今年もいろいろありました。
今回の舞台はそんな世の中のあれやこれやがギュッと詰まった場所。
ビルの裏口にトラックで到着したのは出来たてほやほやの本。
国内屈指老舗の巨大書店。
1階フロアは話題の新作本が毎日目まぐるしく入れ代わるお店の顔。
その上ははるかな空想の世界へといざなってくれる文芸フロアに今を生き抜くためのビジネス書のコーナー。
専門書に画集そして洋書。
全部で120万もの本が並ぶまさに深い活字の森。
早速1階の新刊コーナーに今日発売の本が並んだ。
わっ置いたそばからもう売れた。
手を伸ばすのはお目当ての1冊それとも偶然の出会いかな?年配の紳士がやって来た。
なぜか本を手に取らずただじっくり眺めているだけ。
(取材者)すみません。
何か丁寧に見てらっしゃったんで。
珍しいもんがあるとね。
何のお仕事されてるんですか?新しく出版される本を書店に売り込む業界の大ベテランらしい。
お店ごとに客筋は変わるし書棚作りの流儀も違う。
装丁や帯にも流行があるという。
それはすごい。
次のヒットは何が来るのか。
こればっかりは分かりません。
6時過ぎ書店は平日の書き入れ時を迎える。
仕事帰りの人たちが目指すのは3階にあるビジネス書のコーナー。
雑談するカップルを発見。
びっくりした。
えっ誕生日プレゼントですか?ビジネス書なのに?そんな感じで。
本返しで。
贈る相手は大学時代からの男友達。
今は一緒に会社をやっているんだって。
読書家だという友達ってどんな人なんだろう?選んだのはゲーム形式で自己分析ができるビジネス書。
その小さなきっかけに?大切な誰かを思いながら1冊の本を選ぶ。
そんな書店のひとときもありだよね。
気が付くと売り場はネクタイ族でいっぱいになっていた。
すみません。
「45歳を過ぎたら『がまん』しないほうがいい」。
大手企業で財務の仕事を担当。
「真面目にコツコツ」が信条だけど最近少し迷い始めている。
本を手にすれば何かが変わるかもしれない。
そんな思いが人々の足を書店に向けさせる。
すみません。
今日NHKで…。
びっくりした。
本を買いに来られる方を取材してまして。
「営業マンは『商品』を売るな!」。
確かなものが見えにくい時代。
みんな必死によすがとなるものを探している。
土曜日の朝。
まだ開店していないのに店の前にはもう人が集まっている。
NHKの者なんですけれども…高校生の頃からこの店に通う常連さんだという。
気ままな本の森の探検。
ついていってみよう。
早速手に取った。
フフッ意外なものに反応しています。
来る度に変わる品ぞろえ。
何と出会うか分からないワクワク感が楽しいみたい。
すごく面白いです。
未知なる出会いを求め更に森の奥へ。
どれぐらいあるんですか?うわっすごいですね。
え〜?買書。
本を買うのが趣味です。
でもそんな中で思いがけない出会いがあった。
ちょっといいかな?はい。
まあこの辺のとか。
興味を持ったのはちょうど1年前。
それ以来ミステリーを読みあさっているのだという。
書店での振る舞いに既にベテランの風格が。
どうした?どんな事件?へえ〜気になる。
なつかしいね。
読んだ本がいっぱいあるね。
いつの日か彼のデビュー作がここに並ぶ時が来るのかも。
結局生きてる間に経験できる事なんてたかが知れてる。
本に何が変えられるだろう?売り場に座り込んで熱心にメモをとっている男性。
聞いてみよう。
すみません。
書き留めてらっしゃったのがちょっと気になって。
生徒に読んでほしい本を探すため休日返上で歩き回っている。
「憲法入門」「建築の歴史」「古典」「数学入門」「敬語の本」それから「ファッションのチカラ」「西洋館を楽しむ」「友だち幻想」。
でも運命の出会いはある日偶然訪れるみたい。
ウィトゲンシュタインって哲学者の?哲学ちょっと勉強してるので。
哲学を専攻する大学3年生。
今の生き方を決めたのは高校時代本屋でたまたま手に取った一編の小説だったという。
そこがすごい…。
すいません。
何ですかね…。
小説に描かれていたのは自分と全く対照的な生き方だった。
何かが変わった。
「自分も強く生きたい」。
閉店近く。
ギリギリまで熱心に本を眺めている人がいた。
すみません。
突然ごめんなさい。
今日NHKで本を買いに来た人にいろいろお話聞いてましてちょっとだけいいですか?ホントですか。
精神世界って書いてありますけど。
少年の頃からず〜っと不思議な世界に引かれてきたという。
語りだしたら止まらない。
でも実は社会に出て挫折した。
仕事も失った。
唯一の居場所となったのが子どもの頃からワクワクしてきた本の世界だった。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
グータッチしましょう。
ありがとうございます。
じゃあお気を付けて。
自分らしく生きる事は難しい。
でもここに来ればまた何か見つかるかもしれない。
月曜日今日もまた新しい本が届く。
撮影終了3時間前。
一人の男性と出会った。
今失業中。
ずっと本を避けてきたけど生き方を変えようと手に取り始めた。
でも正直懐は厳しい。
どこかで読んだ。
「人はパンのみにて生きる者にあらず」って。
あっそうそう。
これだ。
この「学問のすゝめ」読んでから勉強して大学入ったんで。
これ読んでたら気絶しそうになったんですよ私。
来年のですね。
どうもどうも!お元気でいて下さい。
はいはい。
匠の頂上決戦「超絶凄ワザ!」。
2015/01/05(月) 16:05〜16:30
NHK総合1・神戸
ドキュメント72時間「巨大書店・活字の森の歩き方」[字][再]
毎回、さまざまな「3日間」を切り取り日本の今を描く番組。今回は大都会の中心にある書店にカメラを据え、本を手に取る人たちそれぞれの事情に耳を傾けてみた。
詳細情報
番組内容
雑誌や小説、画集に専門書。さまざまな世界が、1か所にギュッと凝縮された書店。ネットでの売買が盛んになっても、本との偶然の出会いを求めて書店に足を運ぶ人は後を絶たない。店頭に並ぶ売れ筋商品からは今の日本が見えてくる。「自分を変える」。そんな言葉で次々売り出される啓発本に仕事帰りの人たちが群がり、日々の暮らしに疲れた人たちが「スピリチュアル関係」の本を手に取る。活字の森で出会った人々の人生を見つめた。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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