でしたね。
(桃井正一)はい。
執刀医は森山卓先生と相良浩介先生です。
森山先生は今年テキサス医科大学で腹腔鏡手術の技術を磨いて参りましてもうそのテクニックは今や日本でもトップクラスでございます。
今日も全国から見学者がわんさかいらしております。
はいはいはいはい…こっちね。
はい大丈夫ですよ皆さん書きますからね。
はい書きますからね。
(相原亜美)ちょっとすみません!
(田村戸紀子)患者さん通してください!おっとごめんごめん。
(榊原晴彦)直子…。
(榊原美由紀)手術はうまくいったんですか?ノープロブレ〜ム!大丈夫ですよ。
行こう。
さあ次は誰かな?なんなの?あれ。
調子乗りすぎ!ちょっと後ろ押さないで押さないで。
痛い痛い痛い…。
何か他に心配な点はございませんか?何もありません。
(洋子)よろしくお願いします相良先生。
必ず元の生活に戻れるようにしますからね。
安心して僕に任せてくださいね。
(小川)でご希望の融資額は?院長。
2億!はあ〜。
あー飽きた。
(高泉賢也)飽きた?
(佐々井圭)何がですか?ああ…。
見学の連中に拍手されたりサイン攻めにあったりさ…。
もうまったく…オペするのもさ飽きちゃったよ。
(段原)うまい!
(千住)ナイスパット!違うんだよなぁ。
去年の今頃俺がイメージしたのと。
何か俺が違うんだよ。
今や堂上総合病院はビッグネームですよ。
(佐々井)その看板の外科チームの4番バッターが森山先生でしょ。
うんそうなんだけどさ…。
車買い替えてもタワーマンションに引っ越しても全然満ち足りないんだよな。
ほら山椒。
いやいや48階のあの景色はすごいですよ。
僕の40階とは全然違う。
僕なんて34階ですよ。
左季肋部の痛みですか。
(和枝)どうも膵臓からきてる気がするんです。
それじゃあその患者さんの検査結果が出たら僕にも見せてください。
お願いします。
(佐々井)働き者ですねぇお二人は。
仕事してるだけで幸せっていうのは単純でいいよな。
僕はもう疲れちゃいましたよ。
(段原)患者も救急も増えてなぁ。
いい事じゃないですか。
患者さんが増えたって事は先生方の信頼が上がったって事なんですから。
そうですよ。
じゃあ僕病棟見てきます。
2億円?そうなの。
東京よつば銀行が融資してくれそうなの。
もちろんこれから審査に入るんだけどきっとご期待に添えるでしょうって。
伯母さんそんな事言うために俺を呼んだの?いや…ちょっと待って。
なんだよ?ちょっと待ってよ。
そこへ座って。
何?いいからここに座ってちょうだい。
院長になりなさい卓ちゃん。
…は?あなたがね経営に関わるのを嫌ってた事はよくわかってるわ。
でもねうちはもう安定飛行に入ったのよ。
今が絶好のタイミングなの。
あなたがあの椅子に座ってくれたら私は安心して引退出来るの。
伯母さん…。
私ももういい歳だしいずれはあなたが継がなきゃいけないんだから。
伯母さん…。
院長になってちょうだい!お願いします!それだよ…。
え?それだよ足りなかったのは。
え…何?何?大学の同期の奴らはみんなもう教授や准教授だ。
でも俺はしょせん勤務医だもんな。
そうだろ?いやそうだけど…。
もううちはトップクラスなんだ。
堂上総合病院院長…。
俺が欲しかったのは肩書だったんだよ。
相良先生。
あ森山先生。
近々俺の院長就任が発表されるよ。
これからは俺がこの病院を仕切るんだ。
それはおめでとうございます。
本当にそう思ってるのかな?いずれ森山先生が継がれる事はわかっていたわけですから。
でもこんなに早くその日が来るとは思ってなかっただろ?
(笑い声)確かに…ちょっと早すぎますね。
手足の震えは心配いりませんよ。
すごく汗もかいて時々意識も朦朧とするんです。
これって普通の事なんですか?先生。
まあ手術したばかりですからねぇ。
本当に5日で退院出来るんでしょうか?少し延びるかもしれませんね。
どうしてですか?
