誰だって、くだらないものなんかつくりたくない

ゲーム・アニメ・実写など、幅広いジャンルの脚本で活躍している虚淵玄(ニトロプラス)さん。小説の執筆もしながらも、脚本というより大人数での共同作業の世界に身を置き続ける理由とは? そして第一線で活躍するさまざまなクリエイターと仕事をしてきた虚淵さんが考える、「仕事ができる人」の条件とは? 『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』上映記念インタビュー、最終回となる今回は、虚淵さんの「仕事観」に迫りました。

自由に弾きまくって、聞こえる「音楽」が楽しい

— 今回の『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』はアニメですが、虚淵さんはゲーム・アニメ・実写……と幅広いジャンルの脚本を書いています。それぞれのジャンルで感じた違いはありますか?

虚淵玄(以下、虚淵) スリルの度合いが違います。ゲーム<アニメ<実写の順で増していく。やっぱり実写映像のほうが予期せぬことが起きやすいし、コントロールしきれないハラハラもあります。でも、スリルは楽しいけど、スリルばかり求めたら最後に破たんする(笑)。

— 初めての実写脚本だった『仮面ライダー鎧武』は、1年間の長丁場でしたよね。その経験は、虚淵さんにとって大きかったですか。

虚淵 「役者さんと作っていく」というのは初めての経験だったので、すごく刺激的な体験でした。もっとあれを掘りつめて、ほかの実写の脚本もやってみたいなとは思いますけど、まあ、なかなか……。

— 活動するジャンルが広がるにつれて、関わる人もどんどん増えていっています。

虚淵 そうなるのは、単純に僕が楽しいからですね! 創作者として「作品を世に出したい」という意識よりも、「面白おかしいことをしたい」という楽しさ優先なのかもしれない。やったことのない人と仕事をして、自分が意図していたのと違う意味合いが生じてくるっていうのは刺激的だし。ジャズセッションみたい。

— ジャズセッション!

虚淵 「至高の音楽を作ろう!」と楽譜を書くよりも、自由に弾きまくってどんな音が聞こえてくるか、のほうが僕としては楽しいんです。


『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』より

相手の「やりたいこと」を掘り下げる重要性

— 前編で『PSYCHO-PASS サイコパス』での共同脚本について聞いた時にも、そうした話をされていましたね。最近新たに仕事をした『楽園追放』の水島精二監督とのセッションはいかがでしたか?

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虚淵 すごく包容力のある方。僕にリードさせてくれたのは嬉しかったですね。先に弾かせて、あとから見事に支えてくれた。包容力と老練さというか、ベテランならではのテクニックですよね。出来上がったものは明らかに水島さんの映画になっていて、「巧みだなー」と思いました。

— どういう人と仕事がしやすいですか?

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kk_clubm “「何を思ってこういうことを言ってるんだろう?」と掘り下げて察していかないとダメです。” / “誰だって、くだらないものなんかつくりたくない|「消費」されない物語をつくりたいーー虚淵玄インタビュー|虚淵玄|cakes(ケイクス)” http://t.co/zXdYxYhha1 約2時間前 replyretweetfavorite

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alimao8 [今だけ無料]誰だって、くだらないものなんかつくりたくない|「消費」されない物語をつくりたいーー虚淵玄インタビュー|虚淵玄 @psychopass_tv |cakes(ケイクス) https://t.co/xLiwQQyUPr 約4時間前 replyretweetfavorite

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