福祉の基本

高齢者福祉・障害者福祉・児童福祉。学んだこと、仕事の備忘録として綴っていきます。

街で見かける障害者と支援者についてのモヤモヤ。

たまに、明らかに成人であろう障害者の方と手を繋ぐ支援者らしき人、街で見かけませんか?

別に気にしなきゃいいじゃんって言われたらそれまでなんですが、モヤモヤを今日は書いてみようと思います。

私は今から10年前に障害者施設で勤務してました。

通所している利用者さんは、18歳以上で、重度の方も軽度の方もいました。

施設で過ごす、活動内容の中の1つに体力増進活動の一環として、ウォーキングがありました。
別に特殊な活動内容ではなく、ウォーキングを取り入れてる施設は少なくないと思います。

施設と家の行き来だけだったり、土日に家族がご本人と一緒に外出するのが大変だったり、こだわりで食事が偏ったり、運動不足ということもあり、ウォーキングをします。

何もない運動場?のような敷地で体を動かしたり、ウォーキングをするのですが、職員と利用者さんと手を繋いでたりするんですね。

私は手を繋ぐ光景を見た瞬間、「え?」なわけです。

自分でもめんどくさい職員だとは自覚してます。
ですが、なんで大人同士が手を繋ぐのかが、私には理解できないのです。

障害ゆえに突発的な衝動で走り出す方もいますが、ここは運動場で、走り出して何が悪いのかわからない。

「同じ場所で地域の人がウォーキングしていて、利用者さんが走り出して地域の人を万が一怪我でもさせたらどうするんですか?逆に利用者さんが怪我したらどうするんですか?手を繋いで何が悪いのかわからない」

と、意見をもらったことがあります。

手を繋がなくても、腕を組んだり、手を添えたり、突発的に走り出す時に止められるように、横にいたりするのが支援者の役割なんじゃないか?と私は返したのですが、意見は平行線でした。

支援の意見が食い違うことは沢山あるし、私が正しいわけではないし、私の関わり方や支援は冷たいのかもしれません。

私が勤務していた施設だけなのかなー?と思っていた時期もあったのですが、街でたまに見かけたり、つい先日も、障害者の方とヘルパーが堂々と手を繋いでいて、なんだかモヤモヤ。

歩行が困難なら手を添えたり、手すりがあるところを歩けば良いと思うのです。この道は、車通りが多いから、1本奥の道にしようとか、最善の注意を払いながら支援にあたるのが、私たちの仕事じゃないのかな?

手を繋いで危険から避けるのは安易な考えではなかろうか。
ましてや、私たちは、あくまでも利用者さんと他人であり、仕事として接している。

仕事として接しているからこそ、線引きが必要だと思う。

異性同士が手を繋ぐのは、好きな人とだよ。好きな人同士という概念を説明するのはこれまた難しいが、同性だから手を繋ぐのがいいかと聞かれたら、違うと思う。

モヤモヤしていて全然まとまらないが、成人した大人同士が手を繋ぐのに違和感があるのは、私だけなのだろうか。
こどもじゃないんだから…と思ってしまう。


モヤモヤ案件はまだあって、利用者さんの名前をあだ名や愛称で呼ぶことも、私はモヤモヤする。

これも細かい!と言われたらそれまでなんだけど、障害者だから、そうなの?
利用者さんのことを利用者さんと呼ぶこと自体もモヤモヤするんだけど。

だって、利用者さんじゃなく、相手はお客様じゃない?


私たちの仕事は、サービスを提供するわけだから。