(晴彦)もういい美由紀。
先生は心配ないとおっしゃってるんだから。
(榊原直子)そうよ…。
でも…。
(笑い声)娘さんははっきりした性格なんですね。
外資系の会社に勤めているものですから。
私はお母さんの事が心配なだけよ。
手術の影響で自律神経のバランスを崩してらっしゃるんです。
時々ある事です。
自律神経ってなんですか?交感神経が高ぶってるんだろうなぁ。
交感神経?体がちょっとびっくりしてるだけですよ。
最先端の腹腔鏡手術とはいえおなかの中を切ったり縫ったりしたんですから。
ハハハハ…。
じゃあお大事に。
(直子)ありがとうございます。
(晴彦)よろしくお願いします。
体がびっくりって…。
(松下萌)あっ!
(佐知)松下さん!
(萌)ごめんなさい。
(ため息)点滴追加の手順は何度も教えたでしょ?だって…。
だって何?私覚えられないんです。
ええ〜?えっ!?森山先生が院長…!?はい。
私が決めました。
いや私も聞いた時びっくりしましたよ。
でも理由を伺ってああそうかと。
実は東京よつば銀行から2億の融資受けられそうなの。
2億!?2億円!?これで病院経営安定するわ。
なるほど。
じゃあ院長交代には今が一番いいタイミングなんですね。
そうなのよ。
ご理解頂けますか?この3人に納得して頂けないと病院改革や世代交代進まないのよ。
でも院長私たちがどうしたってトップが代われば病院の雰囲気はがらりと変わるものです。
そりゃそうだけど…。
(戸紀子)はっきり申し上げて森山先生が院長になられると聞けば病院を辞めるナースが出てくるかもしれません。
師長!私自身だって…。
ええっ!?うん…私も…。
お辞めになるっておっしゃるんですか!?皆川先生!僕は辞めませんよ。
心配なさらなくて結構です。
本当ですか!?ええ。
だって僕はこの病院にもっともっとよくなってほしいです。
皆川先生も師長もそうでしょ?…はい。
じゃあ一緒に森山先生支えていきましょうよ。
ねっ!わかりました。
おっしゃるとおりに致します。
あ…ありがとうございます!よかった。
よかったですね院長!もう〜本当によかった…。
はあ…心臓が…。
ところで院長。
はい?引退されてどうなさるおつもりですか?あっ。
フフフ…。
実はねもう決めてあるの。
(笑い声)ジャ〜ン!「世界一周」!?「豪華客船の旅」!?
(桃井)昔からの夢だったそうです。
(たまき)生きてる間に一度やってみたかったの世界一周。
すごい!
(和枝)90日かけて回るんですか?そうなのあちこち泊まりながら。
(戸紀子)すごい船!
(桃井)客室も素敵でしょ?
(渋谷翔子)相良先生!ああ渋谷さん。
新商品です。
手術の時の癒着防止剤ですがこれまでのお薬よりずっと効果がありますよ。
へえ〜。
さすがエスアイ製薬さん。
1回試してみようかな。
はい。
その代わり一つ頼みたい事があるんですけど。
喜んで。
病院に融資する時って銀行って何を審査してるんでしょうね?銀行?ええ。
それを調べてほしいんです。
だって渋谷さんは情報収集のプロでしょ?やだもうプロだなんて!ごめんなさい。
お願いしますね。
(佐々井)じゃあ森山先生。
院長就任の前祝いとしてプロースト!
(一同)プロースト!おめでとうございまーす!
