福岡市のエステ運営会社の社長らが高額の契約を結ばせる目的を隠して若い女性を勧誘したなどとして逮捕・起訴された事件で、この会社が、営利企業による経営が認められていない美容クリニックを実質的に経営していた疑いが強まったとして警察は、社長ら３人を医療法違反の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、福岡市中央区のエステサロン運営会社、「ロンエロース・バイフー」の社長、西出茂容疑者（６５）ら３人です。
警察の調べによりますと、西出社長は、去年１１月までの２年余りの間、営利企業による経営が認められていないにもかかわらず、福岡市内の美容クリニックを実質的に経営していたとして、医療法違反の疑いが持たれています。
西出社長は、福岡市の天神で高額の契約を結ばせる目的を隠して、「エステの無料体験ができる」などと若い女性を勧誘したとして１２月、特定商取引法違反の罪で起訴されていました。
警察によりますと、西出社長の会社では、エステの契約をした女性に美容クリニックを紹介し、「レーザー脱毛」などさらに高額な契約を結ばせていた疑いがあるということで、警察は、エステ店とクリニックで年間あわせておよそ１０億円を売り上げていたとみています。
また、美容クリニックは会社の関与を隠すため、院長として複数の男性医師の名義を借りていた疑いがあるということで、警察はこの医師らについても医療法違反の疑いで近く、書類送検する方針です。