ルソンの壺・年末特選!〜12月号・年末スペシャル〜 2014.12.29


今年「ルソンの壺」では総勢20人の社長を紹介。
ビジネスを成功に導いたさまざまなツボを聞いてきました。
今日はその中から幾多の荒波を乗り越えてきた5人の社長が集結。
彼らが今回語るのは成功の裏に隠された失敗の苦い体験とふだんは語られないホンネの数々。
ご覧下さい!これは皆さんガチですよ。
そして逆転へと導く失敗のツボとは?そこがなかったら無理やねん。
これは深いわ。
今日は先行き不透明な時代を生き抜くヒントが満載の拡大スペシャル!ではお入り頂きましょう。
今月の壺ナビゲーターますだおかだの増田さんそして社長の皆さんです。
どうぞお入り下さい!
(拍手)どうぞ!堂々たるご登場です。
よろしくお願いします。
どうぞ。
よろしくお願い致します。
ありがとうございます。
じゃあ皆さんどうぞお掛け下さい。
お願い致します。
では改めて増田さんよろしくお願い致します。
お願い致します。
という事で「ルソンの壺」で今年紹介させて頂いた企業の社長の皆さんでございます。
その時は…多分皆さんたくさん持ってると思います。
いろいろあると思いますよね。
今日はもう暴露して頂こうという事で。
聞きたいですよね名越さん失敗のツボって。
強烈に聞きたい。
そっちの方が聞きたいですよね。
そうすると僕たちでも社長になれると思えますから。
今日は皆さんよろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
まずは「4月号」より…
(拍手)ありがとうございます。
そして「5月号」より…
(拍手)そして「6月号」より…
(拍手)そして「9月号」より…
(拍手)そして「10月号」より…
(拍手)そして今日は…一番偉いんですね。
では増田さんまずはどんな失敗話を伺いましょうか?まずはこちらのお二人からまいりましょう。
さあきた!どんな話なんでしょうか。
こちらをご覧下さい。
社長さんですか?はいそうです。
ステンレスやアルミをレーザー加工する会社を経営しています。
皆さんおはようございます。
(一同)おはようございます。
浜野社長が毎朝行っているのはサイコロを使ったスピーチ。
出た目のテーマに合わせて社員がしゃべります。
これで社員とのコミュニケーションに力を入れているんです。
そんな浜野社長には社員とのつきあい方を根本的に変えさせられた大失敗があるという事ですが…。
(助左衛門)
これって一体どういう事?
創業当時からとにかく人手を必要としていた浜野社長。
「漢字が書けるならOK!今日から働いて」と来る者拒まずの採用をしていた
しかしふと気が付くと会社には遅刻を繰り返す者や酒を飲んで会社に来る者など問題社員が続出。
これで業績が上がるはずもなく会社経営はピンチに…
「何でこんな人しか残らへんのや?」。
社長は改めて原因を一から考え直そうと人物相関図を作り始めた。
そしてある事実に気が付いたのだった。
一体何や?教えて浜野社長!
人物の相関図を書いていって…何十人も書いていってある時気付いたんですね。
これはどうやら…どういう事ですか?要はね社員の人に「あいつが朝来えへん」とか「仕事ができない」という文句ばっかり言うてるんですけど自分の生活とかを振り返るとやっぱり僕も朝が弱かったりとかお酒がね…大量に飲酒したりとかそういう生活を送ってたんですね。
だから面接する時にひょっとしたらですけど朝弱い社員の人が面接来たら「この社長やったら僕のこの朝の弱い部分を受け入れてくれるんちゃうか」とかね「お酒好きな僕のこの飲酒癖をこの社長やったら分かってくれるんちゃうか」というオーラを僕が出してるんじゃないかと。
なるほど。
この社長やったら…そこまで?そういう人を無意識に社長も選んでたり自分と何か似てる弱みのある人と同調しちゃうみたいなとこもあったっていう事ですかね。
そうですね。
お互いにねそれが。
ちゃんとやってくれる社員もいるんですよ。
新たに来る社員がちょっと問題ある人が多かったなと。
集まってきちゃうという感じ…?そうですね。
そこからどうされたんですか?それを断ち切るにはやっぱり自分が変わるしかないと思いましてまずお酒をやめまして…。
家にあるお酒を全部捨てましてね朝もそれまでギリギリに出社してたのを朝6時から会社に行って仕事するようにしました。
ほんだら多分社員の人らもね「あれ?社長何か変わったな」と。
それからやっぱり会社の雰囲気がガラッと変わりましたね。
人材はどうでした?今すばらしい方ばっかりいらっしゃるんで社長がまともになってくるとそういうのについてこられない方退職されていきますね。
いやでもねこれ浜野さんが言ってはる事って結構レベルの高い事ですよ。
それ論理超えてますよね。
でもそこへ気付かれたのはすごい。
僕はね社員の文句ばっかり言ってる…ウンコ社長。
社長すいません。
朝の番組なんで…。
すいません。
失礼しました。
違う例え…。
自分が採用した社員さんやのに文句ばっかり言うてたんですね。
そしたらやっぱり…社長が変わってきれいなお花を咲かすと周りには蝶々がヒラヒラヒラ〜ッと寄ってきてくれると。
これは深いわ。
自分がにおいの根源やったという意味ですね。
においね。
社長のにおいね。
以前のにおいはちょっと嗅ぎたくないですけどね。
すいません。
どんなお話やろか?
