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DeNA 41歳・三浦 過酷山トレにこだわるワケは テレ東・狩野アナも“参戦”

夕刊フジ 1月15日(木)16時56分配信

 横浜DeNA・三浦大輔投手(41)が13日、神奈川県厚木市内で恒例の自主トレを公開。毎年報道陣の度肝を抜くのが、練習メニューの最初に“ウオーミングアップ代わり”として行う、白山(標高284メートル)登山だ。プロ24年目を迎えたベテランの息の長さの秘密を探ろうと、初めて女子アナも参加した話題の過酷トレに同行した。 (宮脇広久)

 この日始まった三浦の自主トレには、3年目の三嶋、BCリーグ・信濃所属の井坂肇投手(24)も参加したが、初っぱなから試練が襲った。

 今回は麓の厚木飯山温泉を午前8時過ぎに出発、白山の山頂展望台までを約1時間半で往復する行程だが「ちょうどいいウオーミングアップですよ」と三浦。しかし、同行した運動不足の報道陣には「ちょうどいい」どころではない。最初の関門、長谷寺観音堂までの長い石段を上っただけでふくらはぎが悲鳴を上げた。山道では張られたロープ、鎖につかまり、最後ははい上がった。

 頂上にたどりついた瞬間、へたり込む者が続出した。記者も前夜に食べた家系塩ラーメンがこみ上げるのを必死にこらえた。とはいえ、この日利用したのは比較的傾斜が緩やかな「女坂」ルート。三浦らは調整具合を見ながら急勾配の「男坂」ルートを使うこともある。

 ちょっと嬉しかった。5年目を迎えたこの登山トレに、この日は報道陣、球団広報を含め総勢38人が同行したが、初の女子アナとしてテレビ東京が投入したのが人気バラエティー「モヤモヤさまぁ〜ず2」などを担当している狩野恵里アナウンサー(28)だ。

 「お散歩番組を担当しているので歩くことには慣れていますが、最後の斜面はキツくて『帰りたい』と思いました」。息を切らしながら登頂を果たした可憐な姿にときめきを覚えてしまったのは、記者だけだろうか。

 「なぜ山に登るのか」との問いに「そこに山があるからだ」と答えたという登山家の言葉は有名だが、ハマの番長がヤマに登るのはなぜか。

 「アップダウンや、でこぼこを踏ん張りながら登っていくと、無意識にバランスを取ることを覚える。効率のいい科学的なトレーニングもあるんだろうけど、ピッチングはいかに動きの中でバランスを取りながら力を出すかだから」と説明した。実戦で予測不能の状況に対応するには、空調の利いたジムや使い慣れた球場でトレーニングするだけでは足りない。山道で野性を取り戻すことが必要というわけか。

 昨季5勝を挙げ、歴代3位タイの22年連続勝利を達成した三浦。今季も持ち前の野性を失わないかぎり、記録を伸ばすのは間違いなさそうだ。

最終更新:1月15日(木)21時5分

夕刊フジ

 

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