これでこの時間の体操を終わります。
今日も一日お元気にお過ごし下さい。
旅。
それは美の世界への入り口。
(唐臼の音)大きい。
3つも動いてる。
へえ〜。
ほんとにどんどんこう…本当にその旅の日の夜は疲れきってしまいますね。
旅って僕にとってはそういうものですね。
自由な魂に身を委ね…。
手仕事のぬくもりに触れ…。
太古の祈りに思いをはせる。
「日曜美術館」90分の特別編。
にっぽんの美を探す旅に出かけましょう。
お待たせいたしました。
ありがとうございます。
はあ…。
わあ…。
空気が違う。
八ヶ岳大きいなあほんとに。
わあきれいだなあ。
うわあすごい。
きれい。
(カメラのシャッター音)うわあ…はあすごい。
名峰八ヶ岳の麓。
まだ文字すらなかったはるか昔。
(シャッター音)この地に豊かな文化が花開きました。
それは…。
(シャッター音)縄文人が暮らした痕跡は今でも簡単に見つける事ができます。
少し山に入ったこの場所にも…。
ここが今私たちが発掘調査を行っている場所ですね。
ビニールシートがかぶっていて地下の様子見れないようになってるんですけども5m下まで溝が掘ってあるんです。
その縄文時代の人たちがどのように採掘活動を行っていたのかという事を解明するために。
すごい。
それは早く知りたいですね。
今ちょっともう秋で落ち葉多いんですけれども…え!?ここも例えばこうやってちょっと落ち葉をかいて頂くと…。
ああ〜!ほんとだ。
これ全部光ってるのが黒曜石。
すごい。
ちょっとゾクッとしました。
普通に今黒曜石の上を歩いてきてたんですねじゃあ。
そうですね。
ここら辺もう一帯…。
すごいですね。
実はこの黒曜石もともと自然にあったものではなくて縄文時代の人たちが掘り返して捨てていった黒曜石がかなりの部分を占めてるんですね。
ここら辺はほぼ全体が縄文人の手が加わってますので。
今僕が触っている黒曜石はじゃあ古代の縄文人たちが削り取ったあとっていう事ですか?そうですね。
うわあすごい事だこれは。
ここは年代も分かってまして今から3,500年前の人たちがここで掘ってた事が分かってますので。
3,000年前の縄文人とつながった感覚ですね。
ほんとに3,500年前の人が触れたものを今私たちが触れていると。
なんかほんと感動ですね。
黒曜石空にかざしたら水色になりますからね。
空の色木々の色が透けて見えるってすごい事ですよね。
わあすごい。
あるある。
幼少期に父に連れられて日本各地の遺跡を巡っていてその時走って遊んでとか火おこし器で火をおこしてとかあとやはり土器や土偶の造形がこう…模様とか文様とかなんかそういうものに子供ながらに驚いて楽しんでたっていう記憶があるんですね。
そもそもでは日本人のこうアイデンティティーの原点って何なのかってやはりもう一度考え直してみた時に平安期よりも以前にそもそも縄文時代っていうものがもうしっかりと日本の形模様とか暮らしがやっぱりその中から生まれてくる。
せっかく日本人に生まれて日本の美術を楽しむのであれば縄文から…。
なんか喜びに変わっていくんじゃないのかなって思うんですけどね。
絶対楽しいですねそっちの方が。
「ビーナちゃん」バス停留所。
ああ着きましたね。
尖石縄文考古館到着しました。
注口土器。
うわあ文様がすごい。
へえ…へえ〜。
ああ蛇だ。
いました。
「縄文のビーナス」。
すごい形をしてるなあ。
胴体が…体は結構こう平らなんですけどね。
おなかがきっとこう…子供を宿した妊婦さんのおなか。
そしてお尻も反って突き出して。
やっぱりこうどっしりとした骨盤。
そして頭の…頭部には渦巻きの文様が施されてますね。
ほんとに高い技術でものすごい精密に作られてる印象を受けますね。
背中からお尻にかけてのこのカーブもすごいですよね。
こんな後ろからしっかり見る事なかなかできなかったなあ。
