オイコノミア新春スペシャル「今年は“ライブ”が熱い!?」 2015.01.02


(歌舞伎の掛け声)
(又吉)あけましておめでとうございます。
今番組をご覧の皆様はにぎやかなお正月をお過ごしのことかと思いますがそんな華やかなおめでたいときに僕のようなですね暗い者が出ている番組を見ていただきありがとうございます。
ねえあの経済学を学ばせてもらっているこの「オイコノミア」もおよそ3年がたちましてこれもひとえに番組を応援してくださっている皆様のおかげかと思います。
今年はですね少しでもえ〜明るくねえ〜僕も社会も明るくなることを目指して頑張っていきたいと思います。

(浅田)こういう感じ?ああ浅田先生。
あっ。
どうもどうも。
どうもこんにちは。
こんにちは。
おみくじですか?おみくじです。
いいですね。
じゃあ又吉さんもどうですか?じゃあ僕はこっちをやってみましょうかね。
はい。
さあ見ましょうか。
「大吉」。
おお!すごいじゃないですか先生。
「学問安心して勉学せよ」。
ヤバイな。
勉強しろって言われてますね。
おっ僕も大吉ですよ。
大吉のはずなんですけど「商いは利益すくなし」って書いてありますね。
どういう事ですか?どういう事ですかね?恋愛は大丈夫ですか?恋愛の方は…。
「自我を抑えれば大吉」。
自分を抑えて欲望に流されるなということでしょうね。
新年からついているんだかいないんだか微妙な又吉さんと浅田先生。
それならばと絵馬に今年の願い事を…。
何を書くのかな?先生何書かれたんですか?絵馬には。
ちょっと字が汚いんですけども視聴率が落ちたというと嫌なので視聴率up。
それからもうひとつは私大学の教員でしかも経済ですからまあ景気がよくなって就職率がアップしろと。
なるほどこれすばらしいことですね。
どうも。
じゃあ又吉さんはどうですか?僕はですねこちらですね。
「自分のライブが大成功しますように」と。
僕はもう毎月ライブ自分のライブやってますんで。
この書き方だと他の人のライブはどうでもいいんかみたいになりますけどこれまあ主に出演者側として自分のライブが大成功しますようにと。
今日のテーマはそれこそこの「ライブ」なんですけども大体モノとかサービスからですねライブの時代になってくると。
はい。
みんな自由な時間が出来た。
自由な時間を何するかというと楽しめる。
より面白くするのがライブだと。
今日は特にライブに関して検討していきたいと思います。
よろしくお願いします。
お願いいたします。
(歌手)さあここからは元気よくいくよ。
さあ来いよ。
(観客たち)2・1・ワー!お正月と言えば毎年カウントダウンライブが大盛り上がり!実は今音楽業界ではライブの集客数は右肩上がり!CDが売れなくなったと言われますが人気ミュージシャンはいつも大会場を埋め尽くしています!お正月は芝居も新春公演がめじろ押し!お笑い業界もかき入れ時です。
ハハハハハッ。
最近のお笑いライブは家族連れの観客も多くなりました。
肩重い?アハハアハッ面白い!我らが又吉さんも今年の目標は「ライブの大成功!」でしたよね〜。
え〜ええ。
何笑ってるんですか?皆さん。
(綾部)多分恐らくお前のジャケットじゃないか?いやいやこれはもうアレですよ。
漫才師としては最高のやつでしょ。
ずばり!新春オイコノミア予想。
2015年は「ライブ」だ!さまざまなエンターテインメントをライブをキーワードに経済学で考えます。
ハハハ〜!ライブ。
先日見せて頂いたんですけどもライブは面白かったです。
ありがとうございます。
また娘と行きたいと思います。
ぜひぜひ。
1人だけでやるライブもやってるんです毎月。
どうですか?入りは?入りは今のところ大丈夫です。
それ分析してます?どういう分析ですか?例えば何人ぐらい来て何歳の人が来ていてアイツが笑わなかったとか。
なんとなく。
なんとなくですか?それは分析なんてもんじゃないですけどやっぱりやりながら毎秒傷つくんで。
(笑い声)笑ってない人おったら全然笑ってないやんとかなんかそういうの分かるんでじゃああの人たちとかていうのは自然とやっぱり意識はしますよね。
たまによくなかったなっていう日とか来月お客さん減るやろなって思いますもんね。
又吉さんはサッカーも好き?サッカー好きですね。
あれも現地行くと違いますよね。
違いますね。
現場行くと分かりますよね。
分かりますね。
まあ音楽もそうですしね。
そうですね。
お芝居なんてたまに夜中ねテレビでやってますけど見に行った方が絶対面白い。
見に行った方がいいですよ。
人はなぜわざわざライブに出かけるのでしょうか?ライブを楽しむには演奏が行われているその時その場所にいなければいけません。
