生字幕放送でお伝えします
2時現在およそ10万人の観衆です。
満員の中山競馬場。
さまざまな出来事があった2014年の中央競馬。
その最後を締めくくるGIレース有馬記念を迎えました。
出走馬は今、レースに向けた準備をしています。
ランキング世界トップのジャスタウェイ。
GI、6勝の牝馬ジェンティルドンナ。
ファン投票1位のゴールドシップ。
前走ジャパンカップ圧勝のエピファネイアなどそうそうたるメンバーがきょうはどんな走りを見せてくれるんでしょうか。
この放送の解説は鈴木康弘調教師です。
鈴木さん、よろしくお願いします。
ことしの有馬、顔ぶれご覧になっていかがですか。
すごいですね。
最近、これだけのメンバーがそろった有馬記念っていうのはないと思うんですね。
すごいメンバーがそろいました。
それでは出走16頭をご紹介しましょう。
ご覧の豪華なメンバーです。
馬体重の増減をご覧いただきます。
マイナスの馬体重は4kgが最大というそれほど大きな変化はありません。
今、出走各馬は装あん所、レース前の準備をしていますがくらを着ける場所ということなんですが鈴木さん、くらを着ける以外にはどんなことをする場所なんですか。
ここに馬が集まりましてくらを着けるタイミングを各きゅう舎の調教師が見ると思うんですね。
馬が興奮してるかどうか。
それによってくらを置く時間を決めたりする場所なんですが。
芦毛の白い馬体のゴールドシップが見えています。
皐月賞、菊花賞そして12年は有馬記念。
このレースも勝ってそして、13年、14年と宝塚記念も連覇しているこのゴールドシップ。
それでは、装あん所で先ほどくらを着ける前の各馬の様子も撮ってありますのでVTRでご覧いただきましょう。
まず、この1番人気のゴールドシップです。
これは、馬服を着ていますが…。
まだ寒い時期なんで…。
馬服で体を温めている状態ですね。
気合いとかいうものはくらを着ける前よりも少しは…。
リラックスしてますね。
ただ、私たちきゅう舎の人間は有馬記念の競馬が始まってるというような感覚で捉えています。
1番人気のゴールドシップでした。
今度は2番人気のエピファネイアです。
いかがですか。
馬腹着てるんで発汗はないと思うんです。
現時点、落ち着いて回っている状態だと思いますね。
競馬では、なだめて乗るのが難しい馬といわれていますがこの時点での状態はいかがですか。
いいと思いますね。
たぶん、汗をかいてくれば馬服を取ると思うんですが馬服を着てるということはいつもファンの皆様方が装あん所、下見所で汗をかいている状態ではないからこのような馬服を着せて回ってるんだと思います。
そして3番人気ジャスタウェイ。
世界ランキングナンバーワン。
そして、きょうラストランを迎えます。
非常に落ち着いて回ってますね。
力みもなくリラックスして回っている印象が非常に強いです。
目を見てもおとなしいというか従順な感じが見えますね。
そして、牝馬ジェンティルドンナ。
現在4番人気です。
いかがですか。
馬自体は非常に落ち着いて回ってると思いますね。
レースが強い相手と競馬をここのところしてるもんですから調教では軽い仕上げのように最後、うかがったんですね。
ですから、馬服を脱いだあとの馬の張りを見てみたいというのが第一印象ですね。
われわれがふだん見るパドックとはまた別の雰囲気があるこの装あん所での各馬の様子です。
ここですでにレースが始まってるといわれましたけどきゅう舎サイドで、ここで一番気にすることというのはどんなことでしょう。
まず、くらを置くまではほとんどの馬は平常心で回っててくれるんですがくらを置くことによってちょっと馬が興奮する場合があるんですね。
今、パドックに向けて出だしましたね。
この辺りから、興奮する馬は気合いが乗ってくるんではないでしょうか。
出走各馬が装あん所を離れてパドックに向かいます。
鈴木調教師にはこのあと、パドック放送席で解説をしていただきます。
今、この少し坂になった馬道を通りましてこれからパドックに向かっていくところです。
いよいよファンの前に出走16頭がこれから姿を現すところです。
それではことしの有馬記念に出走する有力馬をご紹介します。
日本の馬として、初めて世界ランキング1位に輝いたジャスタウェイ。
去年の天皇賞
(秋)から重賞を4連勝。
ドバイでの、この圧勝は世界に衝撃を与えました。
有馬記念を最後に引退です。
ジェンティルドンナ。
牝馬三冠に続きジャパンカップを史上初めて連覇。
海外含めGI、6勝の最強牝馬もこの有馬が最後のレース。
有終の美を飾れるでしょうか。
ゴールドシップ。
ファン投票1位。
ここまでGI、5勝。
おととし、圧倒的な強さを見せたこの舞台で有馬記念2勝目を狙います。
エピファネイア。
日本を代表する馬たちがそろったことしのジャパンカップでこの快勝。
GI連勝で最強馬の座をわがものとするのか…。
出走は16頭そのうち10頭がGI、日本の競走馬のレースの最高峰のレースを勝った経験があります。
内側の5頭がGI勝利の成績があります。
外のほうでは13番、エピファネイア14番、ゴールドシップ。
15番、ジャスタウェイとGIの勝利経験があります。
それではこのあとパドックから白崎アナウンサーに出走各馬を紹介してもらいます。
出走の16頭が今パドックに姿を見せました。
1番のトーセンラーを先頭にパドックには幾重も人垣ができています。
やわらかな日ざしを受けて各馬の周回が始まったところです。
馬番号順に馬体重増減などをご紹介していきます。
1番がトーセンラーです。
1頭ずつ、鈴木さんにもひと言伺っていこうと思います。
まずトーセンラーこれがラストランですね。
歩き方が少しちょこちょこと歩くような感じの歩き方なんですね。