あっ…ちょっと「縄文のビーナス」に夢中になってたんですけども隣にもいました。
うわあこれまたすごい。
「仮面の女神」。
やっと会えた。
ちょっとこう息が詰まりますよね。
写真やレプリカ初めて見た時にほんと目がくぎづけになった土偶なんですけど本物を目にするとちょっと息吸えないですね。
強烈です。
力強いですすごい。
「仮面の女神」の方は乳房の造形は省かれてますね。
一見男性かと思いきや女性なんですね。
ちゃんと性器の形がしっかりついていますね。
うわあ後ろがすごい。
「縄文のビーナス」とはもう全く作り込み方が違いますね。
文様も「仮面の女神」の方はこう小さな…何でしょうね何らかのとがった工具でほんときれいな間隔で穴が開けられてその穴も…。
で渦巻きのような文様が入って。
これ何だろうなあ。
なぜこの形になったのかなぜこんなにも高い技術を駆使して丁寧に作られたのかっていうそう考えるとこの土偶たちを作ろうとした当時の縄文人の思いというものをやっぱ感じずにはいられないですよね。
この土偶を4,000年5,000年という時空を飛び越えても今こんなにも感動できるってすごい事だと思うんですよね。
はいどうぞ。
失礼します。
ほんとに丈夫な頑丈なドアになっています。
ちょっと今これから電球をつけます。
どうぞ。
これが重いんですよ。
アハハ。
どうぞ。
うわあ…おお〜。
すごい数の土器が。
へえ〜!全て修復…復元された状態でこういう形で保存されてるんですね。
復元できるものについてはこういう形で全て。
あ!これなんか見て下さい。
これに関しては結構…。
何でしょうイノシシでしょうか?そうですね。
これ結構リアルですね。
リアルですね。
うわあ…ちょっと重さとかも全く想像できないですね今。
失礼します。
ああ…。
軽いんですね。
そうですね。
へえ〜。
この渦巻き。
ああ…。
あっほんとにしっかり作られてる。
何ていえばいいんでしょうこう取っ手の部分とかほんとにこうヒタッと…ヒタッと密着してくるというか。
この手の技の跡はほんとにピタッときますよね。
きますね。
すごい。
すごいなあ。
ですからほんとに一つとして同じバージョンはないですね。
ないんですね。
はい。
縄文時代イノシシはペットだったという説も。
思わず「カワイイ」と言いたくなります。
マムシをかたどった土器。
複雑を極めた造形は高度な技術で焼かれた証し。
毒蛇は死をもたらすと同時に強い生命力の象徴。
縄文人は生と死をつかさどる存在としてあがめたといいます。
じゃあどうぞ。
土偶…土偶ですね。
はい。
普通土偶はこういう形の…。
破片で出てくる事が普通なんですね。
ですから頭だけだとか足だけだとかっていう結構そういうものばっかりなんですけれども。
何かこう土の素材もやはりバラバラになっているものと「仮面の女神」にしても「縄文のビーナス」にしてもちょっと違うような気になってしまうんですけど。
惹きつけられますね。
うわあ何だこの形は…。
そうですね。
実は「縄文のビーナス」のお友達がいるんですね。
ちょっと上げますね。
え?どうですか?あっほんとだ。
ああほんとだ。
「縄文のビーナス」は…そうですねあの頭部平らになっていてこう側頭部に文様が入って。
頭がこうカッパみたいに平らなんです。
平らですね。
ほんとに顔の形がハートなんですね。
美のパターン化だと思うんですよ。
だから縄文美人の典型的な顔の形はハート形表現とだんごっ鼻と目がアーモンドアイに近いっていうところにキーワードがあったかなと思います。
「縄文のビーナス」はこの部分に渦巻きの文様が入ってますね。
でも渦巻きの文様って「仮面の女神」の方にも体の部分や手の部分などに見られますよね。
渦巻きって一体どんな意味合いがあるんでしょうか?例えばツル植物ってご存じですよね。