これがライブの特徴。
「演奏と観賞が同時に行われる」という点です。
これに対しCDは演奏と観賞が別の時間に行われています。
そのため「演奏」の「持ち運び」が可能です。
つまりライブとはいつでもどこでも楽しめるというものではなくわざわざ出かけるだけの価値がなければいけないのです。
実はお正月ならではのアレもライブ!皆さんは買いました?福袋!この福袋一見モノを買っているように見えますがこれもライブの一種です!中身が分からなくても福袋を買うのはお正月ならではの「ライブイベント」として価値があるから。
ハハッ。
何を隠そう私もあの福袋大好きでございまして人をかき分け押しのけ前に進んでいく自分が好きみたいなところありますね。
エヘヘッ。
人々は福袋と同時にこの時にしかできない「体験」と「思い出」を買っているのですね!お正月に高級なレストランで食事をしたり温泉旅行に行ったりするのもライブと言えます。
その時間にその場所でしか得られない満足のためにお金を払っているのです。
う〜ん。
又吉さんのライブにですね例えば今テレビをつければタダですからね。
本当は又吉さんのライブに1万円払いたい人もいるかもしれない。
ああなるほど。
200円の人もいるかもしれない。
これ一緒の視聴率になっちゃいますよね。
あれはよくないですね。
テレビなんかは問題になってくるのは排除可能性が無いと。
テレビの場合はもう誰でも見れますよね。
はいはい。
例えばこの番組は「お前は聞かせない」とかそういうことはできない。
今のところできないですよね。
ですから排除可能性が無いときにですね本当にそれが皆さんにとって重要かどうかっていうのは全く分からないんですよ。
はい。
昔横浜に住んでるときに「ゆず」の路上ライブちゃんと見た。
「ああいい歌だな!」と思いながら「2,000円ぐらい払っていいな」と思いながら立ち去っていきましたよ。
これが排除可能性が無いという。
なるほど。
何度か出てきた「排除可能性」という言葉。
どういう意味でしょう?簡単に言えばお金を払わない人を締め出すことができるということです。
ライブを楽しむにはお金を払わなければ会場に入ることができません。
タダで見ようとする人を閉め出せるので排除可能性があるというわけです。
ライブは多くの人がその時間にその場所にいることに高い価値を感じわざわざお金を払って足を運びます。
これに対しテレビは一部の有料放送を除いてタダで見る人を締め出すことができません。
そのため排除可能性が無いと言えます。
そのう課金してないってことになるとそれにどのくらいみんなが価値を感じてるか分からないんですよね。
これは困るんですよ経済学者は。
ああ。
分析できなくなっちゃって。
スポーツも日本の場合はですね例えばボクシングなんかもタダで地上波でバーっと流してますよね。
向こうの場合はアメリカの場合はペイ・パー・ビューですからメイウェザーでしたっけ?向こうのチャンピオンかなんかがファイトマネー90億かなんかなんですよね。
そんな…。
それほとんど世界中でみんなが同時に見ますので90億でも払えるんですよ。
へぇ〜!それがだから垂れ流しだと分析できないと。
できないですね。
もうちょっとちゃんと課金してほしいんですけどもね。
僕の場合だとふだんライブもやってるじゃないですか。
はい。
もういっそのこともう一人ずつに課金する。
自分だけのライブの時に来てくれたらこの人たちをいかにしてまた来させるか?場所場所に応じたネタをやってくれてそれが好きな人がパーッと何て言うんですかそこに来て課金されて入っていくという事に変化すると思うんですよね。
みんながある程度生産性が上がってきたらそれを時間で割りふりできますからそうすると絶対にライブ系の生のモノがはやるはずですよね。
ふ〜ん。
はやります?絶対はやると思います。
本当ですか?いや期待してるんですけど。
いや僕も期待してるんですよ。
それ。

(歌手)ハッピーニューイヤー!ライブハウスは毎年年越しに熱狂的な盛り上がりを見せます!こだわりのライブを手がけてきた人物。
平野悠さん。
40年以上日本の「ライブシーン」を支え続けてきた男。
1970年代から都内各所にライブハウスロフトをオープン。
日本ではマイナーだったロックミュージシャンに活動の場を与え続けそこから坂本龍一山下達郎サザンオールスターズBOWYなど数多くのスターが巣立っていきました。
今も多くのミュージシャンを応援し続けるライブの生き字引平野さんが「ライブ・エンターテインメントとは何か?」を語り尽くす!
