こんばんはさぁ「鑑定団」始まりました。
ゴルフって僕やってないんですけど。
上岡龍太郎さんが昔ね人生が何もかもうまくいってる人が1つくらい自分の思いどおりになれへんものがほしいなっていってやるのがゴルフやって言われたんです。
何でも自分の思いどおりやっちゃう人もいるのよ。
はぁ板東さんもアイアンの角にボール引っ掛けながらこうやって上がってくる。
本日のゲストは鉄人と呼ばれた男
格闘技好きの兄の影響でプロレスラーに憧れ中学高校では柔道部に所属。
母子家庭だったため…
どうしても夢を諦めきれず…
すると周囲が呆れるほど激しいトレーニングに打ち込み見かねたジャイアント馬場さんから…
と命じられたこともありました。
努力のかいあってやがて世界タッグ王座三冠ヘビー級王者など数々のタイトルを獲得。
全日本の四天王と呼ばれました
三沢光晴さんが立ち上げた新プロレス団体…
そして2003年その三沢さんに挑戦し見事第6代GHCヘビー級王座を獲得。
その後13回の防衛に成功し絶対王者と呼ばれました。
小細工を弄せず正々堂々と戦うストロングスタイルには定評がありなかでも佐々木健介選手と繰り広げた213発ものチョップ合戦は伝説の一戦といわれています
長期欠場。
幸いにも手術は成功したため不屈の精神でトレーニングを再開し翌年12月546日ぶりに奇跡の復活を果たしました
しかしその後はケガに泣かされ…
一方私生活では2010年に演歌歌手みずき舞さんと結婚。
現在はプロレスをより広く知ってもらうべく講演会やプロレス興行のプロデューサーとして活躍中で12月には完全プロデュース興行…
依頼人の登場です。
東京都からお越しのお願いしますどうぞ。
すごいでかい。
お宝もご本人もでかい。
引退されてどうですか?今は。
やっぱりやりたいですね練習を。
トレーニング。
やっぱりどうしてもやってしまうんだ。
そうかさぁそれではお宝大きいんですけれどもじゃあ。
さぁこちらです。
おぉすごい。
すごい。
これはどなたの作品なんでしょうか?曾我蕭白の屏風です。
引退の報告に妻の実家にあいさつに行ったときですね居間に飾ってあったんです。
居間にこれが飾ってあるんですか?はい。
でかい家ですね。
それでお父さんにいい絵ですねって言って。
そしたら25年間お疲れさまでしたと。
じゃああげるよって。
ただ大きいので。
大きいですね。
じゃあ持って帰るってわけいかないんで。
ですよね。
まだちょっと置いてます。
まだ実家に置かせてもらってる。
はい。
お父さんはどうして持ってられたんですかこれを。
なんか地元の有名な旧家から買ったみたいですね。
おいくらくらいで買ったっていうのはお父さんから聞かれてたりするんですか?いろんなものを含めて数百万で買ったと。
買い取ったと。
はい。
僕がいちばん気になったのはこのエビなんです。
繊細なとことなんか太く…。
プロレスのトップロープから飛んでるみたいな。
そうそう勢いあるんです。
勢いがビューンってありますもんね。
さすがうまいですね。
だんだん鍛えられてますからね。
見る目が。
牛の…後ろから描いてるっていうのはなかなか見なかったんでおもしろいなと思って。
ほう…俺これ描けますね。
たぶん6年生くらいから描ける…。
これだけおかしくないですか?いやこれは難しいです。
お父さんが言うには印が本で調べたのとまったく一緒らしんですよ。
これ本物やったらどうします?もう売ろうとしてません?そうです。
わかりました男らしい。
さぁご本人の評価額ですけども。
1000万で。
わかりましたそれではまいりましょう!オープンザプライス!あらっ5万円!安河内さん…。
偽物なんですけれども私は好きです。
そういう話じゃなくて。
いやいや…そうですね。
蕭白の墨はもっと茶色い…黒々としすぎている。
そして時代がない墨だと思います。
もうひとつがですねエビなんですけれども。
エビ。
この大好きなエビ。
伊藤若冲がよく描くエビなんです。
蕭白は描かない恐らくその江戸末か明治くらいにこれを描くときにちょっとミックスしちゃったんじゃないかなと思うんですけれども。
やはり蕭白の力強さそれは出てないと思いますね。
印が合わない。
合わない。
はい蛇足軒蕭白という蕭白がいちばん晩年使った印なんですがきちんと並べて比べると合いません。
犬おかしいでしょう?犬も描いてます。
もうちょっとかわいいんですけれどもこういう…。
これもかわいいですよ。
かわいい…ですから私は好きです。
鑑定結果出てから汗だくじゃないですかもう。
ありがとうございました。
絞り出すようなありがとうございました。
番組のほうも最後まで楽しんでいってください。
ありがとうございました。
早速ご自宅にお伺いすると何やら作業の真っ最中でした。
こんにちは
こんにちはお待ちしておりました。
大工ひと筋45年…
いったい何を作っているんですか?