ツルって生命力どうですか?強いですね。
雑草でツル草っていうのは本当にはびこって困るんですけれどもあの持っている生命力。
または渦潮の渦っていうのは永遠性ですよね。
要するにいつでも生まれてまたそれが終息していくところそのイメージがどうも私的には渦にあるのかななんてふうに思う時はあります。
なんかそういうふうに考えるとほんとに一つ一つの文様にもやはり込められた意味というか最初この意匠はどこからくるのだろうというふうにもう見る度に驚くだけだったんですけどもそう考えると一つ一つのその文様の意匠が見えてきそうな気持ちになりますね。
答えはなかなか分からないかもしれないですけどもほんとにいろんなものを自然の中から想像してこの形へとなっていく過程を読み解いていく事がなんかできそうな…。
でもできないから面白いんだろうなこれがまた。
そうですね。
今日の記念にこれと…「仮面の女神」の大きいのと土器の…ミニチュア土器を。
この2つを。
すいません。
ありがとうございます。
こちらとこちらをお願いします。
こういう場所に来た時には信州に来たらおみそやおそばを地のものを食すのと同じ感覚でやっぱ地のものをしっかり手に入れていくっていうのは大切な事です。
大事ですよねこういうの。
袋も大切にしますから。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
失礼します。
やった〜。
ああ…。
うわあ楽しかった。
和歌山にはもう何度も訪れてはいるんですけどもほんとに毎回新鮮な姿を見せてくれて今日なんかもさっきまですごい雨降っていて今まで来る時ってどちらかといったら空はもう青空で晴れてる日が多かったんですけども今回は霞がかった雨の和歌山もまたいいですね。
本州最南端の町串本町。
海岸には雄大な自然の造形が広がっています。
江戸時代はるばる京都からこの地にやって来た絵師がいました。
やっとの思いでたどりついた時この景色を見て何を思ったでしょうか。
ああ…あっ。
ああ…。
おお〜。
はあ…。
これ…。
何度来ても毎回驚きますねやっぱり。
冷静ではいられなくなるというかもう圧倒されますしその…何でしょう絵を見に来るっていうよりもほんとに体で感じに来るというかぶつかりに来る感じですよね。
見るっていう行為じゃなくなるんですよ。
この龍虎に対面すると。
その絵師とは長沢芦雪。
写実の巨匠円山応挙の弟子として京都で修業を積みました。
鍛錬に鍛錬を重ね孔雀を描けばご覧のとおり。
羽の一枚一枚までまさに真に迫る筆遣い。
33歳の時忙しい応挙から代理を命じられ和歌山へ。
師匠の下を離れた芦雪はこの地でそれまでになく大胆に筆を走らせました。
芦雪であればほんとにこうものすごいリアリティーのある龍や虎だって描けるはずですしそれこそもっと…誰が見てもうまいって思えるような龍と虎なんてもういくらでも描けると思うんですよね。
でもこの2体が出てきたっていうのはやっぱりこの和歌山のこの串本の空気この土地の風土が芦雪をそうさせたんでしょうね。
何だろうこの自由さはって思ったんですけどそこだと思うんですけどね。
芦雪自身の心がもう表れてるという。
いやあ自由ですねほんとに。
芦雪の心を解き放った紀州の風土。
古くから人々は自然に宿る神に祈りをささげてきました。
およそ2,000年の歴史を持つ…「ゴトビキ岩」と呼ばれる大きな岩がご神体として祀られています。
毎年2月ここで御燈祭という火祭りが行われます。
オーケーです。
ありがとうございます。
きついですか?いや大丈夫です。
しっくりきてます。
まずはこの階段を上るところからいってきます。
内側からこう「うお〜!」っていう。
(一同)わっしょいわっしょい!
(一同)わっしょいわっしょい!
(一同)わっしょいわっしょい!