この歩き方がこの馬の特徴だと思いますので問題はないと思います。
2番、5歳の牝馬ヴィルシーナ。
この馬もラストランです。
少し細めに見える馬なんですがこれは体形だと思います。
歩き方の特徴としては、非常にクビを上手に使って歩くという印象を受けています。
そして、現在の人気もご紹介しながらお伝えしていきます。
3番がことしのダービー馬ワンアンドオンリーです。
全然、菊花賞のときがひどいイレ込みだったんですね。
ですから、どうかなと思ってたんですがジャパンカップではまあまあ、いい状態でパドック回れたと思うんですがきょうはその発汗もなくて非常に落ち着いてリラックスした歩きを見せておりまして非常に好感が持てます。
ここは馬番号が順番とは変わっています。
4番のジェンティルドンナは16頭の一番後ろを進んでいきます。
きょうがラストラン。
GI、6勝。
ジャパンカップ3連覇こそなりませんでしたがどんな走りを見せるか。
天皇賞ジャパンカップとですね非常に強いメンバーと厳しい競馬をしてきたものですから最後の仕上げを少し緩やかな仕上げにしてきたんですね。
非常に馬体のハリを僕、見たくてきょう、よく見てるんですけど毛づやもいいし、なかなかいい馬体のハリをしております。
牝馬では非常に立派な体です。
2人引きです。
5番が4歳牝馬のラキシス。
体型的には少し細めの馬ですね。
少し脚も長く感じます。
歩き方としては少しかたさがあるかなという感じは受けているんですがこの程度のかたさでしたらウオーミングアップでほぐれるというふうに思っております。
次が6番です。
トゥザワールド。
少し、ころっとした詰まり気味の馬なんですが馬としては非常におなかの辺りもいい状態で肉がついてるというんでしょうかなかなかいい毛づやをしているのでいいと思います。
お母さんが2001年有馬記念3着のトゥザヴィクトリーです。
7番です。
ラストインパクト。
ここんところの上がり馬ですね。
前走も非常に強い勝ち方をしました。
馬としては、非常に力強い歩きをしてくれています。
特に、きょうの歩きで好感が持てるのがトモの送り。
後ろ脚の送りが非常に深くて力強く感じます。
かなり前脚に近いところまで踏み込んでますね。
8番がメイショウマンボ。
いつも、このようなゆったりとした歩きをしてくれる馬なんですがここんところの成績が示すように少し馬体のハリがないのかなという感じは受けています。
9番がウインバリアシオン。
前回が4か月ぶりでプラス12でした。
少し絞れてきました。
馬体のハリというところで昨年の有馬記念、2着のときのハリに戻ってないなという感じは受けていますが毛づやはいいと思います。
大きな馬体です。
そして、10番がフェノーメノ。
ただ一頭の関東馬です。
春の天皇賞のあとですね6か月の休養を挟んで秋の天皇賞、そしてジャパンカップというレースを使ったんですが結果はあんまり芳しくなかったんですが毛づやがいいのと、馬が非常にハミをくわえて前向きに歩いているというところがきょうは、過去の2戦とは違う歩き方をしております。
11番がサトノノブレスです。
歩様自体、少し窮屈な歩き方をしてるかなと感じるんですが、この馬も騎手がまたがりまして返し馬でほぐれてくると思います。
その後ろが12番、4歳牝馬デニムアンドルビーです。
どちらかというと小さめの馬ですからプラス体重というのは非常によかったなというふうに思っております。
この馬の特徴は非常に歩き方がかために歩くんですね。
ですけど、走る姿いわゆるキャンターになるとかためがないというのが好成績につながってると思うんですが今、見ていても少しかためで歩いております。
いつもよりはトモの踏み込みが深いというのも事実ですね。
これは好材料です。
ここから上位人気が続きます。
13番がエピファネイア。
この馬の場合は落ち着きが一つ、鍵なんですね。
前走のジャパンカップのときも少しくら下に白い汗をかいてたんですがきょうは寒いということで季節的なものがあるんでしょうか一切、汗をかいてないように見えるんですね。
ですから、非常に馬はリラックスしてまだ興奮はしてない状態でパドック回ってますね。
1番人気、ファン投票1位のゴールドシップ。
GI、5勝。
前回が凱旋門賞ですので馬体重の比較はできませんが510kg。
前走の凱旋門賞から約2か月休養はさみました。
東京の馬場を嫌っての起用だったと思うんですがその間非常に上手に馬が仕上がってきたかなと感じております。
というのは馬に非常にハリが見えますね。
ただ、この馬の特徴としてはどのように気分的に走ってくれるかというのが大きなポイントだと思うんですが。
あと2頭です。
こちらも人気の一角15番、これもラストランです。
ジャスタウェイ。
距離うんぬんといわれているんですが少しずつ距離を延ばしてきて好成績をしていますね。
先ほど装あん所の画面を見せていただいたんですがリラックスしてゆったりと歩いてるっていうのがきょうの中で、この馬が一番だったのかなと思いました。
こちらも人気の上位の一角です。
そして大外16番がオーシャンブルーです。
体重的には少し減ったなというのが問題なのかなと思っております。
7か月休養のあとの金鯱賞。
非常にイレ込みがありました。
ただ、きょうは一度、使ったためかイレ込みが、そう見られないのでこれはこの馬にとっての好材料かなと思います。
16頭、ひと言ずつ鈴木さんにもお話を伺いながらご紹介していきました。
では、上位の人気見ていきます。
まさに豪華な顔ぶれでファンの方も迷ってますね。
すごいメンバーですね。
人気上位から見ていきます。
ゴールドシップですが去年の有馬記念からブリンカーを着けて春の宝塚記念から車道ロールもつけてそのときには結果を伴ってきましたが。
