知っていますか?今あなたの寿命は一日5時間というスピードで延び続けている事を。
何で老けてないかって?若返りの治療を受けてるのよ。
世界の長寿研究者の誰もが口をそろえて2045年には平均寿命が100歳に到達すると予測しています。
寿命100歳のネクストワールド。
そう30年後あなたはその世界に生きるのです。
(清斗)2045年の1月4日。
僕の22回目の誕生日だ。
う〜んいや今まで結構いろんな事があったな。
恋をしたり振られたり就職したり。
ところでGENZO僕はあとどれぐらいまで生きれるの?あなたの遺伝子情報を基に将来かかる病気などから予測すると90%の確率で残り85年生きられます。
今平均寿命は100歳ですから平均以上生きられるはずです。
あと85年!?長生きするのはうれしいんだけど何か気が遠くなる…かな〜。
(アラーム)あっナノマシンからの連絡だ。
僕の体の中を走り回ってる。
「風邪を引き起こすコロナウイルスを駆除致しました」だって。
安心でしょ。
清斗さんこんないい時代になったのは最近の事ですよ。
これ寿命の歴史です。
へえ〜。
人間はずっと40歳ぐらいまでしか生きられなかったんだ。
ん?あれ?2015年?30年前から急に寿命が延びてるぞ。
2015年の学者はこんな予言をしていました。
へえ〜2015年の寿命革命か。
老化のメカニズムの解明。
がん研究の進化。
そして病気になる前に病気の芽を摘む予知医療も登場したのです。
あ〜そうそう若返りの薬も出たね。
「それでは次のニュースです。
人類の長寿記録がまた更新されました。
日本人女性が141歳の誕生日を迎えました」。
人間の寿命はどこまで延びるんだろう?2015年に一体どんな事が起こったんだろう?2015年医療テクノロジーの進化が寿命革命を起こそうとしています。
人間の宿命である老化。
難攻不落に思えるこの最大の壁が突き破られようとしています。
世界の長寿研究の第一人者たちが一堂に会したこのシンポジウムで最新の研究成果が次々と発表されました。
この日最も話題をさらったのがNMNという物質でした。
老化を鈍らせ寿命を延ばす可能性を持つというのです。
世界の研究者が平均寿命100歳に到達するというネクストワールド。
NMNは寿命革命の有力な武器の一つに目されています。
老化研究の第一人者ワシントン大学の今井眞一郎教授です。
長寿研究に衝撃を与えたNMNの効果を世界で最初に発見しました。
NMNは現段階で人間の老化をコントロールできる最も高い可能性を持つと考えられています。
NMNの効果を確認できたのは糖尿病のマウスに行った実験でした。
脂肪がだぶつき肥満状態です。
糖尿病の多くはすい臓の働きが老化とともに衰える事で発症します。
これにNMNを1週間のませると体に大きな変化が起きました。
のむ前とのんだあとの血糖値の比較です。
のむ前のマウスは血糖値がはね上がっています。
そこにNMNをのませたところ一気に正常値に下がり糖尿病が劇的に改善したのです。
今井教授はNMNによって老化の進んだすい臓の機能がよみがえったためだと見ています。
老化は生物にとって逃れられない自然現象。
止める事は不可能だというのがこれまでの常識でした。
ところがコンピューターの計算能力の飛躍的向上がその常識を覆しました。
遺伝子を読み取るスピードがこの20年で100万倍に上昇。
人間の全遺伝情報ヒトゲノムの解析も爆発的に進み老化をコントロールする長寿遺伝子が存在する事が分かってきたのです。
今井教授の研究グループが発見した長寿遺伝子はサーチュイン遺伝子。
全部で7種類あります。
しかしふだんは十分には機能しておらず半ば眠ったような状態です。
この遺伝子を何らかの方法で機能させる事ができれば細胞のエネルギーを作り出すミトコンドリアが活性化します。
どうすればサーチュイン遺伝子を人為的に目覚めさせる事ができるのか。
それが近年の長寿研究の最大の関心事の一つでした。
今井教授もあらゆる論文をひもとき実験を繰り返しました。
そして8年前7種類あるサーチュイン遺伝子全てを活性化させる物質を見つけたのです。
それがNMNでした。
NMNはあらゆる生物にそもそも備わっており細胞の中に存在するビタミンに似た物質です。
しかしNMNは加齢とともに減っていきます。
これを人為的に増やす事で老化が抑えられ衰えた臓器がよみがえったのです。
発想としては…NMNはほかにも治療が難しいといわれる病気にも大きな効果をあげています。