(一同)わっしょいわっしょい!芦雪の旅は半年に及びました。
その終わり頃に訪れた集落。
失礼します。
(住職)はいどうぞ。
今そうしたらあそこへ掛けてみますから。
ありがとうございます。
どうぞ。
うわっほんとだ。
こう枝の線がもうほんとさまざまな方向へ描かれてるので躍動感あるんですけれども。
面白い。
ちょっとふざけてるんじゃないのかなって思わすぐらいなこの花の…。
「花!」っていうこうなんかところどころなんかもうクルクルクルって丸になってでもなんかそこがいいですね。
でもしっかり確かに梅の木と梅の花ですからね形が。
見たものを心にとどめているものをほんとにそのまま手へとこう伝えて磨き上げた技術がもうあとは勝手にやってくれるというか芦雪ってなんかもうほんとにいろんなもの目つぶってでも描き上げていきそうなほんとそういう感じにも見えてしまうんですけどね。
絵師でもそうだし役者でもそうだと思うんですけど経験を重ねたりよりいろんな事を知ったり学んだりすればするほどやっぱり何かをやらなくてはいけない。
いわゆるプロになればなるほど何かするものなんですよ絶対に。
でも今回の芦雪のああいう絵のようにそれを踏まえたうえでどれだけ心のままに描くかっていう絵を見てきた時にやっぱりここだよなって思うんですよね。
ほんとになんかすがすがしさっていうか作為を全く感じさせないあんな表現が自分もいつかできたらってほんと思いますからほんとに芦雪が「間違ってないよ」って言ってくれてるような「こっちこいよ」みたいな。
(シャッター音)ここは大分県の山深く…。
(唐臼の音)音聞こえますね。
(唐臼の音)おっ。
(唐臼の音)何か打ちつけてるような…。
(唐臼の音)ああ聞こえますね。
おお〜。
おっおお〜この音。
(唐臼の音)へえ〜。
(唐臼の音)ドスン。
ああこれだ。
おっこちらは3つが動いてますね。
ああこちらも…。
うわあ〜!わあここは…。
大きい。
3つも動いてる。
(唐臼の音)へえ〜。
うわあいいなあ。
(唐臼の音)やっぱ音ですね。
(唐臼の音)たまった水が落ちていくこうザバーンっていう音とこっちからはドスンドスンっていう。
おっ一緒にきた。
(唐臼の音)うわあ。
(唐臼の音)
(唐臼の音)柔らかい。
柔らかいですね。
すごいもうパウダーのようなサラサラと。
あっすごい柔らかい。
(唐臼の音)ちょっとあれですよねほんと昔話の世界に飛び込んできたような感じですね。
(唐臼の音)江戸時代に始まる焼き物の里小鹿田。
僅か14軒。
そのうちの10軒が今も昔ながらのやり方を守りながら焼き物作りを続けています。
あっこういう模様もあるんだ。
やっぱ現地に来ないと出会えないものってありますね。
これも小鹿田焼になるんだ。
へえ〜。
職人の方たちが作ったこの形も作家の方が作った一点の陶芸作品も…。
変わりないというか。
言ってみればこれを何十個何百個と作る方がすごいんじゃないのかなって思ってしまいますよね。
小鹿田焼の始まりはおよそ300年前。
これは茶の葉を保管した壺。
柄杓で水をまくようにかけた釉薬。
無造作にでもどこかリズミカルな味わい。
飾り気のない徳利。
焼酎やどぶろくなどを入れるのに使われました。
周囲を山に閉ざされた土地で人々はひっそりと生活用の焼き物を作り続けていました。
その名が知られるようになったのは昭和の初め。
民芸運動のリーダー柳宗悦がここを訪れ実用の美を絶賛しました。
柳は無心に作る陶工たちに感銘を受け「その姿勢を崩さないように」と助言したといいます。
おはようございます。
失礼しますお邪魔します。
ああそうですか。
なかなか勘ばっかりなもんですから焼くのが難しいですね。
ちょっと火が強いと傷むしですね。
あの中見ていいですよ。
うわあ…。
火が踊ってます。
(シャッター音)
(シャッター音)
(水音)そうですね。
これで混ぜて実とこういう砂かすに離すわけです。
男の人に焼き物を作る作業をするためには女の人がね前もって前の仕事をちゃんとして土を作って焼き物が出来るようにそういう段取りをするのが女の人の仕事なんです。
菊の花を思わせる大皿。
細かい筋のような模様に小鹿田焼を代表する技が使われています。
まず器の表面に溶いた白い土を塗り…。
刷毛をリズムよく当てていくと…。
「打ち刷毛目」と呼ばれる独特の模様が浮かび上がります。
そしてもう一つ目を惹かれるのが「飛び鉋」と呼ばれる模様です。
いいですねこの凹凸感が。
なんか小鹿田焼っていう。
ああいいですね。
全部手作業手仕事っていうふうに考えると一体どんな工程でこれが生まれるんだっていうふうになりますね。
こんにちは。
失礼します。
よろしくお願いします。
8代続く窯元の当主坂本工さんです。
親から子へ受け継がれるのが小鹿田の伝統。
今は長男とロクロを並べています。
やりましょうか。
はいお願いします。
(坂本)これもちょっと半乾きの状態で…。
おお〜。
(坂本)乾くまでこのまんまといいますか落ちるなら落とすでいいんですけど。
だから単純な作業ですけど。
その道具が面白い形をしているなと思ったんですけれども。
全部手作りですけど昔の時計のゼンマイ式の時計のバネを切って使ったり。
バネの部分なんですか?