どうも初めまして。
初めまして。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
東大阪に本社を置き関西を中心にリサイクルショップを100店舗以上経営しています。
そんな福嶋社長の失敗談は「二度の裏切り」
社長が最初の会社を立ち上げたのは28年前。
右腕として信頼していた社員と共にとにかく会社を大きくしようと働いた。
「死ぬ気で働くで!」
しかしようやく会社がうまくいき始めたやさき右腕だった社員が突然「会社辞めさせてもらいます」。
理由も分からず二度と来なくなってしまった。
更に今から6年前社長が今の会社を立ち上げなんとか事業が軌道に乗り始めるとまたしても信頼していた部下たちが一気に辞めて今度はライバル会社を立ち上げてしまう。
「何でみんな大事な時に辞めてしまうんや?」。
しかし社長はどん底である事実に気が付いたのだった
という事で会社が大事な時にどんどん社員が辞めていくという事なんですけれども…。
はい社長。
本当に彼とは非常にいい関係で「大きくしような」「頑張ろうな」「もうけような」ってずっとやってたつもりだったんですね僕の方は。
彼が急に辞めて最初の2〜3年は彼の事を恨むっていいますかね…でも2〜3年たってくるといろんな事が見えてきて…。
そういえば「自分の会社を大きくしたい」とか「自分が裕福になりたい」とか「金持ちになりたい」とか「あんな車乗ってみたい」みたいな事はずっと思いながら仕事頑張ってきたけど「彼が幸せなのか?」とか「彼の家族が今十分にエンジョイできてるのか」というのは僕は考えた事なかったなという事に気が付いたんです。
だから多分彼もずっと我慢に我慢を重ねていたんだろうなと…。
それをギリギリのとこで爆発したのが「もう今日で辞めさせて下さい」という言葉になったんだろうなっていう事に気が付いてきた。
自分がコミュニケーションをとってるつもりでも相手は僕に気持ちを伝えられてないんだなと…コミュニケーションって難しいんだなというのをすごく学びました。
本当に今一番問題なのがね…すごく話がうまいから人にはちゃんと伝わるんやけど相手の事が分かってるかというとまた別になってくるという…。
しゃべり上手プラス聞き上手両方パーフェクトにできるかっていうたらなかなかできへんし…。
その時ってどうしても周りが見えなくなる時期って絶対あってもしかたがないですよ。
なるほど。
深いな。
この失敗をきっかけに福嶋社長は社員全員と文通を始めます。
面と向かって言いにくい事でもより気持ちを伝えやすいようにと全てやり取りは手書きです。
仕事の悩みからプライベートな内容まで何でも相談に乗ります。
今では毎週120通。
社長は週末の休みを使って全ての手紙を読み返事を書いているといいます。
中にはこんな変わった相談もあるみたいです。
30代男性社員からの…。
プライベートなお話ですね。
20代の女性社員からは…。
仕事にちょっと関係ない事まで書いてくるようになって…。
でも言いにくい事を言ってくれてますよね。
(福嶋)そうですね。
1人目の男性の「休みもらえませんか?」というのは…。
これすごいよかったなと思うのは彼が思い切って相談してくれたおかげで「行ってこい」っていうふうに僕も背中押せましたし。
後日談としては…それ以降は普通に実家に行って一緒に酒を飲んでるんだというふうに言ってくれましたし。
その事も文通で報告された訳ですか?そうですね。
そしてこの20代女性の方の…。
別の店舗の男性を好きになってしまった訳ですよね。
これはどういうふうに返事を…対処されたんですか?これは…我々一応基本的には「社内恋愛はやめときましょうね」みたいなのがあるんですね会社の中では。
あるんですか?はい。
分かってしまうと周りが気を遣って仕事しにくくなるっていうのがありますので一応は「駄目ですよ」みたいな事は言ってあるんですけど…。
でも直接言われるとね「やめとけ」って言えないですよね。
僕が答えたのは…すごい度量が!すごいですね。
社内ルールを破ろうとしてる訳ですよね。