(千住)おめでとうございます森山先生。
ハハハハ…気が早いな君たちは。
いやいやおめでたい事ですよ〜!っていうか当たり前の事なんだよな。
ああ森山先生は生まれた時から堂上の後継者なんだから。
(笑い声)ああ名刺欲しいかい?院長の名刺ですか?もう作ったんですか?ああください!仕方ないな〜。
うーんと…。
はいどうぞ。
はいどうぞ。
わあ〜!はいどうぞ。
おっすごい!はいどうぞ。
「堂上総合病院院長森山卓」!きた〜!ってこれ金じゃないですか!?ゴールドだ!初回限定版だよ。
プレミアついちゃうよ。
ありがとうございます!嬉しいなぁ!えっ!?森山先生が院長に!?事務長が言ってた!嘘〜!?私辞める。
私も辞めます!サッちゃんも一緒に辞めよう!えっ!?えっ…。
(戸紀子)ダメよ。
患者さんはどうするの?でも師長…。
院長になったらいい人に変わるかもしれないじゃない。
森山先生が?私たちが変えてやろうぐらいの気持ち持ちなさい!うん。
ここまで来るのに2年か…。
(翔子)相良先生。
東京よつば銀行の審査内容がわかりました。
仕事が早いねえ渋谷さんは。
あそこに座ってる…あの真ん中のピンクのポロシャツの男性。
見舞客のように見えますけど東京よつば銀行の融資係です。
えぇ!?
(翔子)病院の雰囲気はどうか?職員の対応はどうか?数字ではわからないところをチェックしてるんです。
つまりこの病院の将来性を見極めてるって事?
(翔子)昨日も一昨日もいました。
服装を変えて。
ふ〜ん。
じゃあ融資を受けるためにはあの人に好印象を持ってもらわなきゃならないわけだ。
そういう事。
ふ〜ん。
渋谷さん。
はい。
もう一つお願いが…。
(泣き声)
(泣き声)
(大島愛子)嫌だ…絶対に嫌だ!そんなに泣かないで。
愛子ちゃん。
(泣き声)
(大島加代)手術しないって言うんです。
人工肛門なんかつけるぐらいなら死んだ方がマシだって…。
あのね愛子ちゃん心配しなくて大丈夫だよ!人工肛門はねずっとつけるわけじゃないんだよ。
手術でおなかの中の様子を見て愛子ちゃんの命を守るためにどうしても必要な時には一時的につけるけどあとで必ずちゃんと元に戻すから。
本当に!?大丈夫!僕が保証します。
よかったね愛子。
うん…。
他にも何か不安な事があったらいつでも…。
榊原さん!あの先生は?相良先生です。
じゃあ愛子ちゃん頑張ってね。
(愛子)はい。
相良先生お願いがあります!
(美由紀)全然よくならないんです。
むしろ悪くなってるのよね…。
はあ。
宮部君。
はい。
ちょっと森山先生呼んできて。
わかりました。
待ってください!相良先生が母の主治医になってくださいませんか?えっ!?
(晴彦)美由紀!森山先生は5日で退院出来るとおっしゃいました。
でも1週間経ってもこれです。
あの先生は色々説明されますけど私は納得出来ません。
そんな事を…!森山先生が気を悪くされるだろう。
お母さんの命がかかってるのよ!?
(美由紀)私…森山先生が本当に母の事を心配しているとは思えないんです。
そういう気持ちが全然伝わってこないんです。
でも相良先生なら信頼出来るような気がするんです。
お願いします!先生。
母の主治医になってください!わかりました。
僕が主治医になりましょう。
ありがとうございます!主治医を代わるなんて森山先生が許すわけありません。
だろうねえ。
「だろうね」って…じゃあどうするつもりなんですか?どうする…?僕たちの仕事はなんだ?患者さんを助ける以外に何がある?
(翔子)すいません。
今病院なんでこっちからかけ直します。
あっ総合診療科の先生にはご挨拶出来ましたから。
はい。
ではのちほど。
(久保田一郎)製薬会社の方ですか?あっ…はいエスアイ製薬です。
実は僕の父親が調子悪くてどこかで検査を受けさせたいんですけどこの病院ってどうなんでしょうかね?ああ…いい病院だと思いますよ。
あなたが病気になったらここに来ますか?え…?もし手術をするような事になったら…。
それは…。
来ますね。
相良先生にお願いします。
相良先生というと生体肝移植をやった…。
はい。
ご専門は消化器ですけど呼吸器外科小児外科乳腺外科血管外科…なんでも診られます。
患者さんにはとても優しい先生ですよ。
まあ身内には厳しいですけど。
わかりました。
ありがとうございました。
どういたしまして。
鋭い質問してくるなあ…。
え?