(坂本)はい。
確かにしなり…。
(坂本)今もうほとんど数がないので…。
見なくなりましたよね。
(坂本)デジタルですからね。
(シャッター音)
(シャッター音)
(シャッター音)小鹿田の土とこの風土だからこそ出来てきた形や用途模様もそうだと思いますしそういうとこだとどの辺りが一番色濃く小鹿田の特徴としては…。
多分…そこは無意識に皆さん思ってると思います。
窯焚きしててもやっぱり薪も2年以上乾燥させますんでそういう…大変ですけどそういったのもやっぱり全部が作業上もうちょっと言い方が大げさかもしれないですけど…ロクロ入れたり窯焚いてたりとか。
まさに自然が奏でているリズムをもう生まれてからず〜っと体で耳で聞いて体でこうやって感じてきて更にものづくりをするっていうのはこのリズムでものづくりをするっていうのは修業してできるとかっていう事じゃもうない。
このような環境の中で生活し仕事をし続けるからこそ体得できる領域なんだなというふうにも感じました。
兵庫県加西市に写真を見て心奪われた不思議な石仏があります。
ちょうど頂きます。
ありがとうございます。
いやあまずは…。
いい顔してるなあ。
かつて宿場町として栄えた千年以上の歴史がある町。
こんにちは。
あっ羅漢様…ああ五百羅漢が。
うわあ見事だ!想像以上だ。
ああいたいたいた。
これ…これは…。
いい顔してるな。
笑ってる。
なんて素朴でみんななんでこんなに優しい顔をされてるんだろうという。
隣のうちのおじさんというかそういうすごい身近さというか。
そういう素朴さ。
なんでこんなものが生まれたんだろう。
すごい不思議だな。
どうもこんにちは。
よろしくお願いします。
そもそもこの五百羅漢の成り立ち伝承というものがあればお話を聞かせて頂きたいんですけれども。
そこがとても味というか…。
その時に作った人たちのそれぞれの顔をこう投影してったりとか亡くなった方の表情だったりとか。
明るい…あいつは明るいやつだっただから思いっきり笑わせてる顔があったりとかここに住んでた人たちの顔みたいななんかねそういうふうにも思えてきますよね。
(シャッター音)
(シャッター音)皆さんの生まれ育ったこの地にしかない優しい顔の石仏たちどんなふうに見てます?話し相手?はあ〜。
ここに来てはちょっと心の中で会話して…したり時には。
挨拶をして。
炎に揺らいでる石仏ももちろん美しいですし僕はこの光景を見たいという思いが最初あったんですよ。
でも入ってきて子供たちが付けてるその姿の方に美しいなって思ってしまうというかやっぱりこうやって人が守りながらつなげていって五百羅漢を通してこの加西の人たちの姿の美しさというものが見えてくるなと思いましたね。
そこをやっぱり今日は感じましたね。
ちょっと日本を離れてここはイギリス…今世界的に注目されているある日本人アーティストの個展が開かれました。
そこにあるのは打ち捨てられたものたち。
無数の廃材や…。
古い写真。
懐かしさと衝動と混沌。
彼の中のアーティストの精神それは信じられないほどの自由さです。
何ものにもとらわれない。
すばらしい事です。
これほど自由なアーティストはそうはいません。
身の回りのあらゆるものを材料に1日前には…いや1時間前には存在しなかったものを作り出します。
彼の作品はとても大きな影響力があります。
日本以外のアーティストにも影響を与えているのです。
あっいたいたいた…。
おはようございま〜す!おはようございます大竹さん。
遠い所…寒い中。
いやいや…。
よろしくお願いします。
どうもおはようございます。
よかったです。
またお会いできました。
いえいえどうも。
宇和島到着しました。
初めてでしょ?当然。
宇和島僕何度か…。
来てるの?ああそう。
寄ってみたい場所だったのでフラーッと来たり…。
よかった。
なんかね…俺も宇和島は30年近く行ったり来たりでいるんだけど。
30年ですよね。
まだ詳しくないっていうかさ。
今日はだから布でまた絵を描かせてもらうんだけど何ていうかな…何を描こうかなと思っててさ。
ちょうどここは今上がスタジオで。