破ろうとする時に社長に相談するっていうまた型破りな。
型破りというかね…「俺にしたらどうだ?」みたいな。
それは書けないですね。
ほかの皆さんの会社ではどうなんですか?あります?社内恋愛禁止と言うてる…。
あら?浜野社長のところはなぜ?いいんですよ最後まで責任取ってくれたら。
ただ途中で破局になった場合2人辞めてしまうというリスクがあるんで「やめとけ」と。
我慢してるんですか?「いらっしゃいます」って言い方するところを見ると…いいんですか?そんな発言して。
ここはカットで。
あとの皆さんは社内恋愛は?大丈夫です。
全然大丈夫です。
ちょっと頑張ってもらいたいなって。
よろしくお願いします。
続いてはこちらでございます。
家計簿や献立など家庭で使うパソコンソフトの開発を行っている会社の社長です。
28年前女性だけでこの会社を立ち上げ当時から女性が働きやすい環境づくりや女性目線の商品開発を心掛けて経営を行ってきました。
そんな田中社長の失敗談からクイズを出題!
家計簿ソフトを作る時…
難しいやんこれ。
皆さん一斉にお書き下さい。
どうぞ。
さあクレームです。
ソフト?ソフトを…まあ家計簿ソフトをしやすいようにある工夫したんですよ。
今となっては普通の事です。
逆に「ないと困るよこれ」という…「ないと不便やな」みたいな。
それが当時はクレーム来たんですね。
「家計簿をつけるソフトを作ってあげたら主婦の方は便利やろうな。
更にこうしてあげたら便利やろうな」ってつけたのが…つけたいうかプラスしたものが「何でこんなんつけるのよ!いらん事しなや!余計…じゃないの!」みたいなね。
そうですね。
さあいきましょう。
それでは答えの方一斉に出して下さい。
どうぞ。
さあ浜野社長。
はい。
全然家計に優しくないというね。
(名越)これは分かりやすい。
分かりやすいですね。
やってくれてんのにわざわざもう一回…「大丈夫なんかな」ともう一回打ってその計算が合ってるかどうかをもう一回見さすというか…。
「無駄な作業が増えたやんけ」みたいな。
そんなん売れへんでしょ。
最初から計算機でしますわそれやったら。
さあ正解はこちらでございます。
まだキーボードだけであと真っ黒の画面でみたいな…。
それにマウスはついてなかったんですね。
家庭では使っていなかった。
使ってなかったんですね。
タイピングが苦手な方不慣れな方にマウス操作であれば番号を画面に表示させて…してあげれば簡単に数字が入力できるだろうという事でマウスをつけたんです。
その最初に出したソフトがそういう時代にもかかわらず…実はその裏に「マウスが必要です」と書いてあるんですけどそんなん見ずに買われるので。
そのあと…
(田中)そのマウスをパソコンショップに買いに行くと大体安売りの店でも1万5,000円から普通で2万円ぐらいしたんですね。
…っていう事はソフトよりマウスの方が高かったという事で返品が相次いで「とんでもないソフトや」って…。
「マウスあるやろう」っていうたらなかったと家庭にはね。
そうなんです。
世の中変わっていって便利になるだろうと。
さきざきを出したらええってもんちゃうんですね。
さきざきのちょい手前ぐらいが程いいんですかね?目の前ぐらいが?そうです。
田中社長やっぱりそうですか?そうです。
技術屋さんから言うたら目の前ですよ。
僕らから言うたらちょい前ぐらいですよ。
ソフトが8,000円ぐらいやのにマウスが2万円ぐらいするという。
でもやっぱりワクワクして…うちはワクワク楽しくをお客様にも提供したいのでパッケージを開けて使い始めた時「うわ〜すごい!」っていうふうに感嘆符で感動して頂きたいもんですからやっぱり1歩2歩せいぜい3歩ぐらいまでにとどめとくと「うわ〜すごい!」って言ってもらえるのかなって思うんですけど…。
(名越)それが難しい。
これ技術者の方はね同業者も「やられた!」って思わせたいしね。
でもそれではまだ売れないんですよね。
これ難しいですね。
という事で正解者はなしです。
マウス考えつかへんかったほんまに。
続いてはこちら!
