2014年12月17日水曜日

Xperia Z1シリーズ FOMAプラスエリア&LTE B19対応化



Xperia Z1 Compact (D5503)をFOMAプラスエリア及びLTE B19に対応させました。

Z1 (C6903) / Z Ultra (C6833)も同じ方法でFOMAプラスエリアやLTE B19を掴むようになる模様です。
(Z1シリーズ以外のZ・Z2・Z3シリーズでLTE B19対応化はまだできなさそうです。)







※自分は技術的なことはまるでわかってないので質問されても何も答えられません。


最悪の場合、通信できなくなる可能性のあるカスタムです。
各種バックアップは万全に。




この作業はXperia Z1 Compact (D5503) Stock ROM 4.4.4 (Build 14.4.A.0.157)
で行いました。







参考:[Xperia Z2 D6503]プラスエリア化してみた。(LTE、3G) | THE BOOLEE STREET






【Tools】


-共通-

・D5503_14.4.A.0.157_Generic ○○.ftf

・HTCDiagDrivers.zip

・QPST
自分は2.7 build 402を使いました。



-FOMAプラスエリア対応化のみ-

・mzTool_1.2.1a.exe.7z

・wxmsw293u_gcc_custom.dll.7z
wxmsw293u_gcc_custom.dllはmzToolと同じフォルダに入れておく。



-LTE B19対応化のみ-

・QXDM
自分は3.12.714を使いました。

・Xperia Z1 f SO-02FのLTE B19関連のrfnv
z1f_b19_rfnv.zip







【下準備】


・PCのフォントサイズを「小」に変更


・QPSTなど使用するソフトのダウンロード&インストール


・HTCDiagDriversのinfファイルの書き換え

64bit版Windows→/Win x64/HtcUsbMdmV64.inf
32bit版Windows→/Win x86/htcdiag.inf

私の環境は64bitなのでHtcUsbMdmV64.infを書き換えました。

[Models.NTamd64]の項目
%OEM00% = Modem0, USB\VID_0BB4&PID_0B03&MI_00

これを
%OEM00% = Modem0, USB\VID_0FCE&PID_5146&MI_04
に置換。



以上の作業を行って下さい。







【自分用&色々わかってる人用】


これ見てわからん人はこの下に詳しく説明書いてあるんでそれ見てやってください。


・Z1CのftfのBASEBANDを焼いてBASEBANDを初期化


Z1fのB19関連rfnvを移植


・NV#1877を書き換えてFOMAプラスエリア化
(Hex:2000006e80380 → 100600000ee80380)


・NV#1878をHex:d→11 / Dec:13→17に書き換え


・NV#6828を書き換えてLTEのバンドをB1/3/19に設定
(Hex:524511 → 262149)









【FOMAプラスエリア対応化】


・端末とPCをUSB接続する。


・コマンドプロンプトで以下のコマンド
adb shell
su
setprop persist.usb.eng 1


・USBデバッグをOFF。


・USBデバッグをON。


・デバイスマネージャーで、「ほかのデバイス」に並んでいる「D5503」の中からハードウェアIDが「MI_04」のデバイスにHTCDiagDriversのインストール


・スタートメニュー→QPST→QPSTConfig.exeを起動


・Portsタブ→Add New Port→「Show Serial and USB/QC Diagostic ports only」のチェックを外す→出てきた項目をクリック→OK






・エクスプローラーからC:\Program Files (x86)\Qualcomm\QPST\bin\RF_NV_Manager.exeを起動


・Settingsタブ→Comport→「COM3」を選択→OK


・Fileタブ→Read From Phone→1877→「Hex」にチェック→文字列をコピー(2000006e80380)
ここで数字が表示されない方は、PCのフォントサイズが「小」以外に設定されている可能性があります。
※RF NV Managerは閉じないでおく






・mzTool.exeを起動→Input RadixはHex→RF BC Configに先ほどの値(2000006e80380)を入力
※wxmsw293u_gcc_custom.dllをmzToolと同じフォルダに入れておく。


Bit Informationが以下のとおりとなっていることを確認
[Bit_07] GSM DCS 1800 band
[Bit_08] GSM Extended GSM (E-GSM) band
[Bit_09] GSM Primary GSM (P-GSM) band
[Bit_19] GSM 850 band
[Bit_21] GSM PCS 1900 band
[Bit_22] WCDMA Band I – EUROPE JAPAN & CHINA IMT 2100 band
[Bit_23] WCDMA Band II – US PCS 1900 band
[Bit_25] WCDMA Band IV – US 1700 band
[Bit_26] WCDMA Band V – US 850 band
[Bit_49] WCDMA Band VIII – EUROPE & JAPAN 900 band






