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最終更新:2015年1月15日(木) 19時41分

抗議市民を強制排除、辺野古移設で重機搬入

 沖縄の普天間基地の移設先である名護市辺野古で中断されていた海底ボーリング調査の再開に向けた作業が始まりました。移設反対の市民の抗議の中、防衛省沖縄防衛局は、資材などの搬入を未明に行いました。政府の強硬姿勢に沖縄の反発はさらに強まっています。

 「去年11月に撤去されました、浮き桟橋が再び設置されています。大型クレーンを使いまして、砂浜から1つ1つ、浮き桟橋のブロックをつないで、沖へ沖へとせり出すような形で浮き桟橋が再び設置されています」(記者)

 浮き桟橋の隣には、警戒にあたる海上保安庁のゴムボートや、立ち入り制限水域を示すオレンジ色のブイが大量に用意されています。また、金属のネットに包まれた岩石などの資材がキャンプ・シュワブの陸上や砂浜で確認されました。普天間基地の移設に向け、沖縄防衛局は15日朝から海上の警備で利用する浮き桟橋の設置など、ボーリング調査を再開するための作業を始めました。

 「現在、午前1時半を過ぎました。キャンプ・シュワブの工事用ゲートに大型重機が次々と入っていきます」(記者)

 これに先立ち15日未明には移設工事で使う重機などを載せた大型車両8台がキャンプ・シュワブに入りました。現場は警察がゲート前の国道を一時封鎖し、移設に反対する市民らを強制的に排除するなど、ものものしい雰囲気に包まれました。

 「(辺野古移設は)一昨年、仲井真前知事から埋め立て承認を受けて、関係法令に基づいてすでに判断示されている。安全面に留意しながら粛々と進めていく」(菅義偉(B 官房長官)

 沖縄防衛局は、立ち入り制限水域を示すブイやフロートを設置した後、水深の深い場所でボーリング調査に着手する方針です。(15日17:40)

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