アルツハイマー病の多くは脳が老化し神経細胞が減る事が関係しています。
NMNを早いうちから摂取していれば神経細胞の減少を食い止め発症を抑える可能性があると分かったのです。
マウスの実験で既に大きな成果をあげているNMN。
早ければ今年人への臨床試験が始まる予定です。
NMNの実用化をにらんで既に世界中の企業が動き出しています。
日本の大手食品製造会社の研究所はNMNを独自に製造できる技術を開発しました。
研究用の試薬でも価格は0.1グラムで4万円。
臨床試験の成功を期待しはやばやと大量生産の体制を築いています。
老化防止への期待が高まるNMN。
その効果はそれだけにとどまらない可能性がある事も分かってきました。
究極の夢若返りです。
長寿研究の第一人者の一人ハーバード大学のデイビッド・シンクレア教授。
NMNが持つ若返りの効果を発見しました。
マウスを使った実験で細胞を若返らせる事に成功したのです。
NMNを生後22か月人間でいえば60歳にあたる年老いたマウスに1週間継続してのませました。
すると年老いたマウスが生後6か月人間では20歳の体に若返ったのです。
若さの指標である細胞の活性化レベルを測ったところ生後22か月のマウスの細胞が6か月のマウスと同じレベルに達していました。
なぜ若返ったのか。
脳の視床下部は最新の研究で全身の組織に老化を止める強い指令を出す事が分かっています。
しかしその指令は年を取ると弱まっていきます。
NMNは視床下部を刺激し全身の組織への指令を再び強くさせる可能性がある事が分かってきたのです。
研究が更に進めば若さを保ったまま年を取るという社会を根底から覆す事態が起きるかもしれません。
爆発的な進化を遂げるテクノロジー。
老化とともに寿命革命に立ちはだかる病というもう一つの壁も突破しようとしています。
これは本物と寸分たがわないバーチャル心臓。
実際の手術の前に綿密なシミュレーションが行えます。
ロボットや人工知能も導入され過去の症例から最適な治療法を教えてくれます。
複雑な集積回路を組み込んだこの超高性能半導体。
心臓病の治療に力を発揮します。
心臓に直接貼り付け心臓が停止する兆候をいち早く察知。
電気の刺激で覚醒させる事を目指しています。
ものづくりの世界を変えた3Dプリンターの技術は移植医療に革命を起こします。
ずらりと並んだのは人間の細胞を培養し3Dプリンターで作り出した組織です。
この研究が進めば病気で傷んだ臓器を取り替える時代が到来します。
臓器製造に立ちはだかる壁は立体的な組織を作る難しさでした。
細胞を平面で培養する事はできても血管や神経を持つ複雑な臓器を作る事は困難と考えられてきました。
しかし3Dプリンターを使う事で一気にブレークスルーが生まれる事が期待されています。
この大学では3Dプリンターを使って腎臓を作り出しています。
人体への拒絶反応など課題はありますが臓器が衰えたら取り替えるという医療が現実味を帯びてきました。
寿命革命に立ちはだかる病の中でも最大最強の敵はがんです。
医療テクノロジーは劣勢だったがんとの闘いを一気に巻き返しています。
アメリカ・シアトル。
ハイグッドモーニング。
グッドモーニング。
この日最先端のテクノロジーを駆使した手術が行われます。
患者は腎臓がんの83歳の女性。
一刻の猶予も許されない状態でした。
しかし高齢で体への負担を考えると通常なら手術をためらうケースでした。
手術を可能にしたのがロボット技術でした。
手術ロボットダビンチ。
医師は手術台から離れた場所で遠隔操作するだけです。
人間では考えられないほどの可動域を持つ3本の手。
その動きに寸分の狂いもありません。
目に見えない血管を緑色に光らせる技術も搭載。
出血を最小限に抑える事ができます。
通常なら30分かかるがんの切除をダビンチは10分ほどで完璧に終えました。
がん医療を根本から覆すといわれる革命的な治療法も実現されようとしています。
開発を進める東京大学の片岡一則教授です。
片岡教授が開発したのは新兵器ナノマシン。
20万分の1ミリという肉眼では到底見えないサイズの物体です。
原料はポリマーと呼ばれる超微細な高分子化合物。
このポリマーに薬をたらすと自動的にそれを包み込みカプセル状の構造になるよう設計されています。
いわば内部に大量の薬を搭載するミクロのロケット弾。
病をピンポイントに狙い撃ちします。
この赤い粉一つ一つは通常の1,000倍の濃度の抗がん剤を搭載したナノマシン。