(平野)こんにちは!どうも。
はじめまして。
よろしくどうぞ。
よろしくお願いします。
こういうライブハウスとか始めようと思われたきっかけは何ですか?これは話が長くなっちゃうんだよ大変ですよ。
もう40年前の話から始めないと駄目なんで。
うちがね約40年前に作ったってことが老舗になってるということなんでしょうけど。
その70年代初頭にライブハウスが東京には1軒も無くなって。
全国で僕が覚えてるのは1軒ぐらいしかなくて。
ミュージシャンはいないしそれからやる曲も無いし客もいない。
全く無い無い尽くしの時代。
それは無いだろう!ということで「俺が作っちゃえ!」ということで作ったんですね。
僕結構好きな音楽いろんな音楽好きなんですけどどっか探して買わないと買えないようなCDを割と買うんですよ。
毎月買うんですけど今世の中的にあまりCDを買わなくなったって言われてる。
平野さんはどう感じられてます?もうそれはひどい!それは数字見ればね。
ロックはテクノロジーに負けたと。
アナログの次はMDがあってCDがある。
今度はダウンロードの世界になって全部翻弄されし続けてきたかわいそうな音楽と。
アハハハッ。
CDが売れないという事はあらゆる意味でアウトなんですよね。
ライブなんてのはCDを売るためのライブである。
とにかくCDを売る。
それが全部の生活手段だった。
これがもうCDが売れなくなると今ライブハウス面白いんですよ。
なぜならばもうミュージシャンがCD売れなかったから今度は実力とパフォーマンスとそこの場を勝負するしかない。
それするとねあらゆる例えば握手もそうだし少年少女たちが支えたいということで同じTシャツ着て手拭いをかけるみたいな。
これみんな共有なんですよね。
みんなCD売るためのライブなんて見たって面白くないですよ。
予定調和だし全部。
それが結構今ミュージシャンはそれでしか食えないから頑張ってます。
ライブに帰ってきたという事ですね。
もともと音楽というのはモーツァルトとかベートーベンが貴族にですね生でやってたわけですよね。
それが宮廷の金持ちじゃなくてちょっとした我々みたいな庶民が「それも聴きたいぞ」ということでコピーしたのがレコードでありCDなんですよ。
それがずっと続いてると今度はこれをコピーできるようになっちゃった。
これじゃ駄目だと。
もうちょっと我々も所得上がったからもともとの貴族のように見に行けという。
う〜ん。
だからモーツァルトを見るのと一緒。
今の感覚それですよね。
モーツァルトを見る。
まあちょっと髪形似てますけど又吉さんを見に行くと。
音楽家みたいな髪形してますけど。
そういうだからCDって結局持たなくてもいいわけですよ。
ホントは欲しいのは音楽なんだから。
そうなんです。
やっぱりちょっと所得が上がってきて当たり前ですが臨場感も欲しいし。
CDなんてのは客によって変わらないですからね。
そうなんですよね。
思い切ってアレなんですかね。
CD出さない。
出さない手もあるでしょうね!「ライブがとにかくすごい!」といううわさが回ってみんなが1回聴きたいと言って来るみたいなのもあるんですかね。
そうですね。
だからう〜ん!難しいね。
どうなんだろう?皆さんライブと言えば肝心なもの忘れてやしませんか!?そう。
私朴美も携わっている「演劇」です。
そこでやって来ました。
「演劇の街」下北沢!一体どんなお散歩が始まるのでしょうか?僕たちは今東京の下北沢という街に来ていますが先生この街とライブがどう関係があるんですかね?今までライブっていうのは箱モノの中でライブをやってるっていうところを見てたんですけども実は町自体がライブじゃないかと。
ああこの下北沢は。
こうたくさんいらっしゃってますけども下北だったら面白い演劇とか面白いライブがあるんじゃないかと来るわけですね。
探さなくても来たら何かしらあると。
劇場のほうもここにあれば人が来てくれますしこういうのは「消費」と「生産」の同時性ってやつなんですけどもどんどん人が集まってくるのを今日は見ていこうと思っています。
早速街を探索。
実は又吉さんも浅田先生もずっと下北沢に憧れていたのだとか…。
この辺で遊び始めたのは上京してからずっとですけど実際に住んでたこともまあ2〜3年ありますね。
