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〔金利マーケットアイ〕国債先物は続伸、長期金利一時過去最低0.255%

2015年 01月 13日 15:15 JST
 
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[東京 13日 ロイター] -

〔金利マーケットアイ〕

<15:10> 国債先物は続伸、長期金利一時過去最低0.255%

長期国債先物は続伸。先週末発表の12月米雇用統計で時間当たり賃金が減少したことで低インフレが長期化するとの観測が浮上したうえ、原油安や株安で国内連休中の海外市場で米債が買われた流れを引き継いだ。日経平均株価が大幅に軟化する場面では、国債先物は一時148円40銭を付け過去最高値を更新した。

現物債もしっかり。長期金利が過去最低水準に低下したほか、5年利付国債利回りは一時0.000%と1月9日の過去最低(0.010%)を更新した。30年利付国債の入札を翌日に控えた超長期ゾーンも利回りが低下し、9日の調整前の低水準となった。一部銀行勢や海外勢の需要が観測されていた。日銀が実施した残存5年超10年以下のオペがしっかりとした結果となったことで、需給の引き締まりがあらためて意識された。

長期国債先物中心限月3月限の大引けは、前営業日比9銭高の148円29銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比1bp低下の0.265%。一時は0.255%に低下する場面があった。

<14:35> 海外勢の14年対内中長期債8.6兆円買い越し、過去2番目の高水準

財務省の対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)によると、海外勢は2014年1月─12月の通年ベースで、対内中長期債を8兆6540億円買い越した。買い越し額は2005年の同統計調査開始以降、2007年に次ぐ過去2番目の高水準。

2014年の10年最長期国債利回り(長期金利)は、大発会の1月6日に0.735%を付けた後にじりじりと水準を切り下げ、12月26日に0.300%に低下。日銀の大規模な国債買い入れを背景にした金利低下で、収益確保を狙った海外勢の買い需要が顕在化した。

SMBC日興証券・シニア金利ストラテジストの野地慎氏は、「欧州中央銀行(ECB)がマイナス金利政策を導入するとともに、国債買い入れを含む追加策を検討している中で、欧州主要国のイールドカーブがつぶれている。欧州からみて日本の金利は相対的に高く(価格が安く)見える。通貨スワップを活用して低コストで円を調達できる環境も、円債への需要を強めた」との見方を示した。

<14:14> 日銀が国債売現先オファー、フェイル対応絡みとの見方

日銀が国債売現先をオファー。オファー額は3兆0674億円、13日スタートの14日エンド。即日の売却対象銘柄は、5年利付国債(120回)など16銘柄と多くなった。マーケットでは、フェイル(決済遅延)対応絡みとみられている。

<13:10> 長期金利が史上最低を更新、逃避資金流れ込む

10年最長期国債利回り(長期金利)が史上最低を更新。足元の長期金利は前営業日比1.5bp低下の0.260%で推移している。市場では「日経平均株価が下げ止まる気配になく、逃避資金が円債へ向かっている。国債先物が過去最高値近辺で強含む状況にある中、先物から長期ゾーンにかけて一部銀行勢や海外勢とみられる買いが入ったもようだ」(国内金融機関)との声が聞かれた。きょう日銀が実施した残存5年超10年以下のオペ結果がしっかりだったことで、需給の引き締まりがあらためて意識されたとの指摘も出ている。

<12:15> 国債買い入れ結果、5年超10年以下はしっかり

日銀がきょう2本建てでオファーした国債買い入れオペで、残存5年超10年以下について市場では「しっかりしたオペ結果だ。応札倍率が2倍台と前回から低下したことに加え、10年337回債の利回り気配から判断して、利回り格差の水準は強めとなった」(国内証券)との見方が出ていた。

同1年以下については「甘い結果だ。応札倍率は前回から低下したが、利回り格差の水準から見て、市場実勢対比で弱い水準となった」(同)との声が聞かれた。

<11:41> 日銀の短国買入、弱めの結果

日銀が実施した国庫短期証券の買い入れオペは、弱めの結果になった。市場では「応札額が8兆円規模と膨らんだことから判断すると、業者の在庫に負担があったと思われる。落札利回りがプラス水準となったが、足元の新発債利回りのマイナス幅が深くなっていたため、一部銘柄でマイナス金利での落札になったもようだ」(短資会社)との見方が出ていた。

