みんなが大好きな完全栄養食ドリンクSoylentが、前と同じくAndreessen Horowitz率いるラウンドにより、2000万ドルの資金を調達した。2013年にシード資金として150万ドルを投じたLerer Venturesと、Index Venturesもこのラウンドに参加した。
a16z(andreessen Horowitz)のパートナーChris Dixtonがブログで、Soylentはすでに黒字だ、会員制の売上額が月額数百万ドルあり、新たな資金は要らないようにも見えるが、長期的な研究開発のための資金が必要だ、と述べている。
最近のSoylentは具体的にはどうなのか? 味が良くなったし、お値段も下げた。同社のミッションは、既存の食品大手を同ドリンクの会員制eコマースでディスラプトし、ジャンクフードを絶滅させることだ。
Dixonはさらに述べる: “既存製品の改良と新製品の導入に加えて、価格を大幅に下げることに注力する。今は一食3ドルだが、その数分の一にしたい。ファウンダのRob Rhinehartや彼のチームと今後も一緒にこの重要なプロジェクトを継続できることは、とても嬉しい”。
食品大手たちのジャンクフードを無きものにしたい、と意欲を掲げるSoylentだが、敵のジャンクマックなどは一食1ドルだ。だからこれまでの一食3ドルでは、どんなに健康的で味が優っていても戦いづらい。
このドリンクは、具体的な食材のミックスではなく、人体の必須栄養素のミックスであることが建前だが、原料についてはSoylentのブログやRhinehartのサイトに詳細に書かれている。同社の主張では、これだけで必要な栄養素を十分まかなえる、というが、Dixonは、三度の食事を置換するというより、不健康な食品を代替するもの、と考えるべきだ、と言っている。
投資家であるDixonの視点では、大手食品企業をやっつける云々だけではなく、Soylentのまわりに、健康な食生活をめぐるコミュニティが形成され成長していることも、大きな魅力だ。それらのコミュニティでは、Soylentが一食の食事に置き換わるだけでなく、さまざまな健康食料理やスムージードリンクなどの素材としても使われ始めているからだ。
このような、いわゆる‘健康な食生活市場’に向けての新しい製品を各種提供していくことも、同社の重要な成長プランの一環だ。
“Soylentを単なる食品企業として見るのは、間違いだ。GoProを、単なるカメラ企業として見るのと同じくね”、とDixonは語る。
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