僕も実は上京したのが1980年なんですよ。
はいはい。
やっぱり上京してくると下北沢って来たくなりますよね?そうですね。
僕も大阪にいた頃から情報で下北沢っていうのは聞いてましたし。
そうですね。
まあ音楽のライブハウスがあったりとか劇場もありますしね。
古着屋とかカフェとかも多いじゃないですか。
そうです。
そういう要するにここへ集まってくる人たちの何か嗜好が全部街に出てしまっているっていう感じですよね。
ここに住んでたんです。
この上に。
えっ!?これですか?はい。
この4階ですかね。
ここに住居スペースがあるというのを気付かなかったんですよ。
ここって意外と目立たないんじゃないかなと思って住んだのもありますし僕はそのころそんなにテレビとか出てなかったんでここに住んだあとにちょっと出していただけるようになって下から結構「おい又吉」って呼ばれたり落ち着かないんで引っ越しましたけどね。
劇場の上に住んでたんですよ。
すごいですね。
前も劇場で下も劇場で横も劇場で。
下北沢が演劇の街として知られるようになったのはここ30年ほどのことです。
初めて劇場が作られたのは1981年でした。
この「スズナリ」の下は飲み屋がねいくつか入っててそこで飲んだりもしますね。
夜中にまだいまだに出没?しょっちゅういますよ。
きのうもいましたし。
きのうもいた。
居心地がいいんですよ。
同じ趣味の人がバ〜っと集まってくるわけですからね。
知らない人でも別にしゃべれますからね。
同じ趣味があって。
演劇をきっかけに趣味の似通った人が集まるようになり個性的な店が増えた下北沢。
音楽ファッション書籍などあらゆる文化が育まれ「消費」と「発信」が同時に行われるようになったのです。
着流し。
着物着て羽織着て。
よそではなかなか置いてないようなやつも置いてるんで。
刺激をもらって仕事に生かせるんですよね。
こちらの古書店はかつて劇場の1階で営業していたとか。
ここで古本屋をやったらちょっと異様で面白そうだなと思って。
それで家賃を聞きに行ったら何とかやれる家賃だったので。
お客様がこう売りに来ていただいたものでほとんど成り立ってるのでお客様が作っていただいたお店というのは下北沢らしい。
最初からなっちゃう。
いろんなものが交差してる街というか。
電車もそうなんですが。
なんか面白いものが生まれる街というような感じかな〜と。
はい。
なんかこの街来ると誰かとの出会いがあったりしますもんね。
そうですね。
僕も芸人ですけどこの辺で見つけたミュージシャンの人と知り合ってとかありますもんね。
ありますね。
又吉さん浅田先生確かに下北沢が町自体ライブって気がしてきましたねぇ!つ・づ・く。
まああの20年経済停滞してるって言われても臨場感を今買いに行けるぐらいの余暇の時間が増えてきてますから5時ぐらいに会社終わって。
でここに来て飲んで音楽聴いて…っていう時間を過ごせるように徐々になってきたんだと思うんですよね。
それともうひとつはそういうのはネットで探せるというのがすごい重要で我々だと「サーチコスト」って探す費用って言うんですけどもそれは昔とえらい違う。
違います。
調べやすいですよね。
それから供給者側のですね側から見ると今度はネットを見たらこの人とこの人をペアリングしたら面白いんじゃないかとかいう発想も出てきますよね。
いろんな。
そうですね。
いろんなバリエーションが出てきます。
こういうのは「コーディネーション費用」と言うんですけども昔は平野さん1人でやってた訳ですよね。
そうですね。
全てを。
これは手に負えないですよね。
ネットがはやってくるとそこらじゅうからある程度。
そうですね。
情報も簡単ですが一番楽なのはやっぱり今までね例えば1つの店をそういった場合100人200人満卓するにはやっぱり2か月ぐらい情宣期間チラシ作ったりそれから広告載っけたり。
今ネットで2週間で済んじゃう。
ネットがどんだけそういう集客に楽か。
すごいと思いますよ。
はい。
う〜ん。
確かにそうですね。
そのニッチな市場っていうんですか。
東京の中だと例えば10万人に1人いれば市場は成り立つんですよライブは。
多分。
1,200万いるんですからね。
100人以上は集まってきますから。
10万人に1人の人に「あっここでやってるんだ」って知らせると来るはずですよね。
