埼玉県:教諭に生徒とのメール禁止 わいせつ行為相次ぎ
毎日新聞 2015年01月14日 20時11分(最終更新 01月14日 23時18分)
埼玉県は、県立学校の全教員に対し、携帯電話のメールや無料通信アプリ「LINE」を利用して生徒と私的に連絡を取ることを禁じる通知を出した。県内で高校や特別支援学校の男性教諭による女子生徒へのわいせつ行為が相次いでいることを受けた措置としている。
県立学校人事課によると、通知は昨年12月22日付。同県内では2010年度から昨年12月までに、教諭や県教委職員によるわいせつ・セクハラ行為が計22件発生。このうち教諭と生徒が携帯電話メールで連絡を取り合っていたのは14件と6割を超え、LINEを利用していたケースも確認された。
県の担当者は「過去の問題事例を分析した結果、若手の教諭が年齢の近い生徒と携帯メールでやり取りし相談を受けているうちに、わいせつ・セクハラ行為に発展するケースが多いことが判明した。LINEの利用者も増えているので禁止項目に加えた」と説明している。
わいせつ・セクハラ行為に関する文科省の定義や、実際に問題を起こした場合の過去の処分事例などを記した小冊子も作製。今月9日付で183の全県立学校に配布したという。【川畑さおり】