なんと依頼品を入れるための箱でした
手に入れたのは…
ご自宅からほど近い気比の松原の目の前松原海岸でのことでした
小さいときからずっとここは僕の遊び場でした。
週に4回ほど毎日のようにして海へ来て魚を獲って昔はもっときれいやった。
魚もたくさんいたし。
カレイヒラメコチそれにキス。
こういう小さいもんですけどね。
たくさんたくさん獲れましてそしてここへ…。
ただ1つ問題がありました。
ちょうどうまい具合に…。
それが今回のお宝。
その後しばらくはほったらかしだったものの20年ほど前たまたま詳しい方に見てもらったところ…
かもわからないと言われました。
それでびっくりしました。
私の幼い頃の思い出の品です。
どうか鑑定よろしくお願いします。
依頼人の登場です。
福井県からお越しのどうぞこちらのほうへ。
あらこのシルエットは手作りの箱も一緒で来ていただいたんですね。
拝見しましょう。
わぁこれが…。
越前焼の三筋壺です。
これだけがぽつんと落ちてた?いえ違うんです。
たくさん落ちとったんです。
壺とかそういうものが割れたりしてるやつとかもあったけどこれだけきれいに。
それだけ…。
別にでも…。
何とも思ってません。
そりゃそうですよねお魚…。
魚を持って帰りたかったから。
魚は全部入ったんですか?入ったんです。
魚が自慢で持って帰って家で食べたんですよ。
家で実際に食べて。
ご両親とかはこれを見て何か言ってました?なんや汚い壺やな…こういうことは言われましたね。
そのあとまた魚獲りに行くとき持って行ったりはしなかった?いやいやもうそれはしなかった。
1回だけ。
なんかこいつはいいものかもしれないなとお思いになった?ん〜そうやね。
はぁ〜それはなんかねもしええもんやったらすごいいい判断ですね。
子供のくせに生意気な。
箱はうまくできましたか?はいはいなんとなく。
いやすごいわ。
鍵までついてる。
え〜!あっ…。
これひとちぎりで取れそうですけど。
ご家族は何かおっしゃってます?いや〜これ全然上がらんだらあんたの骨壺にしてやると。
こっちに位牌入れてね。
越前焼は中世における北陸最大の窯であり瀬戸常滑信楽丹波備前と並び日本六古窯の一つに数えられている
そもそもは現在の福井県丹生郡一帯で盛んだった須恵器の窯が母体であり当初から山の斜面に細長い穴を掘ったいわゆる穴窯で壺かめすり鉢などの日用雑器を作っていた
ヒモ状の粘土を固めて形を作り釉薬をかけずそのまま窯に入れおよそ1,300度の高温で2週間以上焼き締める
土そのものを活かしたつくりは実に素朴だがときに窯の中で降りかかった灰により生じる緑色の自然釉が豪快に流れえも言われぬ景色を作り出す。
越前焼は常滑焼の影響を強く受けているため初期の作は常滑焼にそっくりだがやがて室町中期になるとなだらかな肩小さな口づくりなど独自の形になっていった
割れにくく実用に適していたためなんと北海道から島根に至るまで各地で重宝され室町後期には日本海側最大の窯場に発展最盛期を迎えた。
しかし安土桃山時代になると急速に衰退の一途をたどってしまう。
これは千利休が侘び茶を大成したことにより他の地方の窯では茶器の生産が主流になったのに対し越前ではかたくなに雑器を作り続けたからであった