お笑いなんかでニッチなところを攻めるというのはあるんですか?それでも結構みんなそれぞれ考えてやってるとは思いますね。
だからテレビの番組でそのままいけるような内容のものを頑張って考えるときもあるでしょうし。
あとはテレビで絶対に放送されへんような誰が見たいねん。
でも誰か見たいという。
僕とかだと過去やったことあるやつで言うとサッカー好きなんで。
あと文学も好きなんで日本の文豪でベストイレブンを作ってブラジル代表と想像で戦わしてみるとか。
アハハハッ。
すいません。
その場合フォワードとか決めるわけですか?フォワードツートップは太宰と芥川にしてとか。
漱石はどこだとか。
泉鏡花がサイドにいてとか。
そういうのを自分で。
ちゃんと理由も全部あるんですよ。
なぜこの人がこのポジションなのかという必然性もあって。
どういうプレーになってここはどういう連係をするかとか。
だからロナウジーニョから三島由紀夫がボールを奪ってとか。
ウケました?意外とね盛り上がるんですよ。
ただ半分以上の人は「こいつ何言ってんねん?」っていう。
(笑い声)平野悠さんはライブの考え方を音楽以外にも広げました。
トークイベントを催すためのライブハウスをプロデュース。
コアなファンをつかみ多様なサブカルチャーを支えてきたのです。
すごい芸人になってすぐの頃からロフトとかそういうトークイベントをさせて頂く会場とか出して頂いてるんですよずっと。
なぜそこからトークライブハウスも立ちあげたんですか?僕はロックライブハウスやって40年ですよ。
ねえこんな長いこと飽きますよ。
要するにロックミュージシャンが金持ちになっていく時代があるバブルの頃に。
彼らは女にモテたいか金をもうけたいぐらいしか無くなっちゃったように見える訳。
そうするとバカバカしくなって僕は日本を出ちゃうんですよ。
10年ばかり日本いなくなるんです。
帰ってきて僕はライブハウスという知識の蓄積があるんでトークライブハウスでもやってみよう。
だから今の僕がやっているトークライブハウスっていうのは多分全世界初めてでしょ?何でもありで酒飲まして。
面白かったら飲んでいってくれと。
つまんなかったら屁こいて帰っちゃえ。
そうするとお客と演者の緊張関係が生まれるんですね。
僕阿佐ヶ谷のロフトでやらしてもらったのが2009年に「太宰ナイト」っていうオールナイトで太宰の話だけを好きな人間でやるというのをやらしてもらった。
そういうことをやってもお客さんが入ってくれて喜んでくれる雰囲気って独特でなんかここやったらふだん言わへんようなこともここやったら言っても大丈夫なのかなと言って気が付いたら何かどえらいことしゃべってたなみたいな。
それがね予定調和を排したね要するに「タブー無き言論空間」とか「タブー無きロック空間」と言うんですよ。
経済学的に言えばねそれが評判になるわけですよ。
必ずそれを見た人は人に言う。
「ここでしか見れない」ってね。
これはもうCDじゃないですよ。
もう体験なんですよ。
これが広まってやっと20年かけてトークライブは東京ではトークライブハウスが一応成立した。
又吉さんがかつて暮らしていた演劇の街東京・下北沢。
お散歩は続きます。
じゃあ又吉さんも劇場はよく?そうですね見に行きますしこの辺りは人がそれぞれの劇場から出てくるので。
あふれかえってますね。
それでまたみんな飲みに行くわけですよね?そうですね。
又吉さんはどっちかっていうと本をお読みになってるから静かな所に住もうという方かと思ってたんですけど。
はい。
そうですね。
僕はやっぱりそのう静かな方が好きなんですけどここに住んだら何か面白いことがありそうだなっていう。
なんかありそうですもんね。
ここに住んだら。
下北沢が「演劇の街」となるきっかけを作った人物。
(演者)もうそのぐらいにしてください。
それが本多一夫さんです。
若き日に俳優だった本多さんは若手演劇人の活動の場を生み出そうと1980年代個人で劇場を次々にオープン。
これまで8つの劇場を下北沢に作ってきました。
80歳の現在フリーの俳優としても活躍中。
下北沢の演劇祭に参加する区民による舞台にも加わっています。
(本多)声も聞こえちょる。
うん。
う〜ん!稽古お疲れさまでした。