さて今回はせっかくたくさんの社長の皆さんにスタジオにお集まり頂いたので「社長さんはふだんどんな事を考えていらっしゃるのか」そんな皆さんの頭の中のありのままを探る質問に皆さんに答えて頂こうと思います。
題しまして…
(拍手)皆さんの手元には○×の札をお持ち頂いていますがこれからこちらに質問を出しますので○×でお答え頂きたいと思います。
ではまいりましょう。
こちらの質問。
どうぞ。
ホンネでいきましょうホンネで。
全員が○。
これは意外。
全員○。
意外ですね皆さん。
大丈夫ですか?皆さん。
社員の方見てますよ。
どこが?社員も頑張ってるんですけども私もそれ以上に頑張ってます。
社員に見えないとこで頑張ってます。
大丈夫ですか?社長の方が大変だって思ってる社長を持ってて社員の方が大変だと思ってません?やっぱり責任の大きさ。
社員全員の責任とその後ろについてる家族の責任と責任の大きさがやっぱり社員とは随分違うのかなと。
では次の質問まいります。
こちらです。
○か×かお答え頂きましょう。
せ〜のお願いします。
見事に全員「ない」とお答え下さいました。
ちょっとこれ意外でしたね。
これ一番意外やったな。
ある程度うぬぼれとかその辺も大事なんじゃないのかなって思ったんですけど…。
浜野さんどうして?何が本物かいうのはちょっと分かりにくいんですけどねそれ分かったらねもっと大きな会社なってると思うし…。
「本物を見極める力がある」言うたら何か100%求められてるみたいな質問じゃないですか。
そうじゃなくて「だまされやすいなどっちかっていうと自分は」っていう感じを持っておられます?それは持ってない。
僕はありますね。
右田社長も?はい。
それはないです。
逆にええのか?逆にいいですね。
上手ですね。
次の問題まいりましょう。
こちらです。
そりゃおるでしょ。
おるでしょそりゃ。
これホンネ?はい。
ホンネでホンネで。
これをホンネで答えるかどうかも注目ですからね。
では皆さんまいりましょう。
せ〜のお上げ下さい。
(名越)ほらやっぱり1人だけ客観的なんよ。
あれ?嫌いな社員がいる。
若干4人ほどうそつきがいるような気がしてきました。
あれ?田中さんとこはちょっと社員の数少ないですから誰かバレちゃいますよ。
大丈夫ですか?伺ってもいいですか?どういう事か。
う〜ん…。
それぐらいホンネでやってると。
皆さんホンネでやりましょうよ。
ホンネですホンネです。
皆さんお答えありがとうございます。
この「教えて!社長のホンネ」後半も更に皆さんのホンネに深く迫る質問用意していますのでご期待下さい。
さば王子右田孝宣社長で「社長の子はつらいよ…」
ほかの魚には目もくれずさば一本に命を懸けるという右田社長。
今ではさば料理専門の飲食店を展開し業績も好調。
しかしそんな社長が息子の事で悩んでいると言います。
3人の子どもの父親でもある右田社長。
その息子たちがかれこれ4年もさばを口にしていないというのです。
そのきっかけを作ったものが事務所の倉庫にありました。
「お子サバ寿司」。
(笑い声)右田社長の協力の下晩ごはんの様子をのぞいてみる事にしましょう。
果たして子どもたちは本当にさばを食べないのでしょうか?食卓のこことここにあるのがさば。
真ん中には鳥の刺身が用意されています。
それでは晩ごはんスタート!さあまず子どもたちが手を伸ばしたのは鳥の刺身。
しかしさばには一向に手をつけようとしません。
ここでしびれを切らした社長が強行手段に出ます!あっこれが…何で?生じゃないよ。
生じゃないよ。
刺身いけるじゃん。
「生じゃないよ」だよ。
生じゃないよ。
あ〜っと結局誰も口にしません。
強行作戦失敗です。
早速子どもたちに話を聞きに行きましょう。
(ディレクター)こんばんは。
(ディレクター)みんなごはん中で…。
会社の看板商品のさば寿司が…。
(ディレクター)何で飽きた?
