今日の舞台は瀬戸内海に浮かぶ男木島という小さな島。
過疎が進み人がいなくなってしまうと言われてきた。
都会の子供がその島の学校にやって来た。
過疎の島の「NEXT・未来」を切り開く。
かつては250人いた男木島の学校。
子供からお年寄りまで毎年総出で運動会を楽しんだ。
ところが4年前子供が一人もいなくなり休校になった。
去年4月高松市は3億円を出し学校を再開させた。
今いるお年寄りがいなくなれば島の集落は消えるしかないと言われる。
でもそんな簡単に諦めていいわけはない。
だって島は高松市街から僅か8km。
よみがえろうとする島の1年を取材した。
(拍手)学校の再開に合わせて3家族がふるさとに戻り6人の子供が通い始めた。
(一同)バンザーイ!バンザーイ!少し前まで当たり前だった子供のいる風景が帰ってきた。
すぐ寄ってきてなあ「ばあちゃんばあちゃん」言いよる。
「ばあちゃん何歳?」言うけ「100歳」言うて。
アハハハハ。
面白いなあ。
ちょうどうちから見たら箱庭。
下見たら箱庭みたいな感じでしょ。
何ともいえんええ眺めでしょう。
先生と一緒に走ってる時もあるしね。
何となく誇らしいいうのか先生と生徒でね。
うちわ片手のこの少女大阪の中心梅田から家族3人で越してきた小学5年生の…暑い。
暑い。
暑いね。
パス。
母親の順子さん。
そしてこちらもうちわ片手の父親大和さん。
2人ともIT関連の仕事に就いている。
都会から離れても大体の仕事はインターネットとパソコンでできる。
サトウ君がそのサイトの今状況ってどんな感じなのかな?ミーティングするために一日大阪に帰ったら2日はまたいなくなってしまうとかになってしまうんでこういうのを活用していくとこの辺で暮らすにしても別に不便もないしっていう。
・「ないしょの…」ひなたちゃんもスマートフォンを使いこなす都会っ子。
福井さんどうぞ。
世界中…。
自分たちの町のお巡りさんが世界中どこのお巡りさんよりもけたたましい音でピーと笛を吹く事。
「ピー」までなん?書いた。
食べる?おいしいよ。
この日は遠足。
どうも勝手が違う。
(男性)これは皮を食べるんですよ。
ああおいしい。
何?これ。
皮ごと…ですよね?皮ごと?
(息切れ)もうハァハァいいだした。
疲れた。
休憩したい。
(先生)福井さんあそこまで行ってね頑張って。
(ひなた)無理です。
(先生)大丈夫やって。
男がハァハァいってるのに女の私が行けるわけない。
(先生)すぐそこやのに。
(先生)見に行こう。
場所だけ見に行こうとりあえず。
とはいえ都会でも遠足のお弁当はみんなで食べるもの。
(女性)めっちゃ風ある。
だから嫌なんだよ〜。
(女性)どこ行っても風はある。
(男性)どこ行っても風はあるよ。
何で引っ越したんやろうって思う時あるね。
(取材者)ある?うん。
やっぱりさ友達が少ないより人がいっぱいいる方がいいやん。
都会暮らしを懐かしむひなたちゃんであった。
(汽笛)夏。
怖いんやってこれ落ちそうでほんまに。
子供がいなくなって3年もの間ここの主だったと思われるカエルが出てきた。
プールの水を抜いて大掃除だ。
(ひなた)これどうすんの?
(男の子)えっ逃がす。
(ひなた)えっ逃がすん?ひなたちゃんには到底理解できない。
いろんな生き物が住んでいたプールは泥だらけ。
消防団のおじさん漁師さんそして…お寺の住職が手伝ってくれた。
あっ真っ白な体操服が…。
(笑い声)
(男の子)とりあえずひなたに謝っとった方がええよ。
反撃を試みる。
それもともと…。
しかし敵もさる者水の中へ。
こうしてひなたちゃんの夏が始まった。
これクラゲ。
(取材者)男木島来てどうですか?よかったと思うけどうん…絶対よかったとは言えない。
(取材者)もうちょっと住んでみても…?うんいいと思う。
夏大人たちの楽しみは…。
夏祭りの練習。
主役となる子供たちがいなくなり祭りを続ける事が難しくなっていた。
一番の祭り好き堅のおっちゃんの音頭で練習が始まる。
ひなたちゃんはお囃子の要カネを任された。
手元を見つめ指導するのは…。
(拍手)10分の曲がようやく終わった。
眠い。
(よん姉)寝たらいかんの。
ここで寝たらいかんの。
不覚にも「睡眠十分」と言ってしまった。
(順子)ダメです。
よん姉がそんなに真面目にやってるのに何であんたがふざけてるの?それもそうだ。
お父さんたちは…。
飲んでばかり。
そんな中で練習が再開される。
(祭り囃子)こんな練習が毎晩続くのか…。
やっとの事で家に帰ると…。
えっ。
興味ない。
これだ!
(ひなた)何歳?
(大和)9歳。
ひなたちゃんと1つ違いだ。
疲れきった顔見て。
顔面そう白。
(大和)これ40回目ぐらい。
獅子舞を朝からずっとやってこれが終わると村上商店ではかき氷を食べてそこの久保商店ではラーメン食べて。
(ひなた)えっ!暑いのに?おなかペッコペコになるの。
んでこれを一日中するのがその…何ていうのパパの時の獅子なぶりやってん。
へぇ〜。
スマホとは全然違う楽しみに気付いたようだ。
パパ…パパ…。
うん。
パパ。
うん。
丸坊主でないんとか…。
これ。
うん。
合ってる?合ってる。
ところが祭り本番。
台風が近づいていた。
最悪中でしようか?それやったら。
中で。
それはもうした方がええよそれは。
ねえ。
よう言わんわあれだけ練習しといてのう。
今日は中止じゃいうて。
急きょ大人たちは神社の軒先に雨にぬれない場所を作る。
そこに祭り囃子の屋台が運び込まれた。
いよいよ本番。
サー!サー!サーイ!