(4人)はぁ!?いや…ですからね榊原直子さんの娘さんにお願いされたんです。
僕に主治医になってほしいって。
(和枝)え?あれは俺の患者だぞ。
ええ。
でも患者さんにも医者を選ぶ権利はあるでしょう。
はあ?榊原さんは血液中のインスリン値が高いという事で近所のクリニックから紹介されてうちに来られたんですよね。
待合室で名前を呼ばれて診察室に入ったら森山先生がいらっしゃった。
榊原さんはそこで森山先生の診察を受けて手術を受けられた。
これって…ちょっと変だと思いませんか?変?何が?いや…だって榊原さんは森山先生を指名したわけじゃないんです。
患者さんはそのドクターのキャリアやどういう考え方を持っているのか何も知らないまま自分の体をメスで切られ命を預けるんです。
そんなの当たり前の事だろう。
だからこそ我々には責任がある。
当たり前だ!プライドよりも大事な…責任です。
(ため息)何が…言いたいんですか?腹腔鏡のオペを選択したのは間違いだったんじゃありませんか?森山先生。
何?僕は腫瘍がまだ取り切れていないと思っています。
(段原)相良先生…。
森山先生は腹腔鏡手術のスペシャリストですよ!今までだって全部成功してきたし!あの時は僕も麻酔で入ってました。
手術室いっぱいの見学者がいたんですよ。
さぞお気持ちがよかったでしょうねえ。
ご自分のテクニックを大勢の前で披露出来るんですから。
腹腔鏡手術を希望したのは患者なんだよ。
ですよね?皆川先生。
…ええ。
オペの説明は?もちろんしたさ。
開腹手術なら10センチ以上の傷が残りますが腹腔鏡手術なら傷は1センチ程度で済みますって。
ああ。
そんなふうに言われたら誰だって傷が小さい方がいいって言うに決まってますよ。
患者さんは素人です。
医者の言いなりになるしかないんですから。
相良先生僕のオペにミスがあったと決めつけるからにはそれなりの覚悟をお持ちなんでしょうねえ?完璧なオペだったら榊原さんは5日で退院出来ているはずです。
だからそれは…術後の自律神経の乱れによる不定愁訴だよ。
その診断に納得が出来なかったから榊原さんの娘さんは僕にセカンドオピニオンを求めてこられたんです。
(佐々井)セカンドオピニオンが欲しけりゃ別の病院に行きゃあいいじゃないですか!
(段原)そうですよ!同じ病院のドクターに鞍替えするなんて…。
ああ非常識だよなあ!
(和枝)それは医者の常識でしょう。
社会の常識だよ!ドクターだって人間だぞ相良先生。
患者を横取りされて平気でいられる奴がいると思ってるのか!?そんな事したらチームワークなんて崩壊ですよ。
キャバクラ嬢だって人の客は取らないよなあ。
病院とキャバクラを一緒にするんですか!?いえ皆川先生キャバクラの女の子の方がよっぽどお客さんを大事にしてるかもしれません。
相良!!
(和枝)森山先生!相良相良相良!相良…!
(和枝)先生!わかった…。
もういい。
よし!俺の意見が正しいのか相良先生の意見が正しいのかここは多数決で決めよう。
(和枝)はあ?相良先生の意見が正しいと思う人。
ちょっと待って…!
(ため息)はい1人でーす。
俺の意見が正しいと思う人。
(4人)はーい!12345はい5人でーす!あの患者の主治医は俺だ。
(佐々井)はい終了!やったー!当然当然。
わかりました。
(5人)ウィー!
(佐々井)明日のゴルフも優勝間違いなしですよ森山先生。
(高泉)ホールインワンいっちゃってください!なんなの!?これ…!ハハハ…!やったよ伯母さん…。
(桃井)うわっ素晴らしい笑顔ですよ院長!何やってんだよ!?豪華客船ではねえ毎晩舞踏会があるのよ。
そのためのドレス作ったの!?3着!
(桃井)うわっなんて神々しい。
あっそうだ卓ちゃんも一緒にここで写真撮りましょうよ。
やだよ。
(たまき)いいじゃないのー。
そうですよ!新旧院長のツーショット。
早く!