買入結果によると、応札額8兆6453億円、落札額は3兆円。案分利回り格差はプラス0.020%、平均落札利回り格差はプラス0.022%。

<11:20> 国債先物は一時最高値更新、5年債利回りは初の0%で推移

国債先物中心限月3月限は前営業日比10銭高の148円30銭と続伸して午前の取引を終えた。12月米雇用統計で時間当たり賃金が減少したことで低インフレが長期化するとの観測が浮上。また、原油安や株安で、国内連休中の海外市場で米債が買われた流れを引き継いだ。取引開始直後には、一時148円38銭と1月9日の夜間取引で付けた最高値(148円30銭)を更新したが、高値警戒感から上値を買い進む動きは見られず、利益確定売りが出て伸び悩んだ。

現物市場は、原油安や株安を受けて金利が軒並み低下。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1bp低い0.265%と1月7日の過去最低に並んだ。

また、5年利付国債利回りは同1bp低い0.000%と1月9日の過去最低(0.010%)を更新した。14日にも発表される2015年度国債発行計画で、中期債の減額幅が市場予想に比べてやや大きくなるとの思惑などから、一段の需給引き締まりが意識された。

<11:10> 翌日物は0.073─0.075%中心、日銀の短国買入3兆円に増額

午前の短期金融市場で、無担保コール翌日物は0.073─0.075%を中心に取引された。主な取り手は地銀や信託など。大手行は0.068─0.070%付近で調達意欲を示し、0.070%で調達した。週末要因がはく落したが、レポレートの高止まりを受けて、朝方を中心に調達意欲がしっかりと示された。ユーロ円3カ月金利先物は閑散小動き。

日銀は午前10時10分の金融調節で、国庫短期証券買い入れを通告した。買い入れの通告は予想通りだったが、買い入れ予定額は前回(2.5兆円)から増額され3兆円と、2014年10月17日以来約3カ月ぶりの高水準となった。「前回2.5兆円をベースにすると、買い入れ予定額はやや多めだった」(国内金融機関)という。買い入れ通告を受けて、流通市場で目立った取引は観測されていないが、一部銘柄でしっかりとした気配が示された。

<09:10> 国債先物は一時最高値更新、5年債利回りは初の0%に低下

国債先物中心限月3月限は前営業日比12銭高の148円32銭と続伸して寄り付いた。その後、148円38銭まで水準を切り上げ、1月9日の夜間取引で付けた最高値(148円30銭)を更新した。国内連休中の海外市場で、米債が買われた流れを引き継いだ。現物市場はしっかり10年最長期国債利回り(長期金利)は同1bp低い0.265%と1月7日の過去最低に並んだ。

また、5年利付国債利回りは同1bp低い0.000%と1月9日の過去最低(0.010%)を更新した。14日にも発表される2015年度国債発行計画で、中期債の発行額が予想対比で減るとの見方から、 一段の需給引き締まりが意識された。

ロイターの報道によると、政府は2015年度の国債発行計画で、銀行や証券会社などの金融機関向けに入札発行する市中分(カレンダーベース)を152.6兆円とする方針。14年度当初からは2.5兆円の減額となり、2年続けて前年を下回る。

 市場では、中期債の減額・超長期債の増額は既定路線だが、報道通りの内容だと、市中発行額が予想をやや下回るとの見方が出ている。コンセンサスの予想対比で、「中期債の減額幅が増えたり超長期債の増額幅が減ったりする可能性が出てきた」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券・債券ストラテジストの稲留克俊氏)という。

<08:35> 翌日物は0.075%中心、大手行0.07%付近で調達意欲

無担保コール翌日物は0.075%を中心に取引されている。朝方は、大手行が0.070%で調達意欲を示したため、地銀、信託、証券などが水準を切り上げ、0.074─0.075%付近で調達している。週末要因がはく落したが、レポレート高止まりしているため、調達意欲がしっかりと示されている。

日銀によると、朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は180兆円程度、準備預金残高は134兆1000億円程度となる見込み。

<07:15> 翌日物0.07%前半が中心か、当預残は180兆円見込み

無担保コール翌日物金利は0.07%台前半を中心にした取引になりそうだ。資金過不足は国庫短期証券の発行要因などで不足地合いになる見込み。市場では「週末要因がはく落するが、レポ(現金担保付債券貸借取引)レートが依然として高止まりしているため、朝方の資金ニーズは強めになるのではないか」(国内金融機関)との見方が出ている。

9日の加重平均金利(速報ベース)は、前営業日比0.001%高い0.075%となった。

日銀が朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は9日に比べて1兆2000億円減の180兆円程度になる見込み。残り所要積立額は1000億円。

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