ありがとうございます。
もともと下北沢に作ったときはうまくいきました?大体山手線の中にあったんです。
劇場はね。
はい。
渋谷日比谷とかね池袋にあったけどもそれ以外には劇場という劇場無かったんですよね。
私鉄沿線に作っても無理だよって言われましたね。
「あんな所行って下北沢行って芝居なんて見るやつはいないしやるやつもいないよ」なんて言われたから「いいよ来なくたって俺一人でやるんだから」ってね。
へぇ〜!そういう覚悟があっておやりになられたんですね。
劇場ができた頃のこの下北沢の街はどういう雰囲気だったんですか?駅前にはビルは無かったですよ。
店舗が無かったですからね。
あっそうなんですか!今もういろいろお店ありますよね。
劇場が出来てから近所にずっとビルがいっぱい出来ましたけどね。
その劇場を始めたときは話題になったんですか?相当話題になりましたよね。
話題になりましたね。
8軒今満員ですよ。
芝居をやりたいのはね下北に寄ってくるんですね。
デパートみたいなもんですよね。
何か面白いの買えるんじゃないかとかね。
それで見に来た人がまたね劇団員になるとかね。
それで劇場に来た皆さんやっぱり御飯食べていったりそうですね。
お芝居を見る前にいろいろねお茶したりとか。
出演者と一緒に仲間でしょ友達でしょ。
帰り必ずどこか寄りますね。
せっかくその余韻のあるうちに。
そのためにやってる訳じゃないがそれが自然と街の輪に溶け込んでいけばいい事かなと思いますけどね。
経済学ではよく「神の一撃」って言うんですけどもね。
シリコンバレーだったら1人の天才がパーンと行ってシリコンバレーが出来ちゃう。
ここはもう本多さんがいたから街になっちゃう。
そうですよね。
ポーンとそういう。
劇場を作ったと。
作ったという事ですごい大きく。
じゃあ本多さんは下北沢を演劇の街にしてやろうという。
そういう気は無いですね。
そういう気は無かったんですか?全然ない。
やりやすい小屋作ってやろうじゃないかという。
もうかんなくてもいいやと。
1981年下北沢に本多さんによる「神の一撃」とも言える初めての劇場が誕生。
ここから街の発展が始まりました。
劇場が増えるにつれてさまざまな芝居が行われ舞台の多様性が増します。
すると演劇の消費者である観客の満足度が上がり多くの人々が集まるようになります。
こうしたサイクルが生まれ更に多くの演劇関連企業を呼び込むことになりました。
すごいサイクルですね。
本多さんが劇場を作る資金の元としたのは当時経営していた50軒ほどの飲食店でした。
その後本多さんは飲食店を人に貸しその家賃収入で劇場を維持しました。
すごい!演劇ってもうからないですから。
もうからないですか?もうからないですね。
劇場費だけでは維持できない。
ですからうちは50軒の家賃で支えてるわけですよね。
飲み屋の家賃で劇場を維持するっていうのは経済学的にも正しいんで。
う〜ん。
公共投資をしたら土地が上がってそこの利便性が上がりますからそこを本当は税金で賄うっていうのが一番いい。
それを全く同じことをしてるわけで。
なるほど。
劇場を作って周りの人たちが潤ってそこから取ってそれを劇場に投資するっていう。
それで人気になって最高ですよね。
はい。
ホントにもうけること考えてたら下北沢に作らなかったかもしれないじゃないですか。
好きやからここにやるっていうのが多分もしかしたらすごく新しい事やったのかもしれないです。
下北沢には演劇を楽しむ消費者だけでなく演劇を志す人々が多く集まり街を活性化させます。
また本屋や飲食店などの派生産業も集まることで人々の満足度を更に向上させます。
こうして下北沢は演劇の街として大きく発展を遂げたのです。

(演者)白く明るくなりました。
「演劇」に吸い寄せられた人々が文化を生み出し発信する側へと変わっていく。
その1つが25年前から行われている下北沢演劇祭。
(演者)妙な叫び声を上げて。
はい。
プロやアマチュアの劇団に加え一般公募による区民上演グループの舞台もあります。
芝居作っていく中であんまりプロとかアマチュアってあんまり無いなっていう気がしてまして。
プロフェッショナルでやってない分いろんな言葉があのうすごいピュアなそのまんまでポンと伝わってくる事がビックリしますね!演劇をやってる方々にとっては下北沢は特別な街なんですか?そうですね。