(たまき)そうよ。
こんなチャンスめったにないのよ。
これで最初で最後なんだから。
はいいらっしゃいこっち。
フフ…仕方ないな。
フフフ…。
ん?髪形も変えたの。
(桃井)カツラです。
ウィッグ!アハハハ…。
(桃井)うわあ!どっかの女王と王子みたい!いきますよー。
院長にふさわしい人になるのよ卓ちゃん。
もうなってるよ。
(カメラのシャッター音)
(ノック)失礼します。
お呼びですか?仕事のあと会えないかな?…え?誰にも内緒で。
待ってたよ。
お疲れさま。
私たちも今来たところ。
あっ…アハハハ!ああそうですか…。
失礼します。
(和枝)うーん美味しい。
うん。
うん…。
こんなお店をご存じだったんですか相良先生。
いえいえ…ネットで見つけたんです。
「密談の出来る個室」で検索して。
密談!?あの…これはどういう会なんですか?相良先生。
私まで声をかけてくださるなんて何か特別なお話でも?フフフ…。
(箸を置く音)実は…そうなんです。
(箸を置く音)榊原直子さんの再手術をやります。
えぇ!?
(戸紀子)先生が?もちろん。
(飲み込む音)榊原さんの体にはやはり腫瘍が残っていると思います。
森山先生は認めませんが先生はすでに患者さんからの信頼を失っています。
このままでは榊原さんは別の病院に行ってしまうでしょう。
でもまた検査から始めていたら恐らく手遅れです。
でも相良先生が執刀するなんて…。
森山先生が許可するわけが…。
ですから…こっそりやるんです。
こっそり!?
(和枝)オペを?診療開始時間の前明日の朝6時から。
明日の朝?はい。
森山先生は明日はゴルフでお休みです。
佐々井先生たちが出勤してくるのは8時過ぎですから…まあ6時に始めれば大丈夫でしょう。
えっ?待ってください!えっと…このオペには誰が参加するんですか?執刀はもちろん僕がやります。
ただ麻酔医は千住先生には頼めないのでかつて僕がいた東京医療大学病院から応援を頼む事にしました。
オペ看にはもう声をかけてありますから師長と宮部君には榊原さんをオペ室まで運んでほしいんです。
でも…先生お一人じゃあオペは出来ないでしょう。
助手は…皆川先生について頂きます。
私!?えぇ?皆川先生は内科のドクターですよ!?かつては救命救急にいらしたんでしょう?いや…十何年も前です!大丈夫ですよ。
僕の言うとおりにアシストしてくれればいいだけですから。
(ため息)
(戸紀子)でも先生…これは大問題になりますよ。
それに私は副院長です。
いくらなんでも森山先生の患者をこっそりオペするなんて…!今の堂上総合病院はかつてがんのオペを受けて順調に回復した患者です。
ところが2年後の今がんはまた再発してしまった。
このオペは榊原直子さんのオペでもあり同時に堂上総合病院のオペでもあるんです。
どうしても嫌だと思われるならもちろん無理強いはしません。
ただ…僕は榊原さんを助けたい。
堂上総合病院に失望したまま転院してほしくない。
私…やります!オペに参加させてください。
ありがとう。
皆川先生は?うん…わかりました。
森山先生からあとでどんな仕打ちを受けるかと思うと頭が痛いけど…。
ありがとうございます。
師長。
私は帰らせて頂きます。
今日は早く寝てしっかり睡眠とらなきゃ。
えっ?
(和枝)師長!その前に食べとこう!よし…。
早く宮部さんも食べちゃいなさい。
あっ…はい!そうよね。
ハハハ…。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
私のために…。
何もお気になさらないでくださいね。
え!?あっ!休みの日に病院なんて…ったくもう。
師長!動いちゃダメですよ。
え?あれ?師長。
あら森山先生。
あっ…。
今日はゴルフじゃなかったんですか?ゴルフだよ。
見りゃわかるだろう。
朝起きて車の中にゴルフバッグ積めようとしたらパターがなくてさ。
パター?医局でずっとパットの練習しててそのまま置き忘れちゃったんだよ。
ああ〜ありますよねそういう事。
へえ〜そうなんですね。
誰が死んじゃったの?え?オダワラチヅコさんです。
オダワラ?