(笑い声)という事で息子さんたちが食べなくなったその原因となったといわれるケーキ仕立ての「お子サバ寿司」今日は特別にこちらの方に再現して頂きました。
さあご覧下さい!
(一同)うわ〜!僕も初めて見たんですけど。
ショートケーキ風の…。
下がごはんで…。
(名越)これ煮こごり的な感じですか?上の層の中…この中にさばが入っているんですかね?
(右田)その中には入ってないんですそのごはん…。
(名越)あ〜挟んである。
ごはんとごはんの間の部分が…。
(右田)さばそぼろになってます。
(右田)ほんまに一口だけで…。
田中社長が結構ずっと食べてますけどどうですか?だから何かつければきっと…。
さばのお味はこの下だけなので下のお寿司の部分すごくおいしいと思うんですけど。
下はおいしいけど上は味がしない。
どうですか?味の方は。
パッと見たらプリンかゼリーかと思いますやん。
ちょっと違う。
これ何で固めてはるんですか?
(右田)ゼラチンなんですけど…。
僕今すごい感心してるのがやっぱりさすが社長さんやな思って。
ちゃんと食べて頂けてるのが勇気があるなと思って…。
あっ福嶋社長が「うん!」言うてますけどいかがですか?「うん!うまい」じゃないんですね。
違います。
これは子どもにはつらいですか。
ちょっとつらいね。
でもこれを召し上がるまではお子様方はさばは…。
食べました食べました。
特に長男は創業時余ったさばをやっぱり持って帰るじゃないですか。
普通に食べてはくれるんですね。
次男も食べてたんですわ。
その時まだ三男は生まれてなかったので…。
長男と次男はさば寿司を食べさせ過ぎたのとこういった訳分からんやつが出てくるからたまに警戒してるというか…。
(名越)これ子どもたちは試作品を何回ぐらい食べさされたんですか?いや〜でもこれは1〜2回ですよね。
多分1〜2回でもインパクトがすごい強かったと思うんですね。
でも子どもの頃僕もさばはなかなかあんまり食べれなかったですけどね。
右田社長今回の失敗から何を学ばれましたでしょうか?持ち込むのはある程度はいいかもしれないですけど「すぎない」っていう事が大事かなって思いました。
家庭を巻き込まないみたいなね。
そこだけを見ない。
でも年齢が行くとだんだんさば寿司のおいしさってもう一回分かってくるんじゃないですかね。
それを期待してるんですけどね。
数年間「欲しい」と言っても食べさせないとかね。
(名越)それいい方法かもしれない。
そうするとすごいうまそうに自分が食べてるとそのうち1回「頂戴よ」となるんじゃないですか。
なってほしいんですけどね。
「なってほしい」があったら子どもはそれを察知して嫌がる。
一遍消した方がええ。
心理学的に言うとね。
一遍消して下さい5年ぐらい。
5年ぐらい。
封印します。
でも右田社長の会社には…あの〜福嶋社長…一応バスの形してるんですけど無理ですか?買い取りは無理ですね。
無理ですね。
残念でした。
では続いてはどんな失敗を伺いましょうか?続いてはこちらでございます。
今回はその当時の状況をよく知る社員の方にお話を聞いてきました。
世界で最小の大きさにしたんです。
ロボットを動かすモーターとその駆動装置が一体となった特殊なシステムで世界シェア50%を誇る会社。
玉井さんはその創業者です。
玉井社長の名を世界へ広めたのは上海万博で披露した…これが注目を浴び当時日本で無名だった中小企業が世界から大きな評価を得ました。
しかしそんな社長にある疑惑が…。
それは…。
一体どういう事なのか?今回我々は玉井社長の会社をつぶさに調査。
すると開発部の技術者から貴重な証言を得る事ができたのです。
時は2009年玉井さんの会社で作っていたのはあくまでもロボットの部品だけ。
そこからの流れで…すると玉井社長は二つ返事で依頼を引き受けてしまいます。
「大手ロボット会社と手を組んで一緒に作ればいい」「こんなおいしい話なら他社も協力してくれるに決まっている」と楽観的に考えていたのです。
しかしそんな社長に大きな誤算が!社長の楽観的な見通しで会社は大パニックに陥ります。
そうやね。
なんと社員たちに相談もなしでこれまで作った事のないロボットを自分たちで作ると決めてしまったのです。
