産経ニュース

【衝撃事件の核心】PC4台駆使、違法動画1000万円超荒稼ぎの男は「記憶喪失」の怪…生活保護も不正受給、裁判には仮の名「鈴木太郎」で出廷の異例

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【衝撃事件の核心】
PC4台駆使、違法動画1000万円超荒稼ぎの男は「記憶喪失」の怪…生活保護も不正受給、裁判には仮の名「鈴木太郎」で出廷の異例

 動画投稿サイト「FC2」にテレビドラマなどを違法アップロードし1千万円以上を荒稼ぎしたとして群馬、栃木両県警の合同捜査班に著作権法違反容疑で逮捕された男が、自分の名前も言えないほどの記憶喪失で、生活保護まで不正受給していたことが分かり、詐欺容疑で再逮捕された。「唯一の身分証である生活保護受給者証を失うわけにはいかなかった」と話す男の記憶は今も戻らず、「鈴木太郎」という仮の名で、公判に出廷している。平成20年3月に静岡県熱海市の路上で倒れているところを発見されてからの男の足跡をたどった。(大橋拓史)

当初は片言の日本語と英語を話し名前も分からず

 男は20年3月14日、熱海市内の路上で倒れているところを発見され、同市内の病院へ搬送された。外傷はなく、財布は所持していたが、身元を示すものは何もなかったという。

 意識を取り戻した男は「自分自身に関する記憶」を全て失い、自分の名前や出身地も分からなかった。12月4日に開かれた初公判によると、当初、男は片言の英語や片言の日本語を話していたという。病院は仮の名として男を「鈴木太郎」と名付け、転院した同県伊豆市内の病院で記憶喪失、正確には「全生活史健忘」と診断された。

 全生活史健忘とは、解離性障害の一つとされ、これまでの自分の生活史、自分が誰なのかといったことが分からなくなる病気。大きな心理的ストレスがかかった場合などに、ストレスから自分自身を守るために発症するとされ、専門家によると「記憶にふたをする」イメージに近いという。

生活保護受けながら違法投稿 スキューバも楽しむ

 男は退院後、神奈川県足柄下郡内でNPOが経営する寮などに入居し、平成20年11月、同県湯河原町土肥のアパートに転居し、1人暮らしを始めた。

関連ニュース

【衝撃事件の核心】「免許は欲しい。でも面倒」教習所卒業証を偽造して逮捕された21歳看護助手の“大胆”

「ニュース」のランキング