(戸紀子)末期の胃がんの方で…。
ああ佐々井先生の患者ね。
ご愁傷さま。
行くわよ。
はい。
すみません。
オダワラチヅコさんて誰ですか?私の死んだおばあちゃん。
ああ。
えーみんなこんな早い時間にありがとう。
榊原さんの主治医は森山先生なんですが患者さんご本人とご家族そして僕自身の判断でこのオペを行う事にしました。
もしこのオペが問題になっても責任は全て僕が取ります。
ですから皆さんはオペだけに集中してください。
はい。
(鍵を開ける音)それではこれから榊原直子さんの膵臓インスリン産生腫瘍に対する残存腫瘍摘出手術を始めます。
榊原さんは10日前に腹腔鏡による手術を受けられています。
今回はその時に取り残したと思われる腫瘍を切除します。
じゃあビデオ回して。
はい。
いきますよ皆川先生。
どうぞ。
メス。
はい。
電気メスください。
(看護師)はい。
思ったよりも癒着が強いですね。
皆川先生胃をもう少し上げてもらえますか?はい。
エコーください。
(看護師)はい。
えっ!?森山先生!どけ!相良!
(戸紀子)ダメよ!ああ!ちょっと!皆川先生。
結紮します。
お願いします。
ゴルフウエアで手術室に入る気ですか!もうオペは始まってるんです!くそっ…。
ちょっと…。
皆川先生もうちょっと開けますか?はい。
はいはい。
相良先生。
一体これはどういう事ですか?森山先生。
こんなに早くいらっしゃるとはちょっと計算外だったな。
森山先生にはゴルフ場に着く頃に連絡しようと思ってたんですけどね。
電気メスください。
(看護師)はい。
それは俺の患者ですよね?今自分が何をしてるのかわかってるんですか?それじゃ前回の膵腫瘍切除後の癒着を剥離していきますよ。
そんな事してただで済むと思ってるのかよ!オペ中ですよ森山先生。
皆川先生吸引を。
はい。
相良!森山先生は腹腔鏡のスペシャリストです。
術後に患者さんが不調を訴えても自分にミスがあったと考えたくない気持ちはわかりますよ。
ミスなんかない!ドクターのプライドは山よりも高く海よりも深い。
何…?もう一度エコーください。
はい。
でもね森山先生。
病院の主役は患者さんなんです。
我々は患者さんからお金を頂いて治療させてもらってるんです。
これから院長になろうという人ならそういった謙虚さがなきゃ。
そうですよ。
俺は院長にはふさわしくないと言いたいのか?ふさわしいドクターになって頂きたいと言ってるんです。
何を偉そうに…偉そうに!ほら!ありましたよ。
ここに腫瘍が残ってた。
え?膵頭部の奥ですね。
見えますか?森山先生。
腹腔鏡では取りきれなかった腫瘍です。
これを取り残したまま退院させていたら大変な事になってましたよ。
開腹手術は正解でしたね。
ええ。
よく見えなければ森山先生これビデオに撮ってますから。
あとでよ〜くご覧になってください。
んんっ…!それじゃ続けましょう。
ケリーください。
はい。
いい手つきですよ皆川先生。
ありがとうございます。
んんっ…んんっ…んんっ…!
