「ネットでは、個人の動向はすべて監視されている」と言っても、いまや過言ではありません。
個々人の検索・行動履歴を利用して、関心を持ちそうな広告を配信する「行動ターゲティング広告(BT広告)」などのネット広告ビジネスが、うざったいくらいに隆盛なのは、みなさんもご存知のとおり。
メリットがある半面、プライバシー侵害への懸念から、米連邦取引委員会(FTC)が、インターネット上でのユーザーのプライバシーを保護する、新たな枠組みを昨年12月に提唱したことを受け、ユーザー行動追跡を拒否しプライバシー保護を支援する試みを、ブラウザ主要各社・団体がそれぞれのアプローチで公表しています。
Googleは、広告企業などによるトラッキングをオプトアウト(拒否)するChromeの拡張機能「Keep My Opt-Outs」をリリース。
それに対して、Firefoxなどを手がけるMozilla Foundationも「Do Not Track(追跡拒否)」機能の提供を検討しています。
この機能を有効にしていると、「(Web上の)行動追跡はヤメテ」というユーザーの意志が、HTTPヘッダを利用して、Webサイトやサードパーティの広告サーバに伝達されるという仕組み。つまり、実装されればオプション設定で簡単に、広告利用目的によるオンライン行動の追跡拒否アピールができるようになります。
しかし、「Computerworld」によると、この機能を「オン」にした場合は「広告が全面的に排除されるのではなく、広告主がパーソナライズ広告を通常の広告に差し替える」ようなので、ヘッダが尊重されるかどうかはそのウェブサイト、あるいは広告配信業者次第だそうです。
企業側が進んで対応しなければならず、残念ながら、実際のプライバシー保護効果は現時点では不透明です。とは言っても、あらかじめDLLを読み込むことによって、Windowsでの起動がかなりスピードアップするという話もありますので、Firefoxの今後のリリースが「これはラッキー!」とワクワクできるかどうか、今から楽しみですね。
[First Person Cookie via PC World,Download Squad]
Kevin Purdy(原文/訳:kiki)
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