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フェイスブックの小米出資協議、政治懸念から実現せず=関係筋

2015年 01月 13日 01:53 JST
 
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[香港/北京 12日 ロイター] - 米ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手フェイスブック(FB.O: 株価, 企業情報, レポート)が中国新興IT機器メーカーの小米科技(シャオミ)[XTC.UL]への出資を協議していたことがロイターの取材で明らかになった。

小米は前年12月、シンガポール政府投資公社(GIC)などの投資家から11億ドルを調達しているが、フェイスブックはこれに先立ち出資を協議していた。

関係筋によると、両社は2014年半ばに出資の可能性について検討を開始。その後、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が同年10月に北京を訪問した際、小米の雷軍(レイ・ジュン)CEOが同氏を北京の自宅での夕食会に招き、顔を合わせて協議。夕食会にはフェイスブックの幹部も参加していた。

ただ、フェイスブックのサービスは中国本土で2009年から禁止されていることなどから、両CEOはフェイスブックの政治的な影響などを考慮。出資は実現には至らなかった。

関係筋は、フェイスブックの中国での事業が政治的に不透明であることから、雷CEOは同社に自社株の一部を売却することを控えた可能性があるとしている。

協議に直接関与していた関係筋の1人によると、フェイスブックが検討していた小米への出資額は大きな規模ではなかった。ただ、こうした協議が行われたこと自体、米中のハイテク企業間のつながりがいかに強くなっているかを示すものだとしている。

出資が実現していれば、「中国のアップル」とも呼ばれる小米の国際舞台での地位向上に一役買ったと見られる。フェイスブックも長年、中国市場での業務拡大の足がかりを模索していた。

この件に関して、小米とフェイスブックはともにコメントを控えている。

 
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