ふだんから統計データなどの情報を集めておきましょう。
生き物の不思議を解き明かす「生物基礎」へようこそ。
私たちの体には細菌やウイルスなどの病原体から体を守る免疫というしくみが備わっている。
5回にわたる免疫シリーズ。
今回はその1回目じゃ。
こんにちは八田亜矢子です。
今日も楽しく勉強していきましょう。
よろしくお願いします。
東京アヴァンギャルド丸沢丸と…。
綾瀬マルタと…。
森の精のミドリ君です。
ミドリ君は精神と肉体を鍛えるためにいつも水風呂に入ってるそうです。
そうなの!?たくましいね。
すご〜い。
よろしくね〜。
よろしくね。
今日のテーマは…
(丸)自然免疫?はい。
2人は…え…。
はい!私はお医者さんへ行きます。
僕はですねカゼはひきません!おっ。
というか…ほ〜う。
丸君は元気じゃのう。
まあ何とかはカゼひかないというからのう。
フフフ。
ん?さすが何でもお見通しでいらっしゃる。
ん?まっどうして丸君がカゼをひかないかは置いておいて…。
これは免疫というしくみが私たちの体には備わっているからです。
カゼが自然に治るのは免疫のおかげ?どういう事?では丸君。
今日のキーワードを出してくれたまえ。
はい。
ジャン。
(丸)「免疫ってどんなしくみ?」。
…という意味です。
つまり免疫とは病気にならないようにするしくみの事です。
今日はこの免疫の第1段階について学習していきます。
あの〜…うむ。
何事もしくみを知るためにはまずその原因についてよく知らなければならんのではないかな?なるほどおっしゃるとおりです。
では…はい。
え〜っとそれはですね……とかで胃の調子が悪くなったりするとかそういうやつですね。
あんたの場合はそういうのが多いよね。
確かにそれも病気の原因の一つなんですがこの病原体が原因となる病気もあります。
(マルタ)病原体。
(丸)怖そう。
こちらを見て下さい。
病原体には…
(マルタ)細菌ウイルスカビなどの菌類。
はい。
そしてこのような病原体が体に取りついて増える事を感染というんです。
(丸)という事は細菌やウイルスなどに感染すると病気になるんですね?いえ…でも…え〜どんな病気ですか?病原体の感染による代表的な病気はカゼです。
カゼは主にウイルスの感染によって起こります。
そのほか……も感染によって起こる病気なんです。
えっ水虫も!?はい。
実は私たちの周りにはさまざまな病気を引き起こす細菌やウイルスカビなどがいっぱい存在してるんです。
えっどこ?どこどこどこ?…って見える訳ありませんよね。
そうですね。
細菌やウイルスは目には見えませんがこの空気中にもたくさん存在しているんですよ。
丸君の手にもいっぱい付いてますよ。
えっ!?あっ!手に付いている細菌を増やして見てみよう。
この手の形の容器に入っているのは…ここに手のひらを押し当てる。
これで手に付いていた細菌が寒天に移った。
これを通常の温度に置いて細菌が増えるのを待つ。
これがほぼ26〜28度の温度で2日間置いたものです。
(丸)お〜…。
(マルタ)白い塊が細菌ですか?はいそうです。
手に付いていた細菌が増えてこのように塊になって見えるようになりました。
うむ…が…中には病気の原因になる…はい。
そんな怖い病原体が僕らの周りにはいっぱいいるんですね。
そうじゃ。
では次に…物理的防御と化学的防御って何ですか?何ですか?実は免疫にはいくつかの段階があるんです。
ほう。
へぇ〜。
まず大きく分けて……の段階があります。
そしてこの自然免疫はこのように……に分ける事もできます。
(マルタ)なるほど。
いろいろな免疫で何重にも守られているんですね。
この最後の段階の適応免疫は獲得免疫ともいいますがこれは…今回は自然免疫について学んでいきましょう。
(マルタ)はい。
(丸)はい。
じゃあまず物理的防御ですね。
(マルタ)「丸君丸君。
物理的防御はこんな感じだよ」。
ちょっとどうしたの?ミドリ君何か…えっ?
(マルタ)「ほら雨の時ポリ袋をかぶるとぬれないよね」。
うん確かに…。
でも普通は傘を差すけどね。
(マルタ)「うんまあそうだけど。
とにかくこのように細菌などの病原体が体の中に入ってこないように壁…バリアによって守られるのが物理的防御だよ」。
はい。
物理的防御の例としては皮ふによる防御があります。
皮ふ表面の死んだ細胞が壁バリアになって病原体の侵入を防ぐんです。
この皮ふの内側は体液で満たされています。
この体液の事を体内環境という事は以前学びましたよね。
つまり皮ふは体内環境の中に病原体が入ってくるのを防いでいるんです。
なるほどね。
ミドリ君これなら病原体入ってこられないね。
(マルタ)「でもヒトの体には」…えっ!?皮ふに覆われ…えっ?あっあ…目だ!目。
確かに目には皮ふによる物理的防御はありません。
でも…えっ化学的防御?リゾチーム?リゾチームはこの卵の白身にも含まれています。
実験を見てみましょう。
卵の白身と納豆を使って…納豆には…この納豆のネバネバをほんの少し取りほかの細菌を取り除いた水に溶かす。
この液を寒天の上にたらす。
一方…卵の白身に小さな紙を浸しリゾチームを含ませ先ほどの寒天の上に置く。
比較のため水を含ませた紙も置く。
この寒天を体温とほぼ同じ37度に保って細菌が増えるのを待つ。
寒天の上にはナットウ菌がびっしりと増えているがリゾチームを含む紙の周りにはナットウ菌は見られない。
まずお断りしておきますが…今回は身近にある細菌の例という事でナットウ菌を使いました。
という事で今の実験から……という事が分かりました。
はい!涙に含まれるリゾチームは目から細菌が入ってくるのを防いでくれてるんですね。
はいそうですね。
このリゾチームは涙だけではなくて…さまざまな細菌の侵入を防いでいます。
このように化学物質によって細菌などの病原体が体内環境に入ってこないように排除する事を…なるほどね〜。
涙って泣くためだけにある訳じゃないのね。
うん。
鼻水だって役に立ってるんだな。
そして化学的防御は涙や鼻水だけではないんですよ。
胃の中にある胃液はとっても強い酸性の液体です。
酸の作用によって食べ物に含まれる細菌を殺して体内環境の中に入るのを防いでいるんです。
へぇ〜。
なるほどね。
これで病原体は…病原体だって生き延びるために必死じゃ!では自然免疫の次の段階に進みましょう。
はい。
という事は…
(マルタ)「そう。
体内環境まで入ってきた病原体は自然免疫の食作用によってやっつけるんだよ」。
えっ食作用?
