ショートショート集その6
少しも寒くないわ(200字)
売れないお笑い芸人がいた。
そしてこういう男性を支えることにハマる女性というのがいる。
彼女は懸命に彼を養い、売れる夢の実現を目指していた。
しかし現実は厳しい。
芸人は、このままでは駄目だと思い、芸風を変えていくべきかと悩んでいた。
そこに彼女が、優しく、力強く言う。
「ううん、ありのままのあなたでいいの、少しも寒くないわ!」
「なんだそれ、お前が寒いわ」
芸人は、血って暖かいんだなと思いながら、意識を失った。
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