しかし1947年陶磁器研究家小山冨士夫が…
と発表したことがきっかけで注目が集まり日用雑器にも高い評価が下されるようになったのであった。
改めて依頼品を見てみよう。
越前焼の三筋壺である。
三筋壺とは胴に3本の線が水平に刻まれた壺のことで平安時代の末から鎌倉時代にかけて作られた。
経典を入れる容器あるいは骨壺として用いられたと考えられているが3本の線が何を意味するかは今なおよくわかっていない
三筋壺は長らく常滑独自の器とされていたが1975年丹生郡の窯跡から出土。
これにより現在では越前でも作られていたと考えられている。
均整が取れた造形。
力強い3本の線。
欠けもほとんどなく保存状態は極めてよい。
現在越前焼の三筋壺はわずか数点しか発見されておらずもし本物なら大発見だが…
さぁご本人の評価額はおいくらでしょうか?150万!期待を込めて150万。
まいりましょうオープンザプライス!え〜!!お〜!!すごい!350万!わ〜すごい!本物のときってこんな喜びがあるんですね。
越前古窯の三筋壺間違いございませんね。
常滑の三筋壺とほとんど同じで区別がつかないんですよ。
ただこの壺は大きな特徴2つ持ってます。
壺の中を覗くと粒子の細かい白い粘土ですね。
常滑っていうのは鉄分を含んだ砂の荒い土なんです。
土がまず違う。
それからね越前っていうのはね窯の中で焼いて焼成が終わりますとそこに煙突から風を送って窯の中を冷やす。
肌に茶褐色の照りが出るんです。
それで形がいいんですよ。
肩衝きで張っておりますね。
そして口がラッパ型になってる。
窯の中で降った自然釉がうっすらとかかってねそれが幔幕が収斂するようにす〜っとまとまっていて涙痕と呼ばれる薬の滴がぽつんとある。
景色として申し分ないですね。
高台を返しますとね木片とか藁の跡がある。
800年前の暮らしというものが生に伝わってきますね。
壺っていうのはねまだ美の一歩手前なんです。
それを取り上げた人がロマンとともに時代を感じていくというのが美の出発になるんです。
そういう意味ではこれはたまらないですね。
ストーリーがよかったですね。
全国のちびっこが今日から壺を拾い出しますよこれ。
どうもありがとうございました。
今回の舞台は…
その名は1587年應其上人が高野山に詣でる人々のために荒地を開き紀ノ川に長さ130間もの大橋をかけたことに由来する。
以来高野山参詣の宿場町として紀ノ川水運の要衝として大いに栄えた。
またここは今年生誕100年を迎えた水泳選手前畑秀子の生まれ故郷としても知られる。
前畑は幼い頃たびたび紀ノ川の激流で泳いだことにより才能が開花し1936年ベルリンオリンピック200m平泳ぎで日本人女子初の金メダルを獲得。
日本中を熱狂させたのであった
特産品は…
細く軽くしかも強いことから太公望たちの垂ぜんの的である。
竹選びから銘を入れるまで130もの工程をたった1人の職人が行うため注文してから手もとに届くまで数年はかかると言われるほど人気が高く…
青く澄んだ秋空のもと一斉に咲き乱れるコスモス畑を散策するのは…
市のゆるキャラ紀ノ川の妖精はしぼうも応援に駆けつけてくれた。
早速行ってみよう!
(2人)出張!なんでも鑑定団IN橋本!
