中島 滋隆
ナカジマ シゲタカコラム一覧
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睡眠のリテラシー19
今から二年前のゴールデンウィークが始まったばかりの4月29日、関越自動車道で、とても悲惨な事故が起きたことを皆さんは今でも鮮明に覚えていると思います。 当日の早朝、群馬県の関越道で、走っていた高速ツアーバスが道路左側の防音壁に衝突し、車体が縦に割られるように大破しました。この事故で乗客7名が亡くなり、乗客と運転手を合わせた39名が重軽傷を負いました。ニュースにあったとおり、事故現場は凄まじい...(続きを読む)
睡眠のリテラシー18
皆さんは手術を受けたことはありますか。不安な夜を過ごした翌朝、家族などに見送られながら、ストレッチャーに乗って手術室に向かいます。麻酔がかかるまでの間、執刀医の腕を信じ、よい状態で手術室から戻れるよう、祈ります。 執刀医は当然に万全の体調で手術に臨んでくれているはずと、患者は考えています。実際、ほとんどの医師はプロ意識をもって適切に対応しています。ただ、もし前の晩に当直が入っていて、睡眠が充...(続きを読む)
睡眠のリテラシー17
時計は24時間で一回りします。壊れていない限り、早く進んだり、遅くなったりすることはありません。ところが、ヨーロッパや米国では国の制度として、春に時計の針を1時間早くし、秋に遅くして戻すということをしています。海外への赴任や留学などで経験された方はご承知でしょうけれども、サマータイムです。わが国では戦後の一時期(昭和23年から4年間)を除いて行われていないので、多くの方にはなじみがないかもしれま...(続きを読む)
睡眠のリテラシー16
知り合いの教師によれば、朝から「疲れた」と訴える子供が多いそうです。しかも、だるそうに頬づえをつきながら、授業を聞く小学生もいると聞きます。1時間目が始まる前に校庭でいかに遊ぶかを登校の途中から考えていた頃とは、かなり違った印象があります。 中学生になると、授業中の居眠りがよくみられ、いわゆる「爆睡」している生徒もいるということでした。高校生の頃には私自身、授業の途中の記憶がなかったり、ノー...(続きを読む)
睡眠のリテラシー15
皆さんは小学生の頃、何時に寝ていたでしょうか。50年以上も昔、当時の私は夜8時までには寝室に入るよう、親から厳しく言われていました。 寝室といっても、親が起きている部屋の音は筒抜けです。しぶしぶ寝ようとしているので、隣で何かおいしいものでも食べているのではないかなどが気になって、すぐには寝付けなかったことを覚えています。 今は医師の子供を持つ父親になっています。子供が小学生の頃、はじめ...(続きを読む)
睡眠のリテラシー14
震災後の再生と創造にはかなりの努力が必要になります。目標に至るまで、現地の方々は健康でなければなりません。その源は良い睡眠です。 同じことは、現地で再生と創造の作業を行う支援者にもあてはまります。被災地の役場、消防、警察などで働く人々は、震災直後はほとんど不眠不休であったでしょう。彼らはそれぞれの任務をこなしながら、被災地を再始動させるという重要な立場にいます。 ただし、多くの職員は同時...(続きを読む)
睡眠のリテラシー13
2011年の3月11日は決して忘れられない日になりました。地震や津波などの被害にあわれた方々は本当に大変でしたでしょうし、今も、これからも様々な困難に立ち向かわざるを得ない状況ではないでしょうか。 地震の直後、1週間後、1カ月後、半年後と時間の経過に伴って、現地そして各地の状況は変わっています。震災の後、現地には三度しか訪れていないため、ほとんどの情報は報道からしか手に入りませんでした。少し...(続きを読む)
睡眠のリテラシー12
このところ、「朝活」というのが流行っています。早起きして、朝の時間を趣味や英会話のレッスンなどにあてるそうです。では、これを明日の朝から始めるとしたら、皆さんはどのくらい簡単にできそうでしょうか。 いわゆる朝型の方はほとんど問題ないと思われます。ところが、遅寝・遅起きである夜型の方にとっては苦痛にほかならないでしょう。もしかしたら無理かもしれません。最近の研究によれば、眠りのタイミングは個人...(続きを読む)
睡眠のリテラシー11
高血圧の方は我が国にたくさんおられます。高血圧の患者数は年々増えており、平成20年では約8百万人に達すると見込まれています。ほとんどの患者さんは、降圧剤などによる治療を受けていると思われます。 高血圧の場合、当たり前ですが、医師が問診をし、血圧計で血圧を測ったうえで、その方に合ったお薬が処方されます。もし仮に、ある患者さんが「先生、私はどうやら血圧が高いようなので、お薬を出していただけません...(続きを読む)
睡眠のリテラシー10
朝、起きたら、のどが痛い、熱っぽい、しかもだるいと感じるときがあります。風邪をひいたのかもしれません。では、それより少し前の生活を振り返ってみて下さい。睡眠はどのような状況であったでしょうか。 米国では次のような画期的な実験が行われました。参加者はまず、2週間にわたって毎晩の睡眠の状況(長さや質など)に関して、電話でインタビューを受けます。次に、風邪のウイルスを鼻に与えられます。そして、その...(続きを読む)
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