これだけで1兆の1万倍の数のナノマシンが入っています。
臨床試験も既に始まっています。
60歳のがん患者のレントゲン写真です。
肝臓に転移し余命3か月と告げられていました。
ところがナノマシンを投与する事でがんの9割が消え1年以上生存する事ができたのです。
これが動脈で…ですから動脈からこう行って末端まで行って戻ってきて静脈にこう入ってきます。
ナノマシンを投与した直後の血管の映像です。
赤く見えるのがナノマシン。
血管を通って全身を駆け巡ります。
ナノマシンによる治療は通常の抗がん剤と違い副作用がほとんどありません。
緑色は通常の抗がん剤治療の映像です。
血管の外側に漏れ出しにじんでいます。
がん細胞だけでなく正常な細胞まで攻撃しているのです。
一方ナノマシンにはがん細胞のみを狙い撃ちするセンサーが備えられています。
ナノマシンの表面につけられたリガンドと呼ばれる物質。
がん細胞が持つたんぱく質に反応します。
これがセンサーとなりがん細胞にだけ近づく事ができるのです。
そしてナノマシンはがん細胞の内側に侵入。
中心部にある細胞核の付近に到達すると抗がん剤を一気に放出するのです。
ナノマシンががんを撃退する瞬間です。
緑色ががん細胞赤色がナノマシンです。
がん細胞を次々に破壊していきます。
がんとの闘いを終結させる可能性を持つナノマシン。
臨床試験は最終段階に入りました。
医療の世界にさまざまなテクノロジーが入ってきて寿命革命が起きた。
それで僕たちは100歳まで生きられるようになったと。
清斗さん覚えていますか?若返りの薬が発売された2035年。
世の中すごい騒ぎでした。
覚えてるよ。
その若返りの薬をのむかのまないかで世間が真っ二つになったからね。
当時若返りの薬を巡ってテレビドラマが作られるほどでした。
それだけ薬が話題になったんだね。
ねえそのドラマ見てみようよ。
(テレビ)「かねてより多くの国民が普及を待ち望んでいた先進医療ヒトの細胞の再生能力を飛躍的に活性化し組織をよみがえらせるいわゆる若返りの薬にこの度保険適用の認可が与えられる事になりました」。
(治子)若返りの薬…?何だかおとぎ話みたいね。
(爪を切る音)
(治子)あっ!どうした?いきなり起きると体に悪いぞ。
今何時?私今日同窓会があるのよ高校の。
まだ7時過ぎだ。
朝から同窓会はやらんだろう。
そうお昼から。
その前に髪セットしないと。
ああっ!何だ?次は。
着物クリーニングに出したまんま取りに行ってないの。
美容室の予約はしてあるのか?
(ため息)クリーニングはどこだ?取りに行ってやるよ。
あれ?君!おい君知ってるぞ!3組の安田玲奈だろう?いいえ違います。
藤木です。
藤木治子。
思い出した!藤木だテニス部長の。
それは正解ね。
ウフフ!ほら治子。
ああ〜治ちゃん!治ちゃん。
美貴?真世子!治子は?まだ続いてるんでしょ?ご主人…弘樹さんだっけ?うん。
結婚式であんなにのろけてたんだからね。
私ね再婚したの。
やだあなたもバツイチなの?前の人ね30年前に亡くなって…。
ごめんなさい…。
ううん。
ご病気?やだ…嫌な事聞いちゃったね。
でも今は幸せよ。
とっても優しいの今の人。
そう…よかった。
うん。
な〜にそんなにしんみりしてんの?おじいさんには伝わらない話。
教えてよおばあさんのヒソヒソ話。
私は結局独身人生だったな。
恋のドラマに酔い過ぎて現実は結婚までたどりつかなかった。
あら今からだって遅くないじゃない。
若い子つかまえて年の差婚で人生締めくくっちゃったら?えっ?俺が協力しようか?友岡君が?いや〜よ。
妻じゃなくて介護役じゃないのそれ。
もうすぐ若返る薬が出るらしいじゃないか。
長生きもいいぜ〜。
(治子)私ちょっとお化粧室に…。
あ…。
治子!治ちゃん!治ちゃん。
治子。
治ちゃん!治子!目を開けた!お願いします!治子が目を覚ましました!どこ?ここ?病院。
分かる?病院よ。
(治子)病院?はい指先を見て。
あなた覚えてないの?同窓会で倒れたのよ。
そうだ…私…。
よし回復したようだ。
(2人)あっ!しばらく様子は見るがね。
よかった〜!治子が目覚めた。
本当!あなた10年近くも眠ったままで。
10年?10年って何?あなたは10年も意識を失ったままだったのよ。
68だった私は78って事…?でもあなたたち…?何で老けてないかって?老けてないっていうか…。
前より若くなったでしょ?治子あなたが眠っている間世の中急に変わったの。
変わった?年を取らなくなったんだよ。