こちらですか。
暇な時は時々使わせてもらう。
どうも。
こんにちは。
はじめましておはようございます。
おはようございます。
顔細いね。
いえいえ…お邪魔します。
よろしくお願いします。
今日は大竹さん寒くなったな。
寒いね…今日は寒いわ。
わあ広い。
広いですね。
ああすごい。
こんにちは。
よろしくお願いします。
失礼します。
うわあ…。
もうちょい濃い方が…。
どうしようかな…。
ほんとに何だかよく分かんないもんねこれね。
形がさいろんな形が体の内側にたまっていく感じはするんだよね。
だから時々そういうのを吐き出したくなるっつうかさ。
だからなんかこう心象風景っていうんじゃないんだけどなんかそういうようなのが近いかな…。
なんかこうあったかいんだけど寒いみたいなさ言葉で表現しにくいような感情みたいなのに近いかもしれないよね。
形とかっていうのは。
なんかもうこれでいいと思うんだよね。
これ以上やると…もうこれでいいと思うんだ。
うんこれでいい。
これで多分出来上がりだよ。
こういう結構なげやりな方がいいんだよね。
途中で終えちゃってる感じの方が。
結構俺なんか絵の事とかをさ言葉であまり語りすぎるとさあとから怒られたりするからさ「適当でいいんじゃないの?」とかって言うとさあいつふざけてんじゃねえのってなっちゃうわけ。
だけどやっぱ俺にとって適当っていうのはさすごい重要な言葉なのよ。
そこがなんか難しいんだよ。
適当っていうのは絵にとって核だと思うんだよね俺は。
自分自身が見た事ない絵が見たいわけよ。
だからこんなの俺見た事ないもん。
自分の中で描いた事もないしさ。
なんかいろいろ絵の具用意してもらったのに結局1色しか使わないね。
あとちょっとでも余った絵の具はさ…。
(笑い声)これ秘密基地に向かってる感じがすごくする…。
でしょ。
ここがさ何も変わってないよね。
ここでもう…FRPの作品とかは全部作ったっつうか。
ちょっと暗いけど。
あっすごい!へえ〜!うわあすごい!だからこれがさ型なのよ。
これがだから原寸の型だよな。
うわあ…。
あの壁に船がぶら下がってるのとかいいでしょ。
すごい状況ですね。
もう全部ここで作ってたんだよね。
これだってとんでもないよね。
鉄がこんなになっちゃうんだもんね。
ほんとですね。
これすごいよ。
何年かかったらここまで朽ちるんだっていう。
すごいわ。
これを壁に掛けたいよね。
すごい。
本当にすごい。
大竹さんどうでした?ここ来た時「見つけた!」って感じ…。
そうだね。
興奮したねやっぱ。
やっぱさ何でも目が慣れていくと興奮ってなくなっていくじゃない。
最初に来た時はさ全てのものに興奮するわけよ。
だからそれを忘れるとさ駄目だなとは思うよね。
興奮して作ったものっていうのはやっぱり何かが閉じ込められるっていうかね。
そういうのはすごい感じるよね。
だからここに来るとそういうのは思い出すよね。
落ちてるものっていうか位置も何も変わってないしさ。
ここが食堂?ここでいつもごはん食べてた。
何も変わってないよ。
30年前から。
ここでだからいつも休憩したり作業着着て。
ほんとなんかねお昼ごはんみんなで食べたりしてる。
いや葛藤の毎日よもう。
やっぱり何ていうのよく当時でも「広い所でいいですね」とかさ「田舎は落ち着いていいですね」とかって言うけどやっぱそんなもんじゃないわけよ。
やっぱりその…ある意味だって自分が作ってる事は望んでる人はいないわけだからさそういう作品とか作ったって5mの船で何か作ったってそれのニーズがないわけじゃん。
はっきり言って。
暴走する以外道はねえなっていうさ。
先の事考えてもしょうがないっていうかとにかく暴走しまくるみたいのしかないわけよ。
だから何ていうのかな…やっぱり一日1点ずつでも作っていかないと世の中から自分がフェードアウトしてっちゃうようなプレッシャーが強いよね。
自分がそれがどういう価値があるとかさどういうふうな意味で作るとかじゃなくて自分自身が1点ずつ先に進んで作るっていう事以外ないわけよ。
もうなんか自分がいる意味がないっていうかさ。
