山岸玲、多田晃子
2015年1月14日21時19分
1995年にオウム真理教が起こした地下鉄サリン事件で、警視庁は14日、発生直後に現場の警察官らとやりとりした無線交信の音声データを公開した。情報が交錯し、原因が特定できない中、被害が次々と判明する様子が73分間記録されている。3月20日で発生から20年になる。
第一報は午前8時21分。「110番が入っています。日比谷線八丁堀駅。病人2名、気持ちが悪くなった者2名。事件事故かもしれませんが詳細判然としません」。警視庁通信指令本部の担当者が中央署の警察官に現場へ向かうよう指示した。十数分後、現場の警察官から「八丁堀の女性2人、人工呼吸中。危ない状況」と報告があった。
同様の被害は沿線の築地駅や茅場町駅でも判明。「シンナーあるいはガソリンのにおい」「爆発物を使用したゲリラ事件が発生」などと情報は入り乱れた。
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朝日新聞社会部
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