(美由紀)お母さん!腫瘍は全て取れましたよ。
傷はちょっと残ってしまいますが丁寧に縫っておきましたからそれほど目立たないと思います。
完璧な手術でしたよ榊原さん。
ありがとうございます。
ありがとうございます相良先生。
じゃああとのケアよろしくお願いしますね。
はい。
(戸紀子)お疲れさまでした。
では病室に戻りましょう。
(2人のため息)お疲れさまでした。
ありがとうございました皆川先生。
全然ブランク感じませんでしたよ。
何言ってるんですか。
それより森山先生は…。
ああ。
今頃きっと院長室ですよ。
まあ二つ三つ何かが起こるでしょうね。
二つ三つ?そろそろ行かなきゃ。
えっ…それどういう意味?すぐにわかりますよ。
相良先生が?これはクーデターだよ伯母さん。
あいつは用意周到に準備して俺の患者を盗んだんだ。
ええっ?こんなの許される事じゃないよな伯母さん。
絶対許せないだろ!そうだろう!うーん…まあそりゃそうだけど…。
よし。
え?よしって何?よしって。
さあ今ですよ森山先生。
相良!オペは楽しかったか?でももう遊びの時間はおしまいだ。
お前がやった事は非常識も甚だしい。
院長もありえないって激怒してるよ。
僕は患者さんを助けただけですよ森山先生。
フフフフッきれい事はもうたくさんだ。
ハハハッ…いいか俺が院長になったら人事権は俺にある。
まずお前を切ってやる。
お前はクビだ!アハハハッ…。
アハハハ…!どうもすみません。
夜勤明けでちょっと疲れてるみたいで。
お騒がせして申し訳ありませんでした。
(小川)融資の件ですが…。
はい。
色々と検討させて頂いた結果…。
融資させて頂く事に致しました。
えっ!?本当ですか!?
(大坪雅人)ご希望どおり2億円。
ああ…ありがとうございます。
(桃井)いやよかったですね院長。
本当よかったこれで肩の荷が下りました。
ただ…条件があります。
え?条件?堂上先生が院長をお続けになる事です。
あ…わたくし?森山先生が院長を継がれるのであれば融資は出来ません。
(桃井)どうして?その件についてはうちの久保田からご説明致します。
森山先生は人格的に少々問題があります。
そして自分が院長になったら外科の相良先生をクビにすると公言されました。
相良先生が辞められたらこの病院の経営状態は悪化する事が予想されます。
…という事です。
ご理解頂けますか?院長。
ああ…はい。
白紙!?
(高泉)融資と引き換えに森山先生の院長就任はなくなったそうです。
どうして?なんでだよ?やった!森山先生は院長にならないんですね?はいなりません。
(みずき)よっしゃー!よっしゃー!あっ熱も下がってきましたね。
ありがとうございます。
母はもう大丈夫なんですか?今のところ何も問題ありません。
相良先生もずっと経過を見てくださいますから。
よかったな直子。
ありがとうございます。
本当にありがとうございます。
いえ…。
でも考えてみると幸せ者なのよね私は。
こんな歳になってもまだ仕事しろって言ってもらえるんだから。
ああ〜でも世界一周クルーズが…。
豪華客船の舞踏会が…。
こんなの3つも作っちゃったんだもん。
え…キャンセル料いくら?え?どこ?どこどこ?あ〜もう書いてないし!もう〜!あぁ…早く…早く大人になってちょうだい卓ちゃん。
ねっ?ねっ?お願いだから!んんっ…。
普通にちゃんとして!んんっ…。
(和枝)まさかこんな事に…。
んっ!うまいなこれ。
高級感あるなぁ。
私は榊原さんのオペに参加しただけです。
それが森山先生の院長就任話をひっくり返す事になるなんて思いもしなかった。
でも皆川先生はそれを望んでたんでしょ?うん…そうだけど。
院長がかわいそう。
あんなに楽しみにしてたのに世界一周クルーズ。
院長もまだまだ必要とされてるって事ですよ。
この病院がよくなるためにはね。
もしかして…相良先生。
これ本当うまいな。
これ全部相良先生が!?皆川先生ちょっとこれ食べてみてください本当にうまいですから。
ほら。
ハハハ…うわ〜っ。
食べますよ。
うん。
ふ〜ん。
ね?うまいでしょ。
とっても。
ハハハハッ…。
2015/01/05(月) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
[新]DOCTORS2 最強の名医[再][字]

「極秘オペは2億円!?最強決戦が今夜始まる!!」

詳細情報
◇番組内容
スゴ腕外科医・相良浩介(沢村一樹)が帰ってくる!
今度はクーデター勃発!新たな衝突や葛藤、最強の外科医・相良の企てが辿り着く真の狙いとは?理想の組織の姿とは?
◇出演者
沢村一樹、高嶋政伸、比嘉愛未、黒川智花、宮地雅子、正名僕蔵、滝沢沙織、敦士、斉藤陽一郎、尾崎右宗、阿南敦子、藤原令子/小野武彦、伊藤蘭、野際陽子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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