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「ユニクロ」の中国請負工場で違法労働
1月15日 21時12分

大手衣料品チェーン「ユニクロ」の縫製などを請け負っている中国の企業の工場で、劣悪な労働環境の中、違法な長時間労働が行われていたことが香港と日本のNGOの調査で分かりました。
「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは「取引先に早急に是正するよう要請し、改善に向けて全面的に協力していく」としています。

問題が指摘されたのは、「ユニクロ」から縫製や生地の生産を請け負っている中国広東省の2つ企業の工場で、労働問題に取り組む日本と香港のNGOが去年、実態を調査していました。
それによりますと、工場には空調設備がなく、夏場は室内の温度が40度近くに達する中、従業員の多くが上半身裸で働いていました。
また、生地を染める化学物質を扱う作業場では排水がそのまま床に流され、従業員は足をぬらしながら作業していたということです。
こうした劣悪な労働環境の中、残業時間を制限する中国の法律に違反して従業員1人当たりの平均で月に100時間を超える残業を行わせていたということです。
調査したNGOヒューマンライツ・ナウの伊藤和子事務局長は「危険な環境で低賃金での違法な長時間労働を強いられており、ユニクロにも是正に取り組んでもらいたい」と話しています。
ファーストリテイリングは、死亡事故があったという指摘が病死だったなど調査の一部に矛盾点はあるとしたうえで、「指摘を重く受け止め、問題点を早急に是正するよう取引先に要請している。労働環境の改善には全面的に協力していく」としています。

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