まずは書道教室を開いて40年の…
生徒さんなんかもいっぱいいらっしゃるんですか?3会場で教えていますので30人くらいですかね。
要はいわゆるお子さん方ですか?
生徒のほとんどは主婦だが実は菩提寺のご住職には自分のほうからお願いして習いにきてもらっている。
なぜなら…
ということは遠回しにおっしゃいましたけど…。
そのご住職がこちら
すばらしい字を書く先生で字以外のこともいろいろ教えてもらってます。
ということはもしものときに戒名もちゃんとしっかり書けます?
お宝は…。
父が遺したもの。
父は大の骨董好きで手当たりしだい買い込んでいた。
そのせいで…
母がたいへん苦労しまして。
というのも父はいつでも骨董が買えるよう常に現金を懐に忍ばせていたからであった。
この掛軸は父亡き後遺産分けとしていただいたものだがなかなかの名品ではないかと期待している絵心はないが…
書道をしている関係で線が気になりましてね。
木の幹すごい力強いし印がとてもいいですね。
印もいい!
本人評価額は堂々の…
先生奥ゆかしいお顔して結構300万って…。
すごい数字でますね。
実はこれでもかなり控えめ。
父が骨董につぎ込んだ金額を考えたらこの程度ではまったくおっつかないが果たして結果は!?
ジャカジャン!
う〜ん残念!
残念ながら呉昌碩の真筆ではありません。
臘梅が描かれてます。
右上に赤城霞というふうに書いてあります。
浙江省天台山の赤城山の景観のことで赤みを帯びた山肌で有名なんですね。
一般的には紅梅のほうがふさわしいですね。
82歳呉昌碩の作品は晩年なればなるほどやはり筆が奔放になってきます。
ところがこの梅は奔放な線というよりも少しちょっと萎縮したような恐る恐る引いてるっていう雰囲気ありますよね。
あんまり強く生徒さんにここのはねが違いますとか言えないですもんね。
言えない。
はねが違いますよって言われたら3万円なのにとか言われちゃう…。
きっかけはあったんですか?ふどうやさんで働いてたんですよ。
ふどうやさんですよね?ふどうやさん?会社があるんですけど。
不動産!不動産ね!
兄が経営する不動産会社に就職したところ突如うどん店をやれと言われ九州で修業
そのまま店長になった
評判はどうなんですか?いいと思います。
いちばんの自慢はこのかしわうどん。
早速試食させていただいた
あれ麺やわらかい!やわらかいですよ。
おいしいこれ!
お宝は…
ビッグネームでましたよ魯山人!どうしたんですかこれは?これはお父さんが知り合いの人に急にちょっとお金がいるみたいな話をされてそれで…。
16年前の年末会社の資金繰りに困り果てた父の友人が夜遅く訪ねてきてこの鉢を取り出し…
すると父は二つ返事で承諾
お父さんは結構こういったものいっぱい持ってるんですか?はい大変です。
大変?あららら〜。
部屋中とかいっぱいなの?もう和室一式が骨董品なんですよ。
いつの間にか増えていくんですよ。
父の骨董好きには家族全員ほとほと弱り果てている。
本人評価額は買ったときと同じく…
父は骨董部屋の掃除をいつも家族に押し付けるのでもしこれが偽物だったら金輪際収集はやめてほしい。
果たして結果は!?
ジャカジャンはい!
大幅ダウンも本物か!?
