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吾妻山で地震増加 警戒を
01月14日 19時31分

吾妻山で地震増加 警戒を
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福島県と山形県にまたがる吾妻山で、14日午前から火山性地震が増えていて、気象庁は、今後、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、引き続き「火口周辺警報」を発表して火口の周辺では噴石などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、吾妻山では、14日午前9時ごろから大穴火口の直下付近が震源とみられる火山性地震が急増し、
▽10時までの1時間に19回、▽11時までに53回観測されたということです。
午後は、
▽2時までの1時間に6回、
▽3時までに23回観測するなど火山性地震が増えたり減ったりしているということです。
また地震の増加に伴って、一時的に火口側がもり上がる傾向の地殻変動がみられたということです。
吾妻山では先月から火山性地震が多い状況が続き、先月には576回の火山性地震が観測されたほか、今月も13日までに470回、観測されています。
吾妻山では、去年4月ごろからはゆるやかに大穴火口側がもり上がる地殻変動が観測されているほか、去年9月ごろからは、大穴火口から500メートルほど離れた一切経山が膨張していることを示すと考えられる変化も観測されているということです。
気象庁は、吾妻山では今後、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、引き続き「火口周辺警報」を出して「噴火警戒レベル2」を継続し、大穴火口からおおむね500メートルの範囲では小規模な噴火に伴って噴石が飛ぶおそれがあるとして警戒するよう呼びかけています。
一方、宮城県と山形県にまたがる蔵王山では、地下のマグマやガスなどの動きを示す火山性微動が、去年は、8月以降毎月観測され、特に10月から11月にかけては2か月続けて4回と相次いで観測されました。
火山性微動は、ことしは、まだ観測されていませんが、引き続き、微動が起きる可能性もあるということです。
また火山性の地震は、去年は8月に、1か月で106回観測するなど、一時、多い状態が続いていましたが、先月は18回と今月にかけて少なくなっています。
気象台は、御嶽山の噴火を受けて蔵王山を含む東北地方の12の火山について、高性能の地震計などを来年3月までに新たに設置し、監視態勢を強化することにしています。
気象台は、蔵王山は、火山活動が、やや活発な状態が続いていて、突然、噴火する恐れもあるとして、登山などで火口に近づく際は十分に注意するよう呼びかけています。