(マルタ)「食作用とは」…えっ!?食細胞が病原体を食べてしまう?2人は血液の中にどんな成分が入っていたか覚えていますか?え〜っと確か…はいそうでしたね。
これはこの前学んだ血液の顕微鏡写真です。
この中で自然免疫の食作用に関係するのはこの白血球です。
(マルタ)そういえば白血球は体に侵入してきた病原体を取り除くって事でしたよね。
説明しよう!ト〜!丸君も思い出したようですね。
もう完璧に思い出しました。
よかったです。
実は白血球というのはいろいろな種類があるんですが食細胞は白血球の一種である……などの事なんです。
そして食作用というのは好中球やマクロファージなどの…これがまるで食べるようなので食作用といいます。
へぇ〜。
いやいや病原体だよ!では好中球やマクロファージの食作用の様子を見てみましょう。
白血球の一種である好中球が病原体を自分の体に取り込んでいる。
こちらは同じく白血球の一種であるマクロファージ。
マクロファージや好中球などの食細胞はこのように病原体を自分の体に取り込み体内環境を守っている。
お〜なるほど。
確かに食べてるように見えますねぇ。
うん。
だから食作用。
でもさこの好中球やマクロファージは…そうだよね。
だって適当に食べてたら仲間の食細胞も食べちゃうかもしれないもんね。
それは先生に聞いてみましょう。
先生こんにちは。
(大野)こんにちは。
どうぞ。
はい。
どうもありがとうございます。
今日は自然免疫について学習していますが何か分からない事がありますか?はい。
好中球やマクロファージなどの…実は…そして好中球やマクロファージなどの…レセプター。
こちらを見て下さい。
これがレセプターを持った食細胞だとします。
ここに病原体がやって来ると形がぴったり一致するので病原体だと分かります。
はい。
食細胞はほかにも何種類ものレセプターを持っています。
ここにさまざまな病原体がやって来るとこのようにして食細胞はさまざまな病原体を識別して食べる事ができるんです。
なるほど……って事なんですね。
はいそうなんです。
それにもう一つ面白い事があるんです。
何ですか?食細胞は病原体と結び付くと……と叫ぶんです。
え〜うそですよね?まあそれは例えなんですけれど。
こちらを見て下さい。
はい。
好中球やマクロファージは血液の中にいますが血管の外の体液の中にもいます。
この体液の中にいる食細胞が病原体と結び付くといろいろな物質を放出します。
その中には血管を広げる物質もあります。
すると食細胞が血管の壁を通り抜けやすくなり病原体の周りに食細胞が集まって盛んに病原体を食べるという事になります。
なるほど…そうなんです。
実はそれが…炎症というのは病原体などが入った部分の血管が広がって赤くなったり同時に血管から血しょうが出てきて腫れたりする現象なんです。
つまり炎症っていうのは食細胞が一生懸命はたらいている証だったんですね。
はいそうなんです。
では亜矢子さん今日の「実になる一言」お願いします。
はい。
今日の「実になる一言」は…
(丸マルタ)「免疫はいつも体を守っている」。
はい。
私たちの体に備わっている免疫はさまざまなしくみでいつも私たちを病原体から守ってくれているんです。
お〜かっこいいな〜。
ねっ。
ト〜!おっ出た。
食細胞!24時間病原体を…あ〜病原体来た!助けて〜!何!あっすいませんちょっと休憩は入ります。
いやちょっと待って。
ちょっとちょっと!うわ…。
2015/01/05(月) 14:20〜14:40
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 生物基礎「自然免疫」[字]
生物を学ぶ事は自分自身を知る事です。ヒトとはどんな生物なのか?体のしくみや健康に暮らすための知識等々、本格的に「生物」を学ぶ前に「生物基礎」でその準備をします。
詳細情報
番組内容
私たちは、細菌やウイルスなどさまざまな病原体に囲まれており、ときには病原体の感染により病気にかかることもあります。しかし、私たちのからだには病原体から体を守る「免疫」というしくみがあり、病原体の感染を防いだり、体内に侵入した病原体を排除することができます。これはどのようなしくみなのか学んでいきましょう。【出演】八田亜矢子・東京アヴァンギャルド、【講師】大野智久
出演者
【解説】都立新宿山吹高等学校教諭…大野智久,【キャスター】八田亜矢子,【リポーター】東京アヴァンギャルド,【語り】増谷康紀
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他
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