北大路魯山人間違いございませんね。
この織部薬は魯山人がいちばん得意としたものなんです。
これ直径が一尺二寸かなり立派なものですね。
たいへんに残念なことにね中がお料理を盛ったのを箸で突っついて箸ずれが起きてる。
これもし完璧な状態で共箱だったらば250万円していいんです。
続いては人形作りが趣味の…
刺繍だの編み物だの何でも手仕事が大好きでで最終的には人形に行き着いたんです。
最新作がこちら。
なんと小さな女の子が泣きわめいている
っていう題名つけたんです。
なぜって子供がこんなギャ〜って泣いたときもうこの子悪魔と違うか!?と思うくらいうわ〜って泣くときありますでしょ?見た感じ声が出ないんですけどね。
お宝は…
90歳になる母がその母から受け継いでいるものなので実家でお正月用のお飾りに使ってるものなんです。
実は新婚の頃里帰りすると母が夫にこの掛軸を掛け替えてほしいと言うので夫が外そうとしたところ…
横の軸ありますでしょ?下のあたりがビリッて破れたんですよ。
すると母は後日…
あんな破ったから修理に出したよって。
チクチク言う。
その後何十年も言い続けるのでひょっとすると名品なのかもしれない。
しかし絵はともかく左下に押された印の赤がどぎついし…
このいやらしい色のものの上になんでね字を重ねて書いてるんやろうって。
更に上に書かれている文字も…
ジャラジャラと色がなんていうんだろうボケたみたいになってるでしょ。
しかし本人評価額は母の思いをくんで…
なんやかんやとケチをつけたがいずれは自分が受け継ぐのでこの際はっきりとした価値を知っておきたい。
果たしてどうなるのか?
90歳の母がとても大切にしているもの。
新婚の頃夫が表装を破ってしまい以来数十年修理に10万円かかったと嫌味を言われ続けてきた。
印の赤がどぎつくてあまり好きではないが果たして結果は!?
どうぞジャカジャン!
なんと2倍!
すごい!今どうですか見て?きれいかな。
描かれてるのは椿と水仙ですね。
歪められて描かれてますね。
これは一政いわく感動の表れであると。
うまいとかまずいっていうのはもう関係ないんだと。
上の書は万葉集を写したということですね。
誰の詩かということが下に書いてあります。
やはりうまいとかまずいとかそういう域を超えてデフォルメされた書が書かれてますね。
そして乾隆四十年1775年ですね。
行有恆堂製羅紋宣というふうに入ってます。
中国で作られてた唐紙なんです。
ですから非常に貴重な紙であることは間違いないです。
続いては熱帯魚の飼育が趣味の…
きっかけはあったんですか?アロワナを小さいのもらってそれで飼ってたんですけども死んでしまってからグッピーっていうこんなちっちゃい赤ちゃんを産む熱帯魚を飼いだして…。
中にグッピーがいっぱいいるわけですか?は〜!ご家族の方なんかは何かおっしゃってます?
お宝は…
おじいちゃんがおばあちゃんがお茶してたもんでそれにプレゼントでおじいちゃんがおばあちゃんに…。
おじいちゃんがおばあちゃんにプレゼントした。
祖父はとても目が利く骨董収集家でコレクションは名品ばかり。
いちばん自慢にしていた刀はのちに重要文化財に指定されたと聞いている
ということはすごいかもしれないじゃないですか。
はい本物やったらよろしいですけどね。
しかし茶道をまったくたしなまない自分にとってはまさに宝の持ち腐れ
もし高いお値段ついたら何かしたいっていう気持はあるんですか?家族でハワイ旅行でも行けたら。
もうこのね…このお宝を見ながら家族でハワイ旅行に行きたい?そうですね。
本人評価額はその費用として…
もちろんこれは必要最低限。
豪華なハワイ旅行を楽しむためには高ければ高いほど嬉しい。
果たして結果は!?
どうぞジャカジャン!
これはすごい!