きゅう舎サイドとしては安定した成績を出さないということで集中力を高めるということでブリンカー、そして車道ロールもつけてきてるんじゃないかなと思いますね。
先ほど鈴木さんから体の話がありましたが見て分かるポイントとしてはどういうところですか。
非常に馬が以前より年をとってきて白くなってきたので以前より見やすいとは思うんですが肩と、トモお尻の筋肉が非常に大きくなってきたなと感じています。
そのゴールドシップは調教の様子もご覧いただきましょう。
24日栗東の坂路で追われました。
このときにはかなりいっぱいに追っていったように見えました。
非常に負荷をかけましたね。
最後の1ハロン12.8。
動きとしてはいいですね。
2週続けて負荷のかかるような調教をしたようですけどこの得意の中山の舞台に向けて仕上げてきたという感じなんでしょうかね。
そのように思います。
白崎さん。
ゴールドシップとジャスタウェイ。
きょう2頭出しの須貝調教師に話を聞いてきました。
2頭は同じ馬運車で輸送してきたようです。
状態は2頭ともとてもよく申し分ないと話していました。
ラストランのジャスタウェイに関してですが最後までしっかり走れよと話してきたと和やかな雰囲気で言っていました。
また、2頭はいつも一緒ですごく仲がよかったそうで須貝調教師の2頭に対する思いが伝わってきました。
その2頭が枠順も並んで出走するということになりました。
ゴールドシップの仕上げとしては須貝調教師もかなり満足のいくようなことばの感じの様子でしたね。
3か月の休養ですから十分に負荷をかけて馬を仕上げてきていますね。
有馬記念2回目の優勝なるかというのがゴールドシップ、現在の1番人気。
ことしは人気上位の馬が外側の枠に集まっています。
そのゴールドシップの前を行くのが現在2番人気のエピファネイアです。
ジャパンカップの強さというのは見事だったんですがこの馬の場合のポイントとしては今は非常に落ち着いて見えますね。
落ち着いてますね。
このままで返し馬にしてゲートインできると最高なんじゃないでしょうかね。
ジャパンカップのときには馬場に入ったときも騎手を振り落とす勢いがあったんですが。
気合いが非常に乗ってましたジャパンカップのときには。
エピファネイアの追い切りの様子もご覧いただきます。
エピファネイアは坂路ではありませんでウッドチップのコースで、最後直線は少し気合いをつけていきましたがまだ余力があるように見えますね。
きゅう舎陣営としては非常に前向きに走りすぎるので併せ馬とか、そういうのを嫌って単走でウッドチップでさっと追いきったというような感じを受けております。
あまり気合いをつけすぎますとレース前に消耗してしまうということがあるんですね。
白崎さん。
鈴木調教助手にけさ8時過ぎに話を聞きました。
きのうの12時過ぎに中山競馬場について飼葉の食べ方やきゅう舎でのしぐさ朝のひき運動の雰囲気などいつもと変わらず元気いっぱいだそうです。
この馬は装あん前に人間が馬具の準備をしたり脚にバンテージを巻いたりしているとレースが近いと分かるようでパドックや本馬場ではもうやる気が出ているということです。
パドックでは気持ちが乗っていて多少イレ込んだりしていても大丈夫だという話でした。
一戦ごとに体や精神面が成長して、特にお尻やクビ周りの筋肉のシルエットが変わってきてこの中では一番いい状態だと明るい雰囲気で話してくれました。
菊花賞のあとしばらく、成績が伸びない時期もあったんですけどそういったところは…。
すごい強い衝撃的な勝ち方をしましたからしばらく、この馬の天下だなという感じを受けたんですが気性面が非常に出世を妨げたのではないかなと思います。
きょうのパドック見て、気性面イレ込むこともなく非常に気持ちよく歩いているんです。
あとはレースゲートまでスムーズにいけるかというところになりそうです。
エピファネイアをご紹介しました。
そして、3番人気が現在はジャスタウェイ。
先ほども情報がありました。
非常に気持ちがのってるような表情に見えますね。
歩いているしぐさに力みがないですね。
非常にリラックスして歩いてます。
ですから、一部の方では距離が長くなると問題ではないかというコメントもあったと思うんですがこうやって、リラックスして歩いて、リラックスして競馬してくれれば距離が延びても大丈夫ということですね。
安田記念、天皇賞
(秋)そして、ドバイのレースと2000mまでのレースでこれまでは実績を挙げてきましたが前走ジャパンカップ2400mでも2位に入っています。
このジャスタウェイもラストラン。
ジャスタウェイは1週前そして今週2周に続いての調教の様子をご覧いただきます。
1週前17日はゴールドシップと併せたんですが前を行って、結局ゴールドシップを振り切るような走りを見せました。
ゴールドシップがもう少し走ってくれるかなと思った併せ馬だったんですがゴールドシップこの週の追い切りでは、まだ少し余裕があったのかなと感じますが。
先ほどと比べますとちょっと重そうな感じに見えますもんね。
そして、今週です。
今週は格下の馬相手でしたけど1周前ほどの強さではないですね。
800mが54秒9ですからテンにゆっくり入っていって最後の1ハロンだけ少し早い時計を出したという感じですね。
2週にわたって合わせていった意図は何か意図はあるんでしょうか。
やはり馬に闘争心を持たせたいということが考えられます。
ジャスタウェイは3番人気。
このレースがラストランとなります。
ことしはラストランだと表明されている馬は実は4頭いましてその馬も上位の人気を占めています。
現在の4番人気ジェンティルドンナGI、6勝馬。
このジェンティルドンナもラストランとなります。
ジェンティルドンナについてはどんな印象ですか?
先ほども申したように調教、最後の追い切りで馬が非常にふっくら出てますね。
やはり牝馬に対する必要な条件だと思うんですね。
体形的にも少し太い馬なんですが男馬のような形の馬ですが非常にふっくらできてるといういい印象ですね。
今週の追い切りというのは気合いをつける程度だったんですが1週前のジェンティルドンナの調教の様子をご覧いただきます。
坂路で軽くですね、これもね。
時計的にもいい時計が出てると思うんですが。
やはりジャパンカップで厳しいレースをしたあとだけに無理をさせたくないという思いが強いんでしょうね。
では、管理する石坂調教師にも話を聞いていますので共同会見のもようをご覧いただきます。
変わりなく普通に調教やってきまして先週、今週と併せまで調教消化できましたので順調な状態で競馬に迎えると思ってます。
ジェンティルドンナ精いっぱい走れる状態ですしどうぞ皆さんジェンティルドンナの最後を見てやってください。
ラストラン。
非常に強さを日本の馬の強さを見せてくれた馬の一頭ですね。
牝馬でこれだけなかなか好成績を挙げる馬というのは少ないですからね。
あと、中山の競馬場は初めてになるんですがその辺りというのは。
この馬は非常に器用さがあると思います。
好位につけて、自分で競馬も作っていけますしきょう2枠4番を引いたということで少し前めで競馬していくので非常に難しいといわれてる中山競馬場なんですが問題なく走れると思います。
ラストランをまさにウイニングゴールとして駆け抜けることができるかということが注目されます。
現在ジェンティルドンナが4番人気。
ここまでが単勝10倍。
まさに豪華な顔ぶれ。
非常に上位人気もきっ抗しています。
ことしは3歳馬の出走が2頭。
ダービー馬ですので3歳の代表として出てきたわけですけどどうでしょうね。
菊花賞のときのイレ込みがひどかったですね。
前々走の。
前走のジャパンカップのときにはイレ込みが少し収まってたんですね。
ですから、きょうはどうかなと思ってみてるんですけどきょう、ここまではイレ込みがないもんですから騎手の横山君は返し馬に非常に細心の注意をはらって興奮しないように返し馬を行っていくと思いますね。
周回しながら少しもたれかかるようなしぐさを見せますがこれはいい状態ですね。
問題ないですね。
非常に馬を引いてる方とのコミュニケーションをもって周回していると思います。
3歳馬、ダービー馬ワンアンドオンリーが現在の5番人気。
そして、6番人気はといいますと春の天皇賞2年連続優勝のフェノーメノ。
唯一の関東馬です。
この馬は、きょうの馬体重が500kg台にのりました。
秋2戦天皇賞、ジャパンカップと少しふがいないレースが続いたんですがそのときよりパドックで回っているしぐさがハミ取りがいいと思うんですね。
いわゆるしっかりですね騎手との視点をとる口にくわえているハミなんですがこの部分をしっかりかんで前向きに歩いてるという印象を受けるんですね。
やわらかくかんでいる。
きゅう務員の方より少し馬が前めにハミ取りがいいから出てるんですけどもう少し早く歩きたいなという感じで非常に前向きさを感じますね。
これをきゅう務員の方を引っ張りすぎると気合いが前に出すぎだと。
出すぎるということですね。
ちょうどいいハミ取りだと思いますね。
上位の人気をご覧いただきましたがそのほかに鈴木さんがきょうは、どの馬もパドックよく見せてると思うんですがどうでしょう名前挙げていただくと。
4枠7番ラストインパクトが気になるんです。
どの辺りですか?
まず非常に上がり馬で調子がいいということですね。
重賞、連勝中ですね。
12月6日の金鯱賞を勝って少しローテーションはきついんですよ。
ですけど、そのローテーションきついために疲れがあるのかなと思って見てるんですけど一切いないんですよね。
京都大賞典が2400m、金鯱賞は中京のレコード勝ちをしてきました。
歩きはかたくなってるかなという感じはしますがこれも問題あるかたさではありません。
そのかたさというのはどの辺りに出るんですか?
歩いたときに十二分な完歩を取れないんですね。
ですから筋肉に疲れが出たり筋肉に問題があるとそういうある気になるんですがきょうのラストインパクトの場合には、これは単なる歩きのかたさであって体をあっためてウオーミングアップしてしまえば一切、問題ないと思います。
ラストインパクトは中山の2500m日経賞というレースで3着に入って中山の同じコースも経験しています。
でも、きょうはファンの方も非常に多いパドックの周回の中でそれほど気合いをあまり出しすぎている馬もいませんしいい状態でそれぞれ回っていると。
いわゆる発汗をしてる馬が一頭も見当たらないんですよね。
冬で寒いということもあるんでしょうけどでも、本当にイレ込む、うるさい馬というのは寒かろうが何しようが汗をかきますからね。
ですから、それがきょう見れないということはそれぞれの馬が非常にいい状態でパドックを回っているということで返し馬をしています。
ゴールドシップその前にエピファネイア。
後ろにジャスタウェイ。
外のほうに人気上位の馬が固まっていると。
3頭が並んでいます。
本当に、この3頭がゆったりと静かに静かに進んでいてるんですね。
気負うところが何もありませんね。
停止の合図がかかりました。
これから各ジョッキーが馬上へと向かいます。
ゴールドシップには岩田康誠騎手。
そして、その隣ジャスタウェイには福永騎手がもう乗りました。
エピファネイアには川田将雅騎手です。
ここで一つスイッチが各馬、入るんですね。
騎手が背中にまたがったということで興奮する馬は競馬が分かりますから少し興奮してくると思います。
その一つ一つの動きに敏感だという馬の話もありました。
ゴールドシップはどうでしょう?
落ち着いていますね。
非常に問題なく騎手を背中に乗せて歩いております。
そして、その後ろがジャスタウェイです。
少し気合いが乗ってきましたね。
首を上下に振るんですね。
騎手が乗ったことによって競馬という意識が非常に強くなってきたと思うんですが問題ない歩きですね。
そして、一番後ろからジェンティルドンナです。
周回のときからかなり首を上下にさせてましたがあまり、影響はないですか。
牝馬ですから少しおとなしく歩いてくれたほうがいいんでしょうけどこの程度の首の上下は発汗もないし問題もないですね。
大体、この馬、少しこのようにクビを上下にして歩くところがありますので。
今、メイショウマンボそれからゴールドシップがこの隊列を離れて先に馬道へと進んでいきました。
そして、テンションがどうかと気になるエピファネイアですが。
落ち着いていますね。
非常に落ち着いてます。
いい雰囲気ですね。
あとはゲートを切ってどのように走れるかだと思います。
中山コースの場合は、1周目スタンド前をまず通過してファンが盛り上がって大きな声援があります。
そして、2回目のスタンド前がゴールというレースになってます。
パドック見てますと本当に最高の舞台にふさわしい各馬がそろったという感じになりましたね。
ことしの有馬記念はすばらしいメンバーがそろいました。
鈴木さんにはこのあとまた放送席のほうに移っていただきます。
ここまでありがとうございました。
GI勝ち馬10頭を含む16頭、ことしの中央競馬の締めくくり。
グランプリ有馬記念。
地下の馬道へと出走の各馬が姿を消していきます。
すでにゴールドシップは馬道に向かいました。
あと3頭ジェンティルドンナが一番後ろからパドックをあとにしていきます。
ここまでパドックからお伝えしました。
出走各馬が地下馬道を通って本馬場に向かっていきます。
カメラの前を8番のメイショウマンボが通り過ぎていきました。
GI馬10頭、出走というのは2009年以来5年ぶりです。
そしてカメラに、この1番人気ゴールドシップが近づいてきました。
ファン投票でもトップ。
ファンに支持されました。
そして、有馬記念。
この本番でも1番人気に支持されています。
あん上は岩田康誠ジョッキーです。
そして、このあと誘導馬が3頭。
その後ろ、番号順にそれ以外の各馬がこれから本馬場に向かっていきます。
ヴィルシーナには内田博幸ジョッキーが騎乗しました。
8番のメイショウマンボが本馬場に入ってきました。
武幸四郎ジョッキーです。
牝馬の4歳。
中山コースは初めてのレースになります。
オークス、秋華賞エリザベス女王杯とGI、3勝を挙げています。
そして、この辺りは外枠に固まりました有力馬。
エピファネイア、さらにはジャスタウェイ。
この辺りが続いています。
牝馬のジェンティルドンナは一番後ろから最後に本馬場に入っていきそうです。
そして、誘導馬よりも前にゴールドシップが入ってきます。
皐月賞、菊花賞そして、有馬記念を制して宝塚記念は連勝しています。
そして、誘導馬が本馬場に入ってきました。
それでは、このあと出走各馬の紹介、実況席から藤井アナウンサーに伝えてもらいます。
大観衆の前に16頭が姿を見せました。
一番最後に入りました海外も含めてGI、6勝、有終の走りをジェンティルドンナ、戸崎圭太。
10万を越える大歓声が沸き起こる中16頭が本馬場に姿を見せました。
この16頭がことしの日本一をかけて2500mに挑みます。
本馬場入場の歓声がやみません。
まだ歓声が続いています。
解説の鈴木康弘調教師にパドックから、この放送席に戻っていただきました。
それでは、人気上位馬から返し馬の様子をVTRでご覧いただきましょう。
まず1番人気のゴールドシップです。
鈴木さん、誘導馬より先に入ってきました。
やはり少しナーバスなところがあるから先出ししたと思うんですね。
ほかに馬がいないときに返し馬をしたいということで返し馬自体はハミをとっていい状態で返し馬ができてると思いますね。
落ち着きは十分と見ていいですか。
そうですね。
どちらかというと、少し前向きにレースでも走ってほしいという意図はきゅう舎関係あると思うんですね。
ですから、返し馬も少し前向きにしてほしいということではみをしっかりかけたんですね。
2番人気のエピファネイアをご覧いただきます。
かなりこの馬にしては落ち着いているという形で。
パドックから地下道に消えるときに少し興奮気味かなと思ったんですが返し馬では非常にいいですね。
リラックスして興奮も見れないし騎手と非常に会話を持った返し馬ができております。
エピファネイアは川田ジョッキーとは初めてのコンビということになりますけれどもね。
この段階でも、もちろん発汗はありませんしいい状態のようですね。
ゼッケンの下に白く見えるのが発汗なんですけど返し馬ですから問題ありません。
では、続いて4番人気の牝馬ジェンティルドンナの返し馬をご覧いただきましょう。
一番最後からいったんですよね。
先出し、後出しということが申告すればできるんですがやはり平常心で返し馬をしたいというところで一番、後に出たんだと思います。
中山コースはラストランですが初めてのコースということになりますね。
そして、3番人気のジャスタウェイです。
いいですね。
非常に体重の移動もスムーズですしハミも適当にとっておりますからいい返し馬ができてます。
鈴木先生のパドックの評価でも落ち着きを強調してらっしゃいましたね。
人気上位馬の返し馬の様子をご覧いただきました。
それでは先ほどはパドックから情報を入れてくれた山田さんが今はウイナーズ・サークルにいます。
山田さん。
もうウイナーズ・サークルの盛り上がりはすごいですよ。
長嶋さんが、手を振って盛り上がりを見せているところです。
スタンド一つなくしてエリアを増やしたことでより大きな歓声が聞こえます。
福澤さん、きょうはここ中山競馬場が日本で一番盛り上がっている熱い場所なんじゃないかなとそんなふうに思います。
山田さつきさんウイナーズ・サークルからファンの様子などを伝えてもらいました。
有馬記念の発走は15時25分。
午後3時25分です。
改めて放送席をご紹介します。
調教師の鈴木康弘さんです。
鈴木さん、パドック返し馬、ご覧になって改めて、今回の有馬記念の注目点どんなところでしょうか。
非常にメンバーがそろいましたからすばらしいレースになると思うんですがそれぞれの人気の馬が弱点を持っているっていうのもことしの有馬記念だと思うんですね。
ですから、その弱点をどのようにカバーして2500を走りきるかということが大きなポイントだと思います。
各馬の性格的な弱点そして、中山はコースがかなり難しいコースといわれていますね。
まず1番人気のゴールドシップですがもうすでに馬だまり待機場所に入っていますが…。
このゴールドシップ走る気持ちが前向きになったり走る気持ちが少しなくなったりと難しい馬ですが6月の宝塚記念VTRご覧いただきましょう。
このときは出が少し悪かったんですが前からの競馬でご覧のような直線になりました。
馬場が少し掘れる馬場でしたからゴールドシップにとってはおあつらえむきの馬場になったなと思っておりますが。
それでは、須貝調教師のインタビューです。
積極的な競馬で勝ってるんで積極的な競馬をしてほしいなとは思います。
という話で以前は、あの長い脚ですーっと長い距離をかけて前を抜いてくるというイメージがあったんですが。
このところは少し前というそういうイメージも
スタート切ってハミをとらないときがありますからね。
ですから後方から行くときもあるんできょうは少し前で競馬をしたいという陣営の考え方ですね。
岩田ジョッキーとは3月の阪神大賞典このときも2番手からのレースでした。
同じようなレースを期待するということでしょうか。
そうですね。
2番手つけられるかどうかが問題ですよね。
外ですね。
14番という外の枠になりました。
そして、2番人気のエピファネイアですがなんといっても前走の勝ち方があまりにも鮮やかでした。
菊花賞に勝ったあと、そして香港にも遠征しました。
そして、前走はジャパンカップ。
そのジャパンカップのレースを振り返ります。
まずスタートいかがですか。
スタート、切りましたね。
直線のために、ほかの馬と触れ合うことがないんですね。
ですから、馬が落ち着いてスタートを切れたと思います。
最初のコーナーに回るまでに前に壁ができましたからエピファネイアにとっては理想的な流れだったと思いますね。
あん上は外国人のスミヨンジョッキー。
そしてかなり道中も少しかかったといいますか興奮したところもあったんですが。
スミヨンジョッキーのコメントによるとやはり掛かりましたというコメントだったんですがあの程度の掛かりですとこのようなパフォーマンスを見せられるんですね。
後続4馬身、ジャスタウェイを振り切りました。
まさに快勝と言っていいエピファネイアの前走でした。
きょうもこの道中の折り合いといいますか興奮せずに道中走れるかというのがポイントになりそうですが少し汗がゼッケンの下に見えていますが…。
それでは陣営のインタビューをお聞きいただきましょう。
ちょっと小回りな直線の短くて急な坂があるんでやっぱり4コーナー曲がるときに内めで、うまく回って直線うまくさばけてくれればっていうところが要求されるんでやっぱりちょっと器用じゃなきゃいけないのかなとは思うんですけどね。
その辺りエピファネイアはこなしてくれそうでしょうか?
ちょっと不器用だと思ってますけど、はい。
何よりもこれだけ行きっぷりのいい子なのでとにかくできるだけ我慢してもらえるようにそればかりですね。
川田ジョッキー言ってましたが道中でもトップに立ちたがる馬なのでなんとか我慢というのが鍵でしょうかね。
問題は外の枠を引いたということですね。
今度は3番人気のジャスタウェイです。
世界ランキングトップ。
そして、これがラストランになります。
どちらかというと短い距離で勝ってきたドバイデューティフリーは1800m。
安田記念は1600mという距離ですがそれではドバイデューティフリーのレースをご覧いただきましょう。
3月29日アラブ首長国連邦ドバイで行われましたがこの位置から。
後方3番手からの競馬になりました。
それで、内をつくことなく大外を回ってきたんですけどね。
強いですね。
ここで先頭に立ってさらに突き放すレースでした。
衝撃が走るレースでしたね。
この結果から世界ランキングトップに躍り出たというジャスタウェイ。
この馬の持ち味といいますと鈴木さん。
常にそつなくレースができる。
そつなく競馬ができるというとこだと思います。
それでは福永ジョッキーと須貝調教師のインタビューです。
今回、ようやく本来…ジャスタウェイの本来の動きに戻っていますしね非常にいい状態で、レース迎えられると思いますんで距離、コースどういった馬場状態になるか分かりませんけどもそういったものをすべてね…。
相手も強いですしそういったものをすべて跳ね返してくれるだけの底力とね底力がある馬だと思いますんでね状態のよさを生かして最後、有終の美を飾れたらと思ってます。
今回、有馬が最後になるんですけど思う存分、悔いのないようジャスタウェイには走ってほしいなと思ってます。
ジャスタウェイもラストラン。
これが引退のレース。
そして、ジェンティルドンナもこれがラストランになります。
現在4番人気の牝馬です。
なんといっても牝馬三冠を達成してJC連覇、ジャパンカップですね。
そしてドバイシーマクラシックも制しています。
その海外で勝ったレースドバイシーマクラシックのレースです。
鈴木さん、直線で前が詰まる形なんですね。
内の苦しいところポケットに入ってしまうんですね。
出すのに非常に苦労していますね。
ここから一気に出したもんですから普通、これですと、なかなか前の馬を交わすということはできないんですけどすばらしいパフォーマンスを見せてくれました。
世界の名手ライアン・ムーアジョッキーですね。
牝馬は少しひるむようなところもあるんですがしかし、全くそんなところは見せませんでした。
それでは、今回騎乗する戸崎ジョッキーのインタビューです。
これだけの馬に最後、騎乗できる引退レース騎乗できるということはすごく幸せなことですしまた、しっかりとジェンティルドンナの力を発揮できるようなパフォーマンスをしなければいけないという責任感も感じてます。
かつてオグリキャップディープインパクトなどもラストランで有終の美を飾ってターフを去ったということもありますが今回ラストランを迎える4頭のうちの1頭です。
先ほど発表がありまして午後3時現在の入場者が11万人を超えています。
11万人を超える数まで膨れ上がりました。
現在の人気をご覧いただきます。
GI馬10頭が出走することしの第59回有馬記念。
まもなく発走です。
有馬記念のスタート地点は3コーナーの奥です。
この11万を超える大歓声がこのスタート地点にも当然、届いています。
動きがあるたびにこうして歓声が沸き拍手が沸き起こります。
あのオグリキャップのラストラン。
あれからもう四半世紀近くが過ぎようとしています。
24年がたちました。
あのとき17万を超える観衆でした。
きょうは11万を超えています。
肌寒さが増してきました中山競馬場です。
いよいよ、スタート時刻が近づいています。
実況席に解説の鈴木康弘さんに来ていただきました。
有力馬が外にそろったというところで枠順の有利・不利ということはどうでしょうかね。
中山の有馬記念2500はスタート切ってからすぐカーブに入りますからまず、内枠が絶対条件だと思うんですよ。
ただ、きょうはエピファネイアゴールドシップジャスタウェイが外へ回りましたね。
どのような位置取りをしていくか。
非常に興味があります。
今回は、初めて公開抽選で一番、いいくじを引いた順番に好きなところを枠を取っていくという抽選の方法でしたがしたがって、エピファネイアもゴールドシップもジャスタウェイも後のほうに名前が出てきたものですから外枠になってしまいました。
特にエピファネイアが気性面から考えて前に壁ができるかどうかというところですね。
外ですからね内、下げて、切り込んでいって壁を作れるかどうか大きなポイントです。
スターターが台に上がりました。
♪〜
(ファンファーレ)
(大歓声)
奇数番号の馬がゲートに入っていきます。
エピファネイアもジャスタウェイも入りました。
偶数番号がこれから向かいます。
芦毛の馬体、その白さを増したゴールドシップが向かっています。
そして、ラストランジェンティルドンナが手前でゲートに収まります。
ヴィルシーナも収まっています。
残るは外。
オーシャンブルーが向かいます。
ことしで59回目を迎えるグランプリ有馬記念。
16頭のゲートイン。
スタートを切りました。
真ん中から押しながらヴィルシーナがいきます。
ジェンティルドンナも好スタートで2番手に控えました。
外からエピファネイアが3番手に上がってきています。
前に壁はありません。
エピファネイアが3番手から2番手をうかがっています。
予想どおり、ヴィルシーナがまず先頭に立ちました。
そして、ジェンティルドンナの外からエピファネイアが上がってきます。
中団辺りに芦毛の馬体ゴールドシップはいます。
16頭が師走の冷たい空気を切り裂きながら正面スタンド前に入ってきます。
先頭、ヴィルシーナ。
2番手にエピファネイアです。
そしてラストランジェンティルドンナは3番手の外。
芦毛の馬体中に入れました14番のゴールドシップ。
11万を超える大歓声です。
ヴィルシーナがいきます。
内田博幸ジョッキー。
2番手に控えたエピファネイア。
ここまではなんとか折り合いはついています。
1000mを1分2秒ほどで通過しています。
ややスローのペースになりました。
1番手、ヴィルシーナ。
そして、2番手に13番のエピファネイア。
3番手にいきますと外にジェンティルドンナ。
外から14番1番人気ゴールドシップ。
外を回って黄色の帽子。
さらにジャスタウェイがいます。
まだ隊列は縦長のままです。
2番手にエピファネイア。
差が詰まった。
幾多のドラマを演じてきたこの中山有馬記念の4コーナー。
(大歓声)
(大歓声)ジェンティルドンナがラストランを飾った!ジェンティルドンナ見事に直線抜けました!あん上、戸崎圭太。
有馬記念、初制覇!これが最後のレースでした。
勝ち時計、2分35秒3。
スローペースの中で抜けてきました。
上がり4ハロン47秒0、3ハロンが34秒6。
1着は1馬身リードを保ってジェンティルドンナ有終の美を飾りました。
また、ことしの有馬記念でもドラマが生まれました。
ラストランのジェンティルドンナが有終の美を飾って先頭でこの中山競馬場のゴール板を駆け抜けました。
これで海外を含めてGI、7勝でターフに別れを告げるということになりました。
そのラストランの手綱を取った戸崎圭太ジョッキーもそれなりのいいレースで終わらせてやろうという思いがあったと思うんですが鈴木さん、どんな思いで最後、ご覧になっていましたか。
まずすばらしい牝馬だなという印象が強かったですね。
競馬もそつなくいい位置取りもできましたし大外、回ることもなく非常にスムーズな競馬ができたと思いますね。
1000の通過が1分1秒ぐらいでややスローだったかなと印象もあるんですが。
このメンバーではスローだと思いますね。
スローの2番手にいたエピファネイアも2走かなと思ったんですがやはり、壁がないために2番手ですね。
ですからスローでもあの位置では狙いきれないですね。
今、1着のところにだけジェンティルドンナが出ています。
2着、3着さらには4着、5着はただ、先頭でこの有馬記念59回ゴールを駆け抜けたのはこれがラストランになります牝馬5歳ジェンティルドンナでした。
鈴木さんディープインパクト産駒がこの有馬記念は勝ったことがなくて出走した馬だけでも過去1頭だけだったんですね。
ディープインパクト産駒がこの有馬記念を初めて制したということになります。
しかし、海外でも走りそして、男馬を相手に激戦を経験してこれでターフを去るわけですね。
すばらしい牝馬ですね。
これで7勝ですか、GI。
おととし、オークス秋華賞などと牝馬三冠になってそしてジャパンカップ。
去年もジャパンカップ連覇。
これも完全に1馬身ほどですね。
リードしてゴールインしてます。
さらにはことしのジャパンカップでジャパンカップ3連覇を狙ったんですが4着に終わってしかし、ラストランでまさに強さを見せました。
外から芦毛の馬体のゴールドシップも伸びてはきたんですが及ばず。
追い込んできていますけどね。
この辺りはどんなふうにご覧になりますか?
やはり少し競馬いって難しいところがあるか気を抜くところがあるんでしょうね。
ですから、このような競馬になってしまうんではないかと思います。
瞬発力というよりはじわっとじわっと伸びてくるタイプの…。
長い間、いい脚を使えると。
ただ、切れはないという感じの馬ですね。
惜しかったのはジャスタウェイですね。
大外、回って少しスロー気味から追い込んできたんですけど…。
外からジャスタウェイも伸びてきてましたが先頭という形にはなりませんでした。
ただ、有力各馬が6番のトゥザワールドも見えていますがこれ、いいレースを最後ねゴール前、見せてくれました。
掲示板に着順があがったでしょうか。
場内が少しどよめいているところです。
勝ったのは牝馬のジェンティルドンナ。
4番人気に支持されていました。
確定しました。
勝ったのは4番のジェンティルドンナ。
そして、接戦でした2着争い6番のトゥザワールド。
さらに、3着には14番のゴールドシップ。
4着に15番のジャスタウェイ。
すべての競馬ファンの皆さんお待たせいたしました。
見事、ことしの有馬記念をジェンティルドンナで制しました戸崎圭太騎手です。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
このファンの歓声。
今、どんな思いで聞いてらっしゃいますか。
ジェンティルドンナの最後のレースということで最高のパフォーマンスを見せようという気持ちそして、ファンの皆様の温かい応援があったからこそだと思います。
今回、引退レース2度目のコンビでした。
今回の有馬に関してはどういうことをポイントに騎乗されたんでしょうか。
前走乗せていただいたときにとても乗りやすく、賢い馬だと思いましたので何も不安なく枠順もよかったですしイメージどおりいけたと思います。
スタートから前につけてそして、ペースもありました。
どういうふうなレース展開途中までは、プランどおりという感じだったんでしょうか?
先行してしぶとさを生かそうと思うレースをしたかったんで多少、前に壁が作れなくて馬が気負って走ってたところもありましたけどすごく我慢してくれていいリズムで走れたと思います。
あの大激戦でした。
その中で1着でゴールした、あの瞬間どんなお気持ちでした?
もう必死だったので後ろの足音も聞こえてましたけどジェンティルドンナもすごく頑張っていたので必死で追いましたしジェンティルドンナもすごく最後の力を振り絞って頑張ってくれてました。
歴史に残る戦いで引退レースを飾りました。
ジェンティルドンナというこの名馬について今、評価していただけますか。
最高の名牝と言っていいと思います。
しかも、この最後のレースで勝つというのも力がある名誉ある馬だと思いますので今後とも見守っていただきたいと思います。
ゴールした瞬間の大歓声は恐らく一生忘れられないと思います。
有馬記念を制した戸崎騎手自身のお気持ちはいかがでしょう。
僕自身、GIも勝てずにここまできました。
なかなか勝てず悔しい思いをしてましたけどもジェンティルドンナが助けてくれました。
それでは、最後に本当に応援してくれたすべての競馬ファンに向けてメッセージ、お願いいたします。
本日は温かいご声援ありがとうございます。
ジェンティルドンナも最後の引退レースで勝利を飾れたのも皆さんのおかげだと思います。
引退するとは思いますがこれからも温かく見守ってください。
応援、ありがとうございました。
見事ジェンティルドンナで有馬記念を制した戸崎圭太騎手にお伺いしました。
ジェンティルドンナを優勝に導いた戸崎圭太ジョッキーのインタビューでした。
戸崎ジョッキーは今シーズンの勝利数トップリーディングジョッキーにも輝きました。
二重の喜びということになりました。
払戻金が出ました。
ジェンティルドンナディープインパクト産駒。
5歳牝馬。
鈴木さん、牝馬の優勝は2008年ダイワスカーレット以来6年ぶりということになります。
なかなか有馬記念もそう牝馬が勝てるレースではないんですけどね。
力と力のぶつかり合いのレースですから牝馬にとってやはり少し不利なレースなんですけどきょうのジェンティルドンナは非常に頑張りました。
それではスタートからレースを振り返ってみましょう。
スタートしてからすぐカーブがあるというコースになりますがここは予想どおりヴィルシーナがハナを切りました。
そして2番手ジェンティルドンナも見えていますがしかし、これを制してエピファネイアが外から2番手。
ジェンティルドンナ少し引っ掛かってますよね。
手綱少し引いてますね。
芦毛の馬体がゴールドシップです。
さらには、その後ろにジャスタウェイ。
少し出だし、ペースがやや遅かったんでしょうかね。
いや、遅いですね。
このメンバーで1000m62秒というのは遅いですね。
そして最初のスタンド前です。
3番手ですねジェンティルドンナ。
結果的に見れば一番、いいところにこのペースから考えてもいたんですね。
62秒の遅さですからね。
ですから、前のほうにいた馬が有利なはずなんですよ。
ただ、エピファネイアは前の位置で有利なんですけど掛かってますよね、やはりね。
この分、直線失速したんだと思うんですけど。
ジェンティルドンナはスタートを切って最初のコーナーいくまで掛かってたんですが落ち着いて走ってくれましたね。
このペースになると後続の馬は、ややペースが遅いんで早く動かなければという思いになると思うんですが。
ただ、ジャスタウェイは動いてないんです。
後方でまだおりますね。
この辺り、10番はフェノーメノ。
そしてその後ろトゥザワールド。
6番は2着にきた馬です。
折り合っていい位置にいると思いますね。
そして白い芦毛の馬体がゴールドシップ。
その後ろにこの15番のジャスタウェイ。
この辺でジャスタウェイは動きたかったと思うんですけどね、行くところがなかったですね。
やはりスローであれば少し早く動かないとという思いが後続の馬にはあったと思いますが…。
ただこの辺りでゴールドシップがすーっと外を上がっていきます。
まだジャスタウェイはかなり後ろですね。
反応が今ひとつということで前に追いつくまで少し時間がかかりましたね。
そのためにジャスタウェイは距離を一番多く走らなければいけない大外にもっていきました。
反面、ジェンティルドンナは好位の外にいかずいいところを抜けていきます。
前が全くいないところで先頭に出られた。
距離も短く走れました。
ジャスタウェイも最後、いい脚で追い込んではきたんですが伸びませんでした。
ジェンティルドンナの優勝に終わりましたことしの有馬記念です。
払い戻しをご覧いただきます。
福澤さん検量室前からお伝えします。
まず優勝しましたジェンティルドンナの石坂調教師の話なんですが、勝ててよかった。
枠順、馬の状態と条件がすべてそろっていたのでこれで勝てなければという思いだったということです。
いいポジションも取れたし馬の力がやっぱりあったということを感じたと、ほっとしたように話していました。
それから、ゴールドシップとジャスタウェイの須貝調教師の話なんですけども2頭とも頑張ったとまずひと言話してくれたあとにペースがオープンにしたら遅すぎたと。
自力は出したけどジェンティルの判断が一番。
ふぁんの期待に応えられずに申し訳ないけれども一生懸命、走ってくれた2頭とジョッキーを褒めてくださいと淡々と話していました。
談話にありましたが石坂調教師枠順、それとペースそれから位置取りなどすべてが向いたということいわれてましたよね。
全馬の着順をご覧いただきます。
上位馬、いわゆる実力馬が力のとおり上位にきて、力を発揮したという結果でしょうか。
ゴールドシップ、ジャスタウェイこの辺りも3着、4着ほとんど、差のないレースになりました。
年末から年始を迎えますがこのあとのNHKの放送予定をご覧いただいています。
ことしの中央競馬のGIレースもこの有馬記念で終了です。
ことしも日本馬の海外への挑戦など鈴木さん、いろんなこともありましたけれども来年にはどんなことを期待されますか?
ジェンティルドンナはじめ強い馬が引退しますけどもまだ来年に向けて若馬がそろってますからねまた楽しみな一年になると思います。
また来年の競馬も一つ、楽しみにしましょう。
それでは、この辺でお別れします。
皆さん、よいお年をお迎えください。
2014/12/28(日) 14:30〜15:45
NHK総合1・神戸
競馬「第59回有馬記念」〜中山競馬場から中継〜(発走 3:25)[SS][字]
中央競馬1年しめくくりの有馬記念。ファン投票1位はゴールドシップ。世界に名をはせたジャスタウェイとジェンティルドンナはいよいよラストラン。
詳細情報
番組内容
中央競馬1年しめくくりの有馬記念。ファン投票1位のゴールドシップは有馬2勝目を狙う。世界に名をはせたジャスタウェイとジェンティルドンナはいよいよラストラン。ジャパンカップ圧勝のエピファネイア、ダービー馬ワンアンドアンリーなどスターホースたちが勢ぞろい。[延伸のとき以降の番組に変更あり]
出演者
【解説】鈴木康弘,【アナウンサー】福澤浩行,【レース実況】藤井康生,【パドック実況】白崎義彦,【リポート】山田さつき
ジャンル :
スポーツ – 競馬・公営競技
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