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13 Jan 2015 09:04

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<成人式>20歳の船出 AKBも祝福

河北新報 1月13日(火)11時25分配信

  県内各地で11日、成人式が行われた。東日本大震災で犠牲となった同級生の遺影とともに出席した新成人や、古里復興への決意を新たにする人、「感謝を忘れず歩みたい」と家族らへの思いを語る姿などが見られた。

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  地元ゆかりの芸能人や中学時代の恩師らが駆け付けて激励した会場もあり、大人への船出の儀式に華やかさを添えた。

 

 ◎復興の力に 遺影抱き誓う・南三陸

 

  南三陸町の成人式は、町総合体育館で行われた。新成人192人を代表して、後藤和那さんが「震災では笑顔の大切さを学んだ。『笑顔でいれば何とかなる』。このことを未来へいつまでも伝える」と誓いの言葉を述べた。

  佐藤仁町長は式辞で「震災で大変な時期に皆さんは成人する。悔いのない人生を自らの力で切り開いてほしい。古里の復興にも力を貸してほしい」と呼び掛けた。記念講演では、タレントの早見優さんが「雨の後には虹が出る」との演題で、新成人を励ました。

  高見莉央さんは戸倉中の仲間と、震災で犠牲になった同級生の遺影を胸に抱いて出席した。「社会に貢献できればと思う。古里復興の力になりたい」と真剣な表情で抱負を語った。

 

 ◎若さとパワーで新たな町づくり・山元

 

  山元町の成人式が町中央公民館であり、新成人127人が新たな門出を喜び合った。

  新成人を代表して作間圭輔さん、渡辺弥咲(みさき)さんが「山元を震災前以上の町にするために、私たちが社会で活躍することで貢献したい」と決意を語った。

  斎藤俊夫町長は「町の復興、再生が加速化する中で、皆さんの若いエネルギーとパワーはますます必要不可欠になる」と激励した。

  終了後のアトラクションでは、新成人の小中学生時代の写真がスライドで紹介され、出席者は懐かしそうに見入った。町のPRキャラクター「ホッキーくん」の出迎えも受けた。

  出席した新成人の藤波梓さんは、被災した実家の八重垣神社の宮司を目指し、国学院大で神道文化を学ぶ。「母のような宮司になって神社の再興に力を尽くしたい」と決意を語った。

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最終更新:1月13日(火)13時44分

河北新報