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福岡空港に2本目の滑走路建設へ1月8日 17時43分
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羽田や成田空港に次いで発着回数が多い福岡空港の混雑が深刻化しているとして、政府は発着枠の増加に向けて2本目の滑走路を建設する方針を固め、新年度・平成27年度の予算案に必要な費用を盛り込む方向になりました。
国土交通省は、福岡空港が1本の滑走路で年間の発着数が17万回余りと混雑が深刻化しているとして、従来の滑走路に並行する形で2500メートルの2本目の滑走路を建設する方針を固めました。課題となっていたおよそ1600億円の総事業費の財源は、国の負担のほかに、空港を運営する権利「運営権」の売却で民間の資金を活用できる見通しになったことや、地元自治体も一部を負担することで確保することになりました。
これによって政府は、新年度・平成27年度の予算案に、新滑走路の建設に向け測量や設計などに必要な費用を盛り込む方向で最終調整しています。
福岡空港は、格安航空会社の就航が相次ぎ、ピーク時には滑走路の混雑が深刻化し、さらに今後も、外国人旅行者の増加などで、国際線の需要が一段と高まることが見込まれています。
新滑走路の建設で、福岡空港は年間の発着回数が1万8000回増加して18万8000回になる計画で、早ければ10年後の平成36年度の完成を目指すことになります。