沖縄県のニュース
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辺野古の海上作業が再開
アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画をめぐり、沖縄防衛局は、台風の接近や県知事選挙などの影響で去年9月から中断しているボーリング調査の再開に向けて、15日から海上での準備作業を始めました。
普天間基地の移設先とされている名護市辺野古沿岸部では、去年8月、埋め立て工事の前提となる海底のボーリング調査が始まり、これまでにあわせて12か所で調査が終わっていますが、台風の接近や県知事選挙などの影響で去年9月以降、4か月近く、中断したままとなっています。
沖縄防衛局は、調査の再開に向けて、15日から海上での準備作業を始め、埋め立て予定地に隣接するアメリカ軍キャンプシュワブの砂浜から、重機を使って浮き桟橋を設置しました。
防衛局では、立ち入り禁止区域を示すブイやフロートを海上に設置した上で、ボーリング調査を速やかに再開させる方針ですが、県内では、去年11月の知事選挙で計画に反対する翁長知事が当選するなど、移設計画に反対する声が高まっていて、今回の調査再開に向けた動きに反発が強まっています。
これに先立って、キャンプシュワブのゲート前では15日午前1時半ごろには、作業で使うクレーン車や、重機を積んだ大型トレーラーなど8台が次々に基地内に入り、搬入を阻止しようとする市民グループと警察官あわせておよそ300人が激しくもみ合い、現場は一時騒然となりました。
また、早朝からは住民や市民グループが抗議集会を開き、午前10時半ごろにはおよそ150人が集まりました。
参加者の一部が基地に出入りする車両をとめようと道路上に横たわり、これを排除しようとした警察官や警備員ともみ合いになる場面も見られました。
こうした中、警察によりますと、抗議活動に参加していた80代の女性が転倒し、頭を打撲するけがをしたとということです。
沖縄市に住む71歳の男性は「去年11月の知事選挙で移設計画に反対する県民の意志が示された。
工事の再開は民主主義の否定で絶対に許せない」と話していました。
また、那覇市に住む60代の女性は「沖縄は70年にわたって、基地に苦しんできた。これ以上の負担を受け入れることはできないので計画が中止されるまで地道に声を上げ続けたい」と話していました。
01月15日 14時44分