そこで育てられたようなところありますから厳しくも見るし支えてもくれるし…というような街ですね。
ズバリ言っていいですか?はい。
私は下北沢は夢がかなう街だと思ってるんですよ。
夢がかなう街。
ちょっときれいすぎますか?いやいやいや。
僕も全く同じ事を思ってました。
本当ですか!演劇とかライブとか歌とかもそうなんですけれどもアパレルとか飲食に関しても実験的な店舗を出しやすい街だと思うんですよね。
そうですね。
柔軟性があるんですよね。
自分のやる気さえあれば自分のやりたいことができる街。
じゃあもう演劇の街という事を越えて好きな…。
好きですね。
街という事ですか?はい。
(せきばらい)
(歌声とギターの音)全国におよそ2,000軒あると言われるライブハウス。
CDが売れなくなったと言われる時代にライブハウスとミュージシャンたちはどのようにして採算を取っているのでしょうか?平野さん。
ライブハウスは経済的にはどのように成り立ってるんですか。
そうですね。
今の大体ほとんどのシステムは「チャージバック制」と言って何人入ったらいくらあげるよ。
50以上何十人以上入って売り上げがこうだったらこんだけのパーセンテージを払いましょうという契約で。
あなたが出て何かやって。
で売り上げいっぱい上がればギャラ多くなる。
客が少なかったらミュージシャンも小屋側も痛み分けしようよと。
その代わり客入れるために一緒に頑張ろうよと。
頑張るけども一緒に頑張って客入んなかったらお前さんにギャラ出ないよと。
そういうふうになっていくんです。
平野さんが導入したチャージバック制とは出演者のギャラをライブハウスの売り上げに応じて支払うというもの。
あらかじめ金額が決まっていないため出演者は売り上げが多いほど自らの収入が増えます。
そのためできるだけ観客を増やそうと努力します。
これは今から40年前は全部固定ギャラで。
今どこでもやってるチャージバック制というのは多分僕が一番初めにやったような気がしてます。
それは経済学的にいうと一番いいインセンティブシステムでモチベーションを高めるのに最高ですよね。
ミュージシャン同士で競争ができますよね。
今まではインセンティブは平野さんだけだったんだけど実は平野さんもインセンティブあるしミュージシャンもある。
そうです。
両方ともで集客しようということですよね。
これは非常にいい。
本当にすごいシステムで。
普通そういうのを企業でやりたいけどやれないんですね。
そうですね。
僕らからしたらそういうシステムはすごいありがたいんですよ。
月に1回ライブ出れるかどうかのときに出てもそんなお金なんかもらえないですから。
でもお客さんを入れたらお金がもらえるってスゴイ分かりやすい。
僕らが一番憂鬱なのはこの数年僕が思うだけなんですけどスターが出ない。
なぜならばみんな優秀なやつはIT業界に行っちゃうんじゃないか。
いえそんなことはない。
そんなことはないですか。
例えば「スティーブ・ジョブズがロックやったらどうなると思う?」とかさ。
ああいう天才がねロックやったらどんな音楽音を作るんだって興味あるじゃないですか。
僕もサッカー好きやから野球のスーパースターがもしサッカーやってたらこの人やったらすごいフォワードになってるなと思うのと多分一緒ですよね。
いろんな所にアンテナ張ってる人が他の業界じゃなくて音楽が魅力的な業界であり続けないと人材が…。
人材が来ないですね。
多分スーパースターが要らなくなったんだと思うんです。
スーパースターってのは結局たくさんの人がそれを好きになる話です。
そんなに要らなくて多様性がみんな好きになっちゃったという気がするんです。
ライブハウスはスターを作んないとねみんなが目指してくんないとあそこはBOWYが出たからあるいはサザンがいたからだから出たいというのあるじゃない。
これを作り出さないとライブハウスは終わるんですよ。
終わりますか?いやいや来ますよ人は。
先生が今おっしゃってるのがホント現状で多様化されていってて。
でも芸人からすると平野さんのおっしゃってるスーパースターが出てくるという幻想みたいなのを持ち続けてたいというのもあるんですよね。