しかも…。
玉井社長はいつも納期ギリギリの仕事も平気で受ける楽観ぶり。
そのため社員たちは時間に追われハラハラドキドキの思いで働いているそうです。
(鶏の鳴き声)さあ社長何か言い訳があれば…。
いや〜社員がこんなに思ってるとはねちょっと分かりませんでした。
えっ?ご存じなかったんですか?これは僕なりに理由があるんです。
どんな?それはやっぱり難しい事にチャレンジして…失敗はするかもしれませんけどチャレンジする事によって自分に得られるものがあるんですね。
私も会社をやってからずっとそういう連続でしたので社員にもここら辺で…目の前では大企業に断られたから追い込まれた訳ですけど…。
誤算も当然あった訳でしょ?そうですそうです。
だけどそのチャンスを絶対にやりたいと僕は思うたんですね。
気持ちは分かるけどちょっと後付けな感じしますよね。
ところどころ埋めてはりますよね。
ほらほらほら。
同じ製造業として浜野さんこの事例いかがですか?僕もやると思いますよ。
でもある程度周りに相談してから…社員に相談してからいきますよね?いつも社員に言うてるのは「6割いける思うたらいけ」言うてますね。
玉井社長の中では何割いける思うたんですか?まあ今の反対やね。
4割やのにそんなのんびりしてはったんですか?ええ。
いやいや半分超えたら…。
失敗しても別に死ぬ訳じゃないしどうって事ないですやん。
でも会社のピンチにもなるんじゃないんですか?
(名越)むちゃな事言いだしたでこれ。
もっと楽観的ですね。
どっちかっていうとサラリーマンというような種類の方とかあるいはそういうふうな公務員っていう種類の方っていうのはリスクから先に考えるじゃないですか。
ほなその時に例えば何千万とか何億っていうもしかしたら違約金みたいなもの払わされるかもしれないというのはどの程度頭をかすめるもんなんでしょうか?社長という仕事は。
全然なかったです。
(名越)あ〜そうなんや。
僕の中にはこうこうこうしてこうやれば必ずこの時間に出来るはずやというストーリーがちゃんと頭ん中にある訳ですよ。
(名越)そやねん。
だからいろいろな事を分配してパーセンテージじゃないんですよね。
確かに確かに。
周りが迷惑や。
周りがパニックするタイプですか?そう。
でも一方で経営者ってそこがなかったら無理やねん。
バ〜ンと見えてて…今仕事を控えてくれっていうような話が出てましたけど…懲りてない。
失敗というのは先ほども申しましたけども人を成長させる原動力になるんかなと僕は思ってますのでいいふうに捉えたいですね。
玉井社長今回はね「失敗スペシャル」なんで失敗の話をしてほしいんですけど。
社員目線の失敗ですね。
そう考えたらそうですね。
同じ事でも見方によって成功失敗があるという事ですね。
(名越)そやねんそやねん。
(名越)すごいな。
続いては「社長のホンネ」
「教えて!社長のホンネ」。
後半は更に皆さんのホンネに深く迫る質問を用意しております。
ではまいりましょう。
こちらの質問です。
ではまいりましょう。
札を上げて下さい。
どうぞ。
田中さん以外全員。
田中さんが一番謙虚で客観的な感じがしてきましたけど大丈夫ですか?どういうとこが嫌がられてると思います?やっぱり自分で作った会社ですし「俺についてこい」みたいな…「私についてこい」みたいな事でずっと引っ張ってきてるのできっと…それなのにそんなに力がないからこんな能力のない人が社長をやっているこんな会社嫌やなってきっと思ってるだろうなっていうふうに思ってます。
たった一人知性のある人みたいに見えてきました。
どうでしょう?浜野さんは…。
僕ぐらい会社の雰囲気よくしようと思って言いたくもないギャグも言って冗談も飛ばしてこんな優しい楽しい社長いないんじゃないかなと思うぐらい。
…って事はメチャクチャ気を遣ってるという自負はある訳ですね。
ありますあります。
では次の質問はこちらです。
いやなりたいでしょう恐らく。
いかがでしょうか?では札を上げて下さい。
どうぞ。
あら!分かれましたか。
田中さんだけが。
(名越)絶えず田中さんは逆いきます。
紅一点ですから。
なりたくないですか?田中さん。
なりたくないです。