(祭り囃子)よん姉仕込みの鮮やかな手さばき。
疲れた〜!
(拍手)10分間の祭り囃子をやりきった。
秋。
籠を手に大和さんは港に向かっていた。
昔は盛んに作っていた干しエビを復活させようというのだ。
エビを取るのは同じく春に島に移住してきた…エビは1週間以上天日で干す。
干し方は漁師に教わった。
更にITを駆使してライバルの価格設定パッケージのしかたなどを調べる。
一回天日じゃなくてオーブンでやってみる?島への移住者を増やすため自然のままでしかもおいしい特産品作りを目指す。
エビばっかりだからエビの味がなんか…。
あれ?なんか前食った時よりうまくなっとる気ぃする。
こっち側。
(大和)多分乾燥してるから。
こっち…ほら。
(橋本)味が前より濃くなってる。
おいしくなってるよね。
エビを取り天日で干すだけ。
だからこそ深い。
これで1人雇用ができるっていうのが最低限の目標。
今住んでる人もそうやしこれから島に住みたいっていう人の雇用の受け皿になればっていうところもあるしそれを他に頼るんじゃなくて自分たちで雇用をつくり出すっていう事を…。
島のあちこちにある空き家の活用にも挑戦する事にした。
都会にはない島ならではのスペースをつくろうというのだ。
1階はお年寄りがくつろげる居間。
そこから2階に何本もはしごを掛け子供たちを上らせる。
2階は子供たちの図書館。
ここで大人たちが勉強を教えたりみんなで遊んだりする。
男木島版ハリー・ポッターの部屋を目指している。
こっちからオーシャンビューが見えるんちゃう。
うん。
…っていうイメージやけど。
(順子)この椅子大事。
海見える所で本読みたい。
そしたらここに1つほんとに何かテーブルうまい事置けば子供たちが並ぶ…4人ぐらいのスペースは取れるやろう。
島に来たらこんな事ができるんだって。
子供はこんなふうに伸びるんだっていうのって魅力になると思うし実際じゃあ島に来たいって思った時の後押しになったり安心感になったりとかすると思うので。
それは学校に任せてしまうんじゃなくって自分たちでもつくっていけると思うしそういうふうに努力していく事が次につながっていくんじゃないかな未来につながっていくんじゃないかなって。
(汽笛)この日名古屋から写真家の夫婦が空き家を見にくる事になった。
何度も通ううち真剣に移住を考え始めた。
えりすぐりの「島ならでは」が用意された。
うまいぞ。
ちょうどええとこ来た。
(笑い声)
(順子)うんおいしい。
でもあまりにワイルド。
どんどん?分かった。
ハハハハハ分かった。
続いて大和さんイチオシの空き家へ。
「広さも手ごろ」との触れ込み。
行ってみると6畳間が4部屋。
更に広い納屋が付く。
(大和)これ男木の平均的な…。
うん。
最近まで人が住んでたから状態は悪くないっていう。
…で広すぎず狭すぎずっていう。
強烈な「島ならでは」に圧倒される2人。
しかし確かにこれは都会にはない。
都会では見る事のできない瀬戸内の夕日が2人を見送った。
夜。
家族そろって干しエビの袋詰めをする。
ほんまや。
袋には男木島らしさを強調したオリジナルのデザイン。
おわんとはかりで一袋きっちり30g入れる。
ちょっと形がいびつなこういうのは?はじいといて。
どこに?向こう。
ねえねえ目玉がちょっとギリギリ見えるかなくらいのやつは?そういうの大丈夫。
真っ二つになってなければ大丈夫。
分かった。
じゃあはじく基準は真っ二つっていう事でいい?うん。
私がさつに入れてるって思ってるやろうけど意外と見てるからね。
潰れてないかとか。
(大和)そんな言うとらん。
だってパパそんな感じのオーラ出してくるんやもん。
(笑い声)だってそうやん。
違うん?親子の息はぴったり。
10月またもや台風が近づく中で運動会の日がやって来た。
・よ〜い…。
(ホイッスル)みんなが心待ちにしてきた運動会。
急きょ学校の体育館でやる事になった。
(声援と拍手)この日のために島中からアイデアを持ち寄った競技の数々。
漁師が取ってきた魚まで登場。
Dialogue:0,0:23:17.42015/01/04(日) 23:30〜23:55
NHK総合1・神戸
NEXT 未来のために「笑う 過疎の島で 瀬戸内海 男木島」[字]
人、家族、地域、企業、世界…。NEXT・未来を切り開く、ドキュメンタリーの第2回。舞台は、過疎が進み、このままでは集落がなくなりそうな島。学校を再開させた。
詳細情報
番組内容
島に子どもがいなくなり、休校になった瀬戸内海の小さな島、男木島の小中学校。島出身者の家族が戻り、学校に通い始めると、笑い声が響き始めた。お年寄りも、子ども自身も。大阪の中心、梅田から父母と移住した小学5年生の女の子の目を見張る変化を中心に、さまざまな変化や出来事を丹念に記録。過疎の深刻さ、集落消滅の危機の前にあきらめるより、都会より、島にこそ未来がある、そんな時代の芽があることを見つけていく。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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