医学の進歩。
若返りの治療を受けてるのよ。
私たちだけじゃないのよ。
世の中みんなが若返ったの。
主人はどこ?75歳だった主人は…今85でしょ?主人も若返ってるの?ねえ!ねえ!主人はどこ?自然に逆らって命を延ばす事を嫌がる人もいて。
ご主人は天命を受け入れたいって…。
あなた…。
ごめんなさい「みんなが若返った」なんて言っちゃって。
83歳老衰でした。
とても穏やかに逝かれたわ。
ごめんなさい。
私何にもしてあげられなかった。
あなた…もう一度会いたかった。
もう一度だけ…。
毎日変化する体に心は導かれて希望が湧いてくる
治子私ね子どもを産みたいと思ってるの。
今はまだ無理だけどあと10年以内には可能になるって私の体。
今から赤ちゃんを産むなんて…。
生き長らえているという事があまりにも充実している。
50代の時より若い
こんな晩年になるなんて…。
あなたのところに行くのずっと先になりそうだわ。
「治子様君が覚醒した時既に私がこの世にいないと知ったら君は自分を責め苦しがるだろう。
また老化をとどめられるこの時代君を待たなかった私を憎むに違いない。
そのためここに書き残す。
かっての君のご主人は30年前に亡くなった。
家に押し入った強盗に運悪く出くわしてしまい刃物で刺されて殺された。
いいかこの先気をしっかり持って聞いてほしい。
その時押し入った強盗は私だ」。
なんて事…。
「信じるかは君に任せるが刺したのは私ではない。
金に困っていた私はつい誘いに乗ってしまった見張り役にすぎなかった。
事件のあと私はいたく後悔し被害者の妻である君に謝罪して警察に出頭するつもりだった。
しかし君を見てしまった時からあとは君も知るところだ。
薬で命の衰えを止めて君の回復を待ち直接この事を伝えるのが道理だとも思った。
しかし30年前の事件の夜逃走の際私は通行人に顔を見られている。
時がたち今の私を見てももう誰も気付かないだろうが若返ってしまえば当時の顔に戻ってしまう。
謝って済む事でない事ぐらい分かっている。
ただ一つだけ分かってほしい。
君と結婚にまで至った気持ちは同情心などではないという事を。
本当に君の事が好きだった。
亡くなられたご主人に謝りそれから地獄に行ってくる。
さようなら治子」。
何でこんな事…。
はっ…はあ…。
はあ…はあ…はあ…。
(テレビ)「かねてより研究が重ねられてきたヒトの細胞の再生能力を飛躍的に活性化し組織をよみがえらせるといういわゆる若返りの薬の実用に向けた指針が発表されました」。
ハハッハハハハハハハ…。
アハハハハハハハ…アハハハハハハ…。
ハッハッハッハッハッハッハッハッハ…。
どうしてわしが再婚相手なんだ?ましてや強盗犯だなんて。
だから夢の話ですって。
全くお前は何を考えてんだか全く分からん。
自分だって一緒に笑ったでしょ?起きた早々ゲラゲラ笑う女なんて見た事ないから笑ったんだ。
お互い全く分かりませんね。
もう45年も一緒なのに。
分かって楽しいもんでもない。
若返る薬が出来るんですってよ。
そうか。
あなたならどうする?若く戻りたい?そんな事はいいからお前も早く飯を食え。
飯を食わないと死んじまうぞ。
はいはい。
ドラマのおじいちゃんは特別な理由で薬をのまなかった訳だけどまあ今でものむのまないは意見は割れたままだよね。
はい。
経験を蓄えたお年寄りが更に若さも取り戻したいとのむ人もいます。
片や天命を人の手で変えてしまう事は許されない社会も混乱してしまうと薬をのまない人もいます。
う〜ん。
まあ僕だったらどっちだろう?う〜んまあでもまだそういう年齢じゃないけどう〜んどっちの気持ちも分かるな。
(アラーム)清斗さんそろそろ昼食をとらないといけません。
血糖値が下がってます。
ナノマシンに加えて僕の体を人工知能が24時間モニタリングしてる。
体に少しでも異常があれば教えてくれる。
おかげで病気はほとんどしない。
あ朝ごはん食べるの忘れた。
早く飯を食え。
飯を食わねえと死んじまうぞ。
はいはい。
寿命の限界を突破しようとする人類のあくなき挑戦。
テクノロジーの進化によって医療は新たな次元に突入しようとしています。
病気になる前に病気の芽を摘む予知医療です。
予知医療を可能にするのは心拍数や体温血液データなど人間の体にまつわる膨大な情報ビッグデータです。
これは超薄型の電子回路を搭載した皮膚に貼り付けるセンサー。
5センチ四方の中に電子部品が144詰め込まれています。