やっぱりそれだけ大変だから。
本当はどういうお仕事というか自己実現というか…。
…っていうかもともと社長になったのはしかたなくっていうか…。
とても楽しんではいますけれどももしもう一回生まれ変わるなら私男に生まれたいなってずっと言い続けてるんですけれども…。
もう一度やり直せるのであれば…経営者の側じゃなくてね。
はい。
別な意味でね。
男性陣は皆さんまた社長になりたいという事なんですが浜野さんいかがですか?社長になると自分で何でも決断して決めれる事ができると。
うまい事いったらそれはうれしいですし失敗したら自分の責任やったという事でそれを受け入れる事ができると。
自分の事は自分で決めれるというのは社長のだいご味というか人生のだいご味やと思いますね。
一回やっちゃうと社長以上のやりがいのある仕事というのが見つからないのかも分かんないですね。
そうかも分からないですね。
社長が一番やりがいを…大変な分だけやりがい感じるんですかね。
でも逆に言ったら今回の人生で全部やりきれないと思うからまた○を上げてはるの違いますの?今回の人生でだいぶ失敗してますんで次もう一回社長やったらもうちょっとうまい事…。
それや!やり直したいという部分で2回目の社長。
やっぱり一回の人生ではやりきれないぐらいいろいろありますか?やりたい事が。
我々からすると社長さんってある程度もう極めた方だと思っているんですけれどもね…。
皆さん生まれ変わってもまた社長になりたい方が多いという事で…。
ありがとうございます。
今日は皆さんのあらゆる失敗のお話を赤裸々にお話し頂きましたが最後に名越さん今日のお話を受けて2014年の「ルソンの壺」を総括する「名越のツボ」をお願いしてよいですか?忘れた頃にやってくるねこれが。
「名越のツボ」が。
魂込めて書きますよ。
今日の皆さんの話と2014年の「ルソンの壺」ですからね。
「名越のツボ」お願いします。
はい。
「暴走
(好き)」。
そう。
好きっていうね熱さというかね。
だからどれだけ自分の現場を愛してるのかっていうのはね一方ではね計算とか理性とか吹っ飛んでるんですよね。
でも好きっていう事があるからリーダーになれるし社長にもなれるし人はついてくると。
でも一方で好きになったら必ず脳も心も暴走するんですよ。
それをどこで気付いてそれをどこで屈曲させるかって事が社員でもあるし自分自身のポイントで…。
だからこの暴走は止められない。
でもなんとか気付かないといけないという…。
…って事は今日はこれ暴走族っていう事ですね。
(名越)そのとおりですね。
ほんまそうだね。
皆さんこれからも突っ走って下さい。
皆さん本当に今日は貴重なお話ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
では皆さんどうぞ2015年も「ルソンの壺」どうぞよろしくお願い致します。
よいお年を。
さようなら。
2014/12/29(月) 05:10〜06:00
NHK総合1・神戸
ルソンの壺・年末特選!〜12月号・年末スペシャル〜[字]

今月のテーマは「失敗から学ぶ」。今年「ルソンの壺」に登場した社長5人が登場。仕事の失敗から得た教訓を語り合い先行き不透明な時代を生き抜くヒントを探していきます。

詳細情報
番組内容
今月は特別編として放送時間を10分拡大!テーマは「失敗から学ぶ」です。今年「ルソンの壺」では総勢20人の社長を紹介、独自の取り組みで業績を上げた秘けつを紹介してきました。しかし成功の影には“今だから笑って話せる失敗”も数多くありました。極限状態で社長はどんな選択・判断をしてきたのでしょうか。5人の社長が集まり、失敗から得た教訓を語り合いながら、先行き不透明な時代を生き抜くヒントを探していきます。
出演者
【出演】田代杏子,名越康文,増田英彦,福嶋進,浜野太郎,玉井博文,田中裕子,右田孝宣

ジャンル :
ニュース/報道 – 経済・市況
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:39875(0x9BC3)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: