≫羽生結弦の全日本3連覇から一夜。
今夜は日本の新女王が決まります。
全日本フィギュアスケート選手権2014。
女子フリースケーティング。
リンクでは、第3グループの6分間が始まりました。
新女王最有力とみられていた村上佳菜子がショートプログラムまさかの9位このグループに入りました。
そして、昨日のショートプログラム上位6名をご紹介します。
本郷理華、樋口新葉永井優香、中塩美悠加藤利緒菜、宮原知子こちらが滑走順です。
これまで、全日本の最終グループの経験があるのは2人だけ。
今夜はまさに時代の転換点となるかもしれません。
解説は荒川静香さん、そして去年の女王・鈴木明子さんです。
お二方、よろしくお願いします。
まずは、荒川さん村上佳菜子がここにいます。
まさかの、このショート9位発進と。
≫ですけれども第3グループから第4グループ点差が僅差ですので基礎点が高いほうのトリプルジャンプ1つ分くらいの差なんですね。
ですので、このフリー次第です。
≫昨日のショートではジャンプの回転不足をとられたことが響きました。
≫今大会は判定が非常に厳しい傾向にはあるんですが村上選手の場合、今シーズンも割と多くの試合で回転不足という判定が多いですので。
一見、きれいに成功しているように見えるジャンプが回転不足ということになりますと損しますからここはきっちりと跳んでいくことが重要になりますね。
≫その辺り、鈴木明子さんはどう見ていますか?≫もう、技術的なことをここにきて修正するというのは非常に難しいことなんですけれども気持ちを切り替えて今まで練習してきたことでしっかりと自分ができるベストを尽くしてほしいと思います。
≫それだけの底力というのは持ってますよね。
≫ただ一人、オリンピック世界選手権を経験していますのでこの厳しい状況を打破できる力は持っています。
≫男子では小塚選手がそういった力を見せてくれました。
そして、実は荒川さんは2002年の全日本選手権でこの第3グループから表彰台に立った経験を持っていらっしゃいます。
≫これまで最終グループで滑っている経験のある選手ですと第3グループで滑るというのは非常に悔しいですし気持ちも立て直すのが難しいんですがここはポジティブに考えるしかないんですね。
第3グループで滑るということは先に最終グループで滑る選手よりも早く演技をできることを気楽に滑ることができるととらえて、自分らしくやはりリンクに立つことが大事になってきます。
ですので点差は少ないですから村上選手だけでなく第3グループの選手たちにはそのチャンスが残されていますので自分の演技に集中してほしいと思います。
≫そしてこのあとは平均年齢16.2歳という若い最終グループも控えますが難しい女王争い、荒川さんいかがですか。
≫全日本選手権の表彰台を経験しているのが宮原選手だけですので結果というのを意識しすぎずに自分の演技に集中するということが表彰台への鍵になってきそうです。
≫鈴木さんはいかがですか?≫全くわかりません。
≫もう横一線という感じですかね。
≫はい。
≫誰が勝っても新しいチャンピオンになります。
そして、どんなストーリーを新女王は描くのでしょうか。
ここから新しい時代が始まります。
≫中学2年生が躍動する今回の全日本です。
全日本ジュニア2位、坂本花織。
去年のショート9位を上回る7位でフリーを迎えます。
日々、自分にかけるような練習をしてきたという14歳です。
最初のジャンプに注目です。
≫トリプルフリップトリプルトゥループ。
高さがありましたね。
≫いいジャンプで入りました。
≫ダブルアクセルトリプルトゥループダブルトゥループの3連続ジャンプ。
トリプルループ。
きれいに決まってますね。
フライングシットスピン。
少し着氷のところで乱れてしまいましたがよく立て直しましたね。
トリプルサルコウ。
≫ここまでジャンプは完璧です。
次は、トリプルルッツ。
≫トリプルルッツ。
コレオシークエンス。
スピードにも乗ってよく滑っていますね。
トリプルフリップダブルトゥループ。
≫ここにきてのコンビネーションです。
最後のジャンプ。
≫ダブルアクセル。
≫この全日本の大きな舞台で本人もこの笑顔の演技です。
すばらしい、そんな長野の観客のスタンディングオベーションです。
鈴木さん、すごい演技でしたね。
≫すごかったですね。
実は今朝の公式練習を見たときにかなり転倒が多かったんですね。
ジャンプのタイミングが合ってなかったんですが。
きちんと修正してきましたね。
≫このジャンプの評価荒川さん最初に、かなり難しいジャンプを跳んで。
≫基礎点の高いコンビネーションをいきなり最初で2つ跳んで最初のほうのジャンプではもう、回転がきっちりと空中で終わって3回転を回りきってから着氷までつながっていましたのでこれは判定がしやすいですね。
また加点がつくようなスピードと流れと高さがありましたのでここで大きく得点を伸ばすことができたと思います。
≫今大会は厳格に回転不足に関してはとられていますけれどもこのジャンプは大丈夫?≫そうですね、見るからにきっちりと空中で3回転回りきってから着氷につながっていますので高さが十分あって軸も真っすぐでしたので余裕がありました。
やはり、女子選手ですと3回転をギリギリで降りてくる選手が多いですのでそうなるともう一度見直してスーパースローまで見て厳格に、判定をするというところが今大会では厳しく判定を受けていますから多くの選手が、きっちりと3回転を評価されるのは難しいんですが、しっかりと今大会でもショート、フリー、合わせてジャンプを決めてきている。
そこが強みですね。
≫シーズンベストに近い得点です。
≫21歳の今井遥です。
これまで何度も層の厚さに世界選手権への夢を絶たれてきました。
今回は初めて手が届くかもと思ってやってきたシーズンです。
ショートは失意の10位から。
今シーズンの今後をこの曲に託します。
≫ダブルアクセル。
トリプルフリップ。
≫次のジャンプは予定では3連続。
≫トリプルサルコウ。
単独になってしまいました。
≫ここまでコンビネーションが入りませんでした。
バレエの名作音楽「ジゼル」。
フィリップ・ミルズの振り付けです。
≫フライングキャメルスピン。
回転の速度と、そしてポジションの明確さがいいですね。
≫後半のジャンプは、なんとかコンビネーションにしたい。
≫トリプルループダブルトゥループ。
トリプルループ。
≫次は予定では単独のサルコウジャンプです。
≫トリプルサルコウダブルトゥループ。
≫コンビネーションをつけました。
≫ダブルアクセル。
コレオシークエンスです。
≫目標としてきた世界選手権へ懸命に演じ切った「ジゼル」。
今井遥、後半のリカバリーがどれだけ得点に響いてくるでしょうか。
今井らしい笑顔を観客に振りまいています。
荒川さん最初の冒頭の3つのジャンプ予定とは違って単独のジャンプになりました。
≫コンビネーションを狙って、いいスピードで入っていったんですが少し、軸が傾いてしまったりして着氷がなかなかコンビネーションにつながるようなものではなかったので単独で締めて終わったんですけど傾いてしまったということはギリギリの回転になったものも多かったのかなというふうには感じました。
大きな失敗はなかったんですけどね。
≫それでも、後半に、なんとか鈴木さんトリプルサルコウダブルトゥループというコンビネーションを入れました。
≫しっかりと前半つけれなかった分後半でリカバリーできましたね。
≫この辺りはやはり、今井遥もかなり経験のあるこれが7回目の全日本です。
その辺りの経験も感じるそんなリカバリーでした。
ただ、鈴木さん、本当にこの選手はシニアらしいといいますかそういう滑りをしますね。
≫後半に入ってからもスピードが落ちなかったですし指先、手先の美しさが際立つプログラムでした。
≫今シーズンは新潟に拠点を移して普段は練習は1人でやって。
週に1度道上コーチに練習を見てもらうという生活だったそうです。
7回目の全日本。
今回は世界選手権代表を取れるかもしれないと思っている選手が非常に多い中荒川さん、またプレッシャーがかかる中での大会ですよね。
≫そうですね。
そういった辺りで経験が多いことによって自分をどう集中させるかという集中の仕方は持っていると思うんですね。
ですのでそれが今回はリカバリーを含めて見てますと今井選手の場合光ったなと思います。
≫そして、村上佳菜子。
リンクで、そのときを待ちます。
まさかの9位から果たしてどこまで順位を上げてくるでしょうか。
≫新エースとしての覚悟を持って臨む今年の全日本です。
女子でただ一人、オリンピックと世界選手権を戦い抜いてきた経験。
この村上が、足りない1ピースをどう埋めていくのか。
改良を加えた「オペラ座の怪人」。
後半には5つのジャンプ。
ファントムの力強さを表現します。
≫トリプルトゥループトリプルトゥループ。
ダブルアクセル。
レイバックスピン。
足換えのコンビネーションスピン。
スケートはよく滑ってますね。
伸びがあります。
体もよく動いているように見えます。
≫ここからが勝負。
≫トリプルループ。
ステップアウト。
トリプルフリップダブルトゥループ。
ここはトリプルフリップを予定していましたが1回転になってしまいました。
トリプルサルコウダブルトゥループ、ダブルループ。
≫それでも、意地の3連続。
≫ダブルアクセル。
≫このシーズンプレッシャーとも戦ってきた村上佳菜子です。
新しいエースとしての期待。
一瞬、そのプレッシャーから演技を終えた直後解放されたような顔もしました。
「オペラ座の怪人」で上位進出を狙った村上佳菜子のフリーです。
荒川さん。
≫最後まで粘り強くジャンプも滑っていったんですがやはり後半になって疲れが見えたときにどうしてもギリギリの回転になってしまうジャンプがいくつかありましたね。
やはり、体の成長とともにこれまでは簡単に跳べていたジャンプがジュニア時代はやはり回転軸の細いジャンプですので回転、きっちり回ってから跳ぶことも簡単にできていたのがどうしても回転軸に遠心力が強くかかってしまいますと回りすぎてしまうことが今度、出てきてしまうので少し、足りなめに降りてくる癖がついてしまっているのかもしれません。
≫回りすぎるからこそ少し足りなく降りようとすると。
≫回転をしながらジャンプを降りてきますのできっちりと回ることが難しくなってきているのかもしれないですね。
ですので、その辺り癖になってしまっているので根本的に作り変えていく必要が出てくるんですがやはり、シーズン中ですとそれが難しいですから今後の課題になっていきますね。
≫我々、手元の実施要素の表を見ていてもちょっと、鈴木さんやはり、回転不足。
今回も判定でそうなっているようですね。
≫厳しく見られていますね。
≫やはり、ショートである程度、自分ではできたと思った演技で9位でした。
その辺りの精神的な動揺というのもあったでしょうか。
≫私が見ていて、ちょっと後半のジャンプのときに慎重になっていた部分があったんじゃないかなっていうふうに感じました。
≫誰よりも経験を持ってこの全日本選手権。
しかも村上は全日本に本当に強い選手。
その選手でしたが今年の長野ビッグハット全日本選手権は村上佳菜子にとっては少し厳しい場所と今はなっています。
それでも、恐らくプログラムコンポーネンツかなり、得点は伸びてくると思います。
果たしてどこまで得点を伸ばすことができるでしょうか。
昨日は、ショートその演技構成点ではナンバーワンの評価でした。
シーズンベストには届きません。
しかし、この時点で村上佳菜子はトップに立ちました。
村上は、168.29。
村上らしい笑顔がないまま今年の全日本を終えています。
ショート8位、木原万莉子。
宮原知子と同学年。
よきライバルとしてお互いを高め合ってきました。
2回目の出場の全日本です。
≫トリプルフリップを予定していましたけどダブルになりました。
トリプルルッツ。
トリプルループダブルトゥループダブルループ。
3連続ジャンプです。
≫このスケーティングには自信を持っています。
≫フライングシットスピン。
イーグルからダブルアクセルトリプルトゥループ。
トリプルサルコウ。
足換えのコンビネーションスピン。
トリプルループ。
≫大きなスケーティングです。
≫コレオシークエンスです。
非常によくスケーティングも伸びがありますしスピードが落ちませんね。
ダブルアクセルトリプルトゥループ。
≫最後にこのコンビネーションです。
レイバックスピン。
ポジションがきれいですね。
≫自信のスケーティングで会場を魅了しましたが本人はジャンプの失敗が1つあったことが悔しいんでしょうか。
それともやはりこの演技ができた喜びでしょうか。
一瞬、涙を見せるようなそして今、笑顔に変わりました木原万莉子です。
鈴木さん、本人のあの表情最初、どう見えましたか?≫どっちなのかなというふうに私もわからなかったんですが後半にダブルアクセルとトリプルを2つ入れてくる構成で、攻めていく戦略としてはいい戦略でしたね。
≫濱田コーチが、恐らくこの戦略でいこうということを授けているんだと思うんですが笑顔で迎えました。
荒川さん、これはうれし涙ですね。
≫オフシーズンに怪我をして練習を思うようにできなかった時期もあったことを考えるとここまで戻ってこれたことということにも非常に思うことがあったのかなと思います。
ただ、前半の2つのミスを引きずらずに後半しっかりと立て直して加点をもらえるようなジャンプもありましたから粘り強く滑り切りましたね。
前半のダブルフリップとトリプルルッツが回転不足になってしまったのは残念だったんですがその後の立て直しはすばらしかったと思います。
≫中学1年生のときに難病にかかって2年半のブランクがあります。
ただ、その空白を埋めてそして、鈴木明子さん本当にスケーティングですね。
この特徴というのは、非常にすばらしいなと思うんですが。
≫非常にスケートが滑っていながら上半身の動きがやわらかいですよね。
それから表情も、非常に豊かに滑っていましたし。
伸びやかで、美しいスケートだったと思います。
≫終わった直後涙を見せた木原万莉子です。
シーズンベストを更新です。
木原万莉子、うなずきます。
納得の3位です。
≫お疲れさまでした。
≫ありがとうございました。
≫今の率直な気持ち聞かせてください。
≫もう終わってしまったなという気持ちでいます。
≫昨日のショートからどのように気持ちを切り替えてきたんでしょうか。
≫なかなか、ちょっと切り替えることができなくて昨日の夜も、ちょっと大変だったんですけど。
でも、棄権はする気はないのでやるしかないという気持ちでやりました。
≫背中を追ってきた先輩たちがいないという意味では全く今までとは違う全日本だったと思います。
どんな違いが、ご自身の中であったんでしょう?≫やっぱり、背中を見てやってきたので目標とする人が目の前にいないのが自分自身で頑張らないといけないのでそこが今までと違うのでちょっと苦しいんですけどでも、それでもやらなきゃいけないので来シーズンは必ず強くなって戻ってきたいなと思います。
≫最終グループは今シーズンの全日本選手権を象徴するような6人。
昨日のショートプログラム13歳の樋口新葉が扉を開き…。
宮原知子がその先へ。
本郷理華が新しい世界を照らした。
いきなり登場するのはグランプリシリーズ優勝を決め今、最も勢いに乗るシンデレラガール、本郷理華。
ショートプログラムでトップに立った。
2番手は期待の超新星樋口新葉。
13歳の樋口がもしここで優勝すれば女子では42年ぶりの快挙となる。
その樋口とともにジュニアグランプリファイナルで強豪ロシア勢と戦った永井優香と中塩美悠が続く。
そして、加藤利緒菜は得意のスピンでNHK杯5位に入った実力者。
最終滑走は宮原知子。
彼女が滑り終わったときすべてが決まる。
チャンスは誰もが持っている。
最終グループ、6人。
それぞれの4分間。
≫最終グループの6人が集まっています。
トップ3の選手はそれぞれ別の場所でウオーミングアップを行いました。
1位、本郷選手は人通りの多い正面玄関。
2位の宮原選手はほかの選手も利用するウオームアップエリア。
そして、3位、樋口選手は昨日とは場所を変え≫第3グループ最終滑走です。
長久保コーチのもと3シーズン前から拠点を名古屋に移して練習してきました新田谷凛。
≫トリプルフリップだったと思うんですけどシングルになってしまいました。
トリプルルッツダブルトゥループ。
トリプルループ。
きれいですね。
足換えのコンビネーションスピン。
≫しっかりと「ロミオとジュリエット」を表現します。
自分はジャンプではなく表現で差をつけたい。
そんな話もしていました。
≫トリプルサルコウ。
ダブルアクセルシングルループシングルサルコウになってしまいましたね。
トリプルサルコウを予定していたと思います。
≫ここからリカバリーなるか。
≫トリプルトゥループトリプルトゥループ。
この後半で決めたのは大きいですね。
トリプルサルコウを予定していたと思いますが抜けてしまいました。
≫「ロミオとジュリエット」を演じた新田谷凛。
ジャンプの失敗が少しありましたけれども。
それでも、持ち味の表現力。
ジュリエットを演じ切りました。
鈴木さんは、長久保コーチの同じ門下生となりますが今日の演技どうだったでしょうか。
≫少しジャンプが抜けてしまったり細かいミスがあったんですけれども。
しっかりと後半の得点源である3回転トゥループ3回転トゥループをしっかりと決めれたことは大きいんじゃないかなと思います。
それだけに、そのほかのミスが惜しかったなというふうに思います。
≫後半の3回転、3回転はショートでもあのジャンプを入れたことでこの位置第3グループで滑ることができた。
あのジャンプは今後、武器になりそうですね。
≫そうですね。
新田谷選手自身が非常に自信を持って跳んでいるのでこれは大きな武器になると思います。
≫荒川さんは、どんな印象を持たれましたか?≫大きく失敗してしまったものもいくつかあったんですけれどもやはり得点源のトリプル、トリプルが後半で一気に1.1倍になるところで回転もきっちりとプラスの評価をもらえるような質で跳べるというのは大きな武器ですよね。
≫そして最終グループのメンバーがリンクサイドに集結しました。
誰が勝っても初優勝という今年の女子フリー。
そして、どんなドラマが今年は待っているんでしょうか。
新しい時代の幕開けを告げる女子フリー。
長野ビッグハットです。
6人が自分の世界に集中しながらこれから6分間練習を待ちます。
宮原、そして樋口。
本郷がやや後ろで1人で集中しています。
この笑顔を残してくれました新田谷凛、17歳です。
さて、新しい女王は一体誰になるんでしょうか。
最終グループの選手たちがリンクに入りました。
最終グループ本郷理華、18歳樋口新葉、13歳永井優香、16歳中塩美悠、18歳。
加藤利緒菜、16歳宮原知子、16歳というこの6人になりました。
全員が高校生以下という非常にフレッシュな最終グループです。
緊張の6分間練習でどれだけ自分のペースをつかむことができるでしょうか。
そしてやはり最終グループの6分間練習は特別な空気があります。
誰が勝っても初優勝。
この一世一代の≫第83回全日本フィギュアスケート選手権女子フリースケーティング。
改めて、最終グループ演技を行う6人をご紹介します。
1番滑走はショートプログラム首位発進の本郷理華です。
去年のジュニア女王がシニア1年目に大ブレーク。
「カルメン」にすべてをかけます。
2番滑走が新世紀のヒロイン13歳の樋口新葉。
今年のジュニア女王。
42年ぶり13歳の新女王誕生なるか。
3番滑走が永井優香。
こちらも全日本デビューで最終グループに入りました。
ショート6位からどこまで順位を上げるか。
そして、4番滑走が中塩美悠。
ショートで自己ベストを7点以上更新し現在4位。
逆転の表彰台を狙います。
5番滑走ショート5位の加藤利緒菜。
3度目の全日本で確かな成長を見せる16歳。
フリーでもノーミスの演技は見られるんでしょうか。
そして、最終滑走がショート2位の宮原知子。
首位・本郷との差は2.22。
自信作「ミス・サイゴン」で新女王の座を狙います。
さあ、新しい時代の女王を決める戦いがまもなく、始まります。
荒川さん、なんといっても今年の最終グループはいつもとは様相が違います。
ジュニアのグランプリファイナルに出場した樋口、永井、中塩この3選手が入りました。
≫特徴としては、やはり質の高い高難度のジャンプを確実に跳べるということでジャンプで高得点を稼いで勝負をかけてくるんですね。
その確実性でこのフリーも勝負をかけますとやはり、表彰台というのがかなり確率も上がってくるんじゃないかなというふうに見ています。
≫その3人の中でもひときわ目を引くのが13歳の樋口新葉です。
初出場、初優勝なら女子では実に42年ぶりという快挙になります。
鈴木さん、そういう話をしてしまうほどの実力を我々も感じているわけですが。
≫まずは圧倒的なスピードからジャンプが跳べるということで確実にジャンプを決めてくると高い得点が期待できると思います。
≫このスピードというのはちょっと、鈴木さんほかの選手とは違うわけですね。
≫実況席から見ていても前を通り過ぎていくと思わず圧倒されてしまうというか。
≫そのぐらいのスピード感がある樋口新葉です。
そして一方本郷、宮原、加藤の3人には国際大会のグランプリシリーズを戦ってきたその経験というのもあります。
この3人は鈴木さんジャンプ以外の要素でも勝負をしていきたい。
≫本郷選手はグランプリシリーズに出場してほかの選手たちのスピンステップを含めて総合力で勝負していかなくてはいけないんだということを肌で感じてから意欲的に取り組んでいますのでそういったところがこの全日本でもしっかりと出せるといいなと思います。
≫荒川さん、そういった辺りが強みでもあるわけですよね。
≫そうですね。
やはり、シニアになりますとジャンプ力だけではなくてほかの表現力でありますとかスケーティングの質を含めて総合的に磨いていかなければいけないということを感じて成長してきていますのでその辺りで力を、かなりこの3選手も入れてきていますよね。
≫荒川さん、その辺り優勝争いのポイントになっていきそうですね。
≫そうですね。
あとは1つ1つの技を確実にこなすだけではなく出来栄えで加点を重ねていくことで大きな得点につなげられることがポイントに今日はなりそうです。
≫質で勝負できるかどうか。
そして、鈴木明子さんどうでしょうか。
≫今大会の厳格に評価しているジャンプに対して、どれだけ対応できるか。
それから高難度の構成を用意している中でしっかりとできるかというところですね。
≫長久保コーチは言います。
チャンスはきたときにつかむしかない。
今がまさにチャンスをつかむときです。
本郷理華、女王に最も近い場所でこのフリースケーティングを迎えます。
守りに入る気はないと昨日は話しました。
ショート1位で迎えるフリー。
≫トリプルフリップトリプルトゥループ。
トリプルルッツ。
トリプルループ。
足換えのコンビネーションスピン。
曲調をよくとらえていますね。
ステップシークエンス。
非常に表情もいいですね。
≫グランプリファイナルで一番学んだのはジャンプ以外の要素をどれだけ自分のものにできるか。
後半のジャンプ。
≫トリプルサルコウ。
ダブルアクセルシングルループトリプルサルコウ。
≫あとジャンプは2つ。
≫トリプルフリップきれいに決まりました。
ダブルアクセルダブルトゥループ。
コレオシークエンス。
≫新女王の資格、十分の4分間!すばらしい演技。
頂点へのチャレンジの気持ちをこの演技に込めてくれました。
今シーズンのまさにシンデレラガール。
駆け上がってきた1年間。
そして、この全日本です。
まずは、この演技はいつも普段の練習を見ている鈴木明子さんに伺います。
≫演技冒頭までちょっと緊張していたんですね。
いつもよりも表情が硬かったんですけれどもそんな中、落ち着いてジャンプを決めてきたので強いなと思いました。
≫鈴木さんもかなりいろんなアドバイスをグランプリシリーズでもされたようですが。
≫そういった意味でも表情であったりとか気持ちをしっかりと乗せて演技することができたと思います。
ただ、ちょっと緊張があった中でだったのでジャンプがいつもより慎重になっていたかなと思います。
≫やや、その辺りは回転不足という形で判定される可能性があります。
≫タイミングが少しゆっくりになっていましたので回転が始まるのが遅いジャンプがいくつかありましたね。
ただ、やはりショートプログラム1位で折り返してのフリーですから緊張しないわけがないんですね。
その中で、大きなミスをしなかったということが精神的な強さを感じるところではありましたけれども。
ただ、その回転不足ですとか踏み切りのエッジの難しさにあまり、怖さを持たずに勇敢にチャンレジしていったところとか今後につながると思いますので。
でも、逃げない気持ちが大事ですね、まず。
≫フリップ、それからルッツというジャンプも冒頭に果敢に挑んでいきました。
そして途中の表情も映りましたがこの辺りの表情も、荒川さん我々も去年とまた違うなという思いを持つんですがどうですか?≫気迫を感じましたね。
気を強く持ってリンクに立たないといけないんだという気持ちが伝わってきたと思います。
≫長久保コーチも、この笑顔です。
荒川さんにとっても生まれたときから知っているという存在でもあります。
ここまで成長したという本郷理華。
さあ、ショート1位66.70という得点でした。
今シーズンは118.15のシーズンベストがあります。
188.63≫本郷理華選手です。
お疲れさまでした。
≫ありがとうございました。
≫気迫を感じるすばらしい演技でした。
ご自身振り返っていかがですか?≫最初の3回転、3回転が決まってからはすごく勢いに乗れてステップのところとかもしっかり「カルメン」を表現できたかなと思います。
≫今日は、ショートプログラム1位で迎えるフリーでした。
その気持ちはどうだったんでしょうか。
≫公式練習では少し緊張していたんですけどでも、順位は関係ないので。
もう、自分は挑戦者のつもりでしっかりできることをやろうと思って切り替えて、やりました。
≫今シーズンシニアデビューなんですがそうとは思えないようなすばらしい演技そして、精神力の強さどこからきていると思いますか?≫自分は結構、緊張とかしてそんなに強いとは思わないんですけどやっぱり練習とかでしっかりやって練習してきたから大丈夫だというふうに自分で思うようにしているのでやっぱり、そこかなと思います。
≫この大会、とりあえずフリーを滑り終えてみて今、率直にどんな気持ちですか?≫ショート、フリー今できることは出し切れたのでそれがすごい自分の中では達成感というかうれしいです。
≫そのスピードで時代を動かすことができるでしょうか。
樋口新葉。
もし13歳で全日本をとればそれは42年ぶりの快挙。
まさに、新世紀の女王の誕生となります。
得意のスケーティング。
勢いに乗ります。
≫シングルルッツになってしまいました。
≫最初のジャンプ、失敗。
≫トリプルループ。
きれいに決まりました。
トリプルサルコウ。
余裕がありますね。
ステップシークエンス。
体の上下の使い方もいいですね。
ダブルアクセルトリプルトゥループ。
高さがありました。
≫ルッツジャンプ。
≫トリプルルッツ。
オーバーターンしてしまいましたがここでトリプルトゥループ。
トリプルフリップ。
ダブルアクセルダブルトゥループダブルループ。
3連続ジャンプです。
≫衝撃のショートデビューから一夜。
樋口新葉のチャレンジが終わりました。
得意のジャンプ最初のルッツジャンプにミスが出て、本人の顔に笑顔がありません。
それでも、しかし後半のジャンプ意地でも入れた、鈴木さんそんな3回転ルッツ3回転トゥループがありました。
≫あそこで入れてくるっていうのが心の強さを感じました。
絶対にやってやるっていう気持ちが前面に出ていましたね。
≫そのジャンプの構成ちょっと変わった部分青く変わった部分です。
最初にトリプルルッツの予定が荒川さんシングルになりましたのでそのコンビネーションを後半に入れたということですね。
≫ここで、予定ではトリプルルッツトリプルトゥループという得意なジャンプを予定していたんですがここで抜けてしまったので後半で取り戻そうという気持ちが、恐らく、もう最初からあったはずなんですね。
きっちりと目の前のことに1つ1つ、してここでミスを引きずらずにその後半までつなげていって取り戻すというところが落ち着いて滑っていたなと感じます。
本人の表情があれだけ曇っていますが荒川さんただ、かなりほかの部分での加点のもあると思いますしジャンプ、いかがでしょうか。
