朝日新聞社は16日、社内のパソコン17台がコンピューターウイルスに感染し、社内外とやりとりした電子メールなどの情報が流出した、と発表した。朝日新聞社は新たな流出を防ぐ措置をとるとともに、同日、警視庁に届けた。

 1月9日夜、社内のパソコンが社外のコンピューターサーバーと不審な通信をしていることが分かり、13日に遮断した。感染したのは社外のサーバーの指示を受けて情報を取り出すウイルスで、不審な通信と情報の流出は昨年11月下旬ごろに始まったとみられる。朝日新聞社は不正アクセスの可能性もあるとみている。

 流出が確認された情報は、電子メールやパソコンで作成した文書などの一部。新聞読者や朝日新聞デジタルの顧客に関する情報の流出は確認されていないが、引き続き確認を進める。朝日新聞デジタルなどのインターネットサービスに影響は出ていない。

 朝日新聞社は情報セキュリティー会社と連携して情報の流出状況や感染経路について調査を急いでおり、結果は公表する。

 高田覚取締役広報担当の話 弊社に関係されるみなさまにご心配をおかけしますことを、おわびします。速やかに全容を究明し、再発防止に取り組みます。

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