嬉しい!五代目大樋長左衛門の作に間違いございませんね。
大樋焼中興の祖っていわれた人でねたいへんな名工なんです。
非常に深い大きさがある。
ところが持つと実に軽い。
いかにへら使いが上手かっていうことを物語ってる。
そして見込みを見ますとね池のようになった茶溜りがどんと大きいんです。
これが平茶碗をキュッと縮めてますね。
そして真っ赤に焼けた炉の中から引き出したときにその鉤の跡がちゃんと残してあってそこが鑑賞のポイントになってるわけなんですね。
この箱がいい。
170年くらい前に作られたそのときのままの箱で紐もその当時のものですね。
箱の裏には五代目長左衛門の流麗な筆でもって長左衛門。
そしてハンコが押してあって同じハンコがお茶碗の高台脇にも押してありますね。
箱といい中といいね実にいいお茶碗です。
続いては夫婦で動物病院を経営している…
獣医してるんですけども友達にあんたはアホっぽいなって言われるんですよ。
めちゃめちゃおしゃれじゃないですかなんか。
出ることが決まったとたん阪急のメンズ館に電話して上から下まで揃えてくれと言って。
お宝は…
先祖代々女性が受け継いできてるものなんですけども。
もともとは曽祖母が嫁ぐ際嫁入り道具として持たされたもの
もしものことがあったらこれを売ってなんとか生計を立てなさいと言って。
しかしその娘にあたる祖母は親に結婚を反対されたため駆け落ち。
数年後ようやく許してもらえた際曽祖母が今まで何もしてあげられなかったからと言いつつこの掛軸を
コソッとこれを渡してくれたんですね。
その際折り目がついてしまったため祖母が表具店に持っていくとたまたま居合わせた客が
しかし祖母はきっぱりと断りずっと大事にしてきたらしい。
いずれは自分が受け継ぐので改めてじっくり見たところ実によく描けていると思うようになった。
例えば
山。
山?この遠くのほうのこの山?うん。
木。
木?あ〜木はいはい木。
建物。
建物!?これ違う?これ建物ちゃう?あっこれ建物ですかねはいはい。
見た目そのまま言ってるだけですもんね。
本人評価額は期待を込めて…
生活費は多ければ多いほどいいのでもし高ければこの際売ってしまうつもりでいるが。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
う〜ん残念
ほんまに?生活できない。
雑すぎますね。
描かれてるのは浙江省にある西湖です。
中に島があってですね上に塔みたいなものが…。
この塔はもう島にないような感じですね。
まぁそこまで雑には描かないですね。
その島の手前に岩がありますね。
岩ありますよはい。
その描き方も非常に雑ですね。
落款ですけども真筆の作品っていうのはあまりこういう印つきの悪いものっていうのはないです。
やはりしっかりと印章をついてあるというのが基本ですね。
最後は左官業40年の…
左官屋さんのお仕事はどうなんですか?やっぱり大変でしょう?そうですな最近家の建て方が変わってきたんで。
そうか…。
前は蔵とか白壁の家の仕事が多かったんですけど20年くらい前からだんだんと貼る仕事になって大工さんの仕事に…。
お宝は…
10年くらい前に料理旅館の蔵の片づけに行ったときに。
その際蔵の中で発見。
もともと骨董好きなので
見た瞬間ええもんやなと。
なかなかいいもんだなと。
そこで家主の許可を得て持ち帰ったしだい。
その後この番組を観ているとよく似た金襴手が紹介されており
中島先生が…。
それが3つもあると思うと興奮して夜も眠れない
しかもでかいじゃないですかこれ。
そうそう…。
まだそれ以上かもわからない。
お〜!
本人評価額は最低でもこれくらいと…
今はただ高かったときの使い道で頭がいっぱい。
これぞまさしく掘り出し物かはたまた取らぬ狸の皮算用か。
果たして結果は!?
どうぞジャカジャン!
う〜ん残念
明治時代の中頃になって作られた伊万里焼の鉢です。
たいへん手がいいので当時の高級食器として作られてますね。
見込みがねいわゆる花籠手といって伝統的なデザインなんですけどね古いものに比べて絵が新しい。
染付に使ってるコバルトが化学染料ですから鮮やかすぎますよね。
ただ焼きはたいへんにいいんです。
三つ組でもってしっかりと一組残ってましたね。
大切になすってくださいな。
出張鑑定IN橋本はこれにて無事閉幕
ご自宅の庭にあるビニールハウスにお伺いすると脇目も振らず植物の手入れをしていらっしゃいました
これはいったい?