≫やはり特徴としてしっかりと回転を回るだけ高さのあるジャンプを跳びますので跳べれば加点のつくジャンプ流れ、非常に高得点を狙うだけに十分なものがたくさんあるんですがやはり本人としてはパーフェクトを狙っていたはずですのでその辺りで、悔しさというのはあると思うんですね。
≫トップの本郷までは124.28。
全日本ジュニアでは、これに近いフリースケーティングの得点を出しているわけですが。
ただ、その全日本ジュニアはかなり完璧な、そんな演技でした。
去年の全日本はまだフラワーガールをしていて鈴木明子さんの後ろで花を拾っていたというこの樋口新葉選手。
1年後には表彰台が見えるかもという戦いをしています。
≫すばらしいですね。
本当に、試合ごとに成長し続けていますしそして負けん気の強さというのがまだまだここからも伸びていくと思います。
≫ですから、終わった直後のあの悔しい表情ですが点数としてはひょっとしたらかなり出るかもしれないと。
その中でもまだ悔しい顔をしていました。
≫樋口新葉選手です。
お疲れさまでした。
≫ありがとうございました。
≫初めての全日本フリーを終えて率直な気持ちを聞かせてください。
≫すごく緊張しました。
≫足にも相当きてますか?≫緊張しすぎて最後まで緊張が抜けなかったので足に力が入らないです。
≫最初のジャンプシングルになってそのあとトリプルルッツのあとにトリプルトゥループをつけてきましたね。
あのときはどんな気持ちでつけたんでしょう?≫最初のルッツのジャンプで3、3にできなかったので2つ目のルッツでつけようと思って、つけました。
≫今、少し瞳の中には涙がありますけれどもその涙は、どんな涙ですか?≫自分の思っているように滑れなくて、すごく悔しいです。
≫でも、この時点で全日本で2位ですよ。
いかがでしょう?≫このような演技で2位に今入っているということはすごくうれしいんですけどこういう大きな舞台で滑れたことはすごく経験になったし来年頑張ってこの試合に戻ることができたらしっかりと自分の力を出し切りたいと思います。
≫全日本はこれまでテレビで見てきたという夢の舞台です。
ついにデビュー。
そして、なんと最終グループで迎えます。
永井優香。
ジュニアのグランプリファイナルにも出場しました。
得意はルッツ。
たくさんの人の心に残る演技をしたい。
そう話した16歳です。
最初の2つのジャンプが得意のルッツジャンプ。
≫トリプルルッツトリプルトゥループ。
トリプルルッツダブルトゥループ。
≫勢いに乗って3つ目。
≫トリプルフリップを予定していましたけれども1回転になってしまいました。
しっかりと曲調をとらえてステップのエッジワークもいいですね。
≫昨シーズンのオフからバレエとダンスの練習を始めています。
女性らしい動きそれを表現したい。
≫コレオシークエンスですがよくスケートが伸びていますね。
スピードに乗っていていいと思います。
ダブルアクセルトリプルトゥループでしたが両足着氷になってしまいました。
トリプルループ。
トリプルサルコウ。
ダブルアクセル。
≫目標どおりたくさんの心に刻み込まれる永井優香の演技です。
初めての出場の憧れの全日本選手権。
晴れやかな笑顔で観客に手を振ります。
ジュニアのグランプリファイナルから2週間。
この全日本にやってきました。
このグループは、本当にジュニア勢の躍進が目立ちますがそんな中で、荒川さん今日の演技永井優香はどういうふうに映りましたか?≫非常に力強さとスケーティングの伸びが際立ったように思います。
そして、ジャンプなんですが最初、落ち着いて2つルッツジャンプが決まったなと思ったんですが少しフリップジャンプでいつもエッジの踏み切りの判定を気にしてしまうのかなという躊躇が見られたかなというような失敗の仕方がありました。
≫ルッツジャンプはアウトにかけるフリップジャンプはインにかけるという部分でアウトのほうが得意な分ちょっと気にしてしまうと。
≫跳び分けが非常に難しくて彼女はそんなにひどい踏み切りのエラーではないんですけれども少し意識しすぎちゃったのかなというタイミングを逃してしまった感じがありました。
ですが、その失敗をあまり引きずることなく後半もしっかりと集中して滑っているように見えましたので、その辺りは立派だなというふうに思いました。
≫そしてルッツジャンプにも注目がいきがちですが永井の滑りというのは鈴木明子さんはどう印象を持たれましたか?≫ジュニアの選手の中でもスケーティングのスケールが大きいですし1つの、ひと蹴りが伸びていくというところとあとは、上体の動きも繊細に表現できるのでこれは永井選手の今後の武器になってくると思います。
≫その辺りのバレエとダンスの練習の成果というのもこちら、見えましたよね。
転向してスケートに集中できる環境にもなりました。
身長も161cmに伸びて、一度はジャンプに苦しんだこともあったんですがそこからまたジャンプを立て直してきました。
ご覧のように本郷理華が現在トップ。
2位が樋口新葉。
3位に村上佳菜子。
第3グループから。
≫ジュニアのグランプリファイナルに出場した3人中塩美悠の登場です。
通年リンクがない広島を拠点にしながら練習をしています。
そんな中、ショートは4位とすばらしいポジション。
フリーはタンゴにチャレンジします。
≫トリプルルッツ。
トリプルループを予定していましたがダブルになりました。
ダブルアクセルトリプルトゥループダブルトゥループ。
3連続ジャンプ、きれいに決まりました。
ダブルアクセルトリプルトゥループ。
≫観客の手拍子が大きくなっていきます。
≫トリプルフリップ。
≫大事なジャンプ。
≫トリプルサルコウダブルトゥループ。
トリプルサルコウ。
≫中塩美悠、3回目の全日本。
