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習主席 反腐敗闘争は永遠に途上にある1月13日 23時10分
中国の習近平国家主席は、共産党内の汚職摘発などを担う中央規律検査委員会の全体会議で演説し、前の最高指導部のメンバーら大物幹部を次々と摘発したことを成果として挙げたうえで、「反腐敗闘争は永遠に途上にある」と述べて、厳しい摘発を続ける方針を強調しました。
中国共産党中央規律検査委員会の全体会議は12日から北京で始まり、2日目の13日は習近平国家主席が演説しました。
この中で習主席は「2014年の反腐敗闘争の成果は顕著だ」と述べ、前の最高指導部のメンバーだった周永康氏や、胡錦涛前国家主席の側近だった令計画氏ら、大物幹部を次々と摘発したことを具体的な成果として挙げました。
こうした摘発には権力闘争の側面もあるという見方が広がっていますが、習主席は「共産党には、問題を直視して誤りを正す勇気があることを世に証明した」と主張したうえで、「反腐敗闘争は永遠に途上にある」と述べて、厳しい摘発を続ける方針を強調しました。
また習主席は「国有企業の管理監督制度を完全なものにするよう力を入れるべきだ。資金や資源に富む部門への管理監督を強めなければならない」とも述べ、国有企業に対しても汚職摘発を強化する姿勢を示し、既存の利権構造に切り込もうという意図もありそうです。