大きな組織とかそういうスポンサーとかの協力をたとえ得られなかったとしてもそのエンターテインメント業界で食べていくみたいなそういう可能性ってあるんですかね。
今ねいわゆる若いミュージシャンの中であるいは無名のミュージシャンの中ではやってるのが「投げ銭ライブ」という。
投げ銭と言って要するにチャージは取らない。
一切入場料も取らない。
できたらドリンクも取らないぐらいのところでよかったらいくら入れていくんだ?帽子を置いて。
あるいは回っていくら。
投げ銭ライブというのが結構増えてて。
それはもうすごくハードル低いでしょ?これヨーロッパじゃもう普通ですよね。
これは日本であんまり無かったのがやっとね。
昔の流しみたいなもん。
流しみたいなもんです。
投げ銭ライブが充実してくるとねどんどん新しいミュージシャンが育っていくんじゃないかって気が。
どういうシステムがあるかっていうのは最近「クラウドファンド」というのがあって。
例えば僕がビックリしたのはバドミントンの池田選手。
バドミントンを普及するためのファンドを自分で立ちあげたんですね。
バドミントンを教えるんですよ。
それに対してファンドをやったらすごいお金が入ってきた。
お金が集まって…。
集まってきた。
だから今そういうクラウドファンドがそこら中で立ちあがってるんで。
例えば音楽でもそういうのも考えられますしライブでもあるだろうし。
例えば吉本さんの中で将来が不安だという事になったらファンドを立ちあげればいいんですよ。
「将来その掛けたの…絶対売れるぞ!」とか言ってお金をみんなで出して。
返ってこなくてもいいと。
投資してるんだと。
それは今後伸びていくんじゃないかなと思うんですけどね。
だからミュージシャンとか芸人を支えるのはソフトだけじゃないという。
そう。
ことでしょうねきっとね。
そうやってシステムさえ組めば我々は払いたいんだから。
面白いものには。
そうですよね。
面白いものにお金を払う準備をして待ってくれてるんですよね。
そりゃ中年がお金持ってるから。
若い子はそうはいかない。
このあと年金も入りますしね。
先輩方に認めてもらえるような芸を身につけるのが必要かもしれないですね。
又吉さんに投資してね最後ハイリターンがあるのかどうかというのが1つはあって。
「無くてもいい」という人もいる訳。
又吉さんすばらしい人じゃん。
この人はちゃんと育てなきゃいけないと思ったら出す人もいる。
ああ。
それはリスクが分散されるからすごいいい事だと思いますけど。
買いますよ。
ホントですか?ええ。
ちょっとは。
(笑い声)どうですか?そういうふうにやっていくとファンドは誰でも成立すると。
下手したら。
なるほど。
そういう可能性もあるということですよね。
やっぱり今年はライブが熱いって予感がしますねぇ!わくわく。
「夢をかなえる街」東京・下北沢を散歩してきた又吉さんたち。
2015年は何が生まれ私たちを楽しませてくれるのでしょうか?雰囲気あっていい劇場ですよね。
面白いでしょうここ。
2015/01/02(金) 23:50〜00:35
NHKEテレ1大阪
オイコノミア新春スペシャル「今年は“ライブ”が熱い!?」[字]

ピース・又吉直樹がお届けする脱力系経済学番組「オイコノミア」。ゴロ寝しながら見ても賢くなれる!?異色の年始特番として「ライブ」にスポットを当て経済学で読み解く!

詳細情報
番組内容
“年末年始は娯楽ざんまい!”という方も多いはず。実はそこに経済学が潜んでいる。年越しカウントダウンライブに初笑い寄席とこの時期はライブが目白押しだ。CDの売り上げが減っているのに、この10年で音楽系ライブの観客動員数はほぼ倍増、売り上げも右肩上がりという。その秘けつはどこにある?さらにライブと初詣、年末年始の帰省には経済学上での共通点があるって本当?新年早々、目からウロコが何枚も落ちる!?
出演者
【ゲスト】(株)ロフトプロジェクト代表…平野悠,本多劇場主催者…本多一夫,【解説】日本大学経済学部教授…浅田義久,【出演】又吉直樹

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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