大きく力を伸ばして印象を残した今回の全日本でした。
荒川さん、今はジュニアの2人が表彰台圏内にいるという中で迎えた中塩の演技でした。
≫ショートプログラムからフリーをパーフェクトにそろえたいという目標もインタビューの中では聞いていたのでそういった意識もあったと思うんですね。
ショートプログラムでいい出だしをしただけにこのフリープログラムでもという思いが緊張につながったのかなというふうに感じたのは、最初のポーズでショートプログラムのポーズをとってしまってからというところを見て動揺してるかなと思ったら最初のジャンプ2つを失敗してしまいましたので。
そういった辺りで調子は悪くなかった中で少しそういった動揺が影響してしまったかなというそういう印象はありました。
いつものタイミングよりも少し慎重になりすぎて待ってしまってタイミングが遅くなってしまって回転しきれなかったジャンプもありましたのでそういった辺り、少し緊張感というものが演技に出てしまったように感じます。
≫ただこの辺りの踊る要素。
目標は鈴木明子さんのような魅せる演技をしたいと話している中塩美悠です。
鈴木さん。
≫私は特に後半のコレオシークエンスが非常にエネルギッシュで気持ちが伝わってきたので本当にこれから期待できるなというふうに感じています。
≫中塩、得点が伸びません。
加藤利緒菜が生まれた1998年2月7日は長野オリンピックの開会式の日でもあります。
その長野で迎える全日本です。
初めての世界選手権も視野に入れて大事な4分間です。
≫トリプルフリップトリプルトゥループ。
トリプルサルコウ。
ダブルアクセル。
トリプルフリップ。
ダブルアクセルトリプルトゥループ軽やかに決めましたね。
≫ここまでは勢いがあります。
そして、得意のスピン。
≫トリプルルッツ。
≫最後のジャンプは自信を持つループから。
≫トリプルループダブルトゥループダブルループの3連続ジャンプきれいに決まりました。
≫スタンディングオベーションで観客が迎えます。
高校生の躍進。
そして、目標の世界選手権へ。
加藤利緒菜、すばらしい演技でこのフリーを終えています。
加藤がすばらしい演技を見せました。
そして最終滑走宮原がリンクに向かいました。
荒川さん、加藤利緒菜やや構成も変えました。
より難しい構成にして挑んできました。
≫練習を見ている限りでは本調子まではいっていないのかなというようなところで少し構成を落として予定していたんですがそこから、やはり構成を上げてきましたね。
なんですが、やはり得意のジャンプで回転不足だったり両足着氷した部分がいくつかありましたのでその辺りで減点がいくつか、あるんですがそれでも大きなミスをせずにしっかりとまとめて滑り切った辺りはすばらしかったですね。
落ち着いていたと思います。
≫そして、鈴木さんいかがですか。
≫この攻めた構成をここでやってくるというところが今後、これが生きてくると思います。
まだまだ若い選手ですのでこれからに向けてこういった経験が非常に大切になってくると思います。
≫16歳の加藤利緒菜。
今大会は高校生以下がすべて最終グループという中ピョンチャンオリンピックに誰が最初に抜け出していくかそんな争いでもあります。
攻めた構成でこの全日本を戦い抜いた加藤利緒菜。
やや回転不足が響きました。
≫この宮原知子の演技で新チャンピオンが決まります。
誰もが認める努力の天才宮原知子。
その努力が日本の頂点へと彼女を押し上げるんでしょうか。
後半に組み込んだジャンプに勝利への秘策あり。
≫トリプルルッツダブルトゥループダブルループ。
3連続ジャンプです。
トリプルフリップ。
トリプルループ。
≫表情でも、しっかりとジャッジにアピールします。
≫そして体もよく動いていますね。
≫トリプルルッツ。
ダブルアクセルトリプルトゥループ。
レイバックスピン。
回転の速度ポジションもきれいですね。
トリプルサルコウ。
コレオシークエンス。
≫最後のジャンプ。
≫ダブルアクセルトリプルトゥループ。
≫3回転をつけました。
まさに新しい時代の戦いです。
新女王は、この宮原かそれとも、本郷なのか。
宮原知子がすばらしい演技で最終滑走この女子フリーを締めくくります。
新しいエースが決まるそんな大会でもあります。
今年の女子フリー。
階段を1つ1つ、大きく上って表現力にも磨きをかけた宮原知子。
フリーを終えて濱田コーチのもとに戻ってきます。
これは果たしてどちらが上に行くのかという。
鈴木さん、まずは、演技すばらしかったですね。
≫この最終滑走のプレッシャーのかかる中で落ち着いて自分のできることをしっかりと決めてきましたね。
≫そして、本人が今年は新しい自分を見せたいんだということで今シーズンに関してはいろんな表情のことそんなことも工夫してきました。
その辺りの評価というところは鈴木さん、いかがですか?≫非常に「ミス・サイゴン」という曲にしっかりと気持ちを乗せて表現できていたと思います。
もともと、繊細な表現ができる選手でしたけれどもそこに、今年からスピードも乗ってくるようになったので非常に演技としての流れもよかったと思います。
≫そして、荒川さん。
勝負の行方を決めるであろうジャンプの評価です。
≫構成を変えてきたところで勝負をかけてきたなというふうに感じたんですね。
やはり、2つ目のジャンプでトリプルジャンプをつけるということはスタミナがないとできないんですがそれを後半に2つ組み込んできました。
≫ダブルアクセルトリプルトゥループ。
≫当初でしたら、最初のジャンプトリプルルッツトリプルトゥループを予定していたんですけれどもここは3連続のトリプル、ダブルダブルで抑えて後半にトリプルを入れることで基礎点が1.1倍になるところで勝負をかけてきましたね。