血液中の酸素濃度から筋肉の動きまで24時間モニタリングし異常があれば直ちに人工知能が警告を発するシステムを目指しています。
更にビッグデータは人が健康なうちから死を予知するという奇跡のような事を実現しつつあります。
IT立国として知られる東ヨーロッパのエストニア。
全国民の生まれてから亡くなるまでのさまざまな医療情報をビッグデータとして収集しています。
この大学では国民の血液サンプルを分析しています。
この中から採血時は健康だったにもかかわらず程なく病気を発症し死亡した500人のデータを抽出して分析しました。
すると死因はバラバラにもかかわらず亡くなるまでの5年の間に同じ兆候が現れるという不思議な事実が浮かび上がってきたのです。
血液にはたんぱく質やDNAなど膨大な数の成分が含まれています。
健康にもかかわらず程なくして死亡した人はその成分のうち4つの値が共通して極めて高かったのです。
しかし4つの成分が病気とどのような関係があるのか今はまだ分かっていません。
この大学では4つの成分の値と死との因果関係を懸命に解き明かそうとしています。
健康なうちから死が予知できると未来を変えられるかもしれません。
がん治療を根本から覆すと期待されるナノマシンも予知医療の可能性を切り開こうとしています。
ナノマシンを開発した片岡教授は更なる進化を目指して海外の研究者にも協力を求めています。
今片岡教授が開発に着手しているのが体の異変を体内のナノマシンが捉え病気を予知する仕組みです。
ナノマシンからの警告を皮膚に埋め込んだチップに情報化させ医師に伝えるシステムを目指しています。
物理学など他分野の専門家との連携を深めています。
片岡教授の究極の目標。
それは病気の種類に応じて臨機応変に薬の成分が変化するナノマシンの開発です。
健康なうちからナノマシンを体内に巡回させておき自動的に病気の芽を摘む。
ナノマシンがいわば体内病院となるのです。
老化を止め病を治し予知する。
寿命の限界を打ち破ろうとする医療テクノロジー。
それは今謎に包まれた人類最大の敵がんの全貌を捉えつつあります。
遺伝子レベルでがんの全貌を明らかにする世界的なプロジェクトのリーダーの一人です。
正常な細胞の遺伝子の突然変異で生まれるがん。
マイヤーソン教授はスーパーコンピューターを使って突然変異のパターンを解析。
肝臓がんの場合遺伝子変異は1万5,000種類ある事を突き止めました。
謎に包まれたがんの巨大な姿がくっきりと見えた時その闘いは次のステージに移るはずです。
国や自治体が資金45億円を投じたナノマシン研究の新たな拠点が間もなく完成します。
プロジェクトのリーダーは…ここで国内外の研究者製薬メーカーの英知を結集させ一刻も早いナノマシンの実用化を目指します。
医療テクノロジーの進化が実現する寿命革命。
既に今先進国で寿命は一日5時間というスピードで延び続けています。
平均寿命が100歳に達するネクストワールド。
その時あなたは人生をどう過ごしますか。
心の準備はいいですか。
長寿を果たしたネクストワールドで人間が次に望むのは体力と頭脳のパワーアップ。
もう誰にも邪魔はさせない!脳研究遺伝子研究がそれを可能にしようとしています。
次回は人間のパワーを極限まで高める驚異のテクノロジーです。
2015/01/04(日) 21:15〜22:05
NHK総合1・神戸
NHKスペシャル ネクストワールド 私たちの未来「第2回」[字]
30年後の未来を描くシリーズ第2回は、寿命。先進国では30年後、平均寿命は100歳に達すると言われる。ガン治療、再生医療の発達、そして若返り薬。驚異の技術とは。
詳細情報
番組内容
今も人間は一日5時間ずつ寿命が延びている。それをもたらすのは、進化する医療テクノロジー。再生医療と3Dプリンターを組み合わせた臓器の再生、人間の体内を巡回し、がん細胞を見つけ出し、撃退するナノマシン、高難度の手術もミスなく行う手術ロボット…。なかでも衝撃的なのは、ハーバード大学の研究者が開発中の若返りの薬である。人間なら誰しも抱く「若いまま、年を取りたい」という究極の夢が現実味を帯び始めている。
出演者
【番組ナビゲーター】神木隆之介,【出演】島かおり,品川徹,洞口依子,神保美喜,布施博,中丸新将,【語り】林原めぐみ
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
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