ソウル=貝瀬秋彦
2015年1月16日19時00分
大韓航空の趙顕娥(チョヒョナ)・前副社長(40)がナッツの出し方に激怒し、搭乗機を引き返させた事件で、怒りの発端となったマニュアルとの違いはそもそも勘違いだったうえ、騒ぎの責任を機内サービス責任者に「すべてお前のせいだ」と押しつけて航空機から降ろしていたことが、起訴状から明らかになった。客室乗務員の女性がマカダミアナッツを袋のまま出したのはマニュアル通りだった。前副社長の初公判は19日午後、ソウル西部地裁で開かれる。
起訴状によると前副社長は昨年12月5日、ニューヨークの空港で大韓航空のファーストクラスに搭乗。客室乗務員の女性がマカダミアナッツを袋のまま出したところ、マニュアルと違うと激怒し、「マニュアルもろくに知らないなら連れていかない」と怒鳴って降りるよう命じた。
そのうえで、責任者に対して「この飛行機、すぐに止めなさい。機長に止めろと連絡しなさい」と声を張り上げた。責任者は、すでに飛行機が滑走路に向けて動き出しているとして説得しようとしたが、「関係ない。たてつくのか。私が止めろと言ってるんだ」としかりつけた。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!