まだ花は咲いていないようですね
そのため夏は扇風機冬はストーブを24時間稼動させ温度を一定に保っているそうです
高校時代花屋でアルバイトしたことがきっかけで興味を抱き社会人になってすぐに蘭の栽培を始めたそうです。
実はこの趣味はなかなか奥が深く珍しい品種を集めたり交配して新種を作ったりと人それぞれなのですが
私の栽培は…。
このように植木鉢じゃなくてプランターとか大きなプラスチックの鉢に入れて作ってます。
その写真がこちら。
なるほどきれいですね
多くの人に見てもらって…。
頑張ってください。
ところで…
蘭に興味のない人でもすばらしいと言っていただけるものだと思います。
鑑定よろしくお願いします。
スタジオで拝見しましょう
依頼人の登場です。
愛知県からお越しのすごいのきた。
すごいどうぞ。
小橋さんのがちっちゃくみえる。
ねぇ。
すごい。
これは…。
すごい。
いったい何なんでしょうか拝見します。
あら?これはすごい。
加賀正太郎の蘭花譜といいます。
蘭の花の版画です。
自分の家で作った花をそのまま版画にしてくれという依頼をして作ったものなんです。
お花が大好きな金持ちの人っていうことですか?そういうことです。
すごいな。
すごい。
これ写真みたいな…。
写真のも入っているんです。
これは写真。
これ写真。
言っていただかないと。
昭和21年に発売したということになってます。
なかなか104枚セットで残ってるというものも少ないですし…。
104枚集めたんですか?いろんなところから?そうですね。
どういうルートで手に入れたんですか?古本屋さんあと蘭屋さんですね。
あとはオークションですね。
え〜すごい。
何年くらいかけて104枚集められたんですか?どうでしょう12〜13年ですかね。
12〜13年もうでもつねにそういうチェックをしてたわけでしょ?そうですね。
ふだんどうされてるんですかこれは?私がいちばん気に入っていますいちばん大きな3倍の大きさがあります。
あっあぁはぁはぁ。
寝室の上に額に入れて置いてるんですけど。
ほんとに好きなんですね蘭。
こんなかでいちばん珍しいもんっていったらやっぱあれになるわけですか?でしょうね。
可憐なシンビジウム。
愛らしいデンドロビウム。
そして艶やかなカトレア。
さまざまな蘭が木版のみごとな多色刷りで表現されている。
しかしこれを残したのは著名な芸術家ではない。
その名は加賀正太郎。
明治から昭和にかけ証券取引で巨万の富を築きのちにニッカウヰスキーの創業にも携わった実業家である。
その一方でゴルフやビリヤードをたしなむ趣味人で…
22歳のときには…
しかしこの旅で加賀を最も魅了したのはロンドンの王立キュー植物園で目にした蘭の数々でそれらはオーキッドハンターと呼ばれる探険家が世界中の未開の地から集めてきたものであった。
加賀はこう語っている
そこで加賀は帰国するやいなや京都天王山の大山崎山荘に巨大な温室を3棟造り海外から取り寄せた膨大な数の蘭の栽培を開始。
しかし蘭は温度や湿度に極めて敏感でそのほとんどはすぐに枯れてしまった。
そのため1922年当時蘭作りの神様と呼ばれていた園芸家後藤兼吉を招聘。
後藤は野性の蘭の調査で東南アジアに滞在していた経験があったため極めて博識でこの後藤の尽力によりついには1,000種10,000鉢を超える蘭の栽培に成功したのであった。
しかし手塩にかけて育てみごとな花を咲かせてもいずれは枯れてしまう。
ならばこれを永遠に残すにはどうしたらよいのか。
カラー写真などなかった時代加賀が選んだのは江戸時代からの長き伝統を誇る木版画であった。
そこで加賀は1931年蘭の版画集の制作を本格的に開始。
下絵を担当したのは日本画家の…
いずれも当代一流ばかり。
それでも加賀は一切妥協することなく試し刷を目にすると更に細かい指示を出し続けた。
たとえば「色を加えて角ばらず」。
「黄強すぎる」など。
そのため重ね刷は極めて多くなんと120回。
広重の傑作さえ20回ほどにすぎないことからするといかに手が込んでいるかがうかがえよう
