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“放射線不安”対応探る 環境省・県が専門家意見交換会

福島民友新聞 1月13日(火)11時18分配信

 環境省と県は12日、郡山市で放射線の健康影響に関する専門家意見交換会を開き、県や市町村のアドバイザーらが、県民の不安払拭(ふっしょく)や健康づくりに意見を交わした。
 3年目を迎える本年度は「原発事故後3年を経過して今考えること、未来に向けて歩み出すこと」をメーンテーマに3回開催する。初回となる今回は「県民の健康づくり」をサブテーマに約30人が参加した。意見交換では、県民の現在の放射線に関する不安について、「どの研究者の意見を信じたらよいか分からず、心の底に沈めている」「若い母親が不安を言い出せないような雰囲気もある」との認識が示された一方、「多くのデータが示され、不安は徐々に払拭されてきた。信用されるような丁寧な説明が重要」「相対的に理解されてきたが、一人一人悩みは違う。情報共有化をどう図れるかが課題」などの意見があった。また今後、健康影響への理解を進める上で、「若い世代の意識を反映させるべき」「学校でのしっかりとした教育が必要」などの声が上がった。市民に身近な市町村職員との連携の必要性も指摘された。

福島民友新聞

最終更新:1月13日(火)11時18分

福島民友新聞

 

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