≫あえて最初のジャンプは3回転、2回転、2回転にしてあえて後半に3回転をという戦略ですね。
≫シーズンの中でも、どうしても回転不足になりがちだったのでトリプルルッツトリプルトゥループが。
それであればダブルアクセルの後ろにトリプルをつけるという確実な作戦。
それがうまくはまりましたね。
≫濱田コーチが授けた、この作戦を着実に宮原知子が実行しました。
あとは得点を待ちましょう。
トップの本郷までは124.15という得点が必要です。
これは宮原がシーズンベストを出せばこの得点をこの得点を超えることはできます。
日本の新しいチャンピオンは宮原知子。
全日本フィギュア初優勝を果たしました。
本郷理華を大きく上回って宮原、新女王の座につきました。
そして、3位には樋口新葉が入りました。
13歳での表彰台。
まずは、荒川さん。
宮原知子、優勝です。
初優勝です。
≫優勝をかけた中であれだけの最終滑走演技ができたというのはスタミナ的には精神的にも肉体的にも必要だった中でできたことは成長と強さを感じましたね。
やはりこれは努力というものが支えたと思います。
≫そして、鈴木明子さんはどんな印象でしょうか。
≫もう、本当に宮原選手のこれまで努力してこつこつと積み重ねてきたものがしっかりと今回の大会では発揮されたなと思いました。
そして、2位の本郷選手ですがショート1位で迎えて、かなりプレッシャーもあったと思いますけれどもしっかりと練習してきたことを自分を信じていたからこそこの緊張した場面でもできたんだと思います。
≫この宮原と本郷という2人の非常にいい勝負を見ることができました。
インタビューです。
≫新全日本女王宮原選手です。
優勝、おめでとうございます。
≫ありがとうございます。
≫初めての全日本での優勝。
今の率直な気持ち聞かせてください。
≫こんなにフリーは点数が出ると思っていなかったのですごいうれしいです。
≫今日は最終滑走ということで相当、緊張もあったと思いますがその中でも堂々とした演技でした。
≫一番最後のスピンまですごく緊張もしてたんですけど。
練習ではすごく調子がよかったので絶対大丈夫だと思って演技しました。
≫去年の全日本ではあと一歩のところでオリンピックはつかめませんでした。
今日の優勝というのはピョンチャンオリンピックに向けて大きなスタートとなったんじゃないですか。
≫すごく自分の自信にもなったと思うんですけどまだあと3年あるので気を緩めずにもっと向上していけるように頑張りたいです。
≫来年の3月には目標にもしていました世界選手権の舞台も待っていますね。
≫世界選手権ではまだ緊張もあるのでそういう緊張も吹っ飛ぶくらい思い切ってできるようにしたいです。
≫では、最後に新全日本女王の宮原選手としての次の目標を聞かせてください。
≫今回の大会でまだいろんな課題とか収穫とかたくさんあってまだまだ練習する部分がたくさんあるのでもっともっと練習してもっとうまい選手になれるようにしたいです。
≫ありがとうございました。
3位、おめでとうございます。
≫ありがとうございました。
≫演技の直後は涙もありましたが今の率直な気持ちを聞かせてください。
≫今は表彰台に乗れてすごくうれしいです。
≫今、自分に何点をあげたいですか?≫85点ぐらい。
≫あと15点は?≫集中力と気持ちのコントロールです。
≫では、改めまして次の目標を聞かせてください。
≫来年までにアクセルを決めることとあと、もっと自分の中で試合に集中することです。
≫おめでとうございました。
≫ありがとうございました。
≫ここからは世界選手権、代表選考の結果を生中継でお送りします。
来年3月の世界選手権。
場内では世界選手権に出場する日本代表が呼び込まれています。
男子シングル、羽生に続いて全日本3位の小塚崇彦、そして町田樹の3選手。
なお、羽生選手は腹痛の精密検査のためこの場を欠席しています。
検査の結果は後日発表されます。
一方、女子シングルは全日本女王、宮原知子同じく2位の本郷理華。
そして最後の1枠に村上佳菜子が入りました。
鈴木さん、村上佳菜子涙の代表入りになりました。
≫この全日本での悔しさを世界の舞台で晴らしてほしいと思います。
この悔し涙を笑顔でうれし涙に変えてほしいです。
≫そして世界ジュニアの代表には男子2位の宇野昌磨。
女子3位の樋口新葉をはじめご覧の6人が選ばれています。
2014/12/28(日) 19:00〜21:09
関西テレビ1
全日本フィギュアスケート選手権2014女子フリー[字][デ]
今夜新女王が誕生!本郷理華、圧巻演技で初Vへ!3位発進の超新星・樋口新葉、浅田真央越えの歴史的快挙なるか?宮原知子、村上佳菜子ら新世紀の戦いの結末は?
詳細情報
番組内容
日本フィギュア界の女王を決める今夜。誰が優勝しても初の頂点となる今大会は、まさに横一線の戦国時代の到来を予感させる。新しい時代の幕開けの日本女子フィギュアの覇者は果たして誰なのか?
注目は全日本ジュニア選手権で、安藤美姫、浅田真央に並ぶ中学2年生での優勝を飾った樋口新葉。トリプルアクセル以外のすべての3回転ジャンプを飛ぶ事ができ、ジュニア、シニアの選手と比べても突出した速さで滑る彼女の演技に
番組内容2
引き込まれずにはいられないだろう。
五輪へ向けた新たな日本女子フィギュアは、ここから始まる!
出演者
【解説】
荒川静香
【ゲスト解説】
鈴木明子
【実況】
西岡孝洋(フジテレビアナウンサー)
【インタビュー/リポート】
三田友梨佳(フジテレビアナウンサー)
遠藤玲子(フジテレビアナウンサー)
内田嶺衣奈(フジテレビアナウンサー)
ジャンル :
スポーツ – マリン・ウィンタースポーツ
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