ここはだから船の材料置き場。
いやいろんなのが置かれてますね。
そうだね。
大竹さんの作品づくりで僕今これだけの素材あるんだと思って。
そう。
もう切りがないよね。
切りがない。
切りがないほどあるよ。
切りないけどその中でもあの作品に使われていった素材たちというのは…。
そうだねごく一部だろうね。
結構ここら辺のやつとか…。
面白いの落ちてるんだよね。
やっぱ形とかがさこういうのって自分で…何ていうのかな予想がつかないじゃんこの形って。
だから結構…そういうのが面白いよね。
自分が思いつかない形が落ちてるっていうかさ。
ほんとに面白い道歩いてるなって気分になってきました。
(シャッター音)
(シャッター音)
(シャッター音)
(シャッター音)寒い…。
どうぞ。
ありがとうございます。
・
(女性)いらっしゃいませ。
お邪魔しますこんにちは。
いつも何飲まれてるんですか?いつもここはバーボン。
ロック?水割り?同じやつを…。
(女性)大竹さんロック?うん。
おでんがある。
おでんですか?頂きたいですね。
おでん頂きたいですね。
ああおいしそう。
おでんも是非お願いします!
(女性)おでんもあります。
はい是非是非。
今日一日大竹さんとほんとにいろんな所に連れてってもらっていろんな話聞かせてもらって。
大竹さんと美術の…いろんな話の中でも美術の話をしてる時聞いて思ったのは美術の話をしているんだけどもその話は決して芸術がどうだとかじゃなくて美術の話から僕は大竹さんの生きるっていう事の話に聞こえてくるんですよ。
ほんと美術って日常であって日常の中にもいろんな所に…大竹さんもおっしゃってた「いろんな所に潜んでるんだよ」って。
それ誰がつかめるか。
クッとそこをつかめるかだけだから…。
生きる事なんだなって。
だから…。
あっだからなんですかね大竹さんの作品を見てきっと「元気が湧きます」とか…言われたりしませんか?まあね気恥ずかしいだけなんだけどさ。
その新さんの生きるって事とさ共通してると思うんだけど現代美術っていうので俺が興味持つとこっていうのはそれをつくった肉体がこの世にまだあるっていうのがすごい密接に関わってると思うわけよ。
過去の死んだ巨匠で尊敬する人は数限りなくいるしさヒーローもいっぱいいるけどでもその人たちの業績をもう語りたくはないもんね。
やっぱさ生きてるんだから今ない価値観を作れよと思うんだよ自分で。
やっぱりさ現代美術っていうのは時間の評価の蓄積っていうのが短いからさそれだけいろんな意見不確定性もあるわけじゃない。
だけどなんかもうちょっと…そこで生きてる間にあがくっていうのがさ面白いなと思うんだよね。
それが生きて何かに興味を持ってやっていくって事でさ。
いやあちょっと語りすぎたな。
なんか酒が入りすぎた感じするんだよね。
ジーンときてます。
しみてます。
・「Girlsinwhitedresseswithbluesatinsashes」2015/01/03(土) 06:35〜08:05
NHKEテレ1大阪
日曜美術館特別編「巡る、触れる、感じる〜井浦新“にっぽん”美の旅〜」[字][再]
90分の特別編。日本美術をこよなく愛する井浦新。全国の知られざる“美”を訪ねる一人旅に密着。縄文の土偶、江戸時代の奇想の絵師、謎の五百羅漢…出会いと感動の旅。
詳細情報
番組内容
90分の特別編。日曜美術館の司会を務める俳優の井浦新。日本美術をこよなく愛し、全国の知られざる“美”を訪ねるのがライフワーク。そんな一人旅に密着する。長野で出土した縄文の国宝土偶。紀州を旅した江戸時代の奇想の絵師。300年変わらぬやり方を守り続ける九州の焼き物の里。いつ誰が何のために作ったか、謎の五百羅漢。そして、四国で廃材から世界を魅了する作品を作り続ける現代アーティスト。出会いと感動の旅。
出演者
【出演】井浦新,大竹伸朗,【語り】伊東敏恵
ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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