・Band Preference (NV Value)タブに移動する。


・元から対応しているバンド番号07, 08, 09, 19, 21, 22, 23, 25, 26, 49と、プラスエリアに対応させるため27, 50, 60を加えた、
【07, 08, 09, 19, 21, 22, 23, 25, 26, 27, 49, 50, 60】にチェックを入れる。


・右下のRF BC Configに計算された数値が表示されるのでHexの値をコピー(1006 0000 0EE8 0380)






・RF NV Managerに戻り、mzToolで作成したHexの値(100600000ee80380)を1877番に書き換える。
(※スペースは削除する)


・Write NVをクリック。
心配な人はWhite NVを何回か押した後、File→Write Changed NV Items To Phoneを何回か押す。






・コマンドプロンプトで以下のコマンド
adb shell
su
setprop persist.usb.eng 0


・USB接続を解除して端末側で再起動。


・電話アプリで「*#*#4636#*#*」→「携帯電話情報メニュー」→「無線バンドを選択」→「Japan Band」をタップし「成功」と出れば作業終了です。


確認するには
電話アプリで「*#*#7378423#*#*」→「Service info」→「Configuration」
成功していれば「Working band/s:」のところに「UMTS_BC6, UMTS_BC9, UMTS_BC19」の3つが追加されているはずです。



(画像は14.4.A.0.108のものです)





UMTS_BC6はともかくUMTS_BC19にはハード的に対応してないとかどこかで見たような気もしますが、周波数的にはデフォルトで対応しているUMTS_BC5がUMTS_BC6とUMTS_BC19を内包してるんだから対応してんだろと思わなくもないわけで。

まぁ今の世の中W-CDMAよりLTEの方が重要ですから、UMTS_BC19に対応してようがしていまいが割とどうでもいいですね(オイ

多分ですが、奥多摩でキャンプしたり東京のはずれの方に行っても3Gの方は掴んでいるので、FOMAプラスエリアをちゃんと掴んでいるんじゃないかと思ってます。


そのほうが精神衛生上いいですしね。







【LTE B19対応化】


※上記のFOMAプラスエリア対応化の作業を行っている前提の説明です。


・端末とPCをUSB接続する。


・コマンドプロンプトで以下のコマンド
adb shell
su
setprop persist.usb.eng 1


・USBデバッグをOFF。


・USBデバッグをON。


・スタートメニュー→QPST→EFS Explorerを起動


・nv/nv items/rfnvにZ1fのB19関連rfnvをコピー


・エクスプローラーからC:\Program Files (x86)\Qualcomm\QPST\bin\RF_NV_Manager.exeを起動


・Settingsタブ→Comport→「COM3」を選択→OK


・Fileタブ→Read From Phone→1878に移動


・Hexならd→11、Decなら13→17に書き換える。


・スタートメニュー→QXDM Professional→QXDM Professionalを起動


・Optionsタブ→Comunications→Target Portで「COM3」を選択


・元の画面に戻って「View」を「NV Browser」にし、「Category Filter」で「LTE」を選択


・ID:06828のLTE BC Config→右下「Read」→「Input」の値をコピー(524511)


・この値は16進数リトルエンディアンなので、電卓ソフトか何かでB1/3/19の値を計算する(262149)


・先ほどのFieldsのInputのところをトリプルクリックして、計算した値を貼り付け→右下「Write」。


・コマンドプロンプトで以下のコマンド
adb shell
su
setprop persist.usb.eng 0



・USB接続を解除して再起動


・*#*#4636#*#*で「JAPAN BAND」に設定


・*#*#7378423#*#*→Working band/sを確認する



成功していればこんな感じかと。







・B19を掴んでいるかは、QXDM Professional→View→LTE ML1 Serving Cell~でE-ARFCNが6100かどうかで確認できる










【感想】


めんどくせぇ(゚д゚)

Nexus 6だってFOMAプラスエリアとかdocomoのLTE 800MHz帯に対応してるんだし、
Z4シリーズではXperiaもそこらへんの対応お願いしますよ??

手間ももちろんですが、やっぱりデフォルトで対応している方が電波のつかみとか電池消費とか気にせずに精神衛生的にも安心して使えますんで。







おまけというかメモというか


NV#1877
Z1f=100000000c680380
Z1C=2000006e80380
Z1C+FOMAプラスエリア=100600000ee80380



NV#6828
Bin:10000000000011011111
Dec:524511

Bin:01000000000000000101
Dec:262149

Bin:01000000000011011111
Dec:262367

Bin:11000000000011011111
Dec:786655

Bin:01000000000000000000
Dec:262144






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