また版画をめくるとその台紙には蘭の交配の記録が記されており貴重な資料としての役割も果たしている。
かくして1946年十数年の歳月をかけようやく104点からなる蘭の画集が完成。
加賀はこれを蘭花譜と命名した。
しかしよく見ると木版画は84点のみで残りの13点は油絵の印刷。
7点は写真である。
その理由は定かではないが制作期間が長引くうちに太平洋戦争が始まり版木に使う木材がなくなってしまったからではないかとも考えられている
300セット作られたうち100セットは世界中の植物園や研究機関に贈呈残りの200セットが一般に販売されたようだがその価格は不明である。
改めて依頼品を見てみよう。
蘭花譜全104点である。
木版画油絵の印刷写真加賀が出版の経緯を記した解説書にいたるまですべてそろっており保存状態も極めてよい。
果たして…
ご本人の評価額おいくらくらいでしょう?自分が集めた…。
思いも。
思いもありますから…。
えぇいきましょう。
200万円で。
200万円。
お願いしたいと思います。
はいオープンザプライス!350万で!すごい!加賀正太郎の蘭花譜。
すべてそろっています。
104枚集められたっていうのは本当に頭が下がる思いですね。
非常に大きいものがありますけどこれは浮世絵の木版としてもこれくらいの大きいものっていうのはないですから珍しいもんだというふうに思います。
版木はいろんなことでなくなってるんですね。
12枚しか今残ってないんです。
ですからこれをもう一度再現するということは不可能ですし現在では見られない蘭も載ってるんですね。
ですから非常に学術的にしても価値のある作品だというふうに思います。
ただ蘭花譜っていうもの自体あまりまだ世間に知られてないですね。
価値はおそらくこれから上がっていくんじゃないかというふうに思いますね。
状態もいいですし。
ぜひこの形で残していただきたいというふうに思います。
これからますますね大事なものになると思いますので大切に保管してください。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
また来週です。
さようなら。
2014/12/28(日) 12:54〜14:00
テレビ大阪1
開運!なんでも鑑定団[再]【浜辺で拾った壺の驚きの正体とは!?】[字]
55年前、小学生だった依頼人が近所の海へ魚を獲りに行くと超大漁、そこで何か入れ物がないかと辺りを見渡すとちょうど手頃な壺が!それは何と800年前の超名品だった!?
詳細情報
【番組内容1】
【小学生の時 浜辺で拾った壺!それは何と…】
この道ひとすじ45年、腕利き大工のお宝は子供の頃思いがけず手に入れた品。小学3年生の夏休み、近所の海でいつものように魚獲りをしていると思わぬ大漁に。
【番組内容2】
せっかくなので家に持ち帰ろうと思ったが入れ物がなかった。そこで何かないかと辺りを見渡すと、ちょうど手頃な壺が…。これ幸いとばかりに魚を入れて持ち帰ったが、その後長らくしまいっ放し。しかし20年程前、たまたま詳しい人に見せたところ「とても珍しい品かも!」と言われビックリ!
出演者
【司会】石坂浩二、今田耕司
【進行アシスタント】吉田真由子
【ゲスト】小橋建太
【出張リポーター】松尾伴内
【ナレーター】銀河万丈、冨永みーな
【鑑定士軍団】
中島誠之助(古美術鑑定家)
北原照久(「ブリキのおもちゃ博物館」館長)
安河内眞美(「ギャラリーやすこうち」店主)
阿藤芳樹(「阿藤ギャラリー」代表取締役)
永井龍之介(「永井画廊」代表取締役)
田中大(「思文閣」代表取締役)
ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
バラエティ – その他
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32118(0x7D76)
TransportStreamID:32118(0x7D76)
ServiceID:41